【2024年版】フィリピン・バギオ留学がおすすめな5つ理由
こんにちは。 フィリピン・バギオのかわけんです。
ますます人気が増しているフィリピン留学ですが、「フィリピン留学」と聞いて「セブ留学」をイメージする人が多いのではないでしょうか。
実際、語学留学においてセブはフィリピンの中で最も多くの語学学校と留学生の数を誇っています。
そんなセブ以外にも留学先が幾つかあり、人気の都市は「バギオ」です。
「フィリピンなのにエアコンがいらないほど涼しい」など一般的なフィリピンのイメージとは全く異なるバギオは留学先として魅力がいっぱいです。
今回は「フィリピン・バギオ留学がおすすめな5つ理由」というテーマで、バギオのことをあまり知らないという人向けに、現地から情報をお届けします。
フィリピン留学を検討されている方は、是非参考にしてみてください。
「バギオ」ってどこ?
まずは「バギオってどこ?」という人も多いと思いますので、位置情報から把握しましょう。
バギオはフィリピンの北部に位置します。フィリピンは多くの島々から構成されているのですが、バギオは首都のマニラと同じ「ルソン島」に位置しています。(マニラとセブは別の島なので、移動する際は飛行機に乗る必要があります。)
日本からバギオへ向かう場合のルートは、マニラの空港(ニノイ・アキノ国際空港)へ行き、そこからバスでバギオという道順が最もメジャーです。
マニラからバギオへ行く際は、電車がないため、車・バスが唯一の交通手段となるのですが、移動時間は4時間半~6時間ほどかかり、なかなかな長旅です。そのため、土日を使ってバギオを弾丸旅行するというのはなかなか難しいと思います。
フィリピン北部に位置するバギオですが、地理に関してもう1つ大きな特徴があります。それは、標高の高さです。
バギオは人口約40万人の都市なのですが、なんと標高1,500mのところに位置しています。日本でいうと、熊本県の阿蘇山と同じぐらいの標高です。この標高の高さが、この後にも紹介する気候の涼しさに繋がるわけです。
日本人だけでなく、マニラやセブなど他の都市に住むフィリピン人もバギオに来ると、「バギオは居心地がいいね」というほど、避暑地であるバギオはリラックスでき、フィリピンの中でも独特な環境の都市です。
バギオの語学学校一覧
バギオがどんなところかわかったところで、次はどのような語学学校があるか見ていきましょう。
バギオの語学学校一覧(BESA加盟校、アルファベット順、2023年10月時点)
① 「A&J」はアットホームな雰囲気の校風で、コースは「ESLコース」などの通常のコースに加え、「ワーキングホリデーコース」があるのが特徴です。
② 「JIC」はIELTSやワーキングホリデー対策に定評のある学校です。バギオ市内に「メイン校舎」と「JIC プレミアム校舎」の2つの校舎があります。
③ 「BECI」は正式名称が「Baguio English Communication Institute」で、2003年に設立された歴史ある学校です。ちなみに、私が留学先を検討していた時に留学エージェントさんから「BECI」と「PINES」を紹介していただきました。2023年には、セブに「B’Cebu」を新たにオープンしています。
④ 「MONOL」は、校名の由来が韓国語の「一緒に英語を楽しもう」という意味を表す言葉からきている学校です。2003年に設立の歴史ある学校ですが、パンデミックあたりから生徒の国籍比率や施設、規則などに変更があるようですので、最新情報をチェックするようにしましょう。
⑤ 「PINES」は、2001年に開校したバギオで最も伝統のある学校です。バギオに「メインキャンパス」と「チャピスキャンパス」の2つのキャンパスがあり、合わせて300名前後の生徒が常時在籍している大規模校となります。
私自身も、生徒としてPINESに留学して、教育の質の高さに感謝して、卒業から数ヶ月後にスタッフとしてPINESメンバーに入らせていただきました。
PINESは現在、対面授業に加え、オンラインレッスンも拡大をしていっており、オンラインで授業を受けてから留学をするというパターンの留学生も増えてIます。
⑥ 「WALES」は、アクセスの良い街中にキャンパスを構えるアットホームな学校です。特徴としては、アラサー・アラフォーの「大人留学」の生徒比率が多い点です。
バギオの語学学校は中心街からちょっと離れた場所に位置する学校が多いのですが、WALESは中心街に近くアクセス抜群です。
ここでは、それぞれの学校についてとても簡単にではありますが、特徴を紹介させていただきました。
これらの学校は全て韓国資本の学校であるというのも、バギオの語学学校の特徴といっていいかもしれません。
「バギオ留学」は元々韓国人が開拓していったという歴史があり、私が留学した2018年は韓国人生徒比率が非常に高かったですが、2023年現在では大きくその比率が低下しています。
学校や時期にもよりますが、今現在は日本人や中国人の比率が以前よりもだいぶ上がっています。
ちなみに、スタッフしか知らないような話でいうと、バギオの語学学校は学校同士の仲が良いです。
これは結構すごいなと思っていて、変なライバル心はなく、むしろ「バギオ全体を盛り上げよう」という精神があり、学校同士で協力しあっている雰囲気があり、素敵だなと思います。
おすすめポイント①:治安がいい
ここからはバギオ留学のおすすめポイントを5つ紹介します。
1つ目は、「治安がいい」です。
「フィリピン」と聞くと「ちょっと怖いな…」というように治安のよろしくない印象を持つ人は多いかもしれません。
経済成長や政治体制等の変化とともに少しずつ治安は良くなってきてはいますが、今でもエリアによってはタクシー運転手からぼったくられたり、スマホを盗られたりという話を聞きます。
私はバギオに住んで4年になりますが、こういった話をほぼ聞きません。タクシーはほとんどのドライバーが1ペソ単位でお釣りを返してくれますし、スマホや財布を盗られそうになったこともありません。
留学生でたまにあるのが、クラブに行ってテーブルにスマホを置いていたらそれを盗られたなど、不注意による事例はありますので、どこの国においても同様ですがそれは注意が必要です。フィリピンには、治安のいい街ランキングというものがいくつかあるのですが、どの調査においてもバギオは上位にランクインしています。
初めての留学では、「海外の治安が不安…」という方は多いと思います。そういった方にとっては、学校のカリキュラムだけでなく、その街全体の安全性が非常に重要になるのではないでしょうか。
バギオはその点において、オススメできる街となります。なお、安全性については留学生だけでなく、マニラに住むフィリピン人の友人も「バギオは治安がいいよね」と言っていました。
おすすめポイント②:エアコン不要な涼しさ
2つ目は、「エアコン不要な涼しさ」です。これもバギオの大きな特徴の1つですね。
バギオは年間を通して気温が20度前後であり、エアコンがいらないほどの涼しさなのです。
実際にバギオの語学学校やレストラン、ショッピングモールにはエアコンがないまたは稼働していない場所がかなり多いです。それでもなんの不自由もなく過ごせる快適さです。
その理由は、バギオが標高1,500mの高さに位置しているという点にあります。日本で言えば熊本県の阿蘇山と同じくらいの標高に位置しているのですから、気温がその分低くなることも想像できますね。バギオは、寒い時期だと気温が10度前半にまで低くなることがあり、パーカーなどの冬服を着る人も結構います。
この「涼しさ」というのは勉強に打ち込むうえで案外大事で、フィリピンの他の都市のように蒸し暑い環境だとなかなか勉強に集中することができません。(個人差はありますが)
また、語学学校でエアコンを使うことがほぼないので、その分の電気代も節約できます。学習面と支出面を考えても、エアコン不要の涼しさというのはなかなか大きなメリットです。
おすすめポイント③:勉強に集中できる
3つ目は、「勉強に集中できる」です。
どうしてバギオは勉強に集中できるのか、というのを3つの観点から説明します。
一つ目は先ほど挙げた「涼しさ」です。
気候が快適なので、その分勉強に集中することができます。
二つ目は「誘惑が少ない」という点です。例えば、セブにはビーチやバー、クラブなど遊べる場所がたくさんあります。
バギオはそれに比べると、遊ぶ場所が多くはありません。つまり、言い方を変えると誘惑が少ない分、勉強に集中することができるのです。
どんな環境でも、自分に厳しくして、勉強にちゃんと集中することができるという人であればいいでしょうが、そうでない人は意識的に誘惑の少ない場所を選択することは学習面において重要です。
三つ目は「真面目な生徒が多い」です。
バギオは誘惑が少ないと説明しましたが、マニラの空港からバスで5時間ほどかかる山奥の地方にあるバギオまでわざわざ留学しに来る生徒は一般的に真面目な人が多いです。
バギオの学校自体も「勉強に集中できる」とか、以前だと「スパルタ式」といった学校スタイルを前面に出しているところが多く、それに賛同する生徒が多く集まっています。
留学生活を充実させるためにも「どういうタイプの生徒がいるか」は個人的には重要だと思っています。いくら自分が勉強に集中したいと思っていても、周りの生徒が遊び半分で来ていたら(それが悪いということではありませんが)、集中力を保つのが難しいです。
なので、厳し目のルールを敷いていたり、アカデミックな校風を積極的に打ち出していたりする学校を選ぶ方が、真面目な生徒が集まっている可能性は高いと思います。
以上の三点(涼しさ、誘惑の少なさ、真面目な生徒の多さ)から、バギオは勉強に集中できる環境であると思います。
おすすめポイント④:比較的留学費用を抑えられる
おすすめポイント4つ目は、「比較的留学費用を抑えられる」です。
2023年現在、フィリピンを含め世界各地でインフレが起こっており、フィリピン留学は日本人にとって以前のような「格安留学」ではない印象です。
それでも、欧米留学に比べるとフィリピン留学は、授業料に加え、外食費や物品の購入費など現地での生活費は低く抑えることができます。
また、日本でも東京と地方では物価が異なるように、フィリピンも首都のマニラ・観光都市のセブ、地方都市のバギオで物価が異なります。
首都のマニラの外食費は日本とあまり変わらない、もしくは日本よりも高いところも結構多いです。
また、観光都市のセブはいわゆる観光地価格となっているレストランやアクティビティも多く、今現在の円安も重なり、想定以上に出費がかさむことがあります。
一方のバギオは、物価が上がっているとはいえ、マニラやセブに比べると今のところは全体的に物価が若干低いです。私が現地で生活していてもそれは感じますし、マニラやセブからバギオを訪れた友人も同じことを言っていました。
3つ目のおすすめポイントで紹介したように、バギオは誘惑が少ないため、いい意味でも遊びに使うお金は他のエリアと比較すると抑えることができます。(もちろん個人差はありますが)
また、次のおすすめポイントにて説明しますが、バギオは街がコンパクトなためタクシー代といった休日の市内の移動費も比較的抑えることが可能です。
おすすめポイント⑤:街がコンパクト
最後の5つ目のおすすめポイントは「街がコンパクト」です。バギオは人口40万人ほどの地方都市です。
マニラやセブに比べると、「田舎」な街であり、観光やアクティビティ、夜遊びなどを楽しみたい人からすると、ちょっと退屈な場所かもしれません。
ですが、それがむしろプラスな面にも繋がっていて、SMモールやメインストリートなどの賑やかな場所が密集していて、街がコンパクトになっています。
具体的に話すと、例えばマニラではGrabタクシーを使って15分ほどの移動距離のカフェまで行く場合、300ペソ(約780円)ほどかかります。
セブでは、学校が「マクタン島」にあり、セブシティまで行く場合はGrabのタクシー代が400ペソ(約1,050円)またはそれ以上となります。(混雑具合などにより金額は変わります)
一方のバギオは、バギオ市内での遠めの移動でも時間は15~20分ほどで、タクシー代はおよそ150ペソ(約390円)です。(渋滞にはまると時間はもっとかかります)
ちなみに、バギオは年間平均気温が20度前後の涼しい気候なので、歩くのが好きな人は30分ぐらい歩いて移動することも問題ありません(マニラやセブは暑いので、長時間歩くのは結構キツイと思います)。
さらに、もう一つ付け加えると、バギオはほとんどの人がタクシーを道路沿いで直接捕まえるという特徴があります。
それで安全上、全く問題がありません。どういうことかというと、マニラやセブだとぼったくり被害に遭う可能性があるので、Grabタクシーなどの配車アプリを利用することが推奨されます。
それが、バギオの場合だとその辺を走るタクシーをダイレクトに捕まえて問題ありません。
この治安面は、留学をする上でも安心できるポイントですね。バギオは悪くいえば「小さい街」かもしれませんが、良くいえば「街がコンパクト」と表現することもできます。
この点のメリットについては実際に現地で生活をしてみると、より深く感じることができると思います。
バギオ留学に向いている人
以上の5つのおすすめポイントと絡めて、バギオ留学に向いている人と向いていない人のタイプを見てみましょう。(一般的なイメージとしてのタイプとなります)
まずはバギオ留学に向いている人です。
・治安の良い場所で安心して留学したい
・暑い気候やエアコンが苦手
・留学費用をできるだけ抑えたい
・留学にアクティビティはそこまで求めていない
・なるべく真面目な留学生が集まる環境で勉強したい
・山が好き
・大都市は苦手
以上のようなタイプでしょうか。
私がバギオ留学を決めた理由は、シンプルに「勉強に集中したい」というのがあり、留学エージェントさんに「バギオは誘惑が少ない」と教えてもらいバギオに決めました。同じように、他の生徒さんもほとんどの人は似た理由でバギオを選んでいるようです。
また、留学生ご本人でなく、このコラムを保護者の方が読んでいて、なるべく勉強に集中できて安全な場所に留学させたいという方がいらっしゃれば、バギオはそれに当てはまる場所であると思います。
バギオ留学に向いていない人
次にバギオ留学に向いていないと思われるタイプの人です。
・山が好きじゃない
・大きな都市に留学したい
・日本の夏のような暑い気候が好き
・長時間のバス移動が苦手
・真面目すぎる雰囲気が苦手
一概に言えない部分ももちろんありますが、一般的には上記のようなタイプではないでしょうか。
バギオはセブに比べると、観光やアクティビティの種類が限られているので、遊びの方も充実させたいという人にはバギオはあまり適していないかなと思います。
個人的にはバギオ近辺の観光も好きですが、セブのようなザ・観光地といった賑やかさや派手さはないので、人ごみを避けて落ち着いて過ごした大人向けの地域なのは間違いありません。
また、バギオはマニラからバスで5時間前後の移動が必要なため、バスの長距離移動が苦手な方や1~2週間のみの短期留学となると難しいかもしれません。
個人的にはバギオが好きなので、バギオ留学をオススメしたいところですが、これらに当てはまる人は留学後に期待と異なる結果になるかもしれないので、シェアさせていただきました。
皆さんそれぞれ留学の目的やスタイルがあると思うので、一つの参考にしていただけると嬉しいです。
まとめ
いかがでしたでしょうか。今回は「フィリピン・バギオ留学がおすすめな5つ理由」というテーマでお送りしました。
5つのおすすめポイントをおさらいしましょう。
バギオ留学に向いている人は、一言で簡単にまとめると「勉強に集中したい人」と言っていいでしょう。
なお、バギオ留学中は全くビーチに行けないのかというと決してそんなことはなく、「サンファン」や「ハンドレッドアイランド」というフィリピン北部に位置するビーチは留学生にとても人気です。
中でも、サンファンはサーフィンが人気なビーチで留学生だけでなくフィリピン各地からサーフィン目当てに訪れる人がいます。
他にもスペイン植民地時代の名残から、スペイン風の街並みの残る「ビガン」など、案外バギオやバギオ周辺には観光を楽しめる場所が多くあります。
留学先を選ぶ上で、「学校選び」はもちろん大切ですが、同じように「エリア選び」も大事ですので、留学先を選んでいる方はその点も留意しながら検討してみましょう。
今回のコラムがフィリピン留学を検討している方のお役に立てる情報となれば幸いです。他のコラムでも主にフィリピン留学に関連した内容を執筆しているので、そちらの方も是非ご一読ください。