【2023年版】セブブルーオーシャンアカデミー現地情報
こんにちは。 フィリピン・バギオのかわけんです。
普段はバギオを拠点に働いている私ですが、今回はある学校へ行くためにセブに来ました。
その学校とは、「セブブルーオーシャンアカデミー」(CBOA)です。
「リゾートホテル滞在のリラックス英語留学」で人気のこちらの学校は、「スパルタ」の伝統校であるバギオの「PINES」の姉妹校でもあります。
今回は「【2023年版】セブブルーオーシャンアカデミー現地情報」というテーマで、現地から最新の情報をお届けします。
当校への留学またはフィリピン留学を検討されている方は、是非参考にしてみてくださいね。
独自の歴史を持つセブブルーオーシャン
まずは、セブブルーオーシャンアカデミーの歴史から見ていきましょう。
開校したのは、2015年です。特筆すべき点は、ゼロからのスタートではなかったということです。
どういうことかというと、セブブルーオーシャンはバギオの「PINES」の姉妹校としてオープンしたのです。
PINESというと、2001年に開校したフィリピン留学のパイオニア的存在の伝統校です。
「スパルタ」の有名校であるPINESは生徒へのルールだけでなく、講師の質を保つためのルールも厳しいです。
留学の学校選びにおいて重要な要素といえば、講師の質や教科書、カリキュラムがあげられます。
こういったアカデミックに関する要素について、伝統校であるPINESのノウハウをそのまま引き継いでいるというのはとても大きなポイントです。
今回、セブブルーオーシャンでたくさんの先生と会話をしたのですが、PINESで教えていたという先生や、PINESで講師のトレーニングをしていたというマネージャー級の人などにお会いできました。
このような独自の歴史が、セブブルーオーシャンの教育の質を支えているといってよいと思います。
優秀な講師陣が集まる理由
私自身がフィリピン留学の留学先を選ぶ際に心配していた点が、講師の質です。今でこそフィリピンの先生たちの英語を教えるスキルの高さは知れ渡っていますが、私が留学した当時は「大丈夫かな?」不安でした。
同じように、今フィリピン留学を検討していて、講師の質を心配している人は多いのかもしれませんね。
セブブルーオーシャンは客観的な評価として(留学エージェントさんや卒業生の評価)、講師の質が高いと言われています。
その一番の理由は、前述したようにバギオの「PINES」の姉妹校であるという点でしょう。
PINES・セブブルーオーシャンは講師として採用されるまで複数の過程があります。
最初の書類選考や面接で合格すればそのまま授業をスタートとはならず、講師トレーニングを一定期間受ける必要があります。
そして、講師トレーニングの後にはデモクラスの実施もあります。このデモクラスには生徒役として何度か参加したことがあるのですが、かなり緊張感の漂う厳しい雰囲気でした。
講師トレーニングを担当しているヘッドの講師陣は、教え方や授業への態度などを細かくチェックします。
生徒役の自分が先生の説明を理解できていなかったら、ヘッドの先生たちはそれにも気付き、デモクラス終了後に詳細にフィードバックがなされていました。
そういった厳しい講師トレーニングに合格して、授業を担当することができるようになるのですが、これでおしまいではありません。
毎ターム実施される学生からの評価を含めた総合評価で一定のスコアを保つことができないと授業を受け持つことができません。
このように常に厳しい環境のもとで研鑽を積んでいる講師陣が揃っていることがセブブルーオーシャンの大きな特徴となります。
部屋から海が一望できる?
次に部屋を見てみましょう。
セブブルーオーシャンの「代名詞」とでも言っていい特徴があります。
それは「オーシャンビュー」の部屋です。
宿泊施設は学校と同じ敷地内にあるリゾートホテルを利用しており、「シティビュー」と「オーシャンビュー」の部屋があります。
シティビューの部屋も町並みが見られるので、セブのローカルな町並みの雰囲気を感じることができます。
オーシャンビューはなんといっても海が一望できる開放的すぎる景色を楽しむことができます。
朝は朝日が昇るところを見られますし、常時ホテル敷地内にあるプールも見ることができ、「リゾート留学」の名にふさわしい環境です。
私は、このオーシャンビューの写真を何度も見たことがあったのですが、正直写真だから綺麗さが倍増しているんだろうなと思っていました。しかし、実際に現地に行ってみると、写真のままの美しい景色が広がっていて驚きました。
セブには「海から近い」語学学校はたくさんあります。ですが、海を部屋から一望できる学校はかなりレアなんです。
なお、ホテルに併設しているプールは生徒も使用することができるので、英語の勉強をしながらリゾート気分を味わいたいという方にはオススメできます。
日本人スタッフも常駐
留学生活は不安なことがたくさんありますよね。
英語を上達させるためにも日本人で固まらない環境作りや、日本語を使わない環境にこだわる人にとっても、日本人スタッフ常駐は何かあった時のためにも安心です。
2023年10月現在、セブブルーオーシャンには日本人スタッフがフロントデスクに駐在しており、生徒さんの留学生活をサポートしてくれています。
具体的には、初日のオリエンテーションで学校のルールや施設案内はもちろん、日本語での案内が必要な掲示物の作成など、日本語でのサポートをしてくれます。
なお、日本人以外では、韓国、台湾、ベトナムのスタッフさんがいました。
インターナショナルスタッフの他、フィリピン人のスタッフさんもフロントデスクで一緒に働いているので、英語を使いたいという人は、積極的にフィリピン人スタッフにも声をかけてみましょう。
私が生徒としてバギオのPINESに留学した際、メインキャンパスとチャピスキャンパスという2つのキャンパスに在籍をしました。
メインキャンパスには日本人スタッフの方がいらっしゃり、日本語で質問をしていたのですが、チャピスキャンパスには日本人スタッフがいませんでした。
なので、必然的に英語で質問をしなければいけなかったのですが、それにより英語力が上がった実感がありました。
「授業内」で使う英語と「授業外」で使う英語には違いがあります。
部屋のことや留学生活のことなど、より日常英会話に近い会話を外国人スタッフと行うことは英語力のプラスとなります。
英語力向上のためにも、日本人スタッフに頼りすぎずに積極的にフィリピン人スタッフさんに英語で話しかけましょう。
選べる豊富なコース
英語学習において肝心のコースについて見てみましょう。(2023年11月現在)
・Intensive ESL(マンツーマン×5コマ + 4人グループ×2コマ)
・Power ESL 5(マンツーマン×5コマ)
・Power ESL 7(マンツーマン×7コマ)
・Survival ESL(マンツーマン×4コマ + 4人グループ×2コマ)
・TOEIC(マンツーマン×5コマ + 4人グループ×2コマ)
・IELTS(マンツーマン×5コマ + 4人グループ×2コマ)
・Parents Course(マンツーマン×3コマ)
レッスンで使用するテキストは姉妹校であるPINESが開発するオリジナル教材を使用することができます。
ESLコースはレベルごとに分かれているため、初心者の人も安心して始めることが可能です。
授業は1コマ45分となっており、レッスンの大半はマンツーマンレッスンなので、みっちり学習をすることができます。
レギュラーレッスンに加え、オプションクラスも提供されているので、苦手スキルの克服ができる勉強系や楽しみながら受講できるアクティビティ系から好きなクラスを選択しましょう。
なお、授業はすべて英語で実施されます。「英語で英語を学ぶ」という環境に慣れていない人も多いと思います。
留学生活を充実させるためにも、留学前学習はとても重要となりますので、できるだけしっかりと事前学習に取り組んだ上で留学に臨みましょう。
フィリピン留学前には、以下のサイトも参考にしてみてください。
・日常英会話の11talk
空港も近い利便性の高いアクセス
バギオ留学のデメリットをあげるとすれば、アクセスの悪さと言っていいでしょう。
日本からマニラの空港に到着してから、バスで5時間前後の移動があります。それに比べても、セブブルーオーシャンのアクセスはとても良いです。
日本からの直行便もあるマクタン空港に着いてからは、なんと車にて30分ほどで学校に到着する好立地です。
バギオのように飛行機にプラスしてバスの長距離移動があると、学校に着いた頃には疲労が溜まってしまいますが、空港から近距離であることはその心配もだいぶ抑えることができます。
また、留学中はフィリピン国内を旅行することもあると思いますが、空港から近いので、飛行機を使った国内旅行にも便利です。
セブブルーオーシャンは「マクタン島」というところに位置しているのですが、学校周辺はリゾートエリアでもあります。観光客向けのレストランも徒歩圏内またはジプニーですぐに行ける距離に複数もあり、気軽にリゾートレストランで外食ができます。
ただし、一つ覚えておいた方がいいのは、観光客向けのレストランが多いため、値段もローカルレストランに比べると高めです。
私は普段バギオのローカルなレストランやバーに行くことが多いのですが、セブの観光客や留学生が多いようなお店は全体的に値段が高いと感じました。
2023年10月現在の円安も考慮すると、そこまで安い値段というわけではないものも案外多いので、留学中ある程度節約しながら生活したい方は無駄遣いしすぎないようにしましょう。
警備員もカフェ店員もみんなフレンドリー
語学学校には授業で英語を教えてもらう先生以外にも様々なポジションのスタッフさんがおり、陰で生徒さんの留学生活を支えてくれています。
学校の入り口には警備員さんが常駐しており、外部の人が学校に入らないようにいつも見張ってくれています。
入り口のすぐ横にはカフェが入っており、コーヒーやスムージーなどのドリンクを購入することができます。
ドリンクは種類にもよりますが、1杯約300~400円ぐらいです。
毎日の食事を支えてくれるキッチンスタッフは、10人ほどが食事時間に働いてくれています。
暑いセブでは、ちょっと外を歩くだけでも汗をかいてしまいますが、洗濯や乾燥をしてくれるランドリースタッフもとてもありがたい存在です。
スタッフ皆さんに共通しているのは、フレンドリーということです。フィリピンの人たちは陽気な人が多く、挨拶をすると笑顔で「Good morning!」と返してくれます。
たまに、ちょっと愛想が良くないように見える人もいるのですが、そういう人たちは実はシャイなだけで、話していくうちに打ち解けて仲良くなれるということが多いです。
日本人とは全く異なるフィリピンの国民性は、一緒に過ごしていてとても新鮮なのでそれも留学の一つの楽しみになるはずです。留学中は先生だけでなく、フィリピンのスタッフさんと仲良くなりましょう。
施設案内①: アカデミック関連
講師の質やコース等の内容がわかったところで、施設の様子を見てみましょう。
まずはアカデミックに関連したところから行きましょう。
・セルフスタディルーム
1階のエントランスすぐ右側に自主学習専用の部屋が設置されています。この部屋は1人で学習をするための部屋ですので、基本的に大きな声での私語はできません。利用できる時間は朝7時~夜24時までで、週末も利用可能です。
私が滞在している期間は色んな時間帯に覗いていたのですが、朝8時前は3分の1ぐらいの席が埋まっていて、日中は授業の空きコマ次第、夜19時以降はほぼ満席になっていて、多くの生徒が一生懸命勉強している姿を見ることができました。
セブブルーオーシャンはセミスパルタの学校なので、平日も外出することができるのですが、真面目に授業の予習復習をしている生徒さんが多く感心しました。
・マンツーマンクラスルーム
マンツーマンクラスルームは2階と3階にあり、教室の広さやレイアウトはPINESと同じ感じでした。
ホワイトボードが付いていて、先生は教科書だけでなく適宜ホワイトボードを使いながら授業の説明をします。
先生の部屋が固定になっていて、生徒さんが授業ごとに移動するスタイルです。
・グループクラスルーム
グループレッスン用の教室です。
基本は1:4の授業スタイルですが、グループレッスンを選択している生徒の数などにより、2~4人に調整されます。
・廊下
バギオの語学学校との大きな違いは、廊下のエアコンです。セブは日本の夏のように暑いので、廊下にエアコンが設置されています。
およそ10の教室が1つの固まりとなって、ドア付きのスペースに収容されています。
これにより、冷房を効果的に効かせることができています。
施設案内②: ジム、カフェ、ランドリー等
次に、ジムやカフェなどの施設も見てみましょう。
・ジム
エントランスに入ってすぐ正面にジムが設置されています。週末を含め毎日朝6時から夜22時まで使用することができます。
滞在中は私もほぼ毎日使用しました。有酸素系、ダンベル、胸・肩・背筋・二の腕用など複数の機具がありました。
もの凄くハードなトレーニングをしたいという人にはわかりませんが、通常のエクササイズやある程度のワークアウトであれば問題なく活用することができます。
・カフェ
エントランス入ってすぐ左にカフェが入っています。コーヒー系に加え、フレッシュなフルーツを使ったスムージーもあります。
個人的にはマンゴースムージーがとても美味しかったです。
値段は、現在のレートで1杯約300~400円ぐらいです。
・食堂
朝昼晩の3食が提供される食堂です。
配膳形式は、ビュッフェではなくおかずが1皿ずつに分けられています。
フィリピン料理が提供される日などフードイベントもありました。
写真はフィリピン料理の日で、おかずの数もいつもより多く、かなりのボリュームでした。
・フロントデスク
日本人スタッフ含め、インターナショナルスタッフやフィリピンスタッフが勤務している場所です。
1階の入り口から2・3階の教室に行く際は必ず通る場所で、オープンな雰囲気なので、いつでも立ち寄ることができます。
留学生活で何かお困りのことがあればこちらを訪ねましょう。
・ランドリー
洗濯・乾燥をしてくれるランドリーです。
訪問時のスケジュールは、月水が女性、火木が男性、金曜が男女両方というように性別で曜日が分けられていました。
午前中に洗濯物を出し、その日のうちに基本的には受け取ることができます。有料なので、1週間に一度などまとめて出す生徒さんが多いです。
・ナースルーム
フィリピン人ナースが常駐しており、体調を崩した場合は診てもらうことができます。
水や食事、生活リズムなどが日本にいる時とは異なるので、体調面に何かあった際はナースに助けてもらいましょう。
施設案内③: ドミトリー
最後にドミトリーも見てみましょう。
ドミトリーはリゾートホテル(EGIホテル)をそのまま使用しているので、ベッドも快適で、シャワーの水圧も私の部屋は問題なく、全体的にとても過ごしやすい環境でした。
写真は、私が実際に滞在させていただいたツインルームのオーシャンビューの部屋となります。(他にシティビューの部屋があります)
ご覧の通り、部屋は広々としていて、ベッドは横に並んでいますが距離があるので、隣の人は特に気になりませんでした。
テーブルも設置されているので、そこで勉強することができますがネット環境はあまり良くなかったので、ネットの利用が必要であれば学校内のセルフスタディルームの方が快適と思います。
バスとトイレは同じ部屋で、広々としています。
大きなミラー付きの化粧台のそばにはコンセントが付いているので、ドライヤーも問題なく使用できます。
オーシャンビューの部屋の魅力はなんと言っても海を一望できる景色です。
海に加えて、ホテル併設のプールもとても綺麗ですし、朝は朝日が上っていく光景を眺めることができます。
実際にこちらの部屋に滞在してみて、景色を含め贅沢な空間だなという感想を持ちました。
まとめ
今回は「【2023年版】セブブルーオーシャンアカデミー現地情報」というテーマで実際に学校を訪問した状況をお届けしました。
セブブルーオーシャンはバギオの「PINES」の姉妹校ということもあり、PINESから移った先生がいたり、テキストもPINESが開発したものを使用していたりと、PINESと同じようにアカデミックな雰囲気を感じる学校でした。
セミスパルタの学校なので平日の夜に遊びに行く人もいますが、一方セルフスタディルームで真面目に勉強をする生徒も多くいました。
訪問した10月という時期は、日本人の大学生世代が少ない時期で、社会人と思われる生徒が多く比較的落ち着いた印象でした。
日本人に関していえば、夏休みや春休みシーズンとなると、大学生などの若い世代の留学生が増える時期になり、学校の雰囲気も変わります。
生徒の層が気になる方は、そういった「時期」についても考慮するといいでしょう。
パンデミックも明けて、セブ留学は今なお高い人気を誇っています。セブには数多くの語学学校があり、選択肢が多い分悩まれる方も多いかもしれません。
また、同じフィリピンでも「バギオ留学」と「セブ留学」は学校のスタイルや街全体の雰囲気が大きく異なります。
今回のコラムがフィリピン留学を検討している皆さんのお役に立てると幸いです。他のコラムでも主にフィリピン留学に関連した内容を執筆しているので、そちらの方も是非ご一読ください。