ネイティブの国に行けばいいわけじゃない!?フィリピン留学がカナダに勝っていた3つのこと
こんにちは!かわけんです!
私はフィリピン・バギオ留学を4ヶ月間して、それからカナダのトロントへワーキングホリデーで1年弱という「2カ国留学」というプランで行きました。
フィリピン留学中にフィリピン留学のメリットを感じることがありましたが、カナダに行ってからフィリピン留学の良さをより強く感じることがいくつかありました。
なぜかというと、意外と?フィリピン留学って英語を集中的に勉強するために優れた環境なんですね。
正直、留学前はそこまでフィリピン留学に期待していませんでした。(笑)
しかし、実際にフィリピン留学を経験して良さを知り、カナダの語学学校を経験することで比較対象ができたことで、フィリピン留学の良さをさらに確信するものとなったのです。
私たちは英語を学ぶならネイティブの国がベストと思いがちですが、必ずしもそうではないという体験談を皆さんにシェアをします。
※なお、こちらのコラムは私が通ったPINES(パインス)という語学学校での体験をもとに書いています。
フィリピンとカナダは何が違うのか?
まずはそもそも「フィリピン留学」と「カナダ留学」の何が違うのかを簡単に知っておきましょう。
ご存知の通り、フィリピンとカナダは国自体の大きさや、所在する大陸が全く異なります。
ご存知の通り、フィリピンは「東南アジア」、カナダは「北アメリカ」の国です。また、経済発展の状況でいうと、フィリピンは「発展途上国」で、カナダは「先進国」に分類されます。
名目GDPの国別ランキング(2018年)では、フィリピンは「40位」でカナダは「11位」です。(日本は3位)
発展途上国であるということは、生活するうえで不便に感じる点がある反面、物価が安いといったメリットもあります。
こういった国自体の経済状況の違いが、語学学校の授業料や生活コストなどの違いにも繋がっていきます。つまり、フィリピンの語学学校が「マンツーマン授業」をたくさん提供できるのも、以下の構造の上に成り立っているのです。
↓
・施設管理費や先生の給料も安く抑えられる
↓
・「低コスト」で留学できる
これを踏まえて、私が留学して感じたフィリピン留学の良かった3点を見ていきましょう。
1点目: 豊富なマンツーマン授業
1つ目は、それは「マンツーマン授業」という点です。
「そんなこと知ってるよ!」と思った人もいるかもしれません。
フィリピン留学のメリットを調べると、「マンツーマン授業」の情報は多く目にするはずです。
ですが、これはフィリピン留学が終わってから、改めてメリットだなって感じることでもあるんですね!
どうしてかっていうと、カナダ留学の場合は「グループクラス」にフォーカスしています。もちろん、カナダだけに限らず、オーストラリアやアメリカなどの欧米圏の語学が校も同様です。
ちなみに、グループクラスの人数は基本的に「1クラス10人以上」です。特に日本人に言えることですが、この10人以上でのグループクラスという状況で、何が生じるかわかりますか?
それは、「周りの目を気にする」ということが起こるんですね。さらに、日本人は空気を読むのがとても上手いので、その場の空気を乱してはならないと意識してしまいます。
たとえわからないところがあっても、「こういうのを聞くのは恥ずかしいな…。」とか、「こんな小さいことで授業止めてしまうのは申し訳ないな…。」とかって思ってしまい、授業中に気になったことを聞けなかったりするんですね。
これは、今このコラムを読まれている皆さんも同感してくれると思います。中学高校で自分が分からない部分があったら、授業を止めてでも積極的に質問をする人はいなかったと思いますし、皆さんも同様だと思います。
私が通ったフィリピンの語学学校でもグループクラスは数コマあり、人数は1クラス最大4人です。4人という少ない規模のグループクラスですら、周りの目が気になることは結構あります。
そのため、10人以上の単位で、なおかつ南米やヨーロッパの活発に発言をする生徒がいるようなクラスだと尚更です。
具体的に例を挙げてみましょう。
例えば、あなたが授業中に「The」の使い方について疑問に思ったとしましょう。
「この文章には『the』があるけど、この文章には『the』がない。」というようなとても細かいクエスチョンです。
10人以上いるグループクラスで、わざわざ授業の途中に先生にこのような細かい質問をすることができますか?
私はできませんでした。
これが「マンツーマン授業」だとどうでしょうか?
すごい細かいところでもマンツーマン授業だと先生と自分しかいないので、授業をその都度止めて確認することができるんですね。
これは勉強をしていて大きかったです。
というのも、授業中にこのような冠詞や、前置詞や動詞の形など様々な細かい点における疑問が出てくるんですね。
それをその都度質問することができるのは、自分の理解をかなり助けてくれます。その他にも、両方の授業を経験する中で以下のようなメリットを感じました。
フィリピン留学を経験すると、「マンツーマン授業」が普通と思ってしまいます。ですが、カナダ留学をしてみると、改めてこれはとってもありがたいことなんだな…と強く感じました。
それもあって、カナダやオーストラリアへのワーキングホリデー後、日本に帰国する前にフィリピン留学に来て、ネイティブの国で実感した弱みをマンツーマン授業で勉強し直す生徒も多いです。
ちなみにですが、フィリピン人の先生は教えるのが上手な先生が多かったです。なので、マンツーマン授業で、なおかつ質の高い授業を受けることができたなと卒業後にしみじみと感じました。
2点目: フィリピン留学はコストが安い!
2つ目の理由は、「コストが安い」ことです。
「フィリピン留学は低コストで留学ができる。」みたいなことはよく聞きますよね!
「コストが安い」と聞いてすぐにイメージするのが「授業料」だと思います。
確かに授業料はカナダ留学に比べて安いです。
しかし、それだけではないんですね。
冒頭で書いたように、フィリピンは「発展途上国」です。
それもあって、食費であったり、交通費であったりあらゆるものが日本やカナダに比べて安いです。
私は仕事を退職して留学をしました。また、留学期間中は収入ゼロでした。
留学のために貯金をしていたとはいえ、正直そんなに余裕があったわけではありませんでした。
留学の1番の目的はやはり英語の勉強なのは分かっています。
しかし、せっかく海外で生活するからには週末は学校の友達と飲みに行ったり、旅行に行ったりもしたくなります。
そんな時に「物価が安い」という環境は、留学生にとってとても有難いです。
例えば、「サンミゲル」というフィリピンで有名なビールがあるんですが、バーで飲むと1杯70ペソぐらいなので、日本円でたったの150円ぐらいです。
バギオは主な移動手段はタクシーですが、初乗り料金がなんと35ペソで、日本円で80円ぐらいと破格値です。10分ほど乗っても日本円で200円いくか、いかないかぐらいなんです。
カナダは、日本と同じぐらいの物価もしくは日本より高いものも結構あります。
飲みにいくと、TAXやチップもかかるので、結構な額になります。
もちろん、ワーホリビザであればカナダで働くことができるので、物価が高くともそれに応じた給料ももらうことができるので、そこまで困ることはないのかもしれません。
けれど、仕事をせずに語学学校に通うことに専念している時は、生活コストが高くなるのは結構キツイものです。
というか、結構キツかったです…。
特にカナダは外食代が高いので、ハンバーガーを外で食べると、TAXやらが加算されて普通に1,000円以上になります。友達と飲みに行きたいけど、お金がかかるから我慢したことも結構ありました。
この点においては、フィリピンだと飲みに行ってバーやレストランでビールを数杯飲んでも1,000円ぐらいで収まるので、お金のことを気にし過ぎる必要がなく、遊ぶことができました。
あと、物価に加えて日本との物理的な距離の問題もあって、飛行機代も全然違います。
日本からフィリピンに行くのとカナダに行くのとでは、距離的に2倍もしくはそれ以上の差があります。
また、カナダも国土が広いので、トロントに行くのか、バンクーバーに行くのかでも全然違いますよね。
ザックリ距離的に言えば、バンクーバーはフィリピン(マニラ)の距離の3倍、トロントだと4倍の距離があります。
「留学費用」は決して「授業料」だけではなくて、今言ったような「食費」や「交通費」、加えて日本からの「飛行機代」等も含まれます。
自分の場合は、仕事を退職して留学したというのもあり、授業料以外の部分でもコストをできるだけ抑えたかったですし、それは皆さんも同じだと思います。
そういう面で、同じ英語を勉強する上で、フィリピン留学はコストの面でもだいぶ助かりました。
3点目: 全寮制のシステム
3つ目がフィリピン留学は「全寮制」であること。
「全寮制のメリットって何?」と不思議に思う人もいるかもしれません。
これは、フィリピンの語学学校を卒業してから強く感じた点です。
フィリピンの語学学校はほとんどが全寮制で、学校の中あるいはすぐそばに寮があって、そこに住んで共同生活をします。
私が通ったバギオの「PINES」(パインス)という学校も全寮制でした。
加えて、この学校は「スパルタ」の学校だったんですね。
平日は外出をすることができません。
なので、月曜から金曜は朝から晩まで友達と一緒に同じ建物の中で、缶詰状態で勉強をすることになります。もちろん、食事のときも他の生徒たちと一緒。
夜は夜で、セルフスタディやオプションクラスがあるので、言葉通り「寝食を共にする」という生活です。これが何で良いことなのかというと、「時間の濃さ」が違うんですね。
たとえ1ヶ月しか一緒に過ごしていないとしても、毎日一緒にいるから不思議と1ヶ月じゃなくて、もっと長く一緒に過ごしたような気分になるんです。
カナダ留学では、昼食の時しかみんなで食べるチャンスはなかったのと、どこで食べるかも自由なんで、その分バラバラになったり同じグループで固まってしまったりもしました。
朝・昼・夜みんなで一緒に食事をするっていうことは些細なことかもしれませんが、これも結構大きくて、この時間に新しい友達ができたりもしました。
また、この全寮制のシステムは、「英語の勉強」の面でもプラスでした。
寮生活なので、自分の部屋から教室までがとても近いんですね。
1分あれば教室に行けるぐらいの距離でした。
つまり、通学時間がほぼゼロに等しいので、その分無駄な時間がないですし、移動で疲れることもなく勉強に集中できました。
ルームメイトがしっかりしていると、うっかり寝過ごしてしまった時でも起こしてもらうこともできます。(笑)
スパルタの学校だと授業の出欠にも厳しいので、サボることは雰囲気的にもなかなかできません。
これはカナダ留学していた時の実際の経験からなんですが、基本的に授業に出る出ないは自己責任なんですね。
住んでいるところもホームステイであったり、シェアハウスであったりとバラバラです。
もちろん、各自の部屋まで行って、本人の様子を確認するなんてまずできません。
スパルタの全寮制の学校とは全然違って、放課後の時間の使い方は自由なので、飲みに行ったり遊びに行ったりと何でもできます。
それが故に、授業のサボりぐせがついてしまう生徒も何人も見てきました。もちろん個人差があるので、無遅刻無欠席で授業に参加している人もいましたが、「学校の中での勉強・思い出」という点でいうと、個人的にはフィリピン留学の方が良かったと感じました。
また、留学の目的は英語の勉強だけではなくて、異文化を学ぶ、人間関係の構築も大きな要素です。
その点においても、スパルタの全寮制で毎日朝から晩まで一緒に勉強しながら過ごしたのは、とてもプラスの経験になりました。
【まとめ】 先入観は捨て去ろう!
以上、カナダに行って気付いたフィリピン留学の良い部分をお届けしました。
このコラムとよくある「フィリピン留学の良いところ」という類の記事と違うのは、「カナダに行ってから改めて気付いたこと!」であるということです。
やはり、両方を経験したからこそ、本当の良さが分かるというものです。以下、今回の記事のおさらいになります。
フィリピン留学は、どうしても発展途上国のイメージに加え、安かろう悪かろうのイメージの方が先行する人もいるかも知れません。
結果として、「フィリピン留学はネイティブの国への留学よりも劣っている。」というイメージを持ってしまいがちです。
ですが、カナダの語学学校にも通ってみて、「いやいやフィリピン留学の方が良かったぞ!」という点がいくつもあったのでそれを皆さんにシェアさせていただきました。
念のためではありますが、今回はテーマに沿ってフィリピン留学のいいところを書きましたが、カナダ留学の良いところももちろんあります(他のコラムをご覧ください)。
今日シェアした3つ良いところは、「授業」・「お金」・「友達」という留学においてとても大事な要素と繋がっています。
だからこそ、フィリピンのバギオで充実した留学生活が送れたのかな…と卒業してからふと感じました。
・【2ヶ国留学】フィリピンとカナダの語学学校の違い
フィリピン留学を考えている人もカナダ留学などネイティブの国への留学を考えている人にとって少しでもこのコラムが参考になれば幸いです。
今回の内容はYouTubeでも詳しく解説していますので、よろしければそちらもご覧ください。
それでは次回の記事もお楽しみに!