【バギオ留学】フィリピンの標高1,500mを感じられるカフェを紹介
こんにちは。 フィリピン・バギオのかわけんです。
フィリピン留学には「スパルタ」というスタイルの学校があります。学校によって細かなルールは異なりますが、「平日外出禁止」や「EOPルール」(English Only Policy:英語以外使用禁止)などの規則があります。
この「スパルタ」は言うまでもなく、英語の学習に集中するための制度です。
私が所属する「PINES」(パインス)というバギオの語学学校はスパルタの学校で、私が生徒として留学した時は授業時間・自主学習の時間を含めて一日10時間は勉強をしていました。
それくらい勉強すると流石に疲れるので、どのようにリフレッシュするかが大切です。そこで、今回は私のバギオお気に入りの場所の一つである「標高1,500mを感じられるカフェ」を紹介します。
フィリピンは南国でセブをはじめとした海のイメージがありますが、バギオは「海」ではなく「山」のエリアです。今回紹介するような場所が複数あるので、留学中は自然のパワーを借りながら勉強していきましょう。
「スパルタ」の学校とは?
皆さん、留学にはそれぞれの目的があると思います。学習方法についても人それぞれですね。
語学学校を選ぶ際は、自分の学習スタイルを決めておき、それに基づいて学校やコースを選ぶことが大切です。フィリピンには、いわゆる「自由」な学校がある一方で、「スパルタ」と呼ばれる学校もあります。
全体的な傾向としては、数年前まではこの「スパルタ」の度合いが強く厳しいルールを敷いていた学校も多くありました。
しかし、最近は時代やニーズに合わせながら少しずつ「スパルタ」のルールも和らいできている印象です。
「スパルタ」の語学学校にはどんなルールがあるのかというのを「PINES」(パインス)を例に挙げると、「平日外出禁止」や「お酒の持ち込み禁止」、「EOP」(English Only Policy)などがあります。
最近は「EOP」ルールが以前ほど厳しくなかったり、コース等によっては平日は22時まで外出ができたり(外出はできるが飲酒は厳禁)と以前に比べると規則は優しくなっています。
私自身、生徒として留学する際は、この「スパルタ」のスタイルが気に入って留学先を決めました。
…と言うのも、仕事を退職して英語をゼロから勉強することを決めたので、せっかくならとことん英語学習に集中したい!と思ったからです。結果的に、この選択は自分としては正解でした。
「スパルタ」のルールやカリキュラム等が合っていたというのもあるのですが、更に良かったのがPINESに集まってくる「生徒の質」です。
数ある語学学校の中から、わざわざ「スパルタ」の語学学校を選んでくる生徒たちですから、学習意欲の高い人たちが多かったです。
そんな環境だからこそ、思う存分英語の勉強に集中することができました。
「スパルタ」は疲れるから息抜きが大事
好きで勉強をしているといっても、一日10時間も勉強をするとさすがに疲れます。アスリートにとって休養が大事なのと同じように、脳みそをフルに活用している留学生も休養は大切です。
さて、「フィリピン」と聞くと、皆さんはどんなイメージをしますか?恐らく多くの方が「ビーチ」をイメージするのではないでしょうか。
フィリピンには、セブやボラカイ島など日本でも有名なリゾート地がいくつかあります。一方、バギオはどうかというと海ではなく「山」のエリアです。
山に囲まれたエリアであるため、ハイキングや景色を一望できる観光地やレストランでゆっくりと時間を過ごすことができます。
私は一人で行動して、読書をしたり勉強したりするのが好きなのですが、そういったタイプの人にとっては、バギオののんびりと過ごすことができる環境は快適かと思います。
英語を上達させるためには、机の前で勉強するだけでなく、外に出て実際に英語を使うことも重要です。息抜きがてら、バギオの街に出てみて外国人相手に英語を実践したり、普段の勉強疲れが取れるようにリラックスしたりする時間も作りましょう。
「標高1,500mを感じられるカフェ」までの移動時間
私が初めてバギオに行ったとき、マニラ空港からバギオ行きのバスに乗ってバギオへ向かう時、ちょっと驚きました。
なぜかというと、「本当にバギオに向かっているの?」と思うほど、山の方に車が進んでいくし、移動時間も5時間以上もかかるなど、初めての自分にとってはちょっとビックリでした。
それもそのはずで、バギオは標高1,500mのところに位置しているのです。日本でいうと、熊本県の阿蘇山ぐらいです。
豆知識ですが、バギオは標高が1,500mあるので、お湯を最大限に沸騰させても100度までいかないです。
そんなバギオで、PINESの生徒(特にチャピスキャンパス)もよく利用している標高1,500mを感じられるカフェの「MANA Cafe」を紹介します。
この「MANA Café」は、「Supper Pines Residences」というコンドの3階にあります。このカフェのテラス席からは一面に広がる山々やバギオの家などの景色を一望できます。
こんな景色を見られるカフェまでどれくらい移動時間がかかるのかというと、PINESのチャピスキャンパスから「徒歩5分」です。意外とかなり近いのです。
大体こういう場所は、車で数10分かかったりすることが多いのですが、このMANA Cafeは学校からかなり近いのです。「スパルタ」の学校であるPINESは平日に門限があったり、授業が詰まっていて外出できる時間は限られていたりしますが、ここであれば気軽に空いた時間に来ることができます。
ちなみに、このコラムを書いているのは正にこのカフェのテラス席なのですが、開放的でとても気持ちがいいです。風が強いときは、むしろ肌寒いので長袖があった方がいいぐらいです。ドリンクやフードメニューも豊富なので、バギオ留学された際は勉強の息抜きに是非訪れてみてください。
「緑」が好きなバギオ?
「緑」という色は心理効果として、疲れた目を休ませてくれることに加え心身の疲れを癒してくれます。
山々に囲まれているバギオは、文字通り緑が豊富なエリアです。語学学校の先生も植物が好きで、教室や廊下に自分の植物を置いている人がいます。カフェやレストランでも多くの場所で植物が置かれており、その雰囲気にはとてもリラックスできます。
フィリピンの友人と運営していたコーヒーショップでも、その友人は植物を育てるのが好きで、お店にかわいらしい植物をディスプレイしてくれています。
留学というのは、決して楽しい事ばかりではなく、多くお留学生が通る道として「伝えたいことが伝えきれない…。」という壁にぶち当たります。外国語を学ぶということは、困難や葛藤に直面することでもあります。
周りの人たち、生活環境、食事など、日本とは違う環境で暮らすことにストレスを感じることも多々あります。そういった中で、自然豊かで緑に囲まれた環境で毎日を過ごすことは、ストレス緩和や疲れを癒してくれるので、勉強に集中することができます。
海が好きな人はセブ留学が合うかもしれませんし、山が好きな人にはバギオ留学が合うかもしれません。留学先を選ぶ際は「学校」の内容に加えて、自分が長期間生活する「地域」も選定基準の一つに加えると留学がより充実すると思います。
実はコーヒー豆が収穫できるバギオ
先ほどご紹介したようなバギオの景色を一望できる素敵なカフェがたくさんありますが、「バギオならでは」のものとしてコーヒーが収穫できる特徴もあります。
意外かも知れませんが、フィリピンではコーヒー豆が栽培されているのですが、バギオが属するベンゲット州はこの条件が満たされています。
コーヒー豆の栽培には、以下の4つの条件が必要とされています。
バギオのマーケットに行けば、ローカル豆を取り扱うコーヒー豆販売店を見つけることができますし、カフェではベンゲット州で収穫されたローカル豆を使用したコーヒーを楽しむことができます。
日本にはフィリピン産のコーヒー豆はほとんど流通していないため、この味を楽しめるのはフィリピン留学中だけかもしれません。
バギオにはおしゃれで日本のカフェとは違ったデザインや雰囲気のカフェがたくさんあるので、バギオでのカフェ巡りは息抜きとしても最適です。
また、コーヒーに含まれるカフェインには、リラックスさせてくれる作用があるとも言われています。
緑に囲まれた場所でローカルコーヒーを飲むと、普段の勉強疲れを癒してくれること間違いなしです。
加えて、カフェインにはエネルギー促進作用もあるので、普段勉強ばかりで運動不足となってしまっている方にはいいかもしれませんね。
標高が高いから勉強がはかどる?
勉強に集中するためには「環境」がとても重要です。この「環境」には、自分を取り巻く生徒の存在であったり、立地だったりが含まれます。その環境の一つに、気候も含まれます。
日本には四季があるのでイメージしやすいと思いますが、夏の蒸し暑い気候のもとでは勉強に集中するのが難しいですよね。逆に寒さの厳しい冬の季節は、朝にベッドから出るのが嫌になると思います。
フィリピンでも蒸し暑い地域に行けば、勉強の妨げになるような要素があります。バギオでは春や秋の気候はエアコンを使う必要もなく、とても過ごしやすいため勉強もはかどります。
フィリピンでは首都のマニラやセブは夏の蒸し暑い気候で、バギオは春や秋のような心地よい気候です。
バギオは、フィリピンなのに年間を通して平均気温が20度ぐらいの涼しい(時にはむしろ肌寒い)気候なのです。「どうして?」と思うかもしれませんが、その理由は標高の高さです。
標高1,500mという高い場所に位置しているため、フィリピンの他のエリアに比べて気温が低いのです。バギオは「教育都市」とも言われ、人口40万人ほどの街にいくつもの大学が設置されています。
バギオには「Teacher’s Camp」という施設があるのですが、ここはアメリカ統治時代の1900年代初頭に設置された場所で、フィリピン人の先生のトレーニング施設として使用されます。
歴史的にもバギオはフィリピンにおける「教育」というものに深く関わっている場所です。
そういった影響も多少はあるのか、バギオは治安がとてもよく、生活面を心配する人にとっても安心できる留学先となっています。
バギオには「スパルタ」の語学学校が多かったのですが、教育を重要視する学校がバギオに集まっていた理由がよくわかります。
最近はそれぞれの学校のスタイルが変わりつつあり、バギオの語学学校も幅広くなってきた感があります。
まとめ
今回はバギオでお気に入りの場所である「標高1,500mを感じられるカフェ」を紹介しながら、バギオが勉強に集中できる環境であることを書かせていただきました。
「思いっきりアクティビティを満喫したい!」というようなタイプの人にとっては、バギオは少し物足りないかもしれません。
ビーチでのアクティビティやお酒を飲みながら騒ぐことのできるバーやクラブが好きな方は、フィリピンの違うエリアを選ぶ方がいいでしょう。
しかし、あくまで留学の第一の目的が「勉強」ということであれば、バギオは適した環境だと思います。
理由は、いい意味で誘惑がそこまで多くないことが一つで、セブと比べると大きな違いになってくる部分になります。
もう一つは、勉強に集中するためにわざわざバギオを留学先として選んだ生徒が集まっているということです。
自分が「勉強に集中する!」と意気込んでいても、周りの生徒が同じような目的でなければ、集中力を維持することはなかなか難しいです。
逆に、クラスメイトやルームメイトが毎日必死に勉強しているような人であれば、自分もその影響を受けて、怠けてしまいそうな時も頑張ることができます。
そうやって切磋琢磨しながら毎日英語の勉強に打ち込むからこそ、息抜きも大切です。
今回紹介したカフェのように景色を一望できる開放的な場所がバギオにはたくさんあります。勉強の時間とリラックスの時間のメリハリをつけながら留学を満喫させましょう。
私の留学コラムではフィリピン留学のことを中心に執筆していますので、他のコラムも是非読まれてください。