IELTS(International English Language Testing System)は、英語圏への留学や移住の際に必要となる英語コミュニケーション能力を測定するためのテストです。現在、イギリスやオーストラリア、ニュージーランドではほとんどの高等教育期間への進学で採用されており、世界140カ国以上で受験されています。近年、日本でもIELTSの認知度は高まりつつあり、現在では世界中で最も有名で信頼度の高い語学試験とされています。今後、海外留学を検討されている方は、TOEICスコアに加えてさらにワンランク上の英語力を証明する手段として、大変注目すべき試験です。
IELTSの種類について
- Academic Module(アカデミック・モジュール)
- General Training Module(ジェネラル・トレーニング・モジュール)
IELTSには、上記の2つのモジュールがあります。目的によって受験すべきモジュールが異なります。海外への進学を希望している人は、アカデミック・モジュールを受験します。英語圏の大学や大学院に入学するにあたって、十分な英語力を持っているかを測定します。この結果をもとに入学が可能か否かを判断します。
一方、海外への移住(永住権の取得など)や、企業研修等を目的としている人はジェネラル・トレーニング・モジュールを受験するのが一般的です。カナダ、オーストラリア、ニュージーランドへの移住の際には、IELTSのジェネラル・トレーニング・モジュールの結果が必要となります。
IELTSの試験内容とは
リーディング、リスニング、ライティング、スピーキングの4技能を測定します。TOEICがリーディングとリスニングの2技能の試験なのに対し、IELTSは4技能の能力を測る試験となり、より信頼性の高い英語力を測る試験だと言われます。
- リスニングパート(30分): 英文を聞きながらの穴埋め形式
- リーディングパート(60分): 3段落(1段落約900語)構成の長文読解
- ライティングパート(60分): 図などを説明するレポート形式(筆記)
- スピーキングパート(11~14分): 面接官とのインタビュー形式
IELTSの試験内容は、日常生活やアカデミックなシーンを想定した内容となっています。リーディングとライティングは、アカデミック・モジュールとジェネラル・トレーニング・モジュールとで内容が異なります。筆記であるリーディング、リスニング、ライティングの受験は同日に行われますが、スピーキングパートのみ後日(筆記試験の前後6日以内が目安)行われます。スピーキングは面接官とFace to Faceで行われ、自己紹介やスピーチ、ディスカッションに分かれます。
IELTSとTOEFLとの違い
どちらも海外進学の際に必要な英語コミュニケーション能力を測るためのテストですが、大まかな違いは以下のとおりです。現在ではアメリカ英語やイギリス英語の区別をすることがなくなり、どの国の大学(院)に留学する場合でも、どちらの語学試験のスコアでも入学ができるケースが多くなっています。IELTSはTOEFLに比べて受験人口が多いため、より癖のない試験内容となっているため、新規で学習を開始するのであればIELTSを選択する方が良いと言えるでしょう。
IELTS | TOEFL | |
---|---|---|
テスト形式 | 筆記と面接 | コンピューターを使用 |
所要時間 | 約2時間45分 | 約4時間~4時間30分 |
リスニングパートの アクセント |
イギリス英語中心の様々な国のアクセント | アメリカ英語 |
主な受験対象者 | 海外進学、移住、就労希望者 | 海外進学希望者 |
主な留学対象国 | イギリス、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ | アメリカ、カナダ |
一般英語コースやTOEIC対策コースだけで英語留学を終えてしまうのではなく、是非ワンランク上のステップとして、IELTSやTOEFLなどのテスト対策コースにチャレンジされてみてはいかがでしょうか?
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