【フィリピン留学】現地の病院ってどんな感じ?気になる受診方法などをご紹介します!
みなさんこんにちは!バコロドにあるOKEA日本人マネージャーのジェシカと申します。
現在留学を検討中の方でしたら、現地での生活をイメージして、体調を崩したり病気になったりしないかな…と不安に思うこともありますよね。
フィリピンは発展途上国ですから、日本の医療システムと比べてどんな感じなのかも気になるところです。
今回の私のコラムは、「フィリピン留学の際に病院を利用したらこんな感じ!」というのを、本校OKEA生が利用した時の、実例をもとにご紹介したいと思います!
コラムを読んでいただいている方々には、現地で病院のお世話にならないことを切にお祈りしていますが、万が一に備えてご参考にしていただけましたら幸いです。
フィリピンの病院についての基礎知識
フィリピンの病院ついて、大まかな特徴をご紹介したいと思います!
まず日本と違う点は、何と言っても「待ち時間がとんでもなく長い!」ということです。
他の患者さんの数によって、稀に待ち時間が短くスムーズな時もありますが、基本的に長時間かかると、心の準備をしていた方がいいです。
午前10時に病院に行き、お昼をまたいで夕方までかかる場合もあります。
そのため、何か時間を潰せる本などを持参した方がいいかもしれませんね。
また、日本の病院では、看護師さんが患者さんの全てのケアをしてくれるのが当たり前ですよね。でもフィリピンは違います。
入院時など看護師さんは日本のように、患者さんの全てをケアしてくれません。入院時も、食事は持ってきてくれますが、基本的に食べる際の補助等はありません。
自分で身の回りのことができない状態の患者さんは、身の回りのお世話をする付添人が、常に必要になります。
付添人がいない場合は、個人的に看護師さんにお金を払って雇うスタイルが、ここフィリピンでは主流のようです。看護師さんは最低限のケアしかしてくれないので、手厚いケアに慣れきっている日本人には、かなり辛いです。
また、病院内で使用する備品等は、基本的に患者さんの負担となります。
例えば、検査で検尿が必要になった場合は、そのカップ代金、入院の際は枕やブランケットの支給が病院からはないので、購入するか自身で持ち込みが必要になります。
病院に行く際の準備について
フィリピンの病院に持参が必要なものは、お金と身分証明書類(パスポートや学生証など)です。
また服用している薬があれば、ドクターに説明を求められた際に、持参しておくと安心かもしれません。
それぞれの病院によって違うので確認が必要になりますが、バコロドの総合病院ではクレジットカード(マスター、ビザ等)も使用できます。
まずは自分の症状について、英語で伝えることができるように英単語などを確認しておきましょう。またいつから症状があるか、熱があるかなどもカウンセリングがあります。持病がある方は、病名や服用している薬の英語名などをメモしておくと安心ですね。
またフィリピンの病院は、冷房が効きすぎている場合がありますので、ジャケット等の羽織るものを男女問わず持参がおすすめです。
では、ここからは具体的な受診の流れをご紹介して行きたいと思います!受診方法は、各病院にて若干違いがあるかと思いますが、ここではバコロド市内で一番大きな総合病院である「リバーサイド病院」を例に解説したいと思います。
受付から受診までの流れ
今回OKEA生は風邪の症状があり、なかなか市販薬では回復しなかったので病院を訪れました。
病院に到着すると、まず初めに診察券を作成します。受付に行き、受診したい旨をスタッフに伝え、所定の登録用紙への記入をします。
記入項目は、名前・生年月日・年齢・国籍・フィリピンでの住所・両親の名前などです。記入後受付スタッフに、記入内容を確認してもらいその後、診察券登録用紙をもらいます。
そして次に診察券発行ブースに行き、書類を提出すると診察券がもらえます。ちなみに診察券の発行には、そんなに時間はかかりませんよ。
診察券を受け取った後、再び初めに訪れた受付に戻り、診察券をスタッフに渡します。そしてここから受付順に、ドクターの受診があります。
自分の順番が来れば、受付スタッフが名前を読んでくれるので、受け付けの奥にある診察室に向かいます。診察室は日本の病院と違って、ドアがある個室タイプではなく、診察スペースといった形で開かれています。
診察室では、ドクターの問診があります。こちらは日本と同様のものです。
自覚症状はいつからか、どこが痛むか、喘息などの持病はあるか、抗生物質は何か使用したか、アレルギー等はあるかなどです。
そしての喉の痛みなどがある場合、ドクターは喉に腫れ等がないか目視でチェックを行います。
ちなみに今回、ドクターはスマホのライトで喉の様子をチェックしていました。
これには少し驚きましたが、他のドクターも同じようにスマホのライトを、診断に使用しているのを目にしたので、フィリピンでは定番のスタイルなのかもしれません。
診断の結果、今回はドクターの指示で血液検査と検尿を行うことになりました。検査室に向かい、そちらで受付を行います。ちなみに検査の受付時には、検査料金の支払いが事前に必要になります。
検査室で受付を済ませ、しばらくすると、名前を呼ばれますので、受付後方にある採血スペースで採血を行います。
採血スペースでは、専門の看護師さんが常にそちらで待機をしているようです。手際よく採血をしてくれました。
次は検尿ですが、日本と同様に専用のカップを使用し行います。その後、受付にあるカゴに検尿カップを入れ、その横に置いてあるノートに自分の名前と現在時刻を記入します。
こちらの病院では、検査結果が出るまで約1時間半かかりますので、待合スペースで結果が出るまで待つことになります。
ちなみに最初の受付時に、自分のフィリピンの電話番号を記入しておくと、検査結果が出るとショートメールでお知らせが来ますので席を外していても大丈夫です。
結果が出た後は、再び最初の受付に戻り、検査結果を踏まえて最後にドクターの診断を受けます。処方される薬の服用方法や注意点の説明を受けて、ドクターの診断は終了します。
診断後は、院内の薬局に行き、ドクターの処方箋をもとに必要な薬を購入します。最後に、その他診察費用等の支払いを済ませて、全ての手続きが終了です。
ちなみに海外旅行保険の申請には、診断の証明書が必ず必要ですので、最後に受付で証明書が必要の旨を伝えてください。
少し時間がかかる場合が多いですが、当日中に発行をしてくれます。
ただし、申請時に、担当ドクターが席不在の場合は、当日中に発行できない場合もあります。
ちなみに万が一、証明書を発行し忘れても、後日再び病院を訪れてもらうことも可能ですのでご安心くださいね!
【まとめ】 フィリピンの病院について
フィリピンの病院について、少しはイメージしていただけましたでしょうか。
日本ほど医療制度が整っていないフィリピンの病院では、日本の常識では考えられないことも多々あります。
現地で暮らすためには、文化の違いを寛大に受け入れ、現地のスタイルに順応することも必要です。
また、万が一に備えて、海外旅行保険は必ず加入するようにしましょう。
あとは持病があり、薬の服用が定期的に必要な方は、薬をお忘れなく!
その他、日本からの持参でおすすめなのが、マスク、風邪薬、整腸剤です。あとは意外に忘れがちですが、目薬(ものもらい用や充血時に使用するもの)などもあれば安心です。
みなさんフィリピン留学の際は、余裕を持って事前準備をしっかりと行い、出発するようにしてくださいね!
最後まで、こちらのコラムを読んでいただき、ありがとうございました!