ネット上の良い情報ばかりに踊らされない!私がフィリピン留学で感じた2つの辛かったこと
こんにちは!かわけんです!
留学を考え始めたら、インターネットで情報収集しますよね!でも、インターネット上の情報って良い情報ばかりが紹介されているケースが多いと思います。
実際、フィリピン留学すると、もちろん良い部分もたくさん感じると思いますが、辛いと感じることも幾つか経験すると思うのです。
確かにフィリピン留学中は韓国や台湾など多くの海外の友達ができて、良い仲間に恵まれました。
また、フィリピン人の先生もとてもフレンドリーだったので、「先生」と言いながらも友達のような関係を築くことができました。
英語学習に関しては高校卒業以来およそ10年間英語の勉強からは離れていましたが、バギオの語学学校 PINES で「マンツーマン授業」や「スパルタ」環境での勉強のおかげで、英語力を伸ばすこともできました。
このように勉強面でも生活面でも全体的にはフィリピン留学に満足しているのですが、辛かったこともやはりありました。
ということで、今回は「留学中に感じた2つの辛かったこと」というテーマで経験談を書きたいと思います。
まずは「フィリピン」について理解した方がいい
フィリピン留学中に感じた辛かったことをこのコラムでは書くのですが、その前にまず「フィリピン」について理解をした方がいいと思います。
というのも、「日本の当たり前」が「フィリピンでも当たり前」と思ったまま留学してしまうと、そのギャップにガッカリしたり、苦労したりする可能性があるからです。
日本は皆さんご存知の通り、「先進国」ですね。
さて、フィリピンはどうでしょうか?「発展途上国」ですよね!
ということは、経済やテクノロジーが日本に比べ未発達な部分が多く、生活をする上で不便に感じることがどうしても多くなります。
また、現地フィリピン人のライフスタイルや慣習においても、日本人とは違いを感じることが多々あります。
例えば、時間に関する考え方は良い例だと思います。日本人は「9時集合」の場合、5分前には集合していますよね。
それが、フィリピンだと丁度、あるいは少し遅れて集合するということもよくあります。
日本は経済的にもとても発達した国であり、なおかつ1人1人が時間やルールに従順な人が多いですが、フィリピンの生活はそういった面においても日本と違う印象を受けることがあります。
これらの「日本の常識」をそのまま「フィリピンでも常識」と変換してしまうと、留学中の些細なことでもストレスに感じてしまうことがあります。
自分が滞在しているのはフィリピンであって、「日本とは違うんだ!」ということを念頭に置いて、いい意味でも覚悟をして留学に臨んだ方がいいです。
そういった事実を踏まえて、次の項目に進みましょう。
辛かったこと①: 空気が悪い
辛かったこと1つ目です!
これは実のところ、1つ目というよりも「フィリピン生活で辛かったことナンバー1」です。
それは、「空気が悪い」ということです。
皆さんは「東南アジア」というと、どのような風景をイメージしますか?
たくさんの車やバイクが街中を走っているような風景をイメージする人も多いと思います。
フィリピンもまさにそうなんですね。
私が留学したバギオは、特にタクシーとジプニー(フィリピンでバスのような役割をする乗り物)が多いんですね。
ただ単純に車が多いというだけだと、日本も同じであってそこまで大きな問題ではありません。
では何が問題なのかわかりますか?
それは、「車がめっちゃ古い!」ということです。日本車も多いのですが、10年前あるいは20年前のような車が多いですし、日本で廃車になったような車も見かけます。
加えて、バギオは山岳地方に位置するため、登り坂が多く車を運転する際にアクセルを強く踏む必要があります。
そういった理由もあって、車からの排気ガスがすごいんです。
排気ガスが原因で喉を痛めることがありましたし、私以外にも同じように喉を痛めた友達もいました。
喉に関しては、排気ガスの他にも理由があって、喉を壊しやすくなっています。
その理由は「授業」です。ご存知の通り、フィリピン留学中は「マンツーマン授業」がたくさんありますよね!
それ自体はとても有難く良いことなんですが、「その分、1日中喋らなきゃいけない…。」んですね。
欧米留学のような10人以上のグループクラスだと、他の生徒も話すので自分が喋る時間がその分少なくなるんですが、1対1の授業はずっと自分が主役で喋らなきゃいけません。
さらに留学最初の頃というのは、英語の発音でも苦労します。
例えば、「r」の発音は喉の奥の方を使うようなイメージで発音するんですが、日本語ではそんな部分を使うことがないんですね。
日頃の授業で、ずっと喋っていて、普段日本語では使わないような喉を使っているというだけでも喉を痛めやすいのに、それにとどめを刺すように空気が悪いんです。
フィリピンは発展途上国で、人々の賃金や物価がまだ高くないから、日本で使用された古い自動車が輸入されて再利用されているのです。
このような経済的な理由も少なからずとも関係はしていますが、普段日本の綺麗な空気に慣れている分、最初はこの空気の悪さには驚きました。
当然個人差はあるのですが、私は留学中3週間に1回ぐらいは喉を痛めてました。フィリピンのドラッグストアでも、のど飴やうがい薬を買うことはできます
普段使い慣れているものの方が安心できる場合は、日本からそれらの予防グッズを持ってきておくことをオススメします。
辛かったこと②: インフラ
続いて、2つ目の辛かったことは、「インフラ」の未整備です。
「インフラ」という言葉自体は広義的な意味がありますが、ここでは主にインターネット、水道のことを指しています。
例えば、日本ではスマホでYouTubeやインスタのストーリーを見ていて、動画が止まることってほとんどないですよね?でも、フィリピンでは、動画が止まることは結構あるのです。
フィリピン留学中、もちろん語学学校にはWi-Fiがあったんですが、決して通信速度が速いとは言えませんでした。
街に出ればカフェにはWi-Fiがあるところが多いですが、学校と同じように接続状況がいいとは言えないケースが多かったです。
Wi-Fiを使わずに電話回線で接続する場合も同様で、「あれっ?ネットが繋がらないぞ…。」ということがちょくちょくありました。
日本では、ネットがサクサク動かないということは、あまり経験しないですよね?これは、セブやマニラの中心地を除いて、殆どの地域でネット環境は遅いと言えます。
水道インフラも日本に比べると、クオリティが落ちます。日本では当たり前のように水圧が強く、熱いお湯の出るシャワーを使用することができますが、フィリピンではそうとはいかないのです。また、たまに温かいお湯が出ないこともありました…。
これは私が通っていた学校だけの問題ではなく、多くの語学学校で同じようなコンディションになります。
前向きに考えてみて、セブやマニラなど気温が常に30度を超えるような熱い地域であれば、多少お湯が出なくても水シャワーでも耐えられるのかな…と受け入れることもできるかもしれません。
しかし、バギオは気温が20度前後の日が多い涼しい山間地域なのです。
つまり、お湯が出なかったら普通に寒いです…。もちろん、留学生活の面ではクーラーが必要ない分、とても勉強しやすい環境です。
さすがに毎日お湯が出ないっていうわけではないんですが、たまにそういうことがあるのと、少なからず水圧は弱いということは頭に入れておいた方がいいと思います。
私は普段から浴槽に浸かることに慣れていたので、温泉がとても恋しくなりました。
その他にもう1つ、日本人がカルチャーショックを受けやすいのは「トイレ問題」です。
日本では当たり前のようにトイレットペーパーを流すことができますが、フィリピンでは多くの場合トイレットペーパーを流したらダメと言われます。(一部の学校ではトイレットペーパーを流せる施設の学校もあります。)
では、「使用済みトイレットペーパーはどうするのか?」と言えば、トイレ横のゴミ箱に捨てます。流しちゃうとトイレが詰まってしまいます。もちろん、ウォシュレットもありません。
私が通った学校のトイレは綺麗でしたが、街に出てみると古いレストランなどは綺麗とは言えないトイレも結構ありました。
トイレットペーパーを流せないとか、ウォシュレットがないとかは最初の頃は嫌だなぁ…と思うこともありました。しかし、こういった部分は慣れも大きく関係したりするもので、慣れてきたら個人的には大丈夫でした。
つべこべ言わず、慣れましょう!(笑)
逆に言えば「日本がすごい」ということ
「インフラ」の面においても、最初はやっぱり不便だなと感じました。
フィリピン留学後は、カナダに行き、カナダに住んでいる間にニューヨークや南米にも行って来ました。フィリピン以外の国にも行ってみて感じたのは、「日本は恵まれてる国だなぁ。」ということなんですね。
普段当たり前のようにコンビニや地下鉄、家のシャワーなどを使っていますが、これほど何もかもが便利な国ってなかなかないです。
最初フィリピンで生活し始めた時は、車から出る排気ガスが原因で空気が悪かったのはとても嫌でした。
日本でも車がたくさん通っているのに、「何で日本は排気ガスが問題にならないのか?」というと、CO2があまり排出されないように技術改良された車が製造されているからです。
また、その技術改良にある程度の値段がついても、それを購入するだけの収入があるからなんですね。
シャワーの問題であっても、普段は当たり前すぎて考えませんが、その裏には貯水システムや電力(ガス)供給システムなどの高度な技術基盤があるからこそできることです。
よく外国人が日本を訪れて、日本のトイレの清潔さや技術に驚いたということを聞きますが、外国に行けばその理由がすぐにわかります。
あらゆる駅や公園、コンビニにトイレがあって、トイレットペーパーもちゃんと置かれていて、尚且つそれを無料で使用することができるってかなりすごいことなんです。これは自分も海外で生活するまで気付かなかった…。
発展途上国では空気汚染やシャワーの水圧などの問題の理由がわかっていても、技術的にも経済的にもそれをすぐに解決することが難しいという側面もあるのです。
私は留学をする目的に「海外のことを学ぶ。」ということに加えてもう1つ、「日本を外から見る。」という目的がありました。
日本で生活をしていると、コンビニにしても、宅配サービスにしてもあらゆることを「普通」に思ってしまいがちです。
ですが、実は日本には「普通」じゃなくて、「すごい」ことが溢れているんですね。
フィリピン留学中は確かに不便に感じることがありましたが、その経験を通して日本のすごさに改めて気づくことができました。
まとめ
以上、今回は「留学中に感じた2つの辛かったこと」というテーマで、フィリピン留学の経験談を皆さんにシェアしました。
最後に内容をおさらいします。
フィリピンでの生活は不便に感じることがあり、対照的に日本が便利な国だということに気付くはずです。
海外生活って、言葉の面でも様々な習慣の面でも日本とは違うことがあって、それがストレスに感じることもあります。
個人的に留学において大事だと思っていることは、「期待しすぎない!」ということです。
ただ、辛いかもしれない経験の中で得るものはあって、それは「英語の習得」以上の人生の経験値になります。
今回ご紹介したように、シャワーやトイレといった部分で日本と同じクオリティを期待していたら、それに関してガッカリしたりストレスを感じたりするでしょう。
これは、英語の勉強においても同じです。
「3ヶ月でペラペラになれるはず!」と過度に期待して留学してしまうと、実際にそうとはいかなかった時に「こんなはずじゃなかった…。」と落ち込んでしまいます。
留学前は未知の世界に期待が膨らむのは分かりますが、期待値を上げすぎないでおくことも、ポジティブな意味で大事な要素だと思います。
「留学のメリット」や極端なデメリットの話はよく聞きますが、それらはかなり個人的なバイアスがかかっていて、偏見も大いに含まれていたりします。
冷静な目線での辛かった経験談っていうのはあまりないので、今回皆さんにこのような内容でシェアさせていただきました。
今日の内容はYouTubeでも細かく説明していますので、フィリピン留学に興味がある方はよろしければそちらもご覧ください。
それでは次回のコラムもお楽しみに。