TOEFL(Test of English as a Foreign Language)は、英語を母国語としない人を対象とした英語でのコミュニケーション能力を測るためのテストです。主にアメリカ英語圏で良く使われる語学試験であり、アメリカ、イギリス、オーストラリア、カナダ、ニュージーランドなどの英語圏の大学や大学院への入学を目指している場合、TOEFLのスコア提出が求められます。大学での講義を想定したアカデミックかつ実践的な内容で、スピーキング・リスニング・ライティング・リーディングの4技能を総合的に測定するテストとなっています。
TOEFLの種類について
- TOEFL PBT(Paper Based Test): 筆記形式
- TOEFL CBT(Computer Based Test): コンピューターを利用した形式
- TOEFL iBT(Internet Based Test): インターネットを利用したオンライン形式
- TOEFL ITP(Institutional Test Program): 団体用試験(PTB形式)
現在日本国内で実施されているのは、現在「TOEFL iBT」のみです。学校や会社などの団体用の試験もありますが、これはその団体の中でのみ結果が出るため適切な結果とは言い難いです。そのため、海外大学や大学院への英語力証明としての受験をされる場合は、TOEFL iBTを受験するようにしましょう。
TOEFLの試験内容とは
リーディング、リスニング、スピーキング、ライティングの4つのパートに分かれています。
- リーディングパート(60~80分): アカデミックな長文読解
- リスニングパート(60~90分): 講義、会話の2種類を聞いて解答(解答は選択式)
- スピーキングパート(20分): 2つ種類の形式のテスト(コンピューターに録音)
- ライティングパート(50分): 2種類の形式のテスト(タイピングによる解答)
TOEICとの違い
日本で最も認知度の高いTOEIC(Test Of English International Communication)は、受験したことがある方はご存知かと思いますが、広告やビジネスメールの読解などビジネスシーンを想定した英語コミュニケーション能力の測定が目的となっています。一方で、TOEFLは前述にもあるように、大学や大学院での高等教育における英語でのコミュニケーション能力(大学の講義についていけるレベルの英語力はあるのかどうか)をアカデミックな文献の読解などを通じて測定していきます。TOEFLの方がより高度で実用的な英語力が必要と言えます。
もう一つの違いとしては、TOEICは全て筆記式のマークシートであるのに対して、TOEFLはオンラインでの試験となるためパソコンを利用する必要があります。ライティングパートではタイピングを要すため、パソコンの扱いになれていない方には少し難易度が高くなります。
日本では日本企業への就職の際のアピール材料や、自身の英語力の確認のためにTOEICを受験される方が多いですが、今後、日本国内だけではなく海外にも目を向けている方は、TOEFL・IELTS・ケンブリッジ検定などの世界で通用する能力検定にチャレンジされるのもおすすめです。TOEFLは主に海外大学や大学院進学向けの試験のため、TOEIC以外に英語資格取得を目指す場合は、IELTSがメジャーな試験だと言えるでしょう。
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