【フィリピン留学】「英語力ゼロ」で留学しない方がいい理由 | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:留学の準備

【フィリピン留学】「英語力ゼロ」で留学しない方がいい理由

公開:2022/06/15 著者:河端 健司 917 Views

こんにちは!フィリピンのバギオで語学学校スタッフをしているかわけんです。

2022年に入り、多くの国が留学再開に舵を切りはじめていますが、フィリピンもその1つです。(今後もコロナ等の影響によっては、また留学が一時的にストップする可能性はありますが…。)

これまでの約2年間留学を待ちわびていた人にとっては、いよいよ留学できるということでワクワクしているでしょう。その留学を充実したものにできるかどうかは「しっかり準備するかどうか」が大きく関係します。

 

言い換えれば、準備せずに留学すると失敗する可能性があるということです。

 

結論を先に言っておくと、「留学前に勉強しておいた方がいい」です。

今回は、「英語力ゼロで留学しない方がいい理由」というテーマのコラムをお届けします。

自分自身の経験や語学学校の生徒と接しながら学んだ実例を入れながら説明をしますので、留学を予定している方は是非ご一読ください。

「何のために留学するのか」を考える

留学は、「目的をしっかりと決めてから行った方がいい」とよく言います。

「海外に行ってから考える」という風に、取り敢えず行ってみるというのは、何も行動しないよりはいいかもしれません。ただ、英語の勉強のために留学するならばやはり目的を決めておいた方がいいです。

数ヶ月から1年ほどの留学期間では、習得できるスキルには限りがあります。ただぼんやりと「ペラペラになりたい」と思って行くのはお勧めしません。

 

それは、「留学でできることは限られている」からです。

 

→ 留学生みんなが言いますが、本当にあっという間に時間が過ぎていきます。

 

「海外のカフェで働きたいから、留学中は接客やコーヒーに関する英語を徹底的に学ぼう」
「IELTS6.0のスコアを取得しよう」
「外資系にチャレンジするためにTOEICで900点取得する!」

 

このように、「留学する意味」を自分で決めておく事が大切です。必ずしも、明確な目的である必要はないので、留学期間で何をするか、あるいは何をしないかを決めておきましょう。

よくよく考えてみると、私たち日本人は生まれた時から日本語ばかりの環境にいますが、それでも小学校から高校の12年間(むしろそれ以上)も日本語を勉強していますね。

そのくらい、語学を習得するというのはとても時間がかかるのです。特に、文法や言葉の成り立ちが日本語と全く異なる英語は、日本人にとってなかなか厄介です。

 

効果的に学習するためにも、「何のために留学するのか」をまずはしっかりと考えましょう。

 

「英語ができなくても生活できる」がワナ

留学では、英語力の有無は非常に重要です。英語習得の留学先として人気の国であるアメリカ、カナダ、イギリス、オーストラリア、フィリピンなど、どこの国においても英語の必要性は同じです。

人気の国の留学情報はネットで体験談を読むこともできるし、留学エージェントさんも海外生活情報には精通しているので、初めて留学する人にとっては安心して留学できます。

ただ、ここで一つ考えなければいけないのは、留学先として人気ということは「日本人がたくさんいる」ということです。

 

例えば、筆者はカナダへ留学する際に「日本人が比較的少ない」と聞いたトロントへ行きましたが、同じように日本人が少ない場所を好んで来た日本人がたくさんいました。(笑)

現地には、留学生以外にも在住している日本人もたくさんいて「海外だけれど日本語を使って暮らすことができてしまう。」というのが海外生活のリアルなのです。語学学校でも生徒を見ていると、同じ国籍で固まっていて、授業以外はずっと母国語を使っている生徒もいます。

日本人の友達を作ることは悪いことではないですが、もし留学先でしかできないことを優先するのであれば、日本人だけで絡むのは最小限にした方がよいでしょう。同時に外国人の友達を増やして異文化を学んだり、英語をたくさん使ったりする強い意識が必要です。

 

→ グループ全員外国人が難しくても、1人だけ外国人がいれば英語を使うことになります。

 

また、学校に日本人スタッフがいるというのは安心できるポイントですが、ついついいつも日本語で相談をしてしまい、英語で相談をしたり、交渉をしたりするチャンスを逃してしまいかねません。

もちろん日本人が近くにいるという事は何かあった時に安心できるのでいい面ではありますが、こういった海外生活のリアルも事前に頭に入れておいて留学先を決めるのがベターです。

また、留学先のエリアや学校を1つに固定する必要もないので、最初の数ヶ月は日本人もいる人気の場所にして、後半は日本人がほとんどいない場所に移動するというのもありです。

 

「英語力ゼロ」では留学は充実しない?

「留学する意味」を自分で決めたら、次にやるべきことは「留学前の学習」です。

 

留学は「英語力ゼロでも大丈夫」と言う人がいますが、間違いなく留学前にきっちりと準備をしておいた方がいいです。

 

ちなみに、英語力ゼロで留学した生徒さんは初日に自信をなくして泣きそうになる人もいるので、準備しましょう…。「準備が大切」という考え方は留学に限らず、スポーツでも同じですよね。

知識と経験ゼロでバスケットボールを教えてもらい始めても上手にはなりますが、事前にルールを覚えることはもちろん、自主練習をしてから始めた方が上達は早くなります。

「英語力ゼロ」で留学すると、英語力が全く伸びないと言っているわけでは決してありません。

 

日本にいる時から準備をしておいた方が、間違いなくより一層英語力が伸びるし、その分留学が充実するということです。

 

そして、留学を控えている人に知っておいてほしいことが、留学には「留学中にしかできないこと」「留学中じゃなくてもできること」があるということです。

筆者自身の「後悔」の経験があります。フィリピン留学中は、毎日最低2時間は単語の勉強をしていたのですが、その時に感じていたのは「これは日本でできたな…。」という後悔でした。

例えば、単語学習はわざわざ海外に行かなくても、日本で今すぐにでもできることです。

 

→ 毎日自習室で何時間も勉強していたけど、日本でできたことも多かった。

 

一方、既に単語力がある友人はと言うと、自分が単語を覚えている間にライティングのエッセイを書いて先生に見てもらったり、スピーキングの練習をしたりしていました。

英語学習には、「インプット」と「アウトプット」の2種類があります。

「インプット」は単語や文法などで、「アウトプット」はスピーキングやライティングなどです。

 

「留学中にしかできないこと」は主に「アウトプット」の方で、スピーキングやライティングはそれが正しいかどうかをチェックしてくれる先生の存在が必要になります。

 

留学中はせっかくすぐ近くに英語の先生がいるので、その先生からのフィードバックが必要な学習に重点を置いた方が効果的です。

また、留学前に英語で話す練習をしてきた生徒は、留学初日から外国人のルームメイトや先生と英語でコミュニケーションを取ることができ、海外生活に早く打ち解けることができます。

一方で、逆のパターンだと、自分の伝えたいことが英語で全く伝えることができず、また相手の言っていることも全くわからず、くじけそうな思いをすることになります。そうならないためにも事前学習は重要なのです。

 

留学前にすべきこと

では、「留学中にしかできないこと」を留学中にするために、留学前に何をすべきなのでしょうか?それは主に「インプット」の学習です。

アウトプットに比べ、「インプット」の方が独学で学習しやすい(=留学中じゃなくてもできる)ので、留学前にはボキャブラリーを増やす、文法上のルールを学んでおくなどが効果的です。

あと、「名詞」(noun)や「動詞」(verb)などの品詞の英語を覚えておくことも必須です。なぜなら、「英語で英語を学ぶ」ので、これらの文法用語を知らないと、先生の説明が全然理解できないからです。

 

独学で学習しやすいものの共通点は、「答えがあるもの」です。

単語帳を開けば単語の意味が載っていますし、文法にも決まったルールがありますので、それを覚えることで理解することができます。

これらの「インプット」をしっかりと事前学習しておくと、留学先で泳ぎ方から教わるのではなく、速く泳ぐコツから教わることができ、その分スタート地点を大きく前にすることができます。

 

→ マンツーマンで英語のプロ講師の授業を毎日受けられることは、とても貴重なんです。

 

そして、留学中にしかできないことであるローカルの人と英語で会話したり、先生に質問したりすることに時間を使うことができます。もちろん、留学前の学習は充実しているに越したことはありません。

「アウトプット」に関しても、オンラインレッスンを利用すればスピーキングやライティングのスキルも磨くことができますね。

日常英会話スキルもそうですし、IELTSのような英語資格に関しても日本にいる間に少しだけでもスコアを上げた状態で留学すれば、最終的な到達スコアが高くなります。

 

「IELTS TRAINER PRO」ではオンラインでIELTSのレッスンを受けることができます。

 

このようにして、「留学中じゃなくてもできること」を日本でしっかりとやっておき、留学先では「留学中にしかできないこと」に時間を費やすことで、留学で「英語が伸びる人」になることができます。

 

今日からできること

このコラムを読んで満足せずに、実際に今すぐにでも行動に移さなければいけませんね。

今日からすぐに準備できることを以下に紹介します。

 

1: 1日5個単語を覚える

単語を覚える量は多ければ多い方がいいです。ですが、1日30単語などのように高い目標を設定してしまうと、続かなくなってしまいます。

なぜかというと、「今日30個覚える時間(体力)があるか」を自分に確認して、なければ全くやらないというゼロかイチかのような結果になるからです。

1日5個だと、例えばトイレに行くときに1つ単語をスマホで見るみたいな感じで、無理なくスキマ時間を使って無理なく覚えることができます。

 

2: 英語で3行日記を書く

英語で文章を書くのはライティングスキルだけでなく、スピーキング力の向上にも繋がります。

日本語で書くように長い日記を書ければいいでしょうが、これについても「継続する」ことが重要です。ですので、「3行日記」という形で短い文章を毎日書くことがオススメです。

この時のキーポイントは、覚えた単語を使うということです。「1日5個でもいいので単語を覚えましょう」と言いましたが、その新しく覚えた単語を日記の文章の中に入れると、より脳の記憶の中に刷り込まれます。

 

「書く」という「アウトプット」をすることで、「単語を覚える」という「インプット」の質を高めることができます。

 

書いた日記の文章を読み上げれば、発音やスピーキングの練習にもなるので、他のスキルとの繋がりも意識しながら学習してみましょう。

 

3: 英語で独り言を言う

「英語で話す友達がいない」というのはよくある悩みです。英語を話せる友達を見つけること、そんな人と毎日喋ることはなかなか難しいです。

そんな時に一人でもできる練習方が「独り言」です。英語で独り言をすると、人と会話するときほど細かい文法エラーなどを気にせず話すことができます。

また、英語を上達させるためには「英語脳」に切り替えることが大事です。

 

独り言を英語ですることによって「英語で考える」ことに慣れるので、英語の意味の理解や言いたいことを言うスピードが速くなるのです。

以上の3つは全てスキマ時間を使い、いつでもどこでもできるものであり、継続することで確実に効果をあげることができる方法です。

是非、今日から早速やってみましょう。

 

まとめ

今回は、「英語力ゼロで留学しない方がいい理由」というテーマで書かせていただきました。

内容をまとめます。

 

1. 「何のために留学するのか」を考える

→「留学でできることは限られている」ので時間を有効に使う

 

2. 「英語ができなくても生活できる」がワナ

→日本語が使える環境に心地よさを感じないようにする

 

3. 「英語力ゼロ」では留学は充実しない?

→「準備」をしておくことで、留学先でより多くのことを習得できる

 

4. 留学前にすべきこと

→まずは「インプット」だけでもやっておく

 

5. 今日からできること

→単語、日記、独り言の学習を「継続」する

 

貴重な時間を使って留学するからこそ、留学先ではより有意義な時間を過ごしたいですよね。語学学校スタッフとして、多くの生徒さんを見ていると、やはり準備をしっかりとしてきた人とそうでない人では留学の充実度が全然違います。

留学を充実させるためにも日本にいるうちに、しっかりと準備をしておきましょう。皆さんの留学が充実することを願っています。

フィリピン留学を中心に他にもコラムを書いていますので、そちらも是非ご覧ください。

 

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