【フィリピン留学】世界最小のメガネザルとチョコレート・ヒルズが人気の観光地「ボホール島」
こんにちは。 フィリピン・バギオのかわけんです。
留学の目的は「勉強」ですが、「勉強だけ」で終わってしまうのはちょっともったいないです。フィリピンには観光スポットがいくつもあります。「海」という印象の強いフィリピンですが、「山」の観光地もあります。
「海」と「山」の2つを兼ね備えた自然豊かな観光地が「ボホール島」です。(厳密には丘です)
ボホール島には「ターシャ」と呼ばれる世界最小のメガネザルや1,000以上の丘が広がる「チョコーレート・ヒルズ」といった魅力的な自然の観光地があります。
今回は、世界最小のメガネザルとチョコレート・ヒルズが人気の観光地「ボホール島」というテーマでボホール島をご紹介します。
フィリピン留学を検討されている方は、是非参考にしてみてください。
※本コラムの写真や情報は2023年11月現在のものです。
ボホール島の位置
「ボホール島」と言われても、聞いたことがないという人も多いかもしれません。
日本人からすれば、「フィリピン」といって思い浮かべるのは首都のマニラやリゾート地として有名なセブ、留学先として人気のバギオあたりでしょうか。
ボホール島はフィリピン中部のビサヤ諸島の島です。セブ島の右隣あたりの場所に位置しています。
小さな島なのかなと思いきや、ボホール島はフィリピン国内で10番目の大きさを持つ島です。人口については、約114万人であり、なかなかの人口規模です。
ボホール島は地図からもわかるように、セブからも近く、海に囲まれているような場所であり、ダイビングスポットとしても人気の場所です。
ボホール島の面白いところは、「海」だけでなく同時に「山」のような緑も楽しめる点です。
「Philippine Tarsier Sanctuary」という保護区では世界最小のメガネザルである「ターシャ」に出会うことができます。
他にも、1,000以上の丘が広がる「チョコーレート・ヒルズ」では壮大な景色を眺めることもできます。
セブからであれば、日帰りも可能な距離(フェリーで片道2時間ほど)なので、セブ留学をされる方は、行きたいところリストへの追加候補としてチェックしておきましょう。
ボホール島への行き方
ボホール島への行き方についてです。セブからボホール島へはフェリーで行くことができます。
所要時間は片道約2時間で、船が大きく揺れることもなかったので、座席同士の距離がそこまで広くないということを除けばローカルなバスでの移動に比べると大きなストレスはないと思います。
セブ港からの行き方について簡単にチェックしていきましょう。まずは、タクシー等でセブ港のターミナルまで向かいます。
利用するフェリー会社は「OCEANJET」(オーシャンジェット)です。
ネットでのチケット購入が可能ですので、あらかじめ買っておいた方がいいでしょう。
ターミナルの中では「TERMINAL FEE」(ターミナルフィー)を支払う必要がありました。(25ペソでした)
待合室はこのような感じで、週末の午前中でしたが、フィリピン人や留学生など多くの人がいました。
行き先は「Tagbilaran」です。
フェリーは写真のようなものでした。
フェリーの中は極端に狭いわけではなく、移動により疲れが溜まるような感じではなかったです。
そして、港を出発してからおよそ2時間でボホール島へ到着となります。
到着後の注意点としては、たくさんの現地の人が話しかけてくるという点です。これはフィリピンの観光地のあるあるでもあるんですが、タクシーやパッケージなどの勧誘がしつこいです。既にお迎えを予約してある場合は、そこに向かって一直線で移動しましょう。
ノープランで行っている場合は、予定が決まっているかのようにして一旦勧誘の人たちで溢れている場所から抜け出した方がいいです。
全員が全員高い料金プランを提示してくるわけではないでしょうが、一般料金に比べると高めのものが多いので気をつけましょう。
ボホール島内の移動手段
次にボホール島内の移動手段についてです。マニラやセブ、バギオでの移動手段とはちょっと異なります。
フィリピンの都市部では「ジプニー」や「Grab」(グラブ)を使ったタクシー、「Maxim」(マキシム)を使用したバイクタクシーなどが主流です。(ちなみに、バギオは治安がいいということもありGrabを使わずにその辺を通っているタクシーを捕まえる方が今でも主流)
ボホール島の場合は、「トライシクル(三輪自動車)」が主流です。都市部でジプニーやタクシーがそのあたりの道を走っているように、ボホールではトライシクルを至るところで見かけます。
ボホール島は土地が広く、基本的には移動距離が長くなるということもあり、料金もフィリピンでのジプニーやバイクタクシーに比べると少し高めになります。(15分ほどの移動距離で、200~300ペソぐらい)
トライシクルの他には、原付きバイクをレンタルして移動する観光客も多かったです。(特に欧米系の人が多い)原付きバイクの運転ができる人は、この方法の方がいつでも好きなように、行きたいところへ移動できるし、道路も広くほとんど混んでいないので気持ちよくバイク移動できると思います。
他には、1日運転手付きの車をレンタルして観光地を回るプランもあり、友人とグループで旅行する場合はこのプランも便利でお得に利用できます。
楽しみ方①: ターシャを見物
ここからは、ボホール島での定番の楽しみ方を紹介します。私が実際に体験することができた5つの楽しみ方を紹介します。
まず1つ目は「ターシャ」です。世界最小のメガネザルである「ターシャ」はここボホール島でしか見ることができませんので、見る価値ありです。
完全に野生というわけではなく、「Philippine Tarsier Sanctuary」という保護区で大切に管理されている場所で見ることができます。
施設自体はそこまで大きくなく、こぢんまりとしています。
料金を支払った後に、いきなりターシャを見に行くのではなく、まずはターシャに関するビデオを視聴します。
そして、その後にガイドの人の引率のもと、森へ向かいます。
現物は本当にびっくりするぐらい小さく、しかも木や葉の間に隠れているので見つけるのは困難です。
ガイドの人が「ここにいるよ」とターシャがびっくりしないように小さな声でみんなに教えてくれます。
ガイドの人が指差す方を見てみると、なんとも華奢で可愛らしいターシャを見つけることができます。
基本的にターシャは動いたりすることなく、同じ場所にずっといます。
とても繊細な生き物なようなので、大きな声を出したり、触ったりする行為はNGです。
ターシャの数は合計で、片手で数えるぐらいの少数であり、その分とても貴重な体験をすることができました。
楽しみ方②: チョコレート・ヒルズ
次は「チョコレート・ヒルズ」です。「ボホール島」で検索すると、真っ先に出てくる画像や情報はこちらのチョコレート・ヒルズに関してです。
チョコレート・ヒルズは円錐形のような丘が連なる、起伏の多い地形となっています。
小さい丘の数は1,268から1,776と言われており、かなりの数の丘が広がっていることが数字からもわかります。
丘は草に覆われた石灰岩からなっており、高さは30~50メートルほどで、最も高いものは120メートルもの高さがあるようです。
「チョコレート・ヒルズ」という名前の由来ですが、乾季になると、丘を覆う草が枯れて茶色になり、その色合いがチョコレートのように見えることからこの名前が付けられたとされています。
先ほど紹介したターシャを見ることができる「Philippine Tarsier Sanctuary」やこちらの「チョコレート・ヒルズ」はビーチエリアからは離れた場所にあるので、トライシクルを捕まえて行くよりも、運転付きのパッケージ等で行く方が現実的です。
楽しみ方③: アロナビーチ
ここまでは、緑の多いエリアの観光地を紹介しましたが、次はビーチです。
ボホール島の中でも特に人気のリゾートエリアが「アロナビーチ」です。
青々とした海がとても綺麗で、夕暮れ時には写真のように綺麗な夕陽を眺めることができます。
アロナビーチに行って驚いたのが、観光客の国籍です。日本や韓国などのアジアからの観光客も多いですが、欧米人の観光客もかなり多いです。
話している言語は英語だけじゃなく、スペイン語や他の言語で会話している人も多く、とにかく国際色豊かでした。
こちらのアロナビーチでは、海をのんびりと眺めがらゴロゴロするのもいいですし、ビーチ沿いや近くには多くの飲食店があるので、食べ飲み歩きをするのも楽しいです。
また、この後にも紹介するアイランドホッピングやダイビングはこちらのアロナビーチから船が出発します。
今回はアロナビーチ近くのいくつかのレストランへ行き、美味しい料理とビールを愉しむことができましたのでそのお店を紹介します。
1つ目は、スペイン料理のレストランです。
ボホール島在住の日本人の友人が教えてくれたレストランです。
料理はスペインのフライドポテトの「パタタス・ブラバス」や「パエリア」など豊富なメニューが揃っており、どれもとても美味しかったです。
ドリンクは、フィリピンビールのほか、サングリアもあり、こちらも風味豊かで美味しくいただきました。
2つ目は、イタリアンレストランです。
ビーチから少し歩いた道路沿いにあるお店です。
お店は吹き抜けになっており、お昼過ぎに行ったのですが、天気も良くとても気持ちがいい雰囲気の中食事を楽しむことができました。
店内にピザ釜があり、出来たてのピザを食べることができます。
ピザやパスタの種類も豊富で、いただいた料理はどれも美味しかったです。
3つ目は、アイリッシュパブです。
こちらではドラフトビール含む、様々な種類のビールを愉しむことができます。フードメニューもあるので、食事をすることも、ビールだけ飲むこともどちらも可能です。ビーチから近く、お店の雰囲気もいいです。
カウンター席があるので、一人でゆっくりとお酒を楽しむことも、友達と賑やかに楽しむこともできます。
以上3つのレストランを紹介させていただきました。
他にも、韓国料理やフィリピン料理のレストランなど多国籍なレストランがアロナビーチの周辺には揃っています。
リゾート地を感じるリラックスした雰囲気のお店が多く、レストラン探しに困ることはないでしょう。
楽しみ方④: アイランドホッピング
せっかくビーチに来たので、アクティビティを楽しみたいという人もいらっしゃるでしょう。ボホール島のアイランドホッピングもオススメです。
当初はアイランドホッピングをする予定がなかったのですが、海が綺麗だしやっぱりやりたいなぁとなり、アロナビーチ近くでパッケージの販売をしている人に紹介してもらい申し込みをしました。(現地で申し込む場合は料金などをしっかりと確認しましょう!)
最初に感想ですが、参加してよかったです。海が本当に綺麗でした。一緒に参加したグループは合計12名ほどで、香港、スペイン、韓国、フィリピンなど様々な国籍の人たちでした。
船に揺られて、30分ぐらいすると、小さな島に到着し、そこの周辺でシュノーケリングをしました。
そのエリアは海が青々として、とても綺麗でした。
続いて、「ヴァージンアイランド」へ行きました。
この場所は、広大な海の中にポツンと存在する神秘的な島です。
島の大きさは、端から端まで歩いて移動できるほどで、景色や島の存在そのものが特別に感じる素晴らしい場所でした。
写真スポットとしても最適で、ボホール島まで行くのであれば、是非こちらのヴァージンアイランドにも足を運ぶことをお勧めします。
楽しみ方⑤: ローカルバーでビール
ここまでの4つは、定番の「観光地」の紹介でした。もう一つ旅の楽しみに「ローカル体験」があります。ローカルレストランやバーで食事やお酒を楽しむのは、その地域の人々や暮らしや慣習を見ることもできます。
今回宿泊したホテルはビーチなどの観光エリアからちょっと離れた場所にあり、周りにはローカルレストランがいくつかありました。
ふらっと立ち寄ったお店がとても良い雰囲気の場所でしたので、2つのレストラン・バーを紹介します。1つ目は、「SNACK BAR」です。
お店の見た目からして、なかなかなローカル感ですね。
お昼から開いているこちらのお店は食事のみの利用も、ビールのみの利用も可能です。
アメリカンBreakfastやフィリピンBreakfastがあり、フィリピンBreakfastをいただきました。
ボホール島に到着して最初に立ち寄ったお店だったのですが、料理は美味しかったですし、お昼からビールを飲むこともでき、最高のスタートを切ることができました。
お店にはアメリカ人と思われるお客さんが2人カウンターで店員さんと話しながら食事を楽しんでいました。
2つ目は、お店の名前は不明ですが、SNACK BARの横あたりにあるお店です。こちらは店内の雰囲気が最高でした。
コの字型のバーカウンターの周りにテーブル席があり、店内は落ち着いた雰囲気で、ゆっくりとお酒を楽しむことができました。
1つ目のお店もそうでしたが、スタッフさんがとてもフレンドリーで親切に対応してくれました。近所に住んでいる人が立ち寄っていた他、欧米人のお客さんが数組こちらのお店でお酒を楽しんでいました。
これらのお店のように、ボホール島には中心街から外れたところにも観光客が訪れるような穴場的なローカルスポットがありました。
レストランを事前に調べておくのも大事ですが、現地に到着してから宿泊先の周りを散歩してみるとこのようなローカルな場所を見つけることもできるので、行き当たりばったりの観光も取り入れると面白い体験ができるでしょう。
外国人観光客で賑わうボホール島
ボホール島には今回紹介した観光スポット以外にも、観光できる場所はいくつかあります。
「Butterfly Park」というところでは、蝶々や動物の見物をすることができます。
規模はそんなに大きくないので、有名な動物園と比較するとそこまで感動するような感じではないですが、ヘビを首に巻いて記念撮影することができます。
フィリピンはスペイン植民地時代の影響もあり、各地に昔に建築された教会が建てられていますが、ボホール島にも趣のある教会があります。
宗教に関しては日本とフィリピンは全く異なるので、教会を訪れることはフィリピンの歴史への理解を深めることに役立ちます。
ボホール島は私たち日本人からするとあまり聞きなれないエリアだと思うのですが、実際に訪れてみると、こんなにも人気の観光地だったのかと感じるほど多くの外国人観光客を目にしました。
リゾート地ということもあり、プール付きのホテルや海を眺めることができるホテルなど贅沢な雰囲気の宿泊先がいくつもあります。
フィリピンはエリアによっては、ある程度限られた国籍の外国人のみを目にしますが、ボホール島を訪れている人は、とても国際色豊かでした。
有名観光地を訪れるだけであれば、1~2日間の滞在で問題ないでしょう。
ですので、セブに留学している人であれば、土日を利用して訪れることも可能です。
まとめ
今回は、世界最小のメガネザルとチョコレート・ヒルズが人気の観光地「ボホール島」というテーマでボホール島を紹介しました。
あまりボホール島のことを知らないまま、フィリピンの連休を利用して訪れたのですが、行ってよかったと思える素敵な場所でした。
海が綺麗ですし、ターシャなどボホール島でしか見られない動物や景色もあり、とても魅力的な場所です。また、セブからフェリーで2時間という近さもありがたいです。
フィリピン留学中は、セブやバギオなどの留学先だけでなく、フィリピン国内の別の場所も訪れるのは、思い出づくりという点だけでなく、フィリピンを理解する上でも大事なことです。
フィリピンには同じ国だけれども、地域によって言語も違い、それぞれのエリアで独特の文化があります。複数の場所を訪れると、同じフィリピンなのに人々の慣習や気候、街並みなどがこんなに違うのかと驚くこともあります。
フィリピンの人は基本的にほとんどの人が日常英語は話すことができるので、旅先でコミュニケーションをとると英語の実践にもなります。
そういった「生の体験」というのは、現地でしか味わうことができないものですので、留学中に積極的に経験しましょう。
今回のコラムがフィリピン留学を検討している方のお役に立てることができれば幸いです。
他のコラムでも主にフィリピン留学に関連した内容を執筆しているので、そちらの方も是非ご一読ください。