フィリピン・スービックからの3泊4日のショートトリップ! ~2日目:サン・オウガスチン教会・ラワグ・ビガン歴史地区編~
旅の2日目は、2箇所の世界遺産に行きました。
ビガン歴史地区に関しては日本語でも割と情報がありますが、パオアイのサン・オウガスチン教会についてはなかなか情報がありません。
特に交通手段についての情報は貴重なものだと思いますので、ぜひ参考にしてみてください。前回記事を読んでいない方は、是非1日目の記事も読んでみてください!
サン・オウガスチン教会
2日目は早朝から、サン・オウガスチン教会へ行きました。朝9時くらいに行ったので、観光客は10人くらいしかいませんでした。この教会は世界遺産なので観光地としても有名だと思いますが、現地の方の生活にすごく溶け込んでいました。
お祈りを捧げる人がいたり、ベンチや教会の前でくつろぐ人がいたりと、フィリピンの文化に触れることができました。
肝心の教会はというと、非常に重厚なたたずまいに圧倒されてしまいます。パオアイの街自体が非常に小さな町で近代化が進んでおらず、教会周辺の建物が低いこともあって、迫力をさらに受けやすくなっています。
訪れた時は残念ながら教会の正面が修繕中でしたが、それもまた生活の中に溶け込んでいるように感じられて結果オーライだったのかもしれません。
ゆっくりと観光をしたい人は朝に行くとじっくりと見ることができますが、教会を正面から撮影しようとすると逆光になってしまいます。写真をしっかり撮りたい方は、昼過ぎに行く方が良いのかもしれません。
ホテルを教会の近くに取って夜の教会の佇まいと朝の静けさの中の佇まいを楽しむか、昼過ぎに訪れて写真に撮るかは悩ましいところですが、写真よりも自分の目で見て記憶するのが一番だと思いますので、私は夜と朝の観光をお勧めします。
パオアイからラワグへ
サン・オウガスチン教会を見終わった後に本当は朝食を食べたかったのですが、周辺に良さそうなお店がありませんでした。そのため、朝食をとることなく、次の街に移動することにしました。
次の目的地は15キロぐらい北にあるラワグという街。現地の人と極力同じ目線で旅をしたかったので、ジプニーで移動しました。
1日目は街灯が無くて、ラワグやパオアイの街並みを見ることができませんでしたが、今回はジプニーの車窓から街並みを楽しむことができました。
車窓から見えた鶏が野放しで飼育されている姿や、畑で飼われていた牛たち。昨日訪れたマニラとは本当に同じ国なのかと思うほど、のどかな時間が流れていました。全然違う風景を見ることができるのは、旅の醍醐味です。
移動時間は約40分程度だったと思います。パオアイの街が非常に田舎で外国人が殆どいないのか、その間ジプニーの車内ではずっと物珍しそうに現地の人からの視線を受け続けました。
ただ、治安が非常に良いエリアだったので、特に問題はありませんでした。強いていうならジプニーは排気ガスがすごいので、そこはマスクを使っていても大変でした。
フィリピンでの旅行では、使い捨てマスクが必須です。
ラワグ散策
ラワグでは北イコロス州最古の教会の一つとされている聖ウィリアム大聖堂、シンキング・ベル・タワー、州庁舎を見に行きました。
ジプニーを降りた場所がちょうど州庁舎の近くだったので、最初に州庁舎を見に行きました。スペイン統治時代の街並みが残る北イコロス州はルソン島で最も美しい州の一つと言われているだけあり、州庁舎は非常に綺麗でした。
水しぶきが舞うほどの噴水など、外観にはすごくこだわりが感じられました。
次に聖ウィリアム大聖堂を見に行きました。こちらはパオアイと比べると大きな街なので、周辺にはたくさんの人がいました。サン・オウガスチン教会と比べると佇まいという点ではやや劣りますが、手入れの行き届いた内装は必見です。
最後にシンキング・ベル・タワー(Sinking Bell Tower)を見に行きました。こちらは非常に大きな鐘楼です。そのあまりに大きな鐘のせいで毎年1センチずつ沈んでいたということから、この名前がついたそうです。
残念ながら中に入ることはできませんが、外から見るだけでも見応えがありました。タワーのいたるところから植物が生えている感じなど、歴史の長さを感じられました。
朝ごはんを食べていなかったのでお昼ご飯を食べようと市内を散策したのですが、チェーン店が多くて悩んでいるうちに今回の旅の一番の楽しみとしているビガン歴史地区行きのPartasバスターミナル(下記Googleマップ参照)に偶然着いてしまいました。
出発時間を聞いてみると後5分ということで、お腹を空いているのを我慢して水だけ買ってバスに飛び乗りました。ここまでラワグに到着してから約2時間でした。ラワグの街は非常にコンパクトで、州庁舎を正面にその右側に観光名所が集まっていますので、比較的簡単に観光ができます。
この街やパオアイのサン・オウガスチン教会への観光の際は、もう一箇所どこかに観光するプランを立てておくといいと思います。
ラワグからビガン歴史地区へ
ラワグからビガン歴史地区へは、Partasという会社のバスを利用しました。他にもこの路線を運行するバス会社はあるのかもしれませんが、一番一般的なバス会社ということで使用しました。大体2時間半ぐらいでラワグからビガン歴史地区へ到着しました。
このバスは途中で数カ所バス停に寄りながら運行されていました。パオアイも通るので、ラワグを観光してからサン・オウガスチン教会の観光をし、またそのバス停からビガン歴史地区へ行くことも可能です。
途中からは地元の学生なども乗ってきたので、路線バス的な役割も果たしていると思われます。そのためビガン歴史地区へ到着時間は全く読めないと言っていいです。余裕を持った旅行スケジュールを作っておく方が良いです。
バスの中にはトイレがなかったので、乗車前にトイレに行くことをおすすめします。
バスの中は冷房が非常に強く、乾燥もしていました。羽織るものやマスクがあると便利です。
また、道中色々な人が乗車してくるので、睡眠中にスリなどの被害に遭わないように、しっかりと貴重品の管理はした方が良いです。
ビガン歴史地区とは?
ビガン歴史地区は1999年に世界遺産に登録されました。ご存知の方もいると思いますが、フィリピンはスペインに約300年間植民地化されていました。
そのためフィリピンの文化の中には当然、スペインの影響が見られます。ビガン歴史地区はそんなスペインの影響が今でも残っているエリアです。クリソロゴ通りという観光のメインストリートでは、石畳とスペイン風の建物が目を惹きます。
周辺は車が通れず、観光客向けに馬車などが走っています。ゆっくりと街並みを楽しむのがオススメです。
地元の有名レストランでロンガニーサを堪能!
ビガン歴史地区に到着したのは14時前でした。朝から何も食べていないこともあって、すぐにでもランチを済ませたいところでしたが、たまたまバスを降りたところがホテルの前だったので、先にホテルのチェックインをしました。
そのあとは、この町で有名なロンガニーサというスペイン風のソーセージを食べに出かけました。ランチを食べに出かけたのですが、もう昼の14時を過ぎていたのでどこのお店も空いていました。
とにかくお腹が減っていたので、一番近くの「Cafe Leona」というところに行きました。後で知ったのですが、ここは結構有名なレストランだったみたいです。
ここではロンガニーサをつまみにフィリピンビールとスペインの赤ワインを飲み、最後にオススメのシーフードパスタを食べました。
フィリピン料理は一人で食べるには量が多いことが殆どですが、Cafe Leonaは観光地ということもあってか、ちょうど良い量をサーブしてくれました。
Cafe Leonaは、伝統的な料理が食べられるので、オススメです。
ビガン歴史地区散策
ランチを済ませた後は、歩いて街並みを楽しみました。Café Leonaはクリソロゴ通りの入り口の部分にあったので、そこから歩いて通りを回りました。石畳とスペイン風の建物は、「ここは本当にフィリピンなのか?」と思わせてくれる綺麗さでした。
車が通れないのでゆっくりと街並みを楽しめました。また、馬車なども通っていたので、その雰囲気も楽しく感じました。ただ、街並みは世界遺産として登録はされていますが、ほんの一部です。距離としたら1kmくらいでしょうか。意外とあっという間に観光し終わります。
サルセド広場、聖ポール大聖堂、クリソロゴ博物館なども回りましたが、正直時間は結構余りました。私は翌日サンタ・マリアにあるヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アスンシオン教会を観光したかったので、時間がある間にバスターミナルの位置を確認しに行きました。
クリソロゴ博物館から南に下ったところにバスターミナルはありました。色々とバスの運転手などに聞いてみるとサンタ・マリアに行くにはバスではなく、乗り合いのバンで行くのが唯一の方法だとわかりました。
こちらは時刻表などが特になく、乗客がある程度集まってから出発する方式で、朝の6時から運行が始まるとのことでした。海外の旅では現地に行かないと情報が取れない場合が多々あるので、時間のある間に情報収拾をしておくといいと思います。
翌日の移動方法を確認終わった頃、丁度夕暮れ時でした。ただランチが遅かったためにあまりお腹が空いていなかったので、馬車に乗って街並みを楽しむことにしました。馬車は聖ポール大聖堂の前から乗ることができます。1時間150ペソ(約300円)と格安でした。
歩いて回るのも良いですが、馬車に乗ってちょっと高い視線から街並みを見るのも新たな気づきがあって面白かったです。強いて言うと、なぜか20分くらいで私のツアーは終わってしまいました。その理由は馬が疲れているからというものでした。(笑)
そして、特にディスカウントなどもなし!(笑)格安なので気にはしませんでしたが、長時間馬車に乗りたい人は午前中に乗るといいかもしれません。
ビガン歴史地区何日も滞在するエリアというよりは、他のエリアへの旅行と組み合わせて訪れるのが丁度良いと思いました。
クラフトビールディナー
ビガン歴史地区では夜になると、各レストランがクリソロゴ通りにテーブルと椅子を並べて、そこで食事をとることができるようになります。私も最初は通りのどこかでディナーをと思っていました。
しかし、結構人通りが多くてうるさかったこともあり、あえてクリソロゴ通りを外しました。色々と町の人に聞いてみたところ、ビールが美味しいお店があるということでそちらに行くことにしました。
お店の名前は「Calle Brewery」。ちょっとわかりにくい所にありますが、そのおかげか店内は落ち着いた雰囲気でした。カウンター席とテーブル席があるので、一人でも誰かと訪れても楽しめるお店だと思います。
このお店では、様々なクラフトビールを味わうことができます。種類が多くて悩んでいた所、店員さんから飲み比べセットを進めてもらいました。
小さめのグラスに4種類のビールをサーブしてくれるというものです。これとおつまみをオーダーしました。もちろんおつまみは有名なロンガニーサが含まれたものです。
オーダーしたビールが届き、写真を撮ろうとしたら3つしかグラスが置かれていませんでした。店員さんに聞いた所、飲み比べセットのビールの1つ切らしてしまったと。(笑)その代わり一番好きだったものを追加でオーダーできるという話でした。
こういうちょっとしたルーズなところが、フィリピンっぽいなと思ってしまいました。異文化に触れるのも旅の醍醐味ですね。
肝心のビールの味はというと、それぞれ特徴があって美味しかったです。おつまみは一人で食べるにはすごく量が多かったです。
値段は他のお店と比べると高いのですが、それでも500ペソ(約1,000円)で済んでしまいました。ビールが好きな方にはぜひオススメのレストランです。ビガン歴史地区観光に訪れる際はぜひ。
フィリピンのマッサージ
ここまでで旅の半分しか工程が終わっていませんが、初日から飛行機の遅延トラブルにあったり、バス移動が続いたりしたのですごく疲れてしまっていました。寝るだけでは疲労が取れなさそうだと思ったので、マッサージに行くことにしました。
フィリピンでは格安でマッサージを受けられるのも一つの魅力です。今回私はSwedishとThai、指圧がミックスされたコースをお願いしました。Swedishとは、オイルマッサージのことです。
オイルがある方が指圧が滑らかな感じで、個人的には一番好きな施術です。フィリピンでマッサージを受けるときは、Swedishをぜひ試してみてください。
フィリピンのマッサージの特徴は、施術前に足を洗うか、拭いてくれることです。今回行ったマッサージでは、足を洗ってもらいました。どこのお店でも基本はマッサージ用の着替えが用意されているので、そちらに着替えます。そのあとは、マッサージ師の指示に従ってください。
マッサージが終わると大抵のお店では、着替えた後に無料のお茶などの飲み物のサービスがあります。お会計ですが、マッサージの場合はチップを払うことが基本です。
枕元にチップを置く容器が置かれたりしているので、そちらに払うようにしてください。20~50ペソが相場のようです。私はよっぽどサービスが悪く無い時は、50ペソ置くようにしていますので、参考にしてみてください。
2日目の費用内訳
内容 | 費用(フィリピンペソ) | メモ |
ジプニー | 35ペソ | パオアイ→ラワグ |
水 | 45ペソ | 1日分 |
バス | 130ペソ | ラワグ→ビガン |
ランチ | 400ペソ | お酒代も含む |
馬車 | 150ペソ | – |
夜ご飯 | 500ペソ | – |
マッサージ | 450ペソ | チップ代50ペソ含む |
ホテル代 | 910ペソ | 事前にクレジット決済 |
合計 | 2,620ペソ | 日本円で5,240円(2.2円計算) |
まとめ
今回のコラムでは、世界遺産サン・オウガスチン教会の観光やラワグの観光、旅の一番の目的であったビガン歴史地区の観光などを細かくレポートしました。世界遺産を1日で2箇所も回ることができて、美味しいものを食べて、マッサージをしてもフィリピンならこの値段で楽しめます。
社会人の方はもう少し贅沢もできると思いますし、学生の方は節約もすればさらに安く世界遺産を回れるでしょう。是非フィリピン留学の際は世界遺産巡りを楽しんでもらえればと思います。
次は世界遺産ヌエストラ・セニョーラ・デ・ラ・アスンシオン教会(サンタ・マリア)が主な内容です。お楽しみに!