フィリピンでTOEIC受験できるの?フィリピン・スービック留学でのTOEICの受験方法を解説!
こんにちは。
フィリピンで英語留学をされる方の中には、せっかく学んだ英語の力を測ってみたいという方もいらっしゃいますよね。
今回は、日本でも就職活動などで使うことの多いTOEICですが、フィリピンでの受験方法をご紹介します!
実際にTOEICを本コラムのためだけに、私が務める iYES Language School (以下iYES)があるスービックからクラークまで行って受験してきました。(笑)
日本での受験との相違点や、実際に受験する際の注意点などを詳細にレポートします!
TOEICの概要と重要性
TOEICを受けたことがない方もいると思うので、簡単にTOEICの概要を紹介します。
TOEICにはListening & Reading Test、Speaking & Writing Test、Speaking Testの3種類があります。
そして、今回私が受験したのは、Listening & Reading Testと呼ばれる、日本で一番一般的なテストです。
リスニング約45分とリーディング75分のテスト構成で、マークシート方式のテストとなっています。リスニング100問、リーディング100問の合計200問からなり、10-990点の5点刻みのスコア(リスニング、リーディング共に495点が最高点)で評価をされます。
日系の企業は国内マーケットが縮小傾向にある中で海外進出を迫られ、新卒採用でTOEICスコアの提出を求める企業も増えてきました。
一例ですが、下記の企業では新卒採用の募集要項などに記載が見られました。
表現を見る限りは足切りとしての最低点ですので、これらの企業に入社を希望する場合はさらに高い点数が必要だと言えるでしょう。
また多くの企業では、TOEICスコアの足切り点を記載していませんでしたが、同様に社内で基準を持っていると考えるのが一般的ではないでしょうか。
実際に私が昨年就活をした際、800点を少し超えた程度の英語力では目立ちませんでした。
私のように英語圏への留学経験がない中でも、周囲は同等もしくはそれ以上の英語力を持っていました。
そのため、英語留学経験者は、最低でもTOEIC730点は取得しておかないと人事の方からの見た目は良くないかもしれません。
今後、学生の間に英語を勉強することは、増々求められる時代となるでしょう。
申し込み手続き①: インターネット登録
フィリピンでは、Hopkins International Partners, Inc.という会社がTOEICの運営を行っています。そちらのWEBサイト(https://hopkins.ph/)から申し込みをする必要があります。
受験希望日と会場を選択し、個人情報を入力します。入力に必要な内容は以下の通りです。
・メールアドレス
・電話番号(語学学校の番号可能)
・会社(語学学校の名前)
・性別
・生年月日
・国籍
・使用する身分証明書(外国人はパスポートのみ可能)
・結果の受け取り方法(国内郵送の場合約400円、国外郵送の場合、約4,400円)
・結果の送付先(語学学校の住所を入力すれば問題なく届きます)
・支払い方法の選択(ネットバンキングor 銀行振込)
語学学校の生徒さんは、学校スタッフさんがサポートしてくれると思うので、聞いてみるといいと思います。
登録後にはメールが送られてくるので、そちらも確認してみてください。
申し込み手続き②: 受験料の支払い
メール受信後に受験料を払う必要があります。フィリピンのBanco de Oroという銀行、またはBank of the Philippine Islandsという銀行で振込をします。
受験料の2,300ペソ+結果の郵送料の支払いが必要です。振込先は以下の通りです。
Banco de Oro の場合
・Branch(支店名): Paseo-Gil Puyat
・Account name(振込先): Hopkins International Partners, Inc.
・Account number(口座番号): 27804-84396
Bank of the Philippine Islands の場合
・Branch(支店名): Legaspi-Gamboa
・Account name(振込先): Hopkins International Partners, Inc.
・Account number(口座番号): 1433-1138-09
※コチラのページ(http://www.hopkins.ph/register-now/how-to-register)から申し込み方法の確認ができます。
申し込み手続き③: 必要書類のメール送付
最後に銀行の払込用紙、パスポートの写真のあるページ、2インチ×2インチの証明写真をスキャンして register@hopkins.com.ph に送ります。スキャンについては、学校側が対応してくれると思いますので、スタッフの方に相談をしてみてください。
これらの手続きは試験の10日前までに行われる必要があります。試験は基本的に土曜日に行われるので、その前週の水曜日までに手続きを終えてください。
また、水曜日の17時までに送らないと次回以降の受験に回されてしまうので、時間には余裕を持ってください。
フィリピンにおけるTOEIC試験のスケジュールと持ち物
受験当日の持ち物は以下の通りです。
試験当日のスケジュール
時間 | 内容 | 補足 |
7:30 | 集合・受付 | パスポート原本と銀行の払込用紙原本が必要。 |
8:00 | 試験開始 | 荷物は後方の椅子に各自置いておく。貴重品も含む。 |
10:35分前後 | 試験終了 | 終了後は即解散。貴重品の確認をしっかりすること。 |
フィリピンでTOEICを受験する場合は、鉛筆を使用しなければなりません。
クラークの試験会場では各自2本ずつ準備をしてくれていましたが、毎回準備してくれているのかわからないので自分で持っていく方が無難です。
受験票は事前に郵送されないので、パスポートと銀行の払込用紙原本を持っていきます。コピーは認められていないので、注意してください。
朝早くから会場に行く必要があるので、受験会場に遅刻しないようにスケジューリングすることも重要です。
スービックから試験会場への移動方法
iYESのあるスービックでは、現在のところTOEICを受験できません。バギオかマニラ、クラークに行って受験する必要があります。
私はこの中で一番近いクラークで受験することにしました。クラークへはスービック経済特区の外、オロンガポからビクトリーライナーという会社のバスを利用して行くことができます。
SMオロンガポの前からトライシクルでビクトリーライナーのバスターミナルまで移動し、そこからクラークのSMモールまで行けます。そこからはトライシクルでクラークにおけるTOEICの試験会場として指定されている「Jocson College」に移動します。
時間にして大体2時間半くらいを見ておけば問題ないと思います。4:15分発のバスに乗れば、試験会場には余裕を持って移動をすることができるでしょう。
とはいえ、試験前に移動が不安な方も多いと思います。私もそうでした。そのため、私はクラークに前日に移動し、ホテルに泊まりました。これが本当に大失敗。(笑)
前泊する場合の注意点を次にまとめているので、前泊を検討している方は必ず確認してください。
前泊する場合の注意点
今回のTOEICの受験で初めてクラークという街に行くことになりました。ホテルは試験会場の近くで極力安いところと思ったのですが、これが大失敗でした。
その理由は2つあります。
1. 金曜日のクラークは非常にうるさい
試験会場はSMクラークから近く、比較的大きな通りに面しています。その近くにホテルを取ったのですが、その周辺は現地の人向けのカラオケ屋さんなどがあり、明け方までうるさかったので全然眠れませんでした。
土地勘がないので難しいとは思いますが、ゆっくり休める位置のホテルを予約することが重要だと思います。
2. 朝食に困る
試験が朝の7:30に集合だったので、ホテルを7:15分くらいには出ました。その前までに食事を済ませようとしても、24時間営業のファーストフード店程度しかお店が開いていませんでした。
私は前日にSMクラークでパンと飲み物を購入しておきました。前泊をされる方は、そのあたりの準備も忘れないようにしてください。
私がもしもう一度クラークでTOEICを受験するのであれば、試験当日の早朝に移動をすると思います。
その理由は、食事を含めた準備が大変なことと、ホテル代などのコストがもったいないからです。
ただ、昇進や就職活動のためにTOEICのスコアが必要で、日本帰国後にTOEICの受験が日程上難しい場合は、ホテルを使用してもいいかもしれません。その辺りは、必要に応じて検討してみてください。
クラークで会場の注意点
試験での注意点が主に3つあります。
1. 教室の温度
フィリピンあるあるですが、冷房がかなり効いています。羽織るものを持っていかないと、試験に集中できないと思います。
2. 音響設備
今回の試験官がたまたまなのか、スピーカーを生徒側ではなく壁側に音が届くようにセットされてしまいました。受験者が少ないことから教室が小さかったことも相まって、音が反響し合うような状態でした。
普段TOEICのリスニング問題を解く時から、スピーカーフォンなどで練習しておくといいと思います。
3. サイドテーブル付きチェア
私が完全に予想外だったのが、机に問題用紙を置けなかったことです。回答用紙は置くことができましたが、はみ出すくらいの小さなサイドテーブルでした。
これは、日本でのTOEIC受験と大きく異なる部分でした。問題用紙を持ちながら解きたいという人には良いのかもしれませんが、机に置いて問題を解きたい人にとってはかなり厳しい環境だと思います。
TOEICは時間との戦いですが、Reading問題を解いている時は時間もかかってしまったり、集中力が無駄に削がれたりしてしまいます。
今回実際にTOEICの受験をしたからこそ、上記のような注意点があることがわかりました。
今後TOEICをクラークで受験される方は、日本で受験される時と状況が違うことを理解した上でチャレンジしてください。
テスト結果の確認方法
TOEICの結果に関しては、日本のようにインターネットで確認することができません。
申し込みの時に記入した住所に結果が郵送されてきます。日本とは異なり大体1週間くらいで結果が郵送されてきます。
当然、結果の分析などは、すべて英語で記載されています。
※スコアレンジ毎の課題などは、日本のTOEIC公式ページで確認できるので、そちらを参考にしたら良いと思います。(https://www.iibc-global.org/toeic/special/target.html)
受検に必要な費用
以下、スービックでの英語留学時にTOEICの受験をした場合にかかる費用です。
項目 | 詳細 |
受験料 | 2,300ペソ |
結果の郵送料 | 国内200ペソ、国外2,000ペソ |
トライシクル代 | 片道40ペソ、往復80ペソ(SMオロンガポ→バスターミナル) |
バス代 | 片道175ペソ、往復350ペソ(オロンガポ→︎SMクラーク) |
トライシクル代 | 片道20ペソ、往復40ペソ(SMクラーク→ Jocson College) |
合計 | 2,970ペソ(約6,534円)or 4,770ペソ(国外郵送時は約10,494円) |
上記のものに加えて飲食代がかかるのと、ホテルを取る場合はその分の費用がかかるイメージです。日本でTOEICを受験する場合は、受験料が税込で6,490円が必要となります。
日本国内の交通費や食費が高いことを考えると、フィリピンで受験するのも費用的には的には殆ど変わらないと言えるでしょう。
試験は複数回受けることで試験慣れする側面や、得意な分野が出題されることで高得点を取れることもあるので、フィリピンに留学中にTOEIC受験にチャレンジするのもいいかもしれません。
まとめ
フィリピンに限らず、英語留学をする場合は渡航前後で英語力の測定をしっかり行うことは大事だと思います。
試験を受験すること自体が英語学習の大きなモチベーションにもなりますし、スコアをしっかりと取得することが留学先で真面目に勉強をしていた証明になるからです。
英語留学が一般的になってきた今だからこそ、留学という経験だけでなく客観的な英語力を証明することが重要になってきたと思います。渡航先で試験が受けられる場合は、ぜひTOEIC受験を検討してみてください。