フィリピンと聞くと「治安が悪い」、「危険」などというイメージを持たれている方も多くいます。特に50代以上の親世代は、フィリピンのイメージはマニラのカジノやフィリピンパブといった夜の街のイメージが強く、同時に貧困層が多い発展途上国のイメージを持たれているケースも少なくありません。しかしながら、東南アジアも目まぐるしい発展を続けており、フィリピン国内も一律発展途上国の匂いが強いわけではありません。セブやマニラの中心部には近代的な高層ビルが立ち並び、ビジネスで成功している裕福層も多数滞在しています。また、セブの高級リゾートの印象も、年々強くなってきているように思います。
日本のように比較的平和な国で生活している日本人にとっては、フィリピン留学は多少不安に思う部分があるかもしれません。しかし、フィリピン留学で有名なセブ島は世界中からの観光客が集まる観光地ですので、フィリピン国内のその他の地域と比べると犯罪率はかなり低くなっています。また、もう一つの人気留学地であるクラーク地域は、リタイアメント後に移住してきた欧米人など富裕層が多い傾向にあるため、比較的治安の良いエリアとなっています。
フィリピンの語学学校は24時間体制のセキュリティが完備されており、学生の出入りをきちんと管理しているので学校内は安全性が保たれています。部外者が校内へ侵入することもありませんので、安心して生活して頂けます。また、外出する際には、学生同士複数名で行動することが多いため、単独で行動している旅行者に比べて圧倒的に狙われることも少ないでしょう。原則、朝~晩まで勉強している生活スタイルでもありますので、勉強中心の生活をしているならば、危険と隣り合わせの世界はありません。
しかしながら、発展途上国での生活という事実には変わりありませんので、常に警戒心を持つことを忘れないようにしましょう。日本人が巻き込まれる犯罪の多くは、ひったくりやスリです。目立つ行動をしない、人通りが少ない場所へ行かない、高価な物は身に付けないなどを心がけ、事前の対策を各自で行うことが大切になってきます。
また、フィリピン人はフレンドリーと言われている一方で、非常にプライドが高く、人前で怒られることを大変嫌います。些細な言い合いがきっかけで、トラブルに発展してしまう可能性もありますので、フィリピン人との口論は避けるようにしましょう。