【フィリピン留学】5年前から変わったこと5つ | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

カテゴリー:現地生活情報

【フィリピン留学】5年前から変わったこと5つ

公開:2023/05/11 著者:河端 健司 138 Views

こんにちは。 フィリピン・バギオのかわけんです。私が生徒としてフィリピン留学をしたのは2018年でした。

当時、週末にバーに飲みに行くと、フィリピンのビールを60~70ペソほど(約150円)で飲めていましたが、今はそれが90~100ペソ(約220円)するバーも増えました。

 

このように、この5年でフィリピンの経済状況含め、フィリピン留学に関わることで変化しているものは多くあります。

 

フィリピン留学を検討されていて、ネットや本などで調べている情報がパンデミック前やそれよりもだいぶ前のものであれば、今現在の状況が大きく変わっているものが多いと思った方がいいです。

そこで、今回は「【フィリピン留学】5年前から変わったこと5つ」というテーマで、自分自身の体験をもとに書かせていただきます。

パンデミック前と後では別世界?

私がフィリピンを初めて訪れたのは2018年でした。

長年フィリピンに住んでいると、年を経るごとに様々な変化が生じていることを感じますが、その中でも一番大きな変化があったのは、パンデミック前と後だと思います。

パンデミックを機に、フードデリバリーを当たり前にみんなが使うようになったし、家から仕事をするために自宅にWi-Fiを設置する人も一気に増えました。

 

→ 2020年3月、ロックダウン開始により急遽帰国する生徒さん。

 

「フィリピン留学」というところで言うと、語学学校も色々と変わりました。大きな変化で言えば、クローズした学校がありますし、逆に新しくキャンパスを設置した学校もあります。内部の変化で言えば、講師が大きく入れ替わった学校も多いはずです。

その他にも、学校のカリキュラムやドミトリー、周辺環境(例:学校の近くにあると言っていたカフェがなくなっている・新しいレストランができているなど)の変化など、多くの語学学校で様々な変化が生じています。

留学前は、ネット記事やYouTube等で情報収集をされる方も多いと思いますが、パンデミック前と後では語学学校情報について、変わっている点があるかもしれないということを頭に入れておきましょう。

 

留学相談するときにも要確認

留学情報については、自分自身で収集する他に、多くの人が留学エージェントさんにも相談するかと思います。

熱心でマメに情報を更新している留学エージェントさんは、パンデミック後にフィリピン現地まで足を運んで最新情報を確認したり、現地まで渡航できなくても学校の担当スタッフへこまめに連絡したりするなど、正確な情報を仕入れています。

そもそもそこまで細かい情報を気にしていないという方は問題ないでしょうが、しっかりと情報を集めた上で留学をしたいという方は、留学相談をしている知人やスタッフの方が今現在の情報を把握しているのか、という点も気にしておいた方がいいと思います。

 

→ 細かな学校情報は随時アップデートされていきます。

 

私はフィリピン留学する前は大学で働いていたんですが、大学だとカリキュラムや施設の変更は大体1年おきとかなので、年の途中で大きな変更は基本ありません。

ですが、フィリピンの語学学校の場合は、結構頻繁にコースや施設などがアップデートされていくので、前もって1年以上前から調べるのはいいことですが、留学直前にも変更点がないか確認しておきましょう。

フィリピンで働いていると、急な変更や通知といったものを結構な頻度で目の当たりにします。その辺りのカルチャーは日本企業とは異なるので、最新の情報をチェックしながらフレキシブルに対応できるようにしておきましょう。

 

変化① 物価

それでは、5年前にフィリピン留学した当時と2023年の今現在で変わったと感じるところを5つ見ていきましょう。1つ目は「物価」です。

5年前は友人に「フィリピンにいる」と伝えると、「物価はどれくらい安い?」という風にフィリピンの方が物価はだいぶ安いという前提で話が始まっていました。

ところが、先日日本に帰った時は友人が「もう物価ほとんど変わらないのかな?」「日本は安く感じる?」というような聞き方をしてきました。

 

そのように、フィリピンなど東南アジアの物価が上がっていることは、私の身の回りのフィリピンに行ったことのないような人でも、何となく感じているようです。

では、実際に身近なものだとどのような変化があるのでしょうか。例えば、ビールです。フィリピンの有名なビールで「サンミゲル」というものがあります。

これをバーで注文すると、5年前は60〜70ペソほど(約150円)で飲めていましたが、今はそれが90~100ペソ(約220円)するようなバーも増えました。

 

→ ローカルの人たちも愛飲する国産ビールも値上がりしている。

 

コーヒーも同じです。友人とフィリピンで小さなコーヒーショップをしていたのですが、2年ほど前はコーヒー1杯100ペソ(約240円)で提供していましたが、今年に入ってからは140ペソ(約340円)に値上げをしています。他のカフェでも同様の動きがあります。

英語学校でも授業料の値上げは行われているかと思います。施設費、食材費、講師の給与などあらゆるものの価格が上がっているからこその当然の動きではあります。そういうのを踏まえると、「格安フィリピン留学」というひと昔前のイメージと今の留学スタイルは違うのかもしれません。

円安の影響もあり、モノによっては日本で買った方が安いというものもあったりしますので、そういったものは日本から荷物にならない程度に持っていくのもいいでしょう。留学費用に関わるところなので、この物価の上昇については抑えておきましょう。

 

変化② 国籍比率

2つ目は「国籍比率」です。フィリピン留学の始まりという歴史をさかのぼると、韓国資本の学校が圧倒的に多く、また生徒もほとんどが韓国人の生徒でした。

私の友人でおよそ10年前にフィリピン留学をしたという人は、学校の9割が韓国人生徒で、食事も毎食のようにキムチが出るような韓国色の強い環境だったと言っていました。

私が留学した際も韓国人の生徒比率は高く、4割ぐらいが韓国人でした。

 

→ 2018年に留学した時、韓国の友人が多かった。

 

週末に街に出た時もレストランやショッピングモールなどでたくさんの韓国人を見かけていました。その国籍比率が実は最近大きく変わってきています。

私の所属する「PINES」(パインス)という学校でいうと、韓国人の生徒比率は大きく低下し、日本人と中国人の比率が高くなっています。(2023年4月現在)

学校によって国籍比率の差はあれど、全体的に韓国人比率が下がっているということを耳にします。バギオの街を歩いていても韓国人生徒らしき人は以前に比べてかなり減った印象です。

 

あくまで韓国のスタッフから聞いた話ではありますが、韓国では留学のトレンドが変わっていることも一つの要因のようです。

一方で、日本ではフィリピン留学の人気は今もなお高く、多くの日本人留学生がフィリピンで英語を学んでいます。

このような変化により、学校や時期によっては日本人比率が結構高いということもあり得ますので、留学中は日本語をあまり使いたくない、日本人だけで固まりたくないという人は自分の中でしっかりとルールを作っておくことが大事になります。

 

変化③ スパルタとセミスパルタ

3つ目は「スパルタとセミスパルタ」についてです。フィリピンの語学学校には「スパルタ」と呼ばれるスタイルで運営している学校があります。

私が所属するPINES(パインス)は「スパルタの学校」として歴史のある伝統校で、平日は外出できないなどの英語学習に集中するための厳しいルールを敷いています。

このように外出制限や飲酒制限などで勉強に集中できる環境を提供する学校を「スパルタ」といいます。「セミスパルタ」は言葉通りではありますが、スパルタほど厳しくない学校です。

 

この「スパルタ」についても変わってきていると言いますか、減ってきている傾向にある気がします。例えば、私が滞在するフィリピンの「バギオ」という場所には、スパルタの語学学校が多く存在していました。

「バギオ留学」=「スパルタ」というイメージがあるほどでした。ですが、今は平日の外出OKや授業のコマ数をある程度抑えて自由時間を増やせるなど、留学プログラムを変えている語学学校もあります。

その理由の一つは、留学のスタイルが変わってきているからですね。私が留学した時は、周りの生徒を見渡しても授業がある平日にビデオミーティングをしたり、リモートで働いていたりする人はほぼいませんでした。皆さん、仕事を休職または一度退職して留学に来ていました。

 

それが、今はリモートワークが普及したこともあり、仕事を持ったまま留学する方が増えています。

 

そういった需要の変化に対応する形で、一日中英語の勉強だけに集中するという形ではなく、フレキシブルなカリキュラムやネット環境を充実させるなど、新たな生徒層に向けての留学プログラムを提供する学校も増えています。

もちろん、英語学習に一日中集中したい!という方もまだまだ多くいらっしゃり、PINES(パインス)は今現在もスパルタのスタイルを継続しています。それでも、EOP(English Only Policy)はほぼ自主性に委ねる形になっていたり、選択によっては平日外出ができたりと、以前に比べると若干学校の規則は緩和されています。

同じ学校名であってもパンデミックを境にして、スパルタ・セミスパルタやカリキュラムが大きく変わっている学校もあるので、最新のカリキュラム等をチェックするようにしましょう。

 

変化④ 留学期間

4つ目は「留学期間」です。結論からいうと、留学期間が長くなっている傾向にあるということです。

私がフィリピン留学した時の留学期間は「16週間」でした。この期間は周りの生徒と比較すると長い方でした。他の生徒は、8週間や12週間の人が多く、稀に24週間の人がいるような状況でした。

それがパンデミック後に留学を再開してからは、24週間前後の生徒が増えました。これは複数の留学エージェントさんも「長期のフィリピン留学がだいぶ増えましたね」という風に言っていました。

 

いくつか考えられる理由のうち、一つはフィリピンでしっかり英語を勉強する人が増えたということが考えられます。

私は「二カ国留学」と呼ばれるフィリピン留学→カナダ留学をしたのですが、フィリピン留学の位置付けはどちらかというと準備期間のようなもので、いきなりカナダに行くのではなくフィリピンで英語の基礎を身につけておこうといった感じでした。

つまり、カナダ留学が主役で、フィリピン留学は脇役のような位置付けで留学プランを立てていました。

 

私のこのパターンのように、英語初心者がまずは英語の基礎を身につけるためにフィリピンで短期間勉強して、それから英語圏の国へ行きそこでも学校に通うという人が多くいました。

今はオンライン英会話でもフィリピンの先生から英語を教えてもらう機会が増え、またフィリピン留学の歴史が長くなるにつれ教育の質も高くなってきて、私たち日本人のフィリピン人への英語教育の信頼度も高くなっていると思います。

私が留学する時は「フィリピン人って英語喋れるの?」という人も結構いましたしね。

 

→ PINESのIELTS講師陣を集めた研修会。皆さん教えることへの向上心も素晴らしい。

 

フィリピン留学も歴史を重ねた結果、日本人にも認知が広まりフィリピン人から英語を学ぶことに対する実績や信頼度の向上が長期間の留学が増えている一因になっているのかもしれません。

 

また、円安やインフレなどの経済状況の変化もあり、アメリカやオーストラリアなど欧米の語学学校に長期間留学するには費用がかなりかさみます。

ワーキングホリデーでカナダやオーストラリアなどの国へ行く人は変わらず多くいます。同時に費用を抑えるためにも語学学校には長期間(あるいは全く)行かずに、現地ですぐに働けるようにフィリピン留学でしっかりと英語力を身につけるという人もよく見かけます。

フィリピンでの英語教育の信用度向上や、日本を含めた世界の経済状況の変化等が留学プランを変える要因となっているのでしょう。ちなみに、まとめて長期間の申込をするのは心配だなぁという方は現地で期間を延長することも可能です。ただし、人気校の場合は空席がなく延長することができないということもありますので、その点は注意しておきましょう。

 

変化⑤ 留学前学習

最後に、「留学前学習」です。私が留学した時はネット記事や留学エージェントさんの誘い文句みたいなもので、「英語力ゼロでも大丈夫」といったフレーズをよく目にしました。

実際に、生徒さんでもほとんど英語の勉強をせずに留学に来たというような人も結構いました。もちろん、留学に来ている時点で行動を起こしているわけなので、とてもリスペクトすべきことではあるのですが、留学を充実させるためには「英語力ゼロ」は避けた方がいいです。

留学初日のオリエンテーションで英語の説明が全く理解できずに、絶望していた生徒を何人も見ました。

 

以前は、「英語を勉強しよう!」と決めたら、本屋さんに行って参考書を買って、それを使って勉強するというようなパターンが多かったです。

ですが、今はもっと効果的な学習法がたくさんありますよね。スマホアプリの充実は言うまでもありませんが、オンライン英会話も手頃な料金で利用できるものがたくさんあります。

2023年に入ってからは、AIを使用した学習ツールもますます一般化してきており、周りに外国人の知り合いがいなくても手軽に英語の学習を始めることができます。

 

→ PINESのオンラインは予習動画や専用ポータルサイトを自社で作成するなど充実した学習を提供しています。

 

PINESの生徒にアンケートをとってみてもその変化は明らかです。

パンデミック前はオンライン英会話を使用したことがある人はそんなにいなかったのですが、最近は多くの生徒が一社あるいは複数のオンライン英会話の受講歴があります。

中には、PINESが提供しているオンラインレッスンを受講して、それがきっかけでPINESに留学をしたという生徒もいます。

 

 

このように、フィリピン留学する以前にオンラインと対面の「ハイブリッド型」で英語を学んでいる人は明らかに増えています。

オンラインで学べるから、対面授業が不要になるというわけではなく、その逆も違っていて、両方に良さがあるのでそれぞれを生かしながら学習していくというのが、語学+アルファを学んでいく上で大切だと考えています。

「学び方のスタイル」そのものが、僅か5年の期間で変わってきているというのも抑えておきたいところではないでしょうか。

 

まとめ

今回は「【フィリピン留学】5年前から変わったこと5つ」というテーマでお届けしました。簡単におさらいすると、変化があった5つは次の通りです。

 

① 物価
② 国籍比率
③ スパルタとセミスパルタ
④ 留学期間
⑤ 留学前学習

 

私自身、留学先を選ぶ上で、3つのことを重要視していました。

 

1. 学習に関すること

私の留学の大きな目的は語学習得でしたので、学校のカリキュラムや講師等が自分の求めているものかどうか重要視しました。

 

2. 学習環境及び生活環境

周りに意欲的な生徒がいるか、いい意味での厳しい学習環境を提供しているかといったところも大切でした。

 

3. 費用及び費用対効果

予算の範囲内で留学をすることができるのか、という点も当然大事な要素となります。

 

これらの3つ全ては、今回書いた5つの変化に関わるもので、留学プランを立てる上でとても重要なポイントとなります。「英語の学習」という点でも「フィリピン」という国においても、近年はますます変化のスピードが速まっています。

常に自分が持っている情報をアップデートしながら、留学プランを決めていきましょう。この留学コラムがフィリピン留学を検討されている方のお役に立てると幸いです。

他にもフィリピン留学に関するテーマを中心にコラムを書いていますので、是非ご一読ください。

 

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