【セブ留学】セブの人気ラーメン店5選
こんにちは。 フィリピン・バギオのかわけんです。
フィリピンで人気の日本食をご存知でしょうか?それは「ラーメン」です。
フィリピンのラーメン人気はスゴイです。セブ、マニラ、バギオなど各都市に多くのラーメン屋さんが軒を連ねています。
そして、日本人にとって驚くのはラーメンの値段です。物価が安いと言われるフィリピンでさえ「1杯1,000円以上」もザラです。
そんな値段でも多くのフィリピン人客でラーメン屋さんは賑わっています。
そこで、今回は「【セブ留学】セブの人気ラーメン店5選」というテーマで、セブで日本人留学生・フィリピン人に人気のラーメン屋さんをご紹介します。
フィリピン留学を検討されている方は、是非参考にしてみてください。
※本コラムで記載する金額は2023年10月現在のものです。
※レート:1円=0.38ペソで計算
フィリピンのラーメンは1杯1,000円以上
2023年現在において、日本ではラーメンに対して「1,000円の壁」なるものがあると言われています。
確かに私自身も日本にいた時にラーメンで1,000円はちょっと高いかなぁと思っていました。
しかし、海外に住み始めてその考えが変わりました。「日本のラーメンは安い」と思うようになりました。
と言うのも、カナダではチップやタックスを含めるとラーメン1杯で2,000円前後することが全然普通でしたが(2019年)、それでもラーメン人気は高く、多くのお客さんで賑わっていました。
カナダは全体的に外食の値段が高いので、相対的に見るとラーメンの値段が突出して高いというわけではないという面もありますが。
アメリカやカナダは物価自体が高いから、ラーメンの値段も高くなって当然と思うかもしれませんが、フィリピンにおいてもラーメンは日本よりも値段が高いお店が多いです。
料理の価格はお店によって変わるので、あくまでセブの一般的な例ではありますが、パスタが300~400ペソ(約780~1,040円)に対して、ラーメンは400~500ペソ(約1,040~1,300円)の価格設定です。
フィリピンの平均日給は、最も高いと言われている首都のマニラで500ペソ(約1,300円)ほどなので、この数字と比較してもラーメン1杯の値段が決して安くないことがわかります。
日本人留学生もフィリピンでラーメン屋さんに行くと「結構高いですね」と言う人が多いです。それでもラーメン屋さんが多くのお客さんで賑わっているのは何故なのでしょうか。
「日本のラーメン」がブランドになっている
初めてフィリピンで日本のラーメン屋さんに行った時は驚きました。
ラーメンが1杯1,000円以上もするから、お客さんは日本人や韓国人などの留学生や欧米人などの外国人のお客さんが大半を占めるのかと見ていたら、実はそうではありませんでした。
たくさんのフィリピン人のお客さんで賑わっていたのです。
他にもいくつものラーメン屋さんに行きましたが、ほとんどのお店は同じようにフィリピン人客でいっぱいです。
フィリピンでは日常的にもラーメンを食する人が多く、スーパーマーケットには多くの種類のインスタントラーメンが販売されています。
日本のインスタントラーメンも売られていますが、韓国のラーメンの方が店舗に並んでいる数・販売数の両方とも多いです。
韓国の「辛ラーメン」などスパイシーな味付けのラーメンはフィリピンでも人気で、フィリピンのセブンイレブンや「サリサリストア」(個人商店のようなローカルストア)など、どこでも手に入れることができます。
それでも「ラーメン屋」となると、日本のラーメン屋さんが人気となります。
値段については、前述したように決して安くはありませんが「日本のラーメン」というのが1つのブランドになっているような印象で、集客に成功しているお店も多いです。
また、「一蘭」や「一風堂」、「山頭火」などフィリピンまたは他国に進出している有名チェーン店はフィリピン人の間でも有名で、フィリピンの友人で「日本に旅行に行った時は一蘭に行ってきたよ!」と嬉しそうに伝えてくれた人もいました。
味については、主観的な要素が大きく関わるので一概には言えませんが、日本人とフィリピン人の友人の両方とも、日本で食べるラーメンの方がやっぱり美味しいよねと言う人がほとんどでした。
日本ではローカルフードに近い枠組みのラーメンですが、フィリピンでは贅沢な料理のような位置付けとなっているので、留学中はそのような違いを自分の目でも確かめてみましょう。
セブとバギオはラーメンが違う?
日本においても東京と大阪で進出している飲食チェーン店が異なるように、フィリピン国内においても地域によりそれに違いがあります。
首都のマニラは人口規模が最も高く、日本からも大手のラーメン店が進出しています。セブについては、日本ではあまり聞き慣れないけれども、フィリピンでは複数の店舗を持つラーメンチェーン店がいくつかあります。
バギオは今現在大手のラーメンチェーン店の進出はほぼなく、人口規模が小さいということもあり、ラーメン屋さんの店舗数自体もそこまで多くありません。
メニューについてですが、フィリピンのレストランは多種類のメニューを用意するのが一般的で、ほとんどのラーメン屋さんはとんこつ、味噌、醤油など複数のラーメンを用意しています。
加えて、ごはん系や餃子、唐揚げなどのサイドメニューも一通り提供しています。
セブではつけ麺を置いてあるラーメン屋さんがいくつかありました。セブは紫外線が強く、かなり暑い気候ですので、冷たいつけ麺が一層美味しく感じました。
一方、バギオは長袖を着る人が多いほど、涼しい(時には寒く感じる)気候なので、温かいラーメンが一層美味しく感じます。
このように、同じフィリピンでもセブとバギオでは気候が全く異なるため、ラーメンの楽しみ方も個人的にはちょっと変わるので面白いなと感じました。
なお、ラーメンの種類についてはフィリピンのお客さんを見ていると、どこの地域においてもとんこつラーメンの人気が高いようでした。
フィリピンのラーメン屋さんでチェックすべきポイント
せっかく海外でラーメン屋さんに行くのであれば、「あーお腹いっぱい!」だけで終わらずに、日本との違いなどにも注目した方が面白いです。
ここでは参考に、日本とフィリピンの違いをいくつか簡単に紹介します。
・店員さんの挨拶
ラーメン屋さんに入店すると、フィリピンの店員さんが「イラッシャイマセー」と言って出迎えてくれるお店が多いです。
そして、お店から出るときは「アリガトウゴザイマシター」と言ってくれます。
ちょっと片言な感じの日本語は可愛らしい響きです。(笑)
・メニュー
日本のラーメン屋さんはメニュー数がある程度絞られているようなお店も多いですが、フィリピンのラーメン屋さんはメニューが豊富なところが多いです。お店によっては、お寿司や天ぷら、丼ものも置いています。
ラーメンも、とんこつ・味噌・しょうゆに加え、坦々麺やつけ麺、まぜそばなど多種類のラーメンを揃えているところも多いです。
日本とフィリピンではこんなにメニュー構成が違うんだ、という気づきはなかなか面白いです。
・お客さんの注文
フィリピンのラーメン屋さんはメニューの種類が豊富と書きましたが、ラーメンの他にお寿司を食べているようなお客さんも実際にいます。日本だと、ラーメンとチャーハンや餃子などある程度王道のパターンがありますよね。
フィリピンでは、お客さんによってオーダーが全く異なっていて、色んな好みがあるんだなあと気づくことができます。
また、1杯1,000円ほどのラーメンに加えて、唐揚げなどのサイドメニューやドリンクを注文すると1人1,500円あるいはそれ以上になることもありますが、そういったオーダーをする人が案外多く、フィリピンの経済力が高くなっていることを感じることができます。
・客層
単価が決して安いわけではないラーメン屋さんにどういったお客さんが訪れているのかを見ることで、中所得以上の層がどれくらいいるのかをざっくりとではありますが、観察することができます。
これはラーメン屋さんに限ったことではなく、例えばユニクロ(フィリピンでユニクロは割と高級志向な部類に入ります)なども同様です。
客単価の高いお店で、どういったお客さんがいるのかを観察することは、自分のビジネスに活かすことができたり、フィリピン自体をより深く理解したりと手助けになります。
・お店のレイアウト
日本ではカウンター席に座り、1人でラーメンを食べるというのは普通ですよね。一方、フィリピンでは友人や家族などグループで食事をする人の方が圧倒的に多いです。
そのため、カウンター席がない(または少ない)お店も結構あります。カウンター席に座っても、テーブル席が空いたらそっちへ移動するというようなお客さんもいました。
このように、食事に対するカルチャーが日本とフィリピンでは異なっているので、こういうのを観察するのも面白いです。
その①: MITSUYADO (三ツ矢堂製麺)
では、セブで人気のラーメン屋さんを5つ紹介したいと思います。セブ全域には多くのラーメン屋さんがあり、今回紹介するのは自分が実際に足を運ぶことができたお店となります。
ラーメン通の方からすると、「ここのラーメン屋さんもいいよ!」というのがあるかもしれませんので、他の情報と合わせながら読んでみてください。
1つ目のお店は「MITSUYADO」(三ツ矢堂製麺)です。
こちらのラーメン屋さんはセブ在住の日本人の方がオススメしてくれました。
こちらの特徴は、つけ麺の種類が豊富なところです。
つけ麺はフィリピン人の間ではまだそこまでポピュラーではなく、日本人のお客さんが主に注文している様子でした。(スープ付きのラーメンもあります。)
セブ在住の友人曰く、こちらのMITSUYADOは日本人のお客さんからの人気が高いお店とのことです。
私がお店に行った時は、日本人のグループ客とフィリピン人のグループ客がいました。
ラーメンを口にすれば、すぐに納得できるぐらい美味しかったです。
自家製麺はお店で作られていて、食感は歯ごたえがあり、麺とつけ汁との絡みも絶妙でした。
メニューに寿司ロールもあるのですが、フィリピン人のお客さんはラーメンの他に寿司などの他のメニューも頼んでいました。
快晴の日の真っ昼間に行ったので、暑いセブでの冷たいつけ麺は最高でした。(つけ麺は温と冷を選べます。)
余談ですが、トイレはフィリピンではかなり珍しいウォシュレット付きのトイレでした。ラーメンの味、お店づくりの両方において日本を彷彿させる素敵なお店でした。
その②: YUSHOKEN(優勝軒)
2店舗目は「YUSHOKEN(優勝軒)」です。
こちらのお店はフィリピン人からの人気が高いお店のようです。
私がお店に行ったときも9割はフィリピン人のお客さんでした。
ラーメンの特徴は「こってり」です。
私自身はあまりこってり系が得意でないというのもあるのですが、ラーメンはすごいこってりしているなぁ…というのが率直な印象でした。
カウンターからは餃子や唐揚げなどのサイドメニューが目の前で作られている様子を見る事ができ、店内は活気がありました。
メニューで独特だった点は、とんこつラーメンのくくりの中に「塩」「醤油」「担々麺」「味噌」があるという事です。
「どういう事?」と思う人も多いかもしれません。
私もそうでした。(笑)今回オーダーしたのは「塩」でした。
がっつりとんこつラーメンでした。また、価格設定ですが、結構高めというのが正直な印象です。ラーメンは460ペソ(約1,200円)からです。サイドメニューの唐揚げは5個入りで480ペソ(約1,250円)となかなかいい値段がします。
ですが、隣の家族連れのフィリピン人お客さんは、ラーメンに加えて唐揚げなどのサイドメニューもオーダーしていました。
こういう光景を見ると、フィリピンは経済的に豊かになっている人が多いんだろうなと感じます。
その③: SACHI (幸)
3店舗目は「SACHI (幸)」です。
「SACHI(幸)」は「IT Park」内などセブに複数の店舗を構えているラーメン屋さんです。ラーメンの種類はとんこつ、味噌、醤油、担々麺、つけ麺があります。
ラーメン以外のメニューも豊富で、お好み焼きやたこ焼き、焼きそば、モダン焼きまであります。
ラーメンの値段は400ペソ前後(約1,000円)となっています。
醤油ラーメンをいただきましたが、あっさりした味付けで美味しくいただきました。
私が訪問したときは日本人のお客さんが複数組いました。
セブに複数の店舗があるので、セブ留学中は通っている学校の近くにもあるかもしれません。
その④: DOTONBORI(道頓堀)
4店舗目は「DOTONBORI(道頓堀)」です。
2023年10月現在で、セブに2店舗を構えるラーメン屋さんです。経営に携わっている方とお話をさせていただいたのですが、これからますます店舗を増やしていく計画のようです。
ラーメンのメニューは今のところはとんこつラーメンをメインにしていて、他には鶏ラーメンと担々麺があり、他の店舗に比べるとメニュー数は絞っています。
お得なセットメニューでラーメン+餃子・唐揚げ or 半チャーハンもあります。
今回はラーメン+餃子・唐揚げのセットメニューをいただきましたが、ラーメン含め全て美味しかったです。
お店を訪問した際は日本人のお客さんが複数名いらっしゃいました。
常連さんもいらっしゃり、その方は週5ぐらいで通っているとおっしゃっていました。
とんこつラーメンがお好きな方は是非立ち寄ってみてください。
その③: ラーメン恒
最後の5つ目はマクタン島の「ラーメン恒」です。
こちらのお店は、別のコラムでも紹介させていただいたお店です。
ここまで紹介した4つのお店はセブシティに位置していますが、ラーメン恒はマクタン等に位置しています。(セブブルーオーシャンアカデミーの近くです。)
いい意味で「ザ・個人経営」という雰囲気のこぢんまりとしたお店です。
聞くところによると、麺は自家製麺のようです。ラーメンの種類は醤油、味噌、塩などがあり、醤油ラーメンをいただきましたが、スープが何とも落ち着く味付けでとても美味しかったです。
ラーメンを食べて、その後につまみを食べながらビールでも飲みたいという人にもオススメのお店で、ラーメン以外の居酒屋メニューもかなり豊富です。
「ラーメン恒」はフィリピン在住の日本人には有名なお店で、皆さん「恒は美味しいよね!」と言います。
これまでに紹介した4店舗はラーメン専門店という色合いが強いですが、ラーメン恒は「ラーメン+居酒屋」といった感じのお店で、ラーメンは食べずに居酒屋としての利用も可能です。
また、こってり系の豚骨ラーメンが主流のフィリピンにおいて、ラーメン恒は醤油ラーメンのスープに加えて、チャーシューも脂身の少ない部位を使用しており、あっさりとした味のラーメンをいただく事ができます。
お客さんのほとんどは日本人で、メニュー表記はなんと日本語のみのものが半数以上であり、まるで日本にいると勘違いしてしまうかのような「ラーメン恒」。
ラーメン、居酒屋メニューともにオススメなので是非一度訪れてみてください。
他にもたくさんあるセブのラーメン屋さん
本コラムにおいては、セブ滞在期間中にお伺いさせていただいた5つのラーメン屋さんを紹介しましたが、セブには他にも多くのラーメン屋さんがあります。
また、今回紹介したラーメン屋さんの中でもパンデミック後にオープンしたばかりのお店もあるなど、現在進行形で新しいラーメン屋さんは増えています。
語学学校の日本人スタッフなど、現地に住まれている人は人気のラーメン屋さん情報を持っている方も多いので、そういった方に聞いて現地で人気のラーメン屋さんを訪れてみるといいでしょう。
一概に言えないところもありますが、フィリピン人と日本人の好みには若干の違いがあるように思えます。
今回紹介したお店の中でも、フィリピン人に人気のラーメン屋さんと日本人に人気のラーメン屋さんがあり、人気店にもタイプが分かれるようなところもあります。
ラーメンは個人の好みが別れますが、それは海外であっても同じです。両方のお店に行ってみると味の違いを感じる事ができて勉強にもなります。
エリアによってもラーメン事情は異なっていて、首都のマニラは大手チェーン店が多く進出しており、既にかなり激戦区になってきています。
セブはラーメン人気の流れに乗って、出店数を増やしているお店も多いです。
バギオはマニラやセブと比べると、マーケットが小さい分、ラーメン屋さんの数自体がまだ少ないですが、周りのフィリピン人の友人を見てもラーメンが好きな人は非常に多く、これから増えていくと思われます。
まとめ
今回は、「【セブ留学】セブの人気ラーメン店5選」というテーマでラーメン屋さんを紹介しました。
海外に住んでみると、日本をより客観的に見ることができます。「日本のこんなところが人気なんだ」と気付くことができる瞬間が度々あります。その一つが、ラーメンです。
「日本食」としてラーメンが多くの外国人に愛されている光景は新鮮でした。
2023年は日本国内のラーメン屋さんの廃業数が増加しているニュースが話題を呼びましたが、海外の多くの国ではラーメン市場は拡大しています。
留学で一定期間海外に住むと、日本だけでは気付くことができない新たな視点や学びを得ることができます。
ラーメン一つをとっても、このように多くの気付きがあるので、視野を広げることも海外留学で得られる経験の1つですね。
留学中はただ楽しむ・ただ語学を勉強するだけでなく、様々な物を吸収できるように毎日を過ごしましょうね。
今回のコラムがフィリピン留学を検討している方のお役に立ててもらえたら幸いです。
他のコラムでも主にフィリピン留学に関連した内容を執筆しているので、そちらの方も是非ご一読ください。