【バギオ留学】音楽とクラフトビールを楽しめるお店を紹介
こんにちは。 フィリピン・バギオのかわけんです。
語学留学中に学べることは必ずしも「語学」だけではありません。
国籍の違う人が持つ異なる文化に「えっ?」と思うことや、逆に日本人にとっての「普通」が実は普通じゃないのかも?と思う場面に遭遇します。
そんな様々な体験をするためにも留学中は学校の中だけに閉じこもらずに、積極的に外に出て、たくさんの人に会うことがオススメです。お酒を飲む人であれば、酒場に行けば初対面の人でもすぐに打ち解けることができますよね。
フィリピンの山岳地方に位置する「バギオ」にはクラフトビールを楽しめるお店があります。週末にはライブミュージックの演奏もあったりして、勉強の疲れを忘れさせてくれます。
今回は「【バギオ留学】音楽とクラフトビール」というテーマで、バギオで勉強している留学生も多く訪れるクラフトビールのお店を紹介します。バギオを訪問した際は是非訪問してみてください。
留学中は飲みに行こう?
留学の一番の目的は、やはり勉強ですね。私が所属するバギオの「PINES」(パインス)はスパルタ校のため、平日は外出せずに一日中勉強している生徒がたくさんいます。
私自身も生徒として留学している時は、授業と自主学習の時間を含め、平日は1日10時間ほど毎日勉強していました。そんな生活を月曜から金曜まで送っていたので、週末は友人たちとお酒を飲みに行くのが毎週の楽しみでした。
みんなでお酒を飲むとただシンプルに「楽しい」というのがもちろんあるのですが、同時に「語学習得」においても意外と効果があるのかな?というのが実体験としてありました。と言うのも、お酒が入ると気分が明るくなって饒舌になり、英語を話すことに対する躊躇もなくなるんですね。
「生きた英語を学ぼう」というようなことをよく耳にしますが、外に出てみんなで楽しくお酒を飲みながら話すことは生きた英語を学ぶことになります。
また、酒場にはローカルの人たちもたくさんいますので、その人たちと交流することもできます。
私たち日本人が居酒屋で外国人の方を見つけると、話しかけて友達になりたいなぁと思うように、フィリピンでもローカルの人は外国人と話すことは嫌がらずに楽しんでくれる人が多いです。加えて、フィリピンの人たちの大半はとてもフレンドリーですしね。
たまに変な人もいるので、話す相手はちゃんと選んだ方がいいですが、そこに注意をしながらローカルの友達を作って、英語の実践や異文化の体験をしてみるのも留学の一つの醍醐味です。
お酒を飲みに行くというのは、「生きた英語」を学ぶことができ、ローカルの人たちと交流できるという点で学べることがあるので、お酒を飲むことまたはそういう場の雰囲気が好きな人は体験してみましょう。
注意すべき点としては、日本人だけで飲みに行って、結局ずっと日本語しか喋っていないということにはならないように気をつけましょうね。
バギオでクラフトビールが飲めるお店3選
セブやマニラに比べると「都会」とはいえないバギオですが、バギオにも留学生が楽しめるようなバーやクラブがいくつかあり、クラフトビールを飲めるお店もあります。
私が訪れたことがある3つのお店を紹介します。
① Baguio Craft Brewery
PINES(パインス)のチャピスキャンパス近くに位置するお店です。地元の人に加え、首都マニラからなど多くの観光客も訪れる人気店で、WEBサイトの情報によるとお店は2014年にオープン。オーナーはカナダにいる時にビールの醸造について学んだとのことです。
② Craft 1945
こちらは、PINES(パインス)のメインキャンパス近くの「Outlook Drive」というところに所在するお店です。公式サイトの情報によると、クラフトビールはドイツスタイルで醸造されています。
松の木に囲まれた白を基調としたノスタルジックな雰囲気の一軒家は、店内も落ち着いていてクラフトビールに加えてスペイン料理も楽しむことができます。
③ Hoka Brew
①で紹介した「Baguio Craft Brewery」から歩いて5分ほどの位置にあるレストラン。
「The Podium Boutique Hotel」というホテルの中に入っており、窓側の席からはバギオの自然あふれる綺麗な景色を見ることができます。
モンゴリアンビュッフェを提供しており、お酒を飲まない方もビュッフェなどの料理を楽しむことができます。
Baguio Craft Breweryに行ってみた
3つのお店を紹介しましたが、今回はその中の「Baguio Craft Brewery」に行ってきました。私が2018年にバギオ留学した際も訪れたことがあるのですが、その時はお店でばったり韓国人の留学生の友達に会うなど、留学生の間でも人気のお店です。
日本語の観光雑誌でも紹介されていて、日本人留学生の間でも知名度は高く、また首都のマニラなどからの国内観光客も多く訪れる有名店です。
場所は、「SMモール」や「セッションロード」がある中心街から少し外れていて、タクシーで10~15分ほどかかります。PINES(パインス)のチャピスキャンパスからは歩いて行けるほどの距離で、「マルコスハイウェイ」という道路沿いに位置しています。
外見に派手さはなく、初めての訪問だとちょっとわかりづらいかもしれません。
ですが、タクシーの運転手の人に言えば、恐らく大体の人はすぐにわかると思いますし、「マルコスハイウェイ」という大きな道路沿いにある(細い路地に入ったりはしない)ので、迷わずに到着できると思います。
古い建物の一階に小さい看板が出ていて、階段を上がっていくとお店に入ることができます。
お店のスタッフさんは皆さんフレンドリーで、話しやすかったです。さぁ、いよいよクラフトビールの時間です。
約10種類のクラフトビール
お店に入ると、すぐに目につくのが店の真ん中に位置しているバーカウンターと、綺麗に一列に並ぶビールサーバーです。日によって多少変わるかもしれませんが、およそ10種類のクラフトビールが用意されています。
「どのビールを注文すればいいんだろう?」メニューで名前やアルコール度数を見ただけでは自分の好みの味がどれなのかわかりません。
ここ「Baguio Craft Brewery」のありがたいところは、無料でテイスティングができるということです。カウンターに行き、ビールの名前を言うと、ショットグラスにビールを注いでくれ、無料でテイスティングさせてくれます。
3種類ぐらいテイスティングしてみて、それから実際に注文するビールを決めるといいでしょう。
テイスティングする際は、自分の好みをスタッフさんに伝えたり、味の感想を言ったりすることで、英語のコミュニケーションスキルを上げる練習にもなります。
「This」とビールを指さすだけで終わらせずに、積極的に英語で会話しましょうね。乾杯の一杯目は、「Old English」というメニューには書いてなかったのですが、店員さんがオススメしてくれたビールを飲みました。
クラフトビールの1杯の値段は200ペソ前後(500円ぐらい)です。フィリピン産の「サンミゲル」という瓶ビールをローカルバーで頼むと、80~100ペソ(200~250円)ぐらいなので、それに比較すると値段は高いですが、バギオではなかなか飲めない生ビールを楽しむことができます。
味については、日によって若干の違いがある気はしますが、個人的には普通に美味しいと思います。フィリピンは日本と違って国内産のビールの種類が少ないので、毎回の同じ味に飽きることもあるんですね。
そういった時は、このようなクラフトビールが置いてあるバーで飲むことで、いつもとは違うビールの味を楽しむことができます。
肉!ピザ!パスタ!
「Baguio Craft Brewery」で楽しむことができるのは、クラフトビールだけではなく、フードメニューも豊富です。ピザやパスタ、肉料理といったカロリー高めのメニューが揃っています。(ちなみに、フィリピン留学中に増量する人は結構多いです…。)
1品の量が割と多めなので、1人ではあまり複数のメニューを食べられないかもしれませんが、友達グループで行けば、料理も複数種類オーダーすることができます。
今回は3人で訪問し、最初に3品オーダーしました。1品目は、「イタリアンスパゲティ with ミートボール」です。トマトソースの酸味はちょうどよく、添えられているミートボールは肉々しさがあり、美味しくいただきました。
2品目は、「スモークソーセージピザ」。フィリピンのピザは生地が分厚いものが人気だったりするんですが、このピザは薄い生地で具材のお肉やチーズ等のバランスも良く、美味しかったです。
3品目は、「リブステーキ」。お肉がとても柔らかく、味付けもちょうどいい塩加減でした。添えられているフライドポテトも美味しく、クラフトビールとの相性は抜群です。
3品ともなかなかボリュームがあり(というか、フィリピンの料理は基本的に高カロリーです)、ビールとの相性がいいテイストでした。
ビールを呑みながらの会話も弾み、少し小腹の空いたところでもう1品「アジアンチキン&ポーク串」(串の盛り合わせのようなもの)をオーダーしました。盛り付けが斬新ですよね。
なるほど、きゅうりをこういう風に串を束ねるために使うという方法があったのかと変に感心しました。
タレで味付けされた3種類の串はどれも美味しく、これまたビールとの相性抜群でした。
ちなみに、以前お客さんがいっぱいで、かなり忙しい時に串ものをオーダーしたら若干焦げていた串があったのですが、今回はお客さんがそんなに入っていないということもあってか焼き加減が完璧でした。手作り感があっていいですね。(笑)
ライブミュージックが渋い
美味しいクラフトビールと料理で終わらないのが「Baguio Craft Brewery」です。お楽しみはさらにもう1つあります。それは、ライブミュージックです。
フィリピンに行ったことがある人ならわかると思いますが、フィリピン人は歌が上手な人が多いんです。ローカルなバーやレストランで歌っている人たちの歌声は、プロ級の腕前です。
この日は20時過ぎぐらいになると、男性2人組がステージに上がり、ライブ演奏が開始。あまりの声量に友人との会話がしづらくなるという事態となりましたが、これはフィリピンのバーではよくあること。この2人の歌声と演奏がまぁ渋いこと。
有名な曲のカバー演奏が始まるとお客さんが一体となり、みんながノリノリで聴いたり歌ったりしていて、その雰囲気を味わいながらのクラフトビールもこれまた格別でした。
フィリピン留学中はこういった生演奏をしているバーにも是非一度訪れてもらいたいです。フィリピンの人たちの綺麗な歌声の虜になるでしょう。
まとめ
今回は「【バギオ留学】音楽とクラフトビール」というテーマでお届けしました。
日本の居酒屋が、世界から見て独特の日本文化を映しているように、お酒を飲む場というのはその国や地域のカルチャーを肌で感じる一つの手段のような気がします。
生演奏をしているミュージシャンが誕生日の人に向けて、「Happy Birthday」の歌を歌い、お客さんみんなで誕生日をお祝いする光景を見るとフィリピンの人たちの温かさやフレンドリーさを感じることができ、いつも和む気持ちになります。
自分自身がバギオ留学をしていた時、顔は知っているけれど、学校の中では一度も喋ったことがないという韓国人の生徒がいました。
週末、友達とバーに飲みに行くと別グループでその生徒もいて、たまたま一緒になってみんなで飲んだら仲良くなって、週末が明けた月曜からは学校の中でも一緒にご飯を食べるような仲になりました。
他の生徒を見ていても、こんなことはよくあります。留学の面白いところでもありますね。とは言え、お酒が好きじゃない人は無理に飲む必要はもちろんないですが。
お酒の場には人と人が交流を深めることができるチャンスが落っこちていて、新しい人や価値観との出会いが自分の持っている価値観を変えるきっかけになり、結果として留学が充実したものとなります。
留学に限らず、旅でも同じですよね。留学する人の多くが、「自分を変えたい」と心のどこかで思っているはずです。
今回のコラムでは、お店の紹介をしましたが、単にお店を紹介したかったわけではなく、留学中にはそういう場所へ積極的に足を伸ばすことが必要であることをお伝えできればと思っています。
この留学コラムがフィリピン留学を検討されている方のお役に立てると幸いです。他にもフィリピン留学に関するテーマを中心にコラムを書いていますので、是非ご一読ください。