【フィリピン産のコーヒー?】バギオ留学中に行っておきたいローカルコーヒーショップ5選!
こんにちは!フィリピン・バギオで語学学校スタッフをしているかわけんです。留学中の貴重な時間を勉強に使うのはもちろんのこと、現地でしか経験できないアクティビティに参加することも大事です。
「フィリピン留学」でイメージする休日の過ごし方としては、アイランドホッピングやスキューバダイビングなど海でのアクティビティのイメージが強いのではないでしょうか。
「バギオ留学」ではハイキングなど、山に囲まれるバギオだからこそのアクティビティがあります。そして、意外にもバギオが位置するベンゲット州では「コーヒー豆」が収穫できるんです!上写真は、地元の農家さんが手作業で収穫している様子です。
私自身、バギオで小さなコーヒーショップを現地の友人とやっているんですが、バギオにはローカルのコーヒー豆を楽しむことができるコーヒーショップがいくつかあるので、今回はそれらを紹介したいと思います。
フィリピンのコーヒー豆はブラジル産などのようにまだ輸出を大量にしていませんので、現地でしか味わえないものが多いです。
どうしてフィリピンでコーヒー豆が収穫できるのか?にも触れていきますので、コーヒー好きの方は必見です!
なぜフィリピンでコーヒー豆が収穫できるの?
そもそも「フィリピンでコーヒー豆が採れるの?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか?筆者自身もフィリピン留学する前まで全く知りませんでした。
コーヒーの繋がりで、フィリピン大使館を訪問させていただいたことがあるのですが、その際に日本でフィリピン産のコーヒーを飲めることができるカフェ等のリストを拝見したところ、まだまだとても限られているというのが実情でした。
そのように日本では馴染みのないフィリピン産のコーヒーですが、どうしてフィリピンでコーヒー豆が収穫できるのでしょうか。一般的にコーヒー豆を栽培するには、以下の4つの条件が必要であると言われています。
(1) 降雨量
コーヒー豆の木を生育するのに必要な年間降雨量は1,800mm~2,500mmと言われています。
日本の年間平均降雨量はおよそ1,700mmですので、この降雨量自体は特別多くもなく少なくもないです。重要なのは、雨季と乾季があるということです。
コーヒーの木の成長期には雨が多く降り、収穫期には乾燥している状態であるということがポイントになります。
(2) 日当たり
コーヒー豆の木が生育するには日光が必要です。ただ、必要以上の太陽光を浴びてしまうのは逆効果で、木がへばってしまいます。
そのため、コーヒー豆の木の横には「フェイドツリー」と呼ばれる背の高い木を植えて、日差しを緩和するようにします。
(3) 温度
温度は年間平均20度前後が最適と言われています。20度前後というと、冷房も暖房もいらずとても過ごしやすい温度帯ですよね。
コーヒー豆の産地はブラジルやコロンビア、アフリカなどが有名で、もっと暑いイメージを持たれる方もいるかもしれませんが、実際は人間も過ごしやすいぐらいの気温となります。
(4) 土質
最後に土質については、水はけがよく、かつ酸性の土壌がコーヒー豆の木に適していると言われています。
以上の4条件が整うことで、コーヒー豆を育てることができます。この条件を満たすのが、フィリピンのバギオが属するベンゲット州なのです。
「フィリピン」と聞くと暑いイメージがありますが、バギオの属するベンゲット州は標高1500mに位置しており、年間を通して20度前後のとても過ごしやすい気候です。
季節についても雨季と乾季のみなので、コーヒー豆の生育に適した地域となるわけです。そして、地元の農家さんが収穫したコーヒー豆を使ったコーヒーを楽しめるコーヒーショップがバギオにはいくつかあり、今回はそれらを紹介させていただきます。
コーヒー中毒な留学生は留学中に苦労する?
ところで、日本では出勤前・学校前にコンビニやコーヒーショップでコーヒーを買うことが日課になっているというコーヒー好きな人も多いのではないでしょうか?
日本のコンビニコーヒーのクオリティは高いですし、コーヒーチェーン店もあらゆるところに点在しているので、美味しいコーヒーを手に入れるのに苦労しません。しかし、フィリピン留学中はこの当たり前が、当たり前じゃなくなる可能性があります。
というのも、学校に併設されているカフェや近くのコンビニのコーヒーが口に合わない!というコーヒー好きな生徒さんをこれまでに何人か見てきたからです。(味にこだわりがないっていう人は全然問題ないと思いますが。)
「美味しいブラックコーヒーを飲めて生き返りました!」
週末に筆者らが経営しているコーヒーショップに来て、そんなことを言ってくれるコーヒー中毒な留学生もいました。
平日は基本的には外に出ずに勉強に集中するし、コーヒーメーカーなどの道具を日本からわざわざ持って来る人もまずいません。
学校の授業がある平日に美味しいコーヒーを我慢しなければいけない分、週末ぐらいはリフレッシュも兼ねてコーヒー屋さんを巡ってみましょう。
今回紹介するコーヒーショップについて
今回はフィリピン・バギオのコーヒーショップを5つ紹介させていただくのですが、その選定基準について説明させてもらいます。シンプルに筆者がおすすめできるところです。(笑)
バギオにはカフェやコーヒーショップが意外と多くあり、まだ行けていないお店や最近オープンしたようなところもあるので、今回紹介するところ以外でも美味しいコーヒーが飲めるところはあると思います。
正直なところ、やはり日本のコーヒーショップのレベルはかなり高いので、全体的には日本の方がクオリティは高いのかなとは思っていますが、バギオでしか体験できない雰囲気やローカル豆が楽しめます。
そして、フィリピンの中でもバギオだからこそというポイントがもう1点あり、それが「気候」です。
前述しましたが「フィリピン」と聞くと、暑いイメージがあるなか、バギオは年間通して20度前後の暖かい気候です。半袖では肌寒く、長袖を着るような温度帯のこともよくあります。
そんな気候だからこそ、アイスコーヒーだけでなく、ホットコーヒーも楽しむことができます。
オススメ① Hot Cat Specialty Coffee
1つ目が、「Hot Cat Specialty Coffee」です。
住宅や教会が近くに所在するエリアにあるこちらのコーヒーショップは、入り口がちょっとわかりづらいです。
その入り口を見つけ、お店の方に進んでいくと「開放感」という言葉が似合う木々に囲まれた空間が広がります。
白を基調とした小屋のようなお店の中には、ハンドドリップ用の器具やエスプレッソマシーン、アフリカや南米などのコーヒー豆がディスプレイされています。
メニューはハンドドリップコーヒーやラテアートが素敵なラテ系ドリンクが人気です。
お店の切り盛りのメインはオーナー夫妻がやっており、2人ともコーヒーに関しての知識が豊富です。
筆者が遊びに行った時は、オーナーコレクションのコーヒー豆をたくさん見せてくれて、そこから豆を選ばせてくれました。
コーヒーの味は今回紹介するお店の中でも、個人的には1、2番に好きかなと感じていて、とても美味しかったです。
そして、緑に囲まれた広々とした庭で飲むコーヒーはとても贅沢な時間で、その雰囲気も含めおすすめのコーヒー屋さんです。
オススメ② Hatch Coffee
2つ目は、「Hatch Coffee」です。
大きな特徴は、1つ目の「Hot Cat Specialty Coffee」に似ていて、中心街からは外れた場所に位置し、緑に囲まれた大きな庭があります。
週末の朝にはこの開放的なスペースを使って、ヨガをしています。
コーヒーはバギオ周辺のベンゲット地方で収穫された豆を使っているので、ローカルコーヒーを楽しむことができます。
甘い系のドリンクでは「Hatchata」というミルク、シナモン、ナッツをミックスしたものが人気です。この「Hatchata」はスペイン発祥の「Horchata」(オルチャータ)という飲み物をHatch流にアレンジしたもののようです。
他にもフードメニューもあり、人気はハンバーガーやグリルチーズサンドです。
ここもWi-Fiがあるので、天気のいい日は庭の緑に囲まれながらゆっくりと作業をするのもリラックスできて良いです。
オススメ③ Peakcup Coffee
3つ目は、「Peakcup Coffee」です。
ここもなかなか外れた場所にあるところですが、その分バギオの素晴らしい景色を見渡すことができます。
2021年にオープンしたこちらの新しいコーヒー屋さんは、ローカル豆を使用しています。
筆者が訪問した際は2種類のローカル豆があり、ハンドドリップで丁寧に淹れてくれました。
このPeakcup Coffeeで現在バリスタをしているDenryは前述の「Hot Cat Specialty Coffee」と「Hatch Coffee」で働いていた経験のある人です。
日本語をちょっと勉強しているようで、日本人のお客さんと分かれば「こんにちは」など簡単な日本語で挨拶してくれるかもしれません。
フードメニューも豊富で、ハンバーガーやパスタなどがあるので、ここで食事を済ませることもできます。
お店に着くまでには、タクシーに乗る必要がある場所ではありますが、セッションロードなど中心街からちょっと離れたところで、「バギオっぽい」景色を見ながらゆっくりするにはとても良い場所です。
また、このお店の周辺にはローカルなおみやげ屋さんもあるので、せっかくここまで足を運んだら周辺のお店にも立ち寄ってみると良いと思います。
オススメ④ Cafe de Angelo
4つ目は、「Cafe de Angelo」です。
こちらのカフェは、「PINES チャピスキャンパス」から徒歩1分のところにあります。パンデミック前からPINESの生徒にはお馴染みのカフェです。
ロケーションもよくないし、パンデミック中は留学生もいないため潰れちゃうんじゃないのかなと心配していたのですが、無事に今も元気に営業しています。
お店に行くと、いつも大きな犬(ちなみに名前は「SUSHI」というらしい)が出迎えてくれます。
筆者が訪問した時は、コーヒー豆が3種類あり、ローカルのもの、コロンビア、イタリアの豆でした。ラテなどのコーヒーメニューも一通りあります。
ノンコーヒーのメニューも豊富で、インド渡航歴のある生徒がここのチャイラテが美味しいと言っていました。筆者も飲みましたが美味しかったです。
フードもパスタやサンドイッチなどのカフェメニューが一通り揃っています。
特にPINESチャピスキャンパスで学ばれる方は是非行かれてみてください。
オススメ⑤ NEST COFFEE ROASTERS
最後は、「NEST COFFEE ROASTERS」です。
ここをオススメしようか迷ったのですが、紹介させてもらいます。というのも、こちらは筆者と現地のフィリピンの友人で経営しているコーヒーショップなのです。(笑)
自分たちのコーヒーショップだからというわけでなく、コーヒー好きの方には是非訪れてほしいお店です。このNEST COFFEE ROASTERSは、バギオ周辺のベンゲット州で収穫されたローカルの豆のみを使用しています。
常時およそ5種類のコーヒー豆を置いており、「TUBA」や「ATOK」、「LA TRINIDAD」、「TUBLAY」など(これらはベンゲット州にある地方の名前です)の超ローカルな豆を楽しむことができます。
これらは現地の農家さんから直接仕入れ、ローカルのロースターさんが豆を焙煎しています。なお、このロースターさんは「Qグレーダー」というコーヒーの国際資格を所有しています。
ローカルな豆をローカルのロースターさんが焙煎しているという点で、日本では決して味わうことができないここだけの味を楽しむことができます。
コーヒーはハンドドリップもしくはエアロプレスで一杯一杯、丁寧に淹れています。
お客さんは地元の人の他にマニラなどからの観光客も多く、コーヒー愛好家の方々に支えてもらっています。
ちなみに、このコーヒーショップは2020年のパンデミックの渦中にスタートしました。
ゼロからのスタートというわけではなく、「CAFÉ YAGAM」というローカル豆を使ったコーヒーを提供するたくさんのコーヒー愛好家に愛されたお店があり、そのお店がコロナの影響によりクローズすることになり、それを引き継ぐような形でスタートしました。
筆者自身は、「CAFÉ YAGAM」の運営に携われていた日本人の方からのお誘いをいただき、NEST COFFEE ROASTERSに携わらせてもらっています。週末にお店にいることが多いですので、バギオ留学された際は是非お立ち寄りください。
まとめ
今回は「【フィリピン産のコーヒー?】バギオ留学中に行っておきたいローカルコーヒーショップ5選!」というテーマでお届けしました。
「フィリピンでコーヒー豆が採れるなんて知らなかった」という方も多かったのではないでしょうか。
「おしゃれなカフェ」はどの国の留学先にもありますが、現地で収穫された「ローカルコーヒー」を楽しめる留学先は少ないです。
「バギオ留学」は「スパルタ」というイメージが強く、英語学習にだけ集中するという印象もありますが、今回のコーヒーのように「バギオならではの楽しみ方」があります。
そんなバギオの魅力をお届けし、少しでも多くの人にバギオ留学やバギオという街自体に興味を持ってもらえたら嬉しいです。
それではバギオ留学をされる方は、今回の記事を参考にローカルコーヒーや緑に囲まれる庭、眺めのいい景色をお楽しみください!