結婚しても留学できる?新婚留学生が語る結婚と留学の両立
こんにちは!かわけんです。
バギオの語学学校でスタッフをしていると、色んなバックグラウンドを持った生徒と出会うことができます。
「留学」って聞くと、「独り身だからできる。」みたいなイメージを持っている人も多いのではないでしょうか?
ですが、実際には生徒の中に結婚をされている留学生もいるんですね。
そこで、今回は新婚さんと結婚を予定している2人の生徒に「結婚と留学」についてインタビューをしてみました。
パートナーの方やその両親にどのようにして留学を許してもらったかなど、リアルないきさつを語ってくれています。
「結婚」と「留学」の両立を考えている方もそうでない方もリアルな体験談としてご参考にしてもらえればと思います。
2人の生徒のプロフィール
まずはインタビューしたお2人の生徒を紹介します。
名前は「アイリ(右)」と「クミコ(中央)」。
2人とも20代の女性で、バギオの語学学校に留学して2週間の時期(2020年2月)にインタビューに応えてくれました。
バギオ留学期間は、アイリが3ヶ月、クミコが5ヶ月です。2人とも現在はESLコースを受講していて、クミコは留学の後半戦はIELTSコースを受講する予定です。
バギオのPINES(パインス)を選んだ理由は、「スパルタ」の学校で勉強に集中できそうだったからということでした。
留学前までそれぞれ日本で接客業や医療関係の仕事をしていて、退職して留学に来ました。
2人の結婚時期
そんな2人の結婚時期についてです。
アイリは2019年12月末に入籍。
新婚ホヤホヤで、留学をスタートさせたのが2020年の1月中旬なので、入籍しておよそ1ヶ月半で留学をしたことになります。
クミコは、この時点では結婚手続き中。
留学に来る前に入籍をしたかったようですが、手続きに数ヶ月かかっていて、留学が入籍よりも先になったそうです。
クミコは、どうして入籍するのに手続きに時間がかかっているのでしょうか?
その理由は、「国際結婚」だからです。
お相手の方は、なんとネパール人で、日本語含め5ヶ国語も喋れるらしいです。
だから、手続きに時間がかかってしまっているんです。
留学が終わり、日本へ帰国後手続きを済ませて籍を入れる予定ということです。
旦那さんは今どこにいるの?
新婚・入籍予定の2人ですが、旦那さんはどうしているのでしょうか?
「一緒に留学に来ているのかな?」と思ったら違いました。
旦那さんは2人とも日本で仕事を継続しているようです。
寂しいだろうなと思い、「留学中は連絡を取ってるの?」と聞いてみると、2人から対照的なコメントが。
なんか寂しいみたいで、ナイーブになっていて、あまり元気がないので返事が返って来たり返って来なかったり。
昨日は長電話したりとかで、まばらです。
毎日連絡を取ってくれる彼と、寂しさからかたまに連絡を返してくれないことがある彼。連絡の頻度に関しては、ちょっと違いが見られました。
ちなみに2人の彼のお仕事は美容関係と医療関係。仕事自体も忙しいでしょうから、連絡できる時間も限られますね。
毎日電話ができたとしても、日本とフィリピンでは遠く離れているからやはり寂しさはあるでしょうね。
距離的にも日本の遠距離とは違い、週末に時間を作って会いに行くっていうこともできないから、ここが「留学」と「結婚」の両立の難しさでもあるのでしょう。
なぜ「今」留学?
新婚・入籍予定3人に対して、どうしてもこんな疑問が浮かびます。
「どうして今この時期に留学をしようと思ったのか?」
新婚して間もない時期・新婚を目前に控えているこの時期は、少しでも一緒に過ごしたいという気持ちもあるだろうし、お相手の了解を得るのも大変だと思います。
この素朴な質問に対してのお2人の回答がこちら。
籍を入れる日を前から決めていて、付き合った時から留学に行くっていう話をしていた。
なので、その頃合いを見て1月だったら大丈夫かなっていう感じで今のタイミングに留学しました。
私も同じで、付き合った頃から「私は夢があって、これはどうしてもやらないといけないというミッションがあるから、やらせていただけませんか?」とお願いしていた。
そしたら、「出来るだけ早く行って、早く帰って来てください。」ってことだった。
なるほどですね。
2人とも突然「留学したい!」って言い出したのではなくて、あらかじめ留学をしたいということを相手に伝えていたんですね。
ですが、前もって言っていたとはいえ、すぐに「いいよ」と言ってくれたのでしょうか?「すぐに同意してくれたの?」と聞いてみると…。
やっぱりそうですよね。相手からすると数ヶ月間留学に行ってしまうのは寂しいし、心配だから最初は「行ってほしくない!」と思いますよね。
それでも、自分の夢を達成するために粘って交渉して、承諾を得たということでした。
どうして、結婚したばかり・入籍予定の2人はこの時期に留学したのかと疑問に思っていましたが、話を聞いてみると、お相手の方と相談をした結果、この時期がベストだろうということで決めたようでした。
大事なのは、「前もって」付き合い始めたときから相談しておくこと、すぐに承諾してくれなくても自分の思いを諦めずに伝え続けることのようです。
突然「留学行きたい!」と言い始めるのは、やっぱり避けた方がよさそうですね。(笑)
「結婚」と「留学」は両立できる?
皆さん、「結婚」と「留学」って両立できると思いますか?私の個人的なイメージなのですが、「留学できる人」って独身とか子育てが終わった人とか、自由な身だから海外に行けるみたいなイメージがあったんですね。
ですが、語学学校のスタッフをしていると、結婚をされてからまだ間もないような生徒と出会うことがあります。
お二人も実際に結婚されたばかり、あるいは結婚を予定している中で留学をされていて、「結婚」と「留学」の両立についてどのように思うか聞いてみました。
結婚して1ヶ月ちょっとなので、偉そうには言えないんですけど、結局は自分の「変わらない意志」、「変えない意志」っていうのを付き合っている時から伝えること。
それと、結婚すると相手の両親とも家族になるので、そのところも理解してもらえるように、周りの人の理解をどれだけ得られるかっていうところが結婚して留学するのであれば大事かなって思います。
ただ留学に行きたいっていうだけなら、籍を入れずに行けばいいですしね。相手のご家族とも自分の両親ともいっぱい話しました。
お相手の方に付き合い始めたときから伝えておくのはもちろんのこと、結婚となると両親の方からの理解も必要になります。
そこを理解してもらうためにしっかりと話をする機会を設けて、自分の気持ちや留学プランを丁寧に話したようです。
とはいえ、ご両親の方も心配されると思います。
すんなり「わかった」とオッケーを出してくれたのでしょうか?最初は反対したのではないでしょうか?
「すぐに納得してくれたの?」と聞いてみると…。
私も運が良かったなって思います。彼も結局は応援してくれて、「頑張って行ってきてね!」って言ってくれました。
自分の家族も応援してくれました。彼のご両親には彼が伝えてくれて(日本語でやり取りできないので)、うまくやり取りしてくれました。
みんなに支えられて、留学が叶ったんだなっていうのをこっちに来た時に感じました。
2人が実感しているように、運が良かったというのもあり、お相手の両親から反対されることもなく、留学に対して理解を示してくれたようです。
結婚となると、海外に出るのは「個人」の問題ではなく「家族」の問題になるので、周りの理解は欠かせません。
幸いにも2人の場合はパートナーが同意してくれて、加えてその家族も留学について理解を示し、彼女たちのサポートをしてくれたので留学が実現したようでした。
まとめ
以上、今回のコラムでは「結婚」と「留学」の両立をテーマにお話をさせていただきました。
内容をおさらいします。
私は留学を決めた時に「独身である今のうちに留学しておきたい。」という気持ちがありました。自分の友達には、「独身だったら留学したかったな…。」と言う人もいます。
このように、「結婚」と「留学」は相反するようなイメージを持っている人もいると思います。
ですが、お2人の話を聞いてみて、必ずしもそうじゃないんだなと感じることができました。
もちろん勝手には行動できないので、パートナーの理解、加えてその両親など周りの方の理解やサポートが必要になります。
2人と話していて感じたのは、留学に対する「強い意志」です。
本人たちに「強い意志」があったからこそ、周りの人が同意し、応援しようという気持ちになったのだと思います。
理解を得るためにどういう風に話を進めるかといったノウハウ的なことも大事ですが、まずはどれだけ本人が「留学に本気か」が大事だと感じることができました。
これに関しては、このテーマの「結婚」に限らず、留学を考えている人全員に当てはまることだと思います。
インタビューでは2人のバギオ留学中の学校生活の感想やバギオ留学後のプランなども話してくれていて、下記リンクのYouTubeより詳しく見ることができます。
今回のコラムが同じような境遇にいる人や、留学時期を考えている人などにとって少しでも参考になれば幸いです。
他のコラムでもフィリピン留学やカナダワーキングホリデーの体験談を書いていますので、よろしければご覧ください。
それでは次回のコラムもお楽しみに!