フィリピン留学で注意すべき伝染病「デング熱」の危険度や死亡率、気をつけるべき点を詳細解説!
みなさん、こんにちは!
バコロドのOKEAで日本人マネージャーをしておりますジェシカと申します。
みなさんは、「デング熱」と言う病気は、今まで耳にされたことがあるでしょうか。
「デング熱」は蚊を媒介として、定期的に世界で流行している感染病のひとつです。
デングウイルスを媒介する蚊が発生する地域、特に東南アジア、南アジア、中南米、カリブ海諸国で多くみられ、オーストラリア、中国、台湾を含め100か国以上で患者が発生しています。
今回の私の記事では、フィリピンを例に挙げながら、「デング熱はどの程度危険な病気なのか」、「予防はできるか」、「感染が疑われる場合の対処方法」等を詳しく解説していきたいと思います!
これから海外留学に行かれる方には、知っておくべき有益な情報だと思いますので、ぜひ目を通していってくださいね!
デング熱の危険度は?死亡率等について
結論から言ってしまうと、デング熱に感染しても死亡することは滅多にありませんので、過度な心配は無用です!
死亡率は感染者の1~5%程度で、さらに適切な治療を行えば、その割合は1%を下回ると言われています。
死亡するケースのほとんどは、重症化しているにも関わらず居住区域に医療機関がなく、適切なタイミングで病院に行くことができなかった人たちだそうです。
そういった理由から、デング熱は過度に恐れる必要はありません。
特徴的な症状としては、突然の発熱、頭痛(特に眼の奥の痛み)、筋肉痛や関節痛、嘔吐、発疹などがあります。一般的なインフルエンザのような症状が現れます。
英語では「Dengue Fever」と言い、関節の節々が痛む特徴から別名「Break-Bone Fever」とも呼ばれています。ちなみに2~14日程度の潜伏期があり、約2~7日間症状が続くのが一般的です。
次の章では、デング熱に万が一感染してしまった際の治療法等をご紹介していきましょう。
デング熱に感染した際の対処方法
実はデング熱には、現在効果的なワクチンや予防薬がないと言われています。
以前フィリピンでは、デング熱に効果的とされたワクチンが使用されていましたが、それを接種した幼児が死亡するケースが相次ぎ、副作用が疑われるため現在では使用中止となっています。
デング熱で行われる治療は、あくまで症状に対しての対症療法になります。たとえば発熱に対して解熱剤を使ったり、頭痛に対して鎮痛剤を使ったり、それぞれの症状を和らげる薬が使われています。
そして、適切な対症療法をすれば、ほとんどの場合1週間程度で回復するので、病院に行かず自然治癒を待つ方もいるそうです。
ただそういった場合も重症化しないかどうか注意し、その徴候があればすぐに医師に相談するなど適切な対応をすることが大切です。
ちなみにデング熱ウイルスを持っている蚊に、刺されても感染しない人もいます。
日頃から体調管理をしっかりできている方は、そうでない方より感染リスクが低いようです。
では次に、非常に大切な予防方法についてご説明していきたいと思います。
デング熱感染を予防する4つのポイント
デング熱は、デングウイルスに感染した蚊に、刺されることによって感染する病気です。
デング熱を発症した人が蚊に刺されると、その蚊にウイルスが移ります。さらにその蚊が他の未感染の血を吸う時に、吸われた人の体内にウイルスが移ることで感染が広がっていきます。
ちなみに、ヒトからヒトへの空気感染はありません。
そのため、一番の予防方法は、「蚊に刺されないこと!」に尽きます!
以下では、デング熱感染を予防する4つのポイントをご紹介します。
① 外出の際に必ず虫除けスプレーをする
日本でも虫除けスプレーは、野外でのレジャー等でよく使われていますよね。
フィリピンでは、場所に限らず外出する際は、毎回使うようにしましょう。靴箱付近に、虫除けスプレーを置いておき、靴を履く際に必ずスプレーもすることを、習慣化してしまえば忘れ難いです。
虫除けスプレーは現地購入してもいいですが、日本製の商品はお肌に優しいものが多く、値段も高くないので、日本からの持参が安心です。
製品を選ぶ時は、DEET(ディート)という成分が含まれるものがより有効的ですので、成分表記もチェックしましょう!
この記事内の写真にある虫除けスプレーには、この成分がバッチリ入っています。
ちなみに虫除けスプレーは短時間しか持続しないので、2~3時間おきにスプレーをし直すと効果的だと言われています。
そう言った理由から携帯に便利なミニサイスの虫除けスプレーを、お出かけの際に持ち運ぶのもオススメですね。
② 肌の露出をなるべく少なくする
長ズボンや長袖を意識的に選ぶことが大切で、それだけで蚊のアタックポイントがぐんと減ります!私も最近は外出の際は、ほとんど長袖を着ていますよ!
これは蚊への対策だけではなく、強い紫外線からお肌を守ることができるので、男女問わずオススメです!こちらの紫外線はとても強いです。
またフィリピンの屋内施設は、冷房が効き過ぎていることが多いので、そう言った意味でも長袖は必需品です。
またできれば、サンダルも素足で履くことは避けた方がいいと思います。
本校OKEAの学生も、クロックスやスリッパに短めのソックスを着用することが多いです。
③ 白などなるべく明るい色の洋服を着る
あまり知られていませんが、蚊の目はモノクロでしか世界を捉えることができません。
そして、そんな蚊たちが好む色は、「黒」であると言うことが、過去に行われた実験で判明しています。ですので、洋服が黒に近い濃い色目であればあるほど、蚊に刺されやすくなります。
アウトドアでのレジャーなど、長時間外にいることが予め予想される日は、特に注意して洋服の色味を選ぶのもいいかもしれませんね!
④ 汗のケアを行う
蚊は、体温が高く汗を多くかいている人を好む傾向があります。想像すると恐ろしいですが、そういった人を目がけて、蚊がどんどん集まってきます。
フィリピンは平均気温が高いので、少し外を歩くだけでもじんわりと汗が出てきます。フィリピン以外でも、蚊が生息している多くの地域では気温が高いので同様の状況になると思います。
特に日頃から汗をかきやすい人は、外出の際にはハンカチや制汗シート等を使い、小まめに肌を清潔に保つケアをするようにしましょう。
デング熱についての「まとめ」
いかがでしたでしょうか。
本校OKEAでは私が知る限り、幸いなことにここ数年でデング熱に感染した学生はいません。
「デング熱」と名前だけ聞くと、何か得体のしれないもののようで怖い感じがしますが、正しい知識を持って注意をしていれば予防できる病気です。
万が一感染してしまった場合も、致死率が非常に低く自然治癒も可能なので、過度に心配する必要はないと思います。
ただ予防が一番大切なので、みなさんも留学の準備の際は、持ち物リストに「虫除けスピレー」を忘れず加えておいてくださいね!
特にフィリピンを含む亜熱帯地域に留学する方は、小まめな汗のケアや、服装にも気をつけて毎日を過ごすようにしましょう。
デング熱を含め体調不良で貴重な留学生活を1日でも無駄にしないためにも、日頃から規則正しい生活週間を身につけ、健康管理に気をつけていただけたらと思います。