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語学学校によって得意分野が異なる!?自分の英語レベルに合ったフィリピンの語学学校の選び方を紹介

公開:2020/05/07 著者:鈴木 智也 256 Views

こんにちは。フィリピン・スービックにあるiYES Language Schoole(以下iYES)で学生マネジャーをしている鈴木です。

フィリピン留学だけでも、主要な語学学校は100校以上あると思います。これだけの数の語学学校がありますが、それぞれの学校で運営スタイルや得意分野が違います。

各学校で特徴が何もなければ、単純に資金力のある語学学校が勝ちます。理由は広告費をたくさんかけられますし、スタッフや教師のトレーニングにも投資することができるためです。

 

よく「語学学校が沢山あり過ぎて迷ってしまう…。」という声を聞きますが、自分の英語レベルと学校の特徴をしっかりマッチさせられると満足度の高い学校生活になります。

 

今回のコラムでは、語学学校の内部で働いていた経験から、私が考えるフィリピンの語学学校の選び方を紹介したいと思います。

この記事を参考にして、自分に合った語学学校を見つけていただき、充実した留学生活を送ってほしいと思います。

 

iYES Language School

英語入門レベル~初級レベル編

ここで言う入門レベルとは、中学校レベルの英語から勉強したい方のことを指します。また、初級レベルとは、高校レベルの英語から勉強したい方のことを指します。前提として、英語で意思疎通が基本的には難しいことを想定しています。

このレベルの英語力の方々は、海外経験がないか、もしくは数日の海外旅行経験がある程度で、海外生活に慣れているケースは少ないはずです。

 

このような方におすすめの語学学校は、カリキュラムがしっかり決まっている語学学校だと考えます。

 

その理由は柔軟なカリキュラムの場合、何を勉強するべきかわからなくなってしまう可能性が大きいからです。英語が苦手であってもフィリピン留学を決意するということは、英語学習に対するやる気は非常に高いはずです。

多少大変でも文法や単語の授業からリーディングの授業まで、満遍なくカリキュラムを提供する語学学校への入学をおすすめします。

逆に自由度が高く自分の好きな内容を中心に勉強するタイプの学校を選ぶと、楽しいことだけを選択してしまい、苦手な部分に目を向けない勉強の仕方になってしまいがちです。結果として、英語力が伸び難くなってしまいます。

 

また、英語での意思疎通ができない状況の場合、生活で困ることも多いと思うので、日本人スタッフがいる語学学校が良いでしょう。

 

日本語の通じるスタッフが学校にいるかいないかでは、充実した留学生活を送れるかに大きな差が生じると考えます。ただ、ここで一点注意して欲しいのは、日本人スタッフの人数です。

もし日本人スタッフが一名しか在籍していない場合は、そのスタッフが営業などで日本に帰国される場合、語学学校内にスタッフがいなくなってしまいます。そのため、学生マネジャーを含めて複数名日本人スタッフがいる語学学校を選ぶことをお勧めします。

英語初学者の場合は外出時など英語ができない不安もあると思うので、食事環境などを含めて安心して生活できる環境を整えることも大事です。多少お金がかかってもしっかりとした食事を提供する語学学校や、快適なコンドミニアムやホテルを斡旋してくれる語学学校を選びましょう。

 

授業と生活で慣れないことだらけで不自由さを感じることが多いので、多少お金がかかってもストレスを減らす方がこのレベルの方は英語学習に集中できると思います。

 

→ 語学学校近くの韓国料理屋にて。美味しい食事が取れるレストランが近くにあるのかも大事です。

 

英語準中級レベル~中級レベル編

ここで言う英語準中級レベルあるいは中級レベルとは、高校レベルの英語の内容を一通り理解しており、英語での意思疎通が多少はできるという状態です。TOEICで500~700点程度を想定しています。そのため、語彙力が一定レベルあるという想定です。

このようなレベルの生徒に関しても、カリキュラムがしっかり決まっている学校で勉強をすることをおすすめします。このレベルになると、強化したいポイントが人それぞれ違ってくると思います。

 

このレベルに該当する方は、苦手な分野に対してしっかりサポートをしてくれる語学学校を選ぶといいと思います。

 

授業で使用する教材やカリキュラムの構成など、事前に語学学校のスタッフに詳しく聞くことをおすすめします。このレベルの生徒も日本人スタッフがいる語学学校が良いと思います。カリキュラムの相談などきめ細かい対応をしてもらう方が効率的に英語力を伸ばすことができるからです。

その一方で英語力という側面においては生活に困ることは少なくなってくるので、語学学校だけでの生活では飽きてしまうでしょう。実際に語学学校の外で英語を使うことで磨かれる力もあるので、語学学校のロケーションなども大事になってきます。

学校外に積極的に出て英語を使いたい人は、繁華街の語学学校を選んだ方が良いでしょう。自分のペースでコツコツ勉強を進める方が性に合う人は、自分のペースを乱されない地方の語学学校を選ぶと良いです。自分の好みにあった場所を選ぶのがポイントです!

 

→ 語学学校(iYes)から歩いて15分くらいで到着するストリートフード。

 

英語準上級レベル編

ここでいう英語準上級レベルとは、TOEICで700~800点以上の方を想定しています。基本的に英語を使用することに抵抗感がなく、自分で英語の勉強を進めることができるレベルだと思います。

カリキュラムが決まっている学校を選ぶと、既に知っていることを勉強する必要が出てきてしまいます。このレベルの人にとっては限られた時間と費用の中では、その時間が非常にもったいないです。

 

つまり、このレベルの英語力にある方の場合は、柔軟なカリキュラムを提供してくれる語学学校を選ぶことをおすすめします。

 

また、このレベルの人は明確な目的を持って留学されるケースがほとんどです。ご自分の弱点なども分かっているはずです。その目的を達成するためのカリキュラムに対応してくれる語学学校を選ぶことをお勧めします。

また、スタッフに日本語が使える人がいなくても問題ないです。多少困ることはあると思いますが自分の力でどうにかなりますし、それも含めて英語力を伸ばすチャンスであると捉えるレベルだと思います。

また、英語の使用に問題がないために生活で困らない分、予算を抑えるために大部屋の学生寮にしても大丈夫だと思います。

 

様々な語学学校が選択肢に上がってくると思いますが、自分のやりたい勉強に対応してくれる学校をピンポイントで選ぶことが大事です。

 

英語上級レベル編

ここで言う英語準上級レベルとは、TOEIC800点以上の方を想定しています。このレベルになると一部苦手な項目を勉強しながらも、スピーキングに特化したレッスンを希望される方がほとんどです。

 

このレベルの方は、講師のレベルが高い語学学校に行くことをおすすめします。

 

フィリピンでは母語はタガログ語なので、フィリピン人にとっても英語は外国語です。語学学校で英語の先生をしているからといって、全員がTOEIC800点相当レベルの英語力があるわけではありません。

講師の質が低い語学学校の場合、TOEIC700点相当レベルの講師もいるでしょう。実際、私が過去にセブ島に短期滞在して語学学校に通っていた時、私より英語ができないのではないか…と感じる講師の方がいた経験があります。

このレベルの方にとっては、授業自体がストレスになってしまいます。講師力という観点から語学学校を選ぶと良いと思います。

 

もしくは、特殊なプログラムを提供してくれる語学学校を選ぶのも良いでしょう!英語を学ぶのではなく、英語で学ぶイメージです。

 

インターンシップ系のプログラムを提供してくれる語学学校であれば、実践の中で英語力を磨くことができ、それ以外にビジネススキルなども磨くことができるので非常におすすめです。

このレベルになると、どのような環境でもそれなりに生活はできるはずです。明確な目的を持ち、そのためのプログラムを日本にいる段階で設定することが留学の成功を分けると思います。

一方、このレベルになってくると、欧米圏への留学の方が得られるものが多いと思う方もいらっしゃるでしょう。ここは完全に留学する人の目的による部分となります。

 

マンツーマンレッスンでたくさん英語を話す機会が欲しい、講師相手に正しい英語を使っての英会話を重ねたいのであればフィリピンがオススメです。

 

その一方、ホームステイや現地で出会うネイティブスピーカーなど、生活環境からネイティブの英語に触れたい方は欧米の方が良いでしょう。

留学先の特徴を踏まえ、最適な留学先を選んでください。

 

 

それ以外の要素 ~語学学校のロケーション~

フィリピンはたくさんの島から成り立つ国で、各エリアによってそれぞれ異なる特徴があります。私が渡航した経験のあるエリアの特徴を紹介したいと思います。

 

・フィリピン留学の穴場「スービック」

まず現在私がインターンをしているスービックですが、フィリピン随一の治安の良さと海へのアクセスの近さが売りだと思います。スービックは元々アメリカの海軍基地があったので、フィリピンとは思えない街並みをしています。

 

海軍があったエリアなので当然海には近く、海が好きな方にはオススメのエリアです。

 

非常にマイナーなエリアなので、日本人の留学生が他のエリアと比べると少なく、落ち着いた雰囲気の中で勉強ができるのが特徴です。

賑やかな雰囲気が好きな方には不向きですが、落ち着いた環境でフィリピンを感じながら勉強するにはちょうど良いエリアだと思います。残念ながらこのエリアは語学学校が非常に少ないので、留学に関する情報が手に入れにくいという状況です。

私の過去のコラムを中心に、情報を手に入れていただければと思います。スービックについては以下の記事をご覧ください。

 

 

・フィリピン留学の王道「セブ島」

次に紹介したいのはセブ島です。フィリピン留学といえばセブ島のイメージを持っている人が多いと思います。

語学学校の数が多く、SNSのマーケティングに時間と費用を投資しているので、情報が一番多く入ってくることが理由だと考えられます。

セブ島の特徴は海へのアクセスが比較的容易だということと、観光地なのでエリアが栄えていることです。フィリピンの中では、最も利便性は高いエリアでしょう。

 

休日は海に遊びに出かけたり、ショッピングをしたり、プライベートな時間を楽しみたいと考えている方にはぴったりのエリアです。

 

このエリアの特徴として、留学生は学生などの若い層が比較的多いことが挙げられます。みんなでワイワイと食事をしたり、お酒を飲んだりしたい人には向いていると思います。

その一方で静かな環境で勉強したい方や、年配の方には向かないエリアだと思います。

 

・フィリピンの軽井沢「バギオ」

最後にルソン島のバギオというエリアを紹介します。ここはスービックがあるルソン島にあります。標高が1,400m程の山の中にあります。こちらのエリアは海に遠いので、海に興味がない方に向いていると思います。

エリア的に韓国系の語学学校が多く、スパルタ方式(英語漬けカリキュラム)を提供している語学学校が多いことも特徴です。

フィリピンの中でも避暑地として認識をされており、「フィリピンの軽井沢」と表現する方もいるくらい年中涼しいエリアです。(夜などは羽織るものがないとむしろ寒いです。)

 

とにかく留学中は遊ぶ時間よりも英語に触れていたいという勉強熱心な方や、暑い環境だと勉強に集中できない方に向いているエリアだと思います。

 

→ バギオは山間部の落ち着いた避暑地。

 

それ以外の要素 ~語学学校の設備~

フィリピン留学の一番の売りは「マンツーマンレッスン」です。マンツーマンレッスンは当然レッスンの間、講師もしくは生徒が話し続けている状況になります。

そのため教室が他の生徒と共有であったりすると、周囲の声が気になって集中できないことが多いです。語学学校が大きいほど当然生徒の数も多いので、うるさくなる可能性が高いです。

 

語学学校の規模感を事前に調べておくと良いと思います。例えば、クラスルームが個室形式なのか、オープンスペース(仕切りで区切られているだけ)なのかも重要です。

 

教室のファシリティは意外と見落とされがちなポイントですが、充実した留学生活を送るには非常に重要なポイントです。

留学期間中に一番時間を過ごすことになる教室の設備を確認することを強くお勧めします。また、綺麗好きな方は、学生寮の施設レベルも同時に確認しておくようにしましょう。

 

それ以外の要素 ~語学学校の生徒の年齢層~

就職活動などでTOEICの提出が求められるなど英語の重要度が高まっているので、英語を勉強したい若い方が多いのが特徴のように思います。

しかし、英語の勉強をしたいというのは若い方に限った話ではなく、地理的に日本から近く移動時間に無駄な時間を費やす必要がないというメリットから、1~2週間程度の短期間の留学をされる社会人やシニア層の方も多くいらっしゃいます。

実際、iYesでの学生マネジャー業務を通じ、社会人の方と若い方とでは求めるものが大きく違うと感じました。

 

落ち着いた雰囲気や一人部屋などでの快適な時間を求める社会人の方に対し、学生はとにかく費用を抑えてみんなで楽しくワイワイと勉強をしたいというケースが多いです。

 

語学学校の雰囲気を決めるのは生徒側の因子が大きいです。これは語学学校の施設などとは違って、語学学校側でお調整が難しい部分だからです。

留学する時期やタイミングによっても、語学学校の雰囲気は大きく変わると思います。留学カウンセラーの方から情報収集したり、語学学校のスタッフの事前面談をして貰ったりと、事前に調べておくことで快適な留学生活が送れるはずです。

 

語学学校のウリはそれぞれ異なる!

 

語学学校には当然それぞれ特徴があります。学校はどこでも一緒だと思っている方がいるなら、それは考えを改めた方が良いです。

今回ご紹介したように、皆さんの英語レベルや年齢によってその特徴がメリットにも、デメリットにもなってしまいます。

限られたお金と時間を使っての留学ですから、最大限の効果を発揮して欲しいと全ての語学学校のスタッフが思っています。

 

しかし、留学エージェントや学校のホームページ、パンフレットなどを見ても、そこまで大きな違いは見えてこないはずです。

 

学校側もマーケティングの段階では、網を大きく広げて広告するためです。最初からニッチな領域で勝負する学校オーナーはいません。皆さんも学校オーナーの立場だったら同じですよね?

本当は〇〇に特に力を入れていても、その他の部分も満遍なくアピールするので、強調したいメッセージが薄まってしまうのです。

ですから、ホームページやパンフレットを見れば見るほど、何が何だか分からなくなってしまう減少が起きるのです。

 

どんな世界でもそうですが、本当に自分に適した語学学校選びをしたいなら、その道のプロに相談してみるのが一番確実ですね!

 

少しでも不安のある方は、留学ドットコムの留学カウンセラーの方や、語学学校のスタッフの方に連絡をしてみましょう。

留学を検討中の方には今回のコラムを読んでいただき、ご自身に一番合う語学学校を見つけていただけたいと思います。本コラムが少しでもお役に立てれば嬉しく思います。

 

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