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カテゴリー:現地生活情報

海外でお腹を壊したらどうする!?海外での腹痛予防と解決法

公開:2020/01/14 著者:浅倉 沙紀 4047 Views

こんにちは、SAKIです。

実は今、この記事を私はベトナムから日本へのフライトの中で書いております。

 

今回ベトナム旅行へ行ったわけですが、見事に発展途上国の洗礼を受けお腹を壊してしまいました…。そう言えば、フィリピン留学中にもお腹を壊したなあとしみじみ思い出しました。

 

日本ってほんと普通に暮らしていたらあまり食あたりとかになることってないですよね?

日本だけではなく、先進国では外食などをしていきなり食中毒になるということはほとんどないかとは思います。しかし、発展途上国ではごく普通にお腹を壊すことになることが多いのです。

今回は、お腹が超絶弱い筆者がみなさんのために、海外旅行や留学中に腹痛に襲われた場合はどうすればいいかを伝授したいと思います。

 

※本記事は食あたり・腹痛対策のため、一部、読み苦しい部分があります。食事中の人はご注意ください。

お腹が弱い人の宿命をまず受け入れよう

そもそもの話なのですが、まずこの世界にはお腹の弱い人とそうでない人が存在します。

「何を当たり前なことを言っているんだ、お前は?」とツッコミが入りそうなのですが、まずお腹を壊してばかりの人はそこがわかっていません。

お腹の強い人が語る「これは大丈夫!あれは大丈夫!」という情報を鵜呑みにしてしまうと、お腹の弱い人たちは即トラブルに巻き込まれることとなります。

 

お腹を壊しやすい人、食あたりになりやすい人はまず、自分の弱点を認め、海外旅行や留学をする際は最新の注意を払うようにしましょう。

 

ことわざにもありますが、「君子危うきに近寄らず。」ですね。

まず自分がお腹を壊しやすいシチュエーション(状況)や地雷ポイントを把握しておけば、わざわざ地雷を自分から踏みに行って自爆することはありません。

どこかに出かける時は、必ずできる限りの準備をするということを頭に叩き込んでください。

 

日本の生活は超絶クリーン!?

みなさんは日本で生まれ育っているため、日本の衛生状況が普通だと思っているかと思います。

しかし、いろんな国を見てきた限りでは、衛生的に綺麗なのはダントツで日本です。海外生活が長かった私は、某国では便座のないトイレに座り、某国ではトイレットペーパーの無い生活をし、某国では泥水で野菜を洗っているような状況を見てきました。

そして、日本へ帰国した時に思うのです。

 

「あっ、新宿マルイの女子トイレ余裕で住めるわ…。」

 

これは毎回私が思うことなのですが、日本はマジで綺麗すぎます。温泉にしてもレストランにしてもトイレにしても施設にしても、ゴミカスがたくさん落ちていたり犬なのか人間なのかわからないウ○チが落ちていたり、ふとドブの匂いがしたりすることはほぼありません。

海外の人の考え方としては、ゴミがあればポイ捨てするのが人間のサガと思っている節があるので、街中に数十メートルおきくらいにゴミ箱が設置されています。

しかも、ポイ捨てはかなり多く、街中はゴミだらけです。

 

しかし、日本においては(景観重視のためか)ゴミ箱がないことに加え、さらに「ゴミ箱がないなら持ち帰ろう!」精神が強いため、街中はいつでもクリーンです。

 

また、デパートのトイレなどに行けば誰が掃除を何時頃にしただのという紙がわざわざ貼ってあり、徹底して公共の場を綺麗に保つ努力がなされています。

レストランにおいても衛生的にかなり気を使っており、前の人が食べ散らかしたテーブルでご飯を食べることもありません。野菜は綺麗な水で洗われており、レストランで食事をして食あたりにでもなろうものなら店の悪評が瞬く間に広がり、ひどい場合は閉店まで追い込まれることすらあります。

そのくらい、日本は衛生観念が強く、徹底して管理されているため、普通に生活をしている限りは食あたりや食中毒になることはほとんどないでしょう。(ただ生食が好きなため、生牡蠣などで当たる人は圧倒的に多いと思われます。)

 

食中毒・食あたりってそもそも何?

ところでみなさん、食中毒と食あたりの違いはご存知でしょうか?

 

“食中毒の「中」とは、「あたる」の意味。「食中毒=食べ物の毒にあたること」といえますが、医学的には食中毒が正しく、食あたりは医学用語にはありません。
食中毒とは食品に混入した細菌などや、これらがつくる毒素、化学物質(砒素など)、自然毒(フグ、きのこなど)によって起こる健康障害をいいます。”
出典: セルフドクターネット(https://www.selfdoctor.net/q_and_a/2004_06/shokuchudoku/01.html)

 

つまり、食あたりも食中毒も一緒ですが、普段会話の中で使われる食あたりというのもすべて程度の差はあれども食中毒ということになります。

基本的に海外での食中毒は、ほとんどが細菌によって起きるものになりますので、どのように気を付けたらいいのかをしっかりレクチャーしたいと思います。

 

発展途上国で食あたりを起こしやすい原因とその対策

海外旅行や留学中に何か悪いものを食べたからと言って、入院や命の危険を伴うなどそこまで重症になることはほとんどありません。

とは言え、楽しいはずの海外でお腹を壊してしまうとせっかくの滞在が残念なものになりますよね。

では実際に、どういったものが食あたりの原因の原因になるのでしょうか?食あたりになる原因のものを下記の通りでまとめてみました。

 

① 生野菜、生肉、生魚

第一に気をつけていただきたいのが生野菜・生肉・生魚です。生肉や生魚は日本にいても食あたりになることがあるため注意している人が多いと思いますが、実は生野菜も結構な確率で当たることを知っておきましょう。

かくいう私も今回のベトナム旅行で、どうしても美味しそうなシーザーサラダがホテルのビュッフェで用意されていたため、少量食べることにしました。しかし、その翌日にひどい腹痛と下痢に襲われ、結局その日はトイレとお友達になるはめに。

生野菜自体が腐っているということではなく、一見フレッシュそうな野菜はどのように処理されたのかがわかりません。

 

店によっては水道水やホースから汲んだバケツの水などで洗っていることがあり、その水から細菌が繁殖するというパターンです。

 

日本であれば水道水は飲み水と同様に扱われるほど綺麗なため心配ありませんが、発展途上国では適切な処理がされておらず、水道水であっても最近がたくさん繁殖しているということが一般的です。

そのため、生野菜をその水で洗っている限りは危険なので、なるべく手をつけないようにしましょう。ちなみに、私が食あたりしたサラダを出しているホテルは五つ星のホテルでした。ホテルのグレードにかかわらず、危ないと思ったら避けるのが懸命です。

 

② 水・氷

さきほど発展途上国においては水が危険だとお伝えしましたが、「そんなこと分かっているよ、水はミネラルウォーター飲んでるから大丈夫!」と過信するなかれ。実はその水から作られた氷で食あたりを起こす人もいます。

特に暑い国では最初から氷が入ったドリンクを渡されるため、そのままぐびぐび飲んでしまいがちですが、氷はどんな自ら作られたものかわかりません。

ジュースに入っていた氷でお腹を壊した!というパターンもよくありますので、気をつけてください。

 

③ 香辛料・スパイスの取りすぎ

インドや東南アジアなどに旅行すると、スパイスの効いた食べ物を食べることが多くなりますよね。カレーやローカルフード、韓国では激辛料理などを楽しむのも旅の醍醐味です。

 

しかし、日本人はあまり辛い料理やスパイシーな料理を食べることが少ないため、胃や腸が適応していないことがあります。

 

そのため、いきなり超本格的インドカレーや激辛キムチチゲなどを食べた瞬間に腹を下すこともあります。

お腹が痛いだけでなく、お尻も痛くなる可能性もあるので十分に気をつけてください。

 

ちなみに、日本でも売られている韓国の辛ラーメンレベルの辛さの食事を普段から食べていて、お腹が問題ない方は免疫ができていると言えます。

 

インドへ旅行した人が高確率でお腹を壊してしまった…という話を聞きますが、インド料理は香辛料を使っているうえに衛生的に問題がある場合が多いのです。

つまり、お腹が弱い人にとっては、とてもチャレンジするのがハードな国ともいえるでしょう。

 

④ 暴飲暴食

意外と気づかないうちにやってしまうのが暴飲暴食です。自分ではそんなに食べていないつもりでも、旅行先や留学先では珍しいものも多く、ついつい食べてしまう傾向にあります。

特に日数が限定されてしまっている旅行では、1日3食しか食べないということは珍しいのではないでしょうか?

 

ホテルについている朝食ビュッフェ、ランチ、お茶、夕食、夜食など、知らないうちに食べすぎてしまい胃腸に大きな負担をかけていることがあります。

 

胃腸が弱っている時にどんどん食べてしまうと、食あたりどころか急性胃腸炎を発症することになり、そうなると何を食べても吐いて戻してしまう、発熱で動けなくなってしまうなど大変なことになります。

旅行先こそ控えめに食べるように心がけてみてください。ちなみに筆者がオススメの方法は、機内食やホテルについている朝食は一切食べないことです。

特に機内食は微妙な時間に出てきたり、味付けの濃いものが多かったりするため、いっそ食べない方が後々の体調が良くなることが多い気がします。

 

⑤ 疲れ・寝不足

食あたりになる時に必ずと行っていいほど原因となるのが、疲れと寝不足です。旅行中はやりたいことが多く、結局ホテルに戻るのが遅くなったり、夜通しイベントやお祭りを見に行ったりということも多いでしょう。

また、慣れない環境の中でなかなか熟睡できないということもあるため、寝不足になりがちです。どんなに健康な人であっても、ストレスがたまっていたり、疲れていたり、寝不足になった時には抵抗力が弱ります。

そのため普段の元気な状態ではかからないような病気になったり、感染症にかかったりということもありますので、必ず体調は万全にしておくようにしましょう。

 

旅行先ではついつい色々と詰め込みたくもなりますが、余裕を持ったスケジュールと早めの就寝でほとんどの食あたりを防ぐことができます。

 

一見食あたりとは関係ないように思えますが、細菌に負けないコンディションを作っておくことが早道です。

 

それでも食あたりになってしまったらどうしたらいい?

ここまで食あたりの原因と予防策について述べておきましたが、それでもうっかり食あたりになってしまうこともあります。そういった場合はどうすればいいのでしょうか?

第一に、重篤なものでなければ様子を見ましょう。まずは悪いものを出し切ってしまうことが大事ですので、お腹を下す症状や吐き気がある場合は体の中の毒や細菌、ウイルスなどをスッキリ出してしまうことが早道です。

 

この段階では下痢止めなどを使うことは止めましょう。せっかく体が悪いものを出そうとしているのに、それを体内に留めてしまうことになってしまいます。

 

スッキリある程度出しきった段階になったら、現地の薬局で購入した薬を使用しましょう。自力で外に出ることが難しい場合は、一緒に同行している家族や友人に頼んで買ってきてもらうのがいいでしょう。

筆者の経験上ですが、日本の薬は国が変わった場合に効果を発揮しないことが多く、現地の食あたりには現地の薬が良く効きます。

ですが、使用上の注意点や用法、アレルギーなどに留意する必要があるため、必ず理解した上で自己責任にて服用することになりますので、不安な方は現地の医者に行くことも検討しましょう。

 

どうしても移動中やトイレが使えない場合に断続的に腹痛に襲われた場合は、水なしで服用ができるストッパという下痢止めがオススメです。

 

ちなみに筆者がオーストラリアに住んでいた頃、日本へ一時帰国しあまりの日本食の美味しさに感動して暴飲暴食してしまいました。結果として急性胃腸炎になり下痢が止まらないという状況の中で帰りの飛行機に乗る必要がありました。

フライトの時間が8時間だったため、その時ばかりはストッパに大変お世話になりました。(笑)こちらは効果が割と早く現れるため、「お腹痛くなりそうだな…。」と思った場合はすぐに飲むようにしましょう。

あまりに下痢や吐き気が続いたり、血が混じっていたり、高熱が出た場合はすぐに病院へ行くようにしましょう。これくらい大丈夫、と自己判断をすると大変な事態になることもあります。

 

旅行や留学中は特に、弱いお腹をいたわってあげよう!

以上が旅行先や留学先で食あたりを起こす原因とその対策でした。お腹が弱い人はより、最新の注意を払って行動しましょう。とはいえ、気にし過ぎも体調不良の元になりますのでほどほどに。

何事も「これくらいならいいや!」と気が緩んだ時に食あたりはやってきます。おなかが弱いと自覚している人は、旅行する国によってはホテルのグレードを変える、食べるものに気を付けるなど事前の準備がモノを言います。

みなさんは筆者のような失敗をしないように楽しんでください!

 

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