【海外でととのう】フィリピンで本格的なサウナを体験!
こんにちは。 フィリピン・バギオのかわけんです。
フィリピン留学中に日本人生徒が恋しくなるものの代表例は「日本食」です。あまりにも恋しくて日本からふりかけや醤油などを持ってくる生徒もいます。
「日本は本当に食に恵まれているなぁ」ということに、海外に出ると間違いなく気付きます。
そして、もう一つは「お風呂」ではないでしょうか。海外は湯船に浸かるという文化がなく、シャワーのみということがほとんどです。
銭湯や温泉もなく、留学中は湯船やサウナが恋しくなります。そんなサウナロスな留学生に朗報です。なんと、フィリピンにも本格的なサウナと湯船を体験できる場所があります。
今回は「フィリピンで本格的なサウナを体験!」というテーマで、サウナスポットを紹介いたします。フィリピン留学をされる方は是非ご参考にされてください。
語学学校のシャワー事情
まずは語学学校の一般的なシャワー事情について見てみましょう。日本と比べた場合、「水圧が弱い」または「お湯が出ない時がある」というのがよくあることです。これは語学学校に限らず、フィリピン全体でいえることです。
日本は飲料水にしても、お風呂などの生活用水にしてもとにかく水に恵まれている国ということが海外に出るとよくわかります。
フィリピンではローカルな住まいだと、断水や節水等の関係でバケツに溜めた水で髪の毛を洗うことも日常としてあります。
実際に、バギオでは語学学校のドミトリーとローカルな家の両方に住んだことがあるのですが、語学学校(PINES)の方がシャワーやトイレはかなり恵まれていると感じました。
語学学校のドミトリーでも、日本と比較すると水圧が弱い、熱湯が出ないなどと感じることもあるかもしれませんが、実はありがたいこと環境なのかなとも思ったりします。
こういう風に書いていると、ものすごく環境が悪そうに感じるかもしれませんが、そんなに過酷ではないですし、水圧なども案外慣れてきます。
語学学校や留学エージェントさんが「全く問題なくシャワー使えますよ!」と言うと安心はしますが、変に期待値が上がるのも良くありません。
そのため、時と場合によっては「お湯が出ない時もあるんだ」といい意味で期待値を下げておいた方がいいと思います。
留学全般的に言えることですが、ポジティブな意味で「期待値を下げておく」ということは大事です。
いずれにしても、日本のようにバスタブがあって、ゆっくりと湯船につかるということは留学中に難しいです。また、休日にふらっと銭湯に行くということもできません。
私自身、海外で生活をしていて日本食が恋しくなるということはそこまでないのですが、お風呂・サウナが恋しくなるというのはよくあります。生徒さんと話していても、同じような人がいます。
「お風呂で疲れをとる」という日本での生活の当たり前が留学中はなかなかできないことを頭に入れておきましょう。
バギオのサウナはサウナじゃない?
バギオ留学中のお楽しみスポットの一つは「マッサージ」です。日本に比べ、お手頃な価格でマッサージを受けることができるため、多くの留学生が週末に日頃の勉強の疲れを取るためにもマッサージに出かけます。
バギオにはマッサージ屋さんが数多くあり、ものすごくローカルなところからリッチな雰囲気なところまで様々な種類を楽しむことができます。
マッサージのお店の中にサウナが設置されているところもあります。「バギオでサウナに入れる!」と大喜びでマッサージに行った時のことでした。「あれっ?熱くない…」そうなんです。サウナが熱くなかったんです。
店内に他のお客さんがいなかったので、サウナ室を熱し始めたばかりというのもあったのでしょうが、熱々のサウナを期待していただけに残念でした。
こういうことが起こりうるので、ローカルの小さなマッサージ店などにあるサウナにはあまり高い期待はしない方がいいかもしれません。
余談ですがバギオの近辺には「温泉」があるといわれており、日本語のネット情報も出てきます。しかし、お湯が全然熱くなく、我々がイメージする「温泉」とは異なりますので、バギオでも温泉に入れると期待しない方がいいでしょう。(笑)
本格的なサウナ施設 – Lasema Spa
ちょっとガッカリしてしまったサウナの話をしましたが、次に本格的なサウナ施設の紹介をします。マニラの「マカティ」の住宅街にある韓国式健康ランドになるのですが、以下が基本情報です。
施設内の掲示等は英語の他に韓国語、中国語があり、ものによっては日本語の表記もあります。建物の二階がフロントとなり、見た目はなかなかゴージャスです。お店のロゴが印象的なフロントになっています。(冒頭写真参照)
コースを選んで、お支払いを済ませたら、ロッカーキーとタオルを受け取ります。それから、更衣室の方へ移動します。更衣室は土足禁止なので、床は清潔が保たれていました。更衣室の中はスマホの利用は禁止となっています。メッセージをチェックしようと思い、スマホを見ていたら、しっかり注意されました…。
初めての利用では使い勝手がわからないこともあるかもしれませんが、スタッフさんが更衣室に配置されており、気軽に確認することができました。
また、タオルは受付で2枚配布してくれたので、お風呂とサウナのみの利用であれば、予備のタオルは持参しなくても問題ありませんでした。(岩盤浴等を利用する場合は予備があった方がいいかもしれません。)
いよいよサウナです。サウナは一室で、10人以上は入れるような割と広々とした部屋でした。中にはテレビや時計はなく、ただただひたすら自分と向き合うことができます。
室内の温度はしっかりと熱されていて、個人的には好きな室温が保たれていて、10~15分ほどいれば十分に汗をかくことができます。お風呂も充実していました。
5種類ほどのジャグジーがあり、お湯の温度は40度前後です。それぞれのお風呂に湯温計が設置されているので確認することができます。
ローカルなお風呂施設は、お湯がぬるいというようなところも多いのですが、ここはしっかりと熱めになっているので、半身浴をすれば汗をかくことができます。
お風呂はお湯が絶え間なく入れ替わっているようではなかったので、日本のお風呂ほど清潔ではないかもしれませんが、全体的に清掃や管理は行き届いている印象でした。
マッサージ施設などについている小さいサウナの場合、「入った感」のようなものがなく不完全燃焼で終わることがありますが、ここはサウナもお風呂もしっかりと熱めに設定されていたので、満足して終えることができました。
汗をかいた後は水分補給が必要ですが、更衣室に冷水機と紙コップが用意されており、無料で飲むことができます。
今回はお風呂とサウナのみのパッケージを利用しましたが、別のパッケージだと飲食スペースの利用もできます。
Lasema Spaへの行き方
「Lasema Spa」への行き方ですが、Grabタクシーを使って行くのが無難です。
マニラの空港やPasay(パサイ)というJoybusが停車するバスターミナルからは、交通状況にもよりますが、車でおよそ20分の距離となり、Grabタクシーでは大体300ペソぐらいです。Grabのアプリでもお店の名前は問題なく表示されます。
私がGrabタクシーでお店に行った際は、運転手さんは迷うことなくお店の前まで行ってくれました。
帰りはチェックアウトした後にフロントの前の椅子で待機することができますので、Grabで呼んだタクシーを待つことも可能です。また、お店が所在している「マカティ」という場所は駐在の日本人の方なども多く住まれているエリアで、「Little Tokyo」という日本の居酒屋やレストランが連ねるような場所もあります。
バギオでは見ることができない、日本人向けのスーパーマーケットもあるので、留学中に日本のお菓子や調味料などが欲しくなった場合は、購入することもできます。バギオ留学中にせっかくマニラのマカティまで足を運んだのなら、マカティの街を探索するのも楽しいと思います。
同じ「フィリピン」でも、マニラとバギオは全くと言ってもいいほど、街の作りや気候、人々のタイプなどが異なるので興味深い体験ができるでしょう。
Lasema Spaの料金・内容
気になる料金についても紹介します。こちらがパッケージ一覧です。
① Sauna Package(サウナパッケージ)
一番お手頃な価格のパッケージです。内容は、ジャグジー(タオルとロッカー付き)、スチームサウナ、シャワーです。
時間は2時間と3時間の2種類のコースがあり、それぞれ500ペソ~と650ペソ~の料金体系となっています。
② Massage Package(マッサージパッケージ)
こちらはマッサージ付きのパッケージです。①のサウナパッケージの内容に加え、60分のフルボディマッサージがついています。料金は平日が1,150ペソ、週末が1,300ペソです。
③ Jjimjilbang Package(チムジルバンパッケージ)
こちらは長時間滞在したい方にオススメのパッケージです。
①のサウナパッケージの内容に加え、ジムやエンターテイメントエリア(韓国ドラマや映画が観られる)、Sleeping caveという睡眠ができるエリアの利用などができ、最大で12時間滞在できます。料金は平日が888ペソ、週末が988ペソとなっております。
ちなみに、今回私が訪問した際は時間もあまりなかったので、①のサウナパッケージの2時間コースを利用しました。サウナに10分以上、ジャグジーもゆっくりと浸かって、ロッカーでゆっくりと身支度をして合計1時間半ぐらいでしたので、十分な内容でした。
更衣室には無料で使用できるドライヤーも設置されていて有難かったです。
お風呂・サウナに加えて、ロッカールームの設備も含め全体的に日本の銭湯のようであり、また利用したいなと思えるほど満足度が高かったです。
なお、客層はフィリピン人の他に日本人、韓国人、中国人の利用者が多かったです。タトゥーをされている方も問題なく利用されていました。
まとめ
今回は「フィリピンで本格的なサウナを体験!」というテーマで、フィリピンではレアなサウナスポットを紹介しました。
このコラムで紹介した「Lasema Spa」という施設は、サウナ好きな日本人の友人がオススメしてくれた場所です。その友人はいつも「サウナ入りたいっすねぇ」と言っていたのですが、マニラのこの施設を見つけた時はとても嬉しそうに報告してくれました。(笑)
普段、日本人が当たり前のように行っている銭湯や温泉は、日本の独特な文化の一つであるということに海外では気付きます。
また、留学中に様々な国籍の友達と接していて、個人的に感じたのは、韓国人の友人は日本人と感覚やこれまで経験してきていることが似ているということです。
今回訪れたサウナ施設にしても、韓国の利用者の方は日本人と同じような行動をされていましたし、ルームメイトとして一緒に生活をしていてもお互い特に「文化の違い」のようなものを感じることがなく共同生活をすることができていました。
海外に滞在すると、同じ日本人にしてもずっと日本で暮らしている人とは異なる価値観を持たれた人とも出会うことができますし、外国人の人から新たな価値観を得ることもできます。
これが、留学における大きな意義だと思います。単なる「語学」のみはオンラインでも学習できますが、価値観を変えるまでの体験をすることができるのが留学ではないでしょうか。
こういった留学コラムをお読みいただくことで、語学の勉強以外の部分でもフィリピンの魅力に気付いていただければ嬉しいですし、フィリピン留学を計画している人のお役になれば幸いです。
本コラムの他にもフィリピン留学に関するテーマを中心に留学コラムを書いていますので、是非ご一読ください。