【セブ留学】マクタン島・日本人経営のカフェ・レストラン3選
こんにちは。 フィリピン・バギオのかわけんです。
バギオに住んで4年以上経ち、現在初めてセブを訪問中です。セブにはバギオの何倍もの日本人がいます。
セブのマクタン島には日本人の方が経営されるカフェやレストランもあり、お客さんには多くの日本人留学生・観光客の方がいました。
セブ留学中に日本人の方が経営されているお店を訪問することは現地情報を得るなど、いくつものメリットがあります。
そこで今回は「【セブ留学】マクタン島・日本人経営のカフェ・レストラン3選」というテーマで、日本人留学生に人気のお店を3つご紹介します。
フィリピン留学を検討されている方は、是非参考にしてみてください。
セブにはバギオの数倍の日本人がいた
フィリピンの主要な留学先として、セブとバギオが挙げられます。語学学校の数、留学生の数の両方において、セブの方が圧倒的に規模は大きいです。
加えて、セブには多くの日本人観光客やビジネスパーソンがいるため、短期・長期含めたくさんの日本人の方々が滞在しています。
その情報自体は知っていたのですが、実際にセブに来てみると「日本人多いなぁ」というのを実感しました。トップ写真はセブのマクタン空港の写真ですが、多くの日本人観光客・留学生を見かけました。
レストランで日本人グループのお客さんが複数いたり、空港で日本人観光客の方を多く見かけたり、バスで移動していたら隣に日本人の方が座ったりと、様々な場面で日本人の方と会いました。
2023年現在、バギオの語学学校の日本人留学生比率はどの学校も高いですが、留学生総数自体がセブの方が倍以上に多いので、セブの方が日本人留学生に遭遇する機会が圧倒的に多かったです。
また、バギオとの大きな違いは観光客及び現地で働いている日本人の数です。この記事を読んでいる方の中にも「バギオってどこ?」という人がまだまだ多いと思います。
一方で、「セブ」と聞けばビーチやリゾートなどをすぐにイメージできますよね。セブは東南アジアの中でも人気の旅行先の1つであり、日本人観光客向けのお店も多くあります。
バギオはというと、今のところ日本からの観光客を見かけることはほとんどありません。バギオで働いているという日本人もかなり少ないので、街で出会う人のほとんどは語学留学をしている生徒さんです。
留学先を決める上で「日本人が多い場所」を選ぶか「日本人が少ない場所」を選ぶかは、人によっては重要なポイントだと思います。日本人が多い環境の方が安心できるようであればセブは良いでしょうし、逆に日本人が少ない環境で英語学習をしたい方はバギオという環境は合っているかもしれません。
セブ・マクタン島は韓国人経営のお店が圧倒的に多い
「セブには日本人が多い」という話をしたばかりですが、日本人が一番多いというわけではありません。実は韓国人の方が圧倒的に多いのです。これはデータとしても明らかです。
2023年1月~9月29日のフィリピンへの外国人訪問者は367万人ですが、最も多い国は韓国の104万人です。(参照: PH surpasses 4M tourist arrivals as of Sept. 2023 – DOT)
次に多い国はアメリカの67万人、その次が日本の22万人となっており、韓国人の数が圧倒的に多いことがわかります。日本人と比較をすれば、韓国人の訪問者数はおよそ5倍です。
この数字が間違っていないことは現地で生活をしていると強く感じます。
観光客向けのレストランではフィリピン人よりも韓国人の方が多いですし、ハングル文字表記の看板もかなり見かけます。
オシャレなカフェがあるなぁと思っていたら、韓国人経営のお店というパターンも多いです。
今、この留学コラムを執筆しているのは、マクタン島の「セブブルーオーシャンアカデミー(CBOA)」近くのカフェなのですが、お客さんの半数以上は韓国人の方です。昨晩飲みに行った韓国人が経営するスポーツバーも、7割ぐらいのお客さんは韓国人でした。
コリアンタウンかな?と思うほど、セブのマクタンには韓国人向けのお店や韓国人の方々が多いです。2023年現在、実はバギオでは韓国人留学生は減ってきているので、セブは対照的だなという印象を持ちました。
韓国人の友達を作りたい人、韓国語を勉強したい人にとっては、マクタン島はいい環境かもしれませんね。
個性的すぎる3つの日本人経営カフェ・レストラン
今回紹介する3つのレストランは、マクタンにある「セブブルーオーシャンアカデミー」から徒歩10分ほどのお店です。
この近辺には他にも語学学校があり、私が訪問した時は日本人留学生や観光客の方がいらっしゃいました。
3つのお店はそれぞれ徒歩1分以内の近さに密集しており、オーナーさん同士も仲が良く、一緒に飲んだりすることもあるようです。
お店の特徴だけでなく、オーナーさんのライフスタイルや他に行なっているビジネスも全く違っていて、とても興味深いです。
オーナーの3人ともお話をさせていただく機会があったのですが、皆さんとても良い方で、現地在住歴も長いため様々な情報も得ることができます。
提供している料理は3店舗とも異なるので、味の面でもそれぞれのお店を楽しむことができます。マクタン島にある語学学校へ留学される方は要チェックです!
①ハンバーグとパンケーキ: Euphoria
まず1店舗目は「Euphoria」(ユーフォリア)です。
カフェバーであり、コーヒーやデザートを楽しむこともできますし、お食事またはお酒を楽しむこともできます。
オーナーさんはセブブルーオーシャンアカデミー卒業の方で、語学留学後にコロナなど色々な機会が重なり、Euphoriaのオープンに繋がりました。
Euphoriaのメニューの特徴は、ハンバーグとパンケーキです。
ハンバーグはイタリアンチーズやおろしポン酢があり、肉はジューシー、ソースも手作りの上品な味がします。
パンケーキはチョコレートバナナやストロベリークリームチーズ、マンゴーカラマンシーなど複数の種類があります。
パンケーキの特徴はなんといっても「プルプル感」です。
日本のふわふわパンケーキをフィリピンでも再現すべく、オーナー曰く100回は試作を試して現在の完成レシピにたどり着いたとのこと。
ティラミスクリームのパンケーキは最高に「映え」がする一品です。オーダーをすると写真のように、ケーキフィルムが付いたものが運ばれてきます。
そして、このフィルムを剥がすと、ソースが一気に全体に広がりティラミスクリームパンケーキが完成します。
フィルムを剥がした瞬間、みんなでかなり盛り上がりました。
ハンバーグとパンケーキ以外にはカルボナーラなどのパスタやシーザーサラダなどのサラダもあります。
また、お酒のおつまみになる枝豆や日本のウイスキーを使ったハイボールもあります。
フィリピン料理は日本人からすると、油や塩分、糖分が多いのですが、Euphoriaの料理は全体的に日本人向けの味付けになっています。と言うのも、オーナーが日本人というだけでなく、日本人のシェフも働かれているのです。
「日本人シェフ監修」という形なのかなと最初は思っていたのですが、実際に日本で10年以上の飲食経験のある方がキッチンで料理を作られていました。
そのシェフの方ともお話をさせていただいたのですが、こちらのEuphoriaで働くために日本から来たということでした。すごいですね。
料理だけでなく、お酒のメニューも充実しています。「サンミゲル」といったフィリピンのビールに加えて、「角ハイボール」やカクテルメニューも豊富です。
バーテンダーにはフィリピンのホテルで20年ほど働いていたフィリピン人の方がいらっしゃり、手際よくドリンクを作っていました。
南国風のオシャレなカクテルはこちら。
焼酎を使ったサワーもできます。
フレッシュフルーツを使ったスムージーもあります。
バーカウンターもあるので、1人で飲みに行くこともできます。バーテンダーさんも、他のウェイターさんも気さくな人ばかりで、お店の雰囲気もとても良かったです。
ちなみに、日本人オーナーのたかさんはフィリピン留学する前に元々NGOの活動をされていた方で、現在もフィリピンでこどもの貧困問題を解決するためのNGO活動をされています。
フィリピンでのそういった活動に興味関心がある方は、チャンスがあればオーナーさんからそういったお話も聞くことができますので、是非訪れてみてください。
②ラーメン・居酒屋: ラーメン恒
2店舗目は「ラーメン恒」です。
こちらは、「あれっ?ここ日本だっけ?」と思うほどの日本居酒屋です。「日本風」ではなく、もう「日本」です。
理由の1つは、お店の雰囲気です。フィリピンでは珍しいお座敷のスペースもあります。
2つ目の理由はメニュー表記です。
なんと、半分以上のメニューには日本語表記しかありません。(笑)
店員さんはフィリピン人ですが、日本語でのメニューを聞き取ることができるようで、私を接客してくれたスタッフさんは、メニューを読むことはできないがお客さんからの注文を聞き取ることができると言っていました。
3つ目の理由はテレビです。普通に日本のテレビ番組が流れていました。
お客さんも日本人の方が圧倒的に多いので、日本のテレビを見ながら飲んでいたら、「ここはセブだよね?日本じゃないよね?」と錯覚しました。
そんなラーメン恒ですが、雰囲気だけが特徴ではなく、料理のクオリティも高いです。
ラーメンは醤油、味噌、塩など豊富な種類のメニューが揃っています。醤油チャーシューラーメンをいただきましたが、スープはダシの味が効いていて、とても美味しかったです。
噂によると、麺も自家製だそうです。チャーシューは脂身の少ない部位を使っていて、こちらも美味しかったです。
お店の名前は「ラーメン恒」ですが、メニューはラーメンだけでなく居酒屋メニューもかなり豊富です。玉子焼きもあります。
おばあちゃんが作ってくれる玉子焼きのようなとても懐かしい味がして最高でした。
他には、餃子やレバニラ炒めも食べました。
短期間の間に複数回訪れたのですが、1人で飲みに行った際には鶏皮を頼みました。
手作りのこちらの鶏皮はポン酢と見事に味が絡まっていて、ビールとの相性が抜群でした。
こういうスタイルのお店なので、お客さんは日本人が圧倒的に多いのですが、周りのお客さんの料理を食べた時のリアクションがかなりいいのが印象的でした。
「うまっ!」と言ってラーメンやおつまみを食べる留学生のグループは、美味しい日本食の数々に感動しているようでした。
毎日日本人オーナーの方が、市場に行って魚などの食材を仕入れているようで、料理の多くもその日本人の方が作っています。
オーダーが入っていない時は、テレビの前でゆっくりと番組を見ながらくつろいでいてなぜかそんな光景を見ていると癒されます。
観光客や日本人向けのレストランは値段が若干高めなところが多いですが、こちらラーメン恒は値段がかなりリーズナブルです。
本格的な日本の味を手ごろな価格で楽しめるラーメン恒はオススメですので、日本食が恋しくなったら是非訪れてみてください。
③イタリアン: Reysol
最後の3店舗目は、イタリアンの「Reysol」です。
ちひろさんというフィリピン歴およそ20年の方が営むお店です。
ちひろさんのバックグラウンドは興味深く、ダイビングのインストラクターとしてセブに来られたのがきっかけだそうです。
今もダイビングショップの方を経営しており、現役バリバリのインストラクターとして活躍されています。
もし「セブでダイビングにチャレンジしてみたい!」という方がいらっしゃればベテランインストラクターのちひろさんを訪ねてみるといいです。
イタリアンレストランの方は2階にお店があり、広々としたテーブル席がいくつかあります。
メニューはピザ・パスタ・スープ・前菜・メイン・デザート、ビールなどのドリンクがあります。
最初に「Gnocchi Pomodoro」を注文してみました。
トマトソースとチーズのバランスが抜群で、ビールとの相性も良い一品でした。
次に「Pizza Margherita」もオーダーしました。
こちらもトマトソースとチーズがうまく混ざり合っていて、パリパリのピザ生地との相性が良い一品でした。
マクタン島にはピザやパスタを提供しているカフェやレストランが多くありますが、観光客向けということもあり、割と高めの値段設定のところが多いです。そういったところに比べると、こちらのReysolはお手頃な価格で食事を楽しむことができます。
オーナーのちひろさんにダイビングのお客さんの予約がある日は、ダイビング終わりにそのお客さん達をレストランに連れてくることがあり、日本人のお客さんがたくさんいらっしゃることもよくあるようです。私が訪問した際も日本人グループのお客さんが隣のテーブルで食事を楽しまれていました。
ちなみに、同じ建物の1階は「カレンデリア」というローカルな食堂となっていて、フィリピンのローカルフードを体験したい人は足を運んでみてください。
私も普段からカレンデリアにはよく行きますが、値段が安く、かつフィリピンのローカルフードを楽しむことができますので現地体験としてもオススメです。
なお、基本的にカレンデリアは、料理を1日中室温に置いているというところがほとんどですので、お腹を壊しやすい人は注意しましょう。
日本人経営のお店に行くメリット
日本人の方が経営されるお店に行くと、日本人に合った味付けに安心することができます。
また、オーナーさんやスタッフさんなど、日本語が通じる方がいらっしゃれば、言葉の壁がないのでコミュニケーションを円滑に取ることもできます。(留学中は積極的に英語を使った方がいいということは忘れないようにしましょう。)
そういったところが目立つメリットとして挙げられますが、実は他にも日本人経営のお店に行くメリットはあります。
1点目は、現地情報を得ることができるということです。
例えば、3店舗目として紹介した「Reysol」のオーナーのちひろさんはフィリピンに約20年もいて、更に英語だけでなく、ビサヤ語も喋ることができる人です。
なので、2000年代のセブの様子もご存知ですし、ダイビングのインストラクターをされているので、どういった観光客の方がセブを訪れているのかということもご存知です。
ダイビングという職業柄、セブの海やシュノーケリングスポットなど、留学生が知りたいアクティビティ情報にも精通されています。こういったお話を直接聞くことができるのは、かなり貴重です。
2点目は、現地の人と繋がることができるということです。
留学中は日本人生徒だけで固まらないのはもちろん、できれば学校外の出会いも大切にしたいです。
「語学」だけであれば学校の中で学ぶことができますが、人との出会いというのはその国・地方でしか得ることができないので、留学中に積極的に色んな人に会うことは大事です。
私は今回のセブ滞在で、職場以外のたくさんの人と出会うことができました。ほとんど知り合いのいない状態でセブに来たのですが、知り合いが友達を紹介してくれ、その友達がさらに紹介してくれて、という流れでした。
具体的には、以前セブで働いていた知人に連絡をしたところ、セブで飲食店をしている友人を紹介してくれました。その友人というのが、本コラムで1店舗に紹介した「Euphoria」のオーナーのたかさんです。
ちょうど予定が合い、お店で一緒に飲んでいると、せっかくセブに来たから海のアクティビティにも行きたいという話をして、すぐにそのオーナーさんが企画をしてくれました。
そのアクティビティに参加すると、3店舗目に紹介した「Reysol」のオーナーのちひろさんや大学で勤めている人、他の語学学校で働いている人、NGO活動をされている方など様々な人に出会うことができました。
現地でビジネスをされている方々は、人脈のある人が多いので、このように人の輪を拡げてくれるというありがたいことがあります。
もちろん、誰に対しても色んな人を紹介してくれるというようなことではなく、大事なのは留学中の自分なりのミッションやその後の目標をしっかりと持ち、それを人にアピールできるということです。
パッションがある人に対しては、現地の人も何か役に立てたらと思って行動してくれるので、その点も忘れずにしましょう。
3点目は、良い刺激を受けることができるという点です。
先ほどの2点目とも繋がりますが、現地で活躍されている人と出会うと刺激を受けることができます。
飲食店の経営をしながら、貧困層を救うためのNGO活動をされている話を聞いた時、セブのある地域が抱える課題を知ることができたと同時に自分ももっとフィリピンのためになるようなことをしないといけないという刺激を受けることができました。
また、セブの語学学校や大学といった教育機関で働く日本人の方にも数名会いましたが、バギオの語学学校とは環境が異なることもあり、仕事に対する考え方などが違って見える部分もあり、新鮮さを感じるとともに、皆さんが持たれているパッションに対して良い刺激を受けることができました。
フィリピン留学される方の中では、留学後プランが決まっていないような人もいるでしょう。現地で働いている人と会い、その姿を見て、話を聞くことで、もしかしたらフィリピンで働こうと決意するきっかけになるかもしれません。
あるいは、日本人のスタッフやビジネスパートナーを探している人と出会えば、その人とビジネスをすることになるかもしれません。(実際にそのような元留学生とも会いました。)
机の上の勉強ももちろん大事ですが、学校の外に出ないと得ることができないものもありますので、留学中はどちらにも手を伸ばせるように積極的に動きましょう。
まとめ
今回は「【セブ留学】マクタン島・日本人経営のカフェ・レストラン3選」というテーマでお店の紹介と日本人のお店に行くことのメリットを紹介しました。
私自身もバギオでフィリピンの友人と小さなコーヒーショップをしていた時期があります。
コーヒーショップをしていると、学校で働いているだけでは得ることのできない情報や出会いがたくさんありました。
他のカフェの店員さんと仲良くなったり、フィリピン人や他の国籍のお客さんと友達になったり、その友人を日本人留学生に紹介してあげるようなこともありました。
飲食店をしていると、色んな繋がりができるので、現地でお店をされている日本人の方と仲良くなると、人との繋がりの面で良いことがあります。
もちろんフィリピン人など他の国籍の方との交流が深まれば、さらにチャンスと視野は広がる可能性があります。
語学学校の中での出会いももちろん大事ですが、「学校の中」というのは小さい世界ですし、本当の意味でその国の生活を体験しているということにはならないと思います。
その国のことを深く知るためにも、現地で活躍されている人と出会い、留学生活を充実させましょう。
今回のコラムがフィリピン留学を検討している方々の役に立てると幸いです。他のコラムでも主にフィリピン留学に関連した内容を執筆しているので、そちらの方も是非ご一読ください。