「セブ島だけじゃない!?」日本人に伝えたいボラカイ島の魅力
まず初めにフィリピンと言えば思いつくのは、セブ島ぐらいだろう。
しかし、フィリピンの海と言えば「セブ島しかない」というイメージには、『少し待った』をかけたい。
なぜなら、フィリピンにはもう一つの美しい海の楽園“ボラカイ島”があるからだ。
このコラムでは、私自身が特にオススメするフィリピンの魅力的な場所(ボラカイ島)を紹介する。
これを読み終わった頃には、きっとあなたはボラカイ島の魅力にどっぷりとハマっている事だろう。
強すぎる「フィリピンの海=セブ島」というイメージ
実は、私自身も「フィリピンのビーチ=セブ島」のイメージだった。
実際、日本人がフィリピンと聞いて思いつくのは、マニラかセブ島くらいだろう。
マニラは都会なのは間違いない。
でも「素敵な海はセブ島しかない」という考えは少し待ってもらいたい。
まずは、あなたに知って欲しいボラカイの概要から見て欲しい。
→ボラカイ島は、上記のようにフィリピンの中心部にある島でセブの北西、マニラからは南東に位置してます。
島自体の人口は約4万人程度だが、島の主要産業は観光で、なんと毎年約200万人もの観光客が全世界から集まっている。
これだけたくさんの人がボラカイ島を訪問するのは、やはりボラカイ島にそうした魅力があるからだ。
早速その魅力を詳しく見ていこう。
魅力1)圧倒的な美しさ
ボラカイ島最大の魅力が、そのホワイトビーチ。
裸足で走り回ることができるその感触は、まさにいつか見た映画のワンシーンの中に自分もいるような感覚にしてくれるはず。
このホワイトビーチは2015年世界最大の旅行口コミサイト【トリップアドバイザー】でアジアNo1ビーチに選ばれている。
そのため、韓国や中国、さらにはアメリカやヨーロッパからも多くの観光客が訪れている。
これらの国からは、ボラカイ島の美しさや豊かなアクティビティが高く評価され、多くの人々がその魅力に惹かれてやってきているのだ。
また、写真からでも分かるようにボラカイ島は小さな島のため、360度海に囲まれている。
つまり、どこからでも海に行きたい放題。
セブ島と比べると小さな島ではあるが、その美しさは圧倒的と言えるだろう。
何を根拠にと言いたくなる気持ちも分かりますが、しっかりとした理由と私の経験(フィリピン在住歴3年)を織り交ぜてこれからお話させて頂こう。
とその前に、いきなりですがここでクイズです。
問題: フィリピンのボラカイ島の大きさは、次のうちどれに最も近いでしょうか?
次の中から最も近いものを選んでください。
A) 渋谷区(約15.11平方キロメートル)
B) 新宿区(約18.23平方キロメートル)
C) 港区(約20.37平方キロメートル)
D) 大田区(約59.46平方キロメートル)
答えは最後に載せてますので是非最後まで記事を読んでいただけると嬉しいです。
魅力2)治安
海外旅行中に「荷物を置きっぱなし」にする行動、これは日本人特有だと言われています。
日本では当たり前のように見られるこの行動ですが、海外では100%の確率で荷物を盗まれる危険な行為。
もちろんどんな国、場所であっても注意は必要です。
しかし、ボラカイのリゾートエリアは特に治安が良いため、日本人がついやってしまうこうした行動もボラカイでは大きな心配をせずにリラックスができたりする。
治安や危険を感じることなくゆっくりと流れる時間の中で、自然の美しさと共にリラックスできるのはマニラやセブではなかなかできない貴重な体験と言えるだろう。
実際、ホワイトビーチで泳いでいる間、荷物は無防備な状態となるが、私自身の経験では盗難に遭ったこともないし、周りからそのような話を聞いたこともない。
そして、なんとボラカイでは警察官がしっかりビーチ周辺を巡回してくれていることも、安心して楽しめる理由の一つなのだ。
もしビーチで万が一盗難事件が出れば、ボラカイ島の評判や魅力を下げ、観光客を減らす原因になる。
そのため、地元警察もこうしてしっかり力を入れて対応してくれている。
魅力3)日本人が少ない
全世界からたくさんの観光客がボラカイ島にやってくるが、日本人は極端に少ない。
そう、日本人にはあまり知られていないのである。
これには私も驚きを隠せないのだ。
実際、私自身ボラカイ島に半年住んでいるが島を歩き回っていても、日本人に遭遇する確率は限りなくゼロに近い。
まるでポケモンゲームで伝説のポケモンと草むらで遭遇するくらいの珍しさだ。
ちなみに、ビーチ沿いを歩いていると何度か日本語で声をかけられることがある。
そして振り返るとほとんどの確率で、日本語を話すフィリピン人なのである。
フィリピン人が話すエセ日本語は何度も耳にするが、お世辞でも馴染みのある日本語の発音とはまるで違う。
彼らが話す日本語と言えば、『めっちゃ安いよ!』『すぐ案内出来る!』「マッサージ、気持ちいい」などのどこで覚えたんだ!!とツッコミたくなる言葉の数々。
そのどれもが日本人客を捕まえる為に覚えた単語だろう。
にも関わらず純日本人は僕以外にいないのではないのかと、不安になるぐらいに日本人を見かけることは稀である。
日本人が少ないという事は、それだけ英語を喋る機会が増え、日本人以外の人と知り合える確率が増える。
異文化を体験し、友達を作る機会があるという意味では、ボラカイ島はセブよりも優れているのである。
魅力4)穏やかな時間が過ごせる
セブはフィリピンでもマニラに次ぐ第二の都市のため、都会で忙しい雰囲気が強い。
一方で、ボラカイ島にはセブ島では考えられないくらい静かで穏やかな時間が流れている。
ボラカイには大きなショッピングセンターがなく、車やバイクの数も島内で制限されているため、混雑することもない。
また、ボラカイ島の島全体で利用されているトライシクル(日本でいうタクシーとバスの中間のような乗り物)はなんとすべて電動。
ボラカイ島の美しい自然を守ろうという取り組みが感じられます。
また、ボラカイは観光地としての賑わいはあるものの、リゾート地としての雰囲気と、ローカルなフィリピンの温かさが見事に融合している。
地元の人々は非常にフレンドリーで、観光客に対しても親しみを持って接してくれる。
そして、ボラカイ島からの夕陽は、まさに息を呑む美しさ。
昼間の明るい空が夕方になるにつれて徐々に色を変え、オレンジから深みのある赤色へと染まっていく様子は、自然が描く壮大なアートそのもの。
そして、なんといってもこの1日の終わりに夕陽を眺める時間は、慌ただしい毎日を忘れさせてくれて、なんとも穏やかな気持ちにもさせてくれます。
フィリピンの他の都市にも美しいビーチは数多くありますが、ボラカイ島の夕陽は特別です。
まるで海と空がひとつに溶け合うかのような神秘的な瞬間を体験したら、もう他の場所では満足できなくなるかもしれません。
まさに一生忘れられない風景。
他の場所では味わえない、あなたもぜひこの特別な景色をボラカイ島で体験してみてください。
魅力5)自然を満喫できる豊富なアクティビティ
セブのような都市部には巨大なショッピングモールや夜を楽しむためのナイトライフまで充実している。
しかし、フィリピン第二の都市である以上、セブの自然はボラカイと比べると当然少ない。
セブの郊外や近隣の島々などでマリンスポーツは可能だが、ボラカイにはセブにはない自然を満喫できる環境が整っている。
ボラカイでゆったりとした時間を過ごしたい人には、プライベートビーチでのんびりと本を読みながらリラックス。
そして、アクティブに身体を動かして楽しみたい場合には、こんなアクティビティが存分に利用できる。
アイランドホッピング
アイランドホッピングでは、手つかずの自然や美しいビーチを存分に満喫できます。
澄んだ海に囲まれた無人島では、シュノーケリングを楽しみながら色とりどりの魚たちと泳げます。
その時間は、まるで自分だけの楽園にいるような特別な時間と言えます。
また、ボラカイの海は静かで、波が穏やかなため、初心者でも安心してシュノーケリングやダイビングに挑戦できるのも嬉しいポイントです。
パラセーリング
青い海と真っ白な砂浜が織りなすコントラストは、空から見るとさらに圧巻。
その壮大な景色に心を奪われること間違いないでしょう。
そして、なんと言っても海の上から眺める夕陽は格別です。
少し手を伸ばせば掴めてしまいそうなほど近くに感じられるオレンジに輝く夕陽は、非日常の光景。
きっとこれまでに見たどの夕陽よりも美しく、心に深く刻まれる光景になるはずです。
また、風を感じながら浮遊する贅沢な時間は、スリルと共にこの島の自然の美しさを余すところなく堪能できることでしょう。
カイトサーフィン
ホワイトビーチの穏やかな風と透き通る海は、カイトサーフィンに最適な条件が揃ってます。
波に乗りながら風を操る感覚は、一度体験すれば忘れられない爽快感をもたらしてくれるでしょう。
カイトサーフィンも他ではできない思い出深い時間になること間違いありません。
水上バイク(水上オートバイ)
透き通るエメラルドグリーンの海を疾走するのも格別です。
水上バイクでは青空と白い砂浜が織りなす風景の中、風を切って島の美しい海と風景を堪能できます。
穏やかな波と広がる絶景に包まれながら、ボラカイ島の豊かな自然と開放感を肌で感じる瞬間は、一生の思い出になるでしょう。
また、世界中からやってくる観光客が全員こうしたマリンアクティビティの熟練者ではないため、ボラカイのマリンアクティビティには初心者向けのものが多いのも特徴である。
家族連れや友人同士、特にカップルでも安心して楽しめる環境が整っている。
ボラカイのデメリットは?
魅力だけをお伝えしていてはボラカイの本当の姿が伝わらない。
そこで、次はボラカイのデメリットも見ていこう。
デメリット1(アクセスは不便)
ボラカイ島へのアクセスはセブやマニラと比べると不便ではある。
セブと違い、ボラカイ島には直行便がないため、日本からボラカイに行くには必ずマニラやカリボでの経由が必要となっている。
乗り継ぎがあるとその分どうしても移動時間も増えてしまうため、例えば1,2週間の短期留学や渡航では移動時間がちょっともったいないというのが現実。
しかし、現実としては下記のように多少の移動時間や手間が掛かっても「ボラカイにぜひ来たい!」という人が大勢集まっている。
・日本からセブの直行便:約6時間
・日本からボラカイ島の経由便利用:約8時間
また、乗り継ぎ自体は決して難しいわけではないので、事前にフライト手順などもしっかり確認していけば、安心して渡航は可能だ。
デメリット2(ネット環境は弱い)
ボラカイ島はリゾート地ならではの開放感が魅力ですが、残念ながら「離島+フィリピン」という事でインターネット環境は日本ほど安定していない。
特にリモートワークや動画を頻繁に利用する方や日本の快適なネット環境に慣れた方だと、接続が不安定だと感じる事もあるはず。
近年フィリピンでの都市部(マニラやセブ)のインターネット環境は、だいぶ整ってきているため、もし「仕事の関係で安定したインターネット環境が必須」という人は、セブの方がオススメだ。
ただ、ボラカイの多少不便なネット環境に加え、ビーチサイドでのんびり過ごす時間や、目の前に広がる絶景があなたのデジタルデトックスや忙しい日々の仕事から物理的に切り離せる良いきっかけにはなるはず。
デメリット3(観光地ならではの物価)
観光地として有名なボラカイ島では、あらゆる物資を島の外から輸送しているため、輸入品や観光エリアのレストランの価格はやや高め。
基本的に、ビーチフロントのレストランで夕陽を眺めながらのディナーとお酒を楽しむ場合、一人あたり1,500ペソ(約4,000円)程度が予算の目安となる。
しかし、値段交渉をするのがフィリピンの基本です。
少し強気で交渉することで、現地の人々が購入するような価格まで下がることもあります。
また、ローカルのお店も存在するので、それらを探すのも一つの楽しい経験になるかもしれません。
地元の味や雰囲気を楽しみながら、ボラカイの魅力をさらに深く感じてみてはいかがだろうか。
まとめ(個人的意見)ボラカイには絶対行くべき!
ボラカイの魅力は十分伝わっただろうか?
これは私の完全な個人的な意見だが、少し手間をかけてでも行く価値があると思っている。
実際、ボラカイのビーチは世界の「ベストビーチ」にも数多くランクインしており、その美しさはセブ以上。
もちろんセブ島は、間違いなくフィリピンを代表する素晴らしい観光地だ。
しかし、観光都市として大きな発展の一方で、セブ島の持つ自然の美しさは少しずつその輝きを失いつつあると感じる人も多い。
特に観光客の急増によって、かつての静かで穏やかなビーチは混雑し、商業化が進んだ都市エリアには高層ビルが立ち並んでいる。
その結果、「楽園」としてのセブ島を求めてやってきた旅行者が、思い描いていた静けさや自然の壮大さを十分に感じられず、期待外れだったという意見も耳にする。
セブ島には、確かに多くの魅力がある。
しかし、フィリピンの南国らしい大自然を感じるには大都会のセブよりも優れた場所があるのである。
次の休暇には、ぜひあなたもボラカイ島を訪れてみてください。
私が自信を持ってオススメするこの場所では、今までに体験したことのないような特別なひとときを味わえるはず。
また、最後に問題の答え合わせをまだしていませんでしたね!
下記が問題の答えです。
正解: A) 渋谷区(約15.11平方キロメートル)
解説:
ボラカイ島の面積は約10.32平方キロメートルで、渋谷区(約15.11平方キロメートル)に近い大きさです。
新宿区(約18.23平方キロメートル)や港区(約20.37平方キロメートル)と比較しても、ボラカイ島はかなり小さいですね。
大田区(約59.46平方キロメートル)はボラカイ島よりもかなり大きいです。
小さな島でも無限大の可能性が広がっているこのボラカイ島を是非あなた自身の目で確かめてください。
それではまた次の投稿でお会いしましょう。