インターンシップとは、海外企業で有給もしくは無給で就労体験をすることであり、近年注目を浴びている留学プログラムの1つです。近年、グローバル企業の増加に伴って海外とビジネスをする際に必要となる高いレベルの語学力や、外国人との商談やプレゼンテーションに対応できる異文化に対する柔軟性やコミュニケーション力を求める企業が増加しています。そのため、海外留学と就労体験であるインターンシップを組み合わせてキャリアアップをはかりたいという留学生が増えています。将来グローバル企業で働きたい、もしくは語学力のみではなく何かプラスアルファの経験をしたい方におすすめです。
インターンシップの種類
インターンシップには、有給と無給の2種類があります。インターンシップの中にもオフィスワーク系とサービス業関連を中心としてホスピタリティ系とに分類されます。どのタイプの職種でインターンシップを行うかによって、選ぶ方向性も変わります。ここでは、有給インターンシップと無給インターンシップがどのように違うのかを解説します。
有給インターンシップ | 有給インターンシップとは、企業から給料をもらいながら就労経験を積めるインターンシップです。有給のため、オフィスワークというよりかは即戦力になりやすいホテルやレストラン、カフェなどのホスピタリティ分野の仕事が多くなります。給料をもらいながら学べるため、費用の負担が軽く、長期的に続けることも可能です。 |
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無給インターンシップ | 無給インターンシップとは、企業で給料をもらわずに就労経験を積むインターンシップです。無給であるため、電話の取次ぎやコピーなど社員のアシスタントとしての業務が多く、オフィスワークが中心となります。現地の企業で働くことにより、ビジネス習慣や仕事の進め方が理解しやすい一方で無給のため長期的にする場合は資金計画に余裕を持たせる必要があります。 |
インターンシップの探し方
インターンシップ手配は、留学エージェント(人材派遣業者)が手配する場合と、語学学校が手配している場合があります。留学エージェント手配のインターンシップは、手配料を最初に支払ったのちに、面接のアレンジや事前研修を行い派遣という形が主になります。一方、語学学校の場合は数か月間一般英語コースやビジネス英語コースを受講し、規定の英語力に到達した際にインターンシップに参加ができるというスタイルが一般的です。要するに、語学学校手配の方は、その語学学校で学習する人のみが手配依頼をすることができます。留学エージェント手配の場合は必要最低限の英語力があれば事前研修や面接のアレンジが可能となるため、無駄な費用を抑えつつすぐにインターンシップへ参加がしたいという方におすすめです。一方、語学学校手配の場合は最低でも4週間~12週間程度は通学する必要があり、現地でしばらく生活して英語力を身につけてからインターンシップに参加してみたいという方におすすめです。
インターンシップで得られるもの
インターンシップに参加すると、どのようなものが得られ、どんなメリットがあるのでしょうか。海外留学で身に着けるものは、英語力だけではありません。日本帰国後に英語力証明だけでなく、職業体験を通じて現地の方々との交流を深め、職業経験を積むことは就職活動の際にアピール材料となります。ここでは、インターンシップに参加することにより、身につけられるスキルや経験をご紹介します。
項目 | 内容 |
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ビジネス英語 ビジネスコミュニケーション |
インターンシップに参加する大きなメリットとしては、実際に海外で働くことによって自然と身につけることができるビジネス英語があります。上司や同僚が普段実際に使っている生きたビジネス英語を学ぶことができるため、より自然な英語を身につけることができます。 |
海外の商習慣に関する知識 | 海外で実際に働くことにより、現地の商習慣がはっきりと実感できます。チップやマナーなど、日本とは180℃違う習慣を目の当たりにすることにより、多くのことを学ぶことができます。海外の習慣を知ることにより、その後のコミュニケーションがスムーズになるというメリットがあります。 |
外国人の同僚 現地人との国際交流 |
インターンシップを通じて、外国人の同僚や上司との交流を深めることができます。何か困った時に相談したり、様々なことを教えて貰ったりと、いざという時に頼れる人がいると心強いものです。職場を通じて密な関係になれば、プライベートでもパーティや食事会などに招待されたりする機会があるかもしれません。通常の語学留学の範囲では現地人との交流を持つことは難しい場合も多いため、こうした職場での出会いは大変貴重な経験となるでしょう。 |
帰国後に繋げるためには
インターンシップを帰国後どのように就職活動や転職活動に繋げていったら良いのか分からない、という方は数多くいらっしゃいます。帰国後にキャリアアップを希望する場合は、なおさら有意義なインターンシップを実現させる必要があります。そんな方におすすめなのは、将来の目的によってインターン先を選ぶことです。例えば、大学生であれば現在学部で勉強している内容や将来つきたい仕事の関連のあるインターンシップ先を選ぶ、社会人であれば今までの職歴を生かせる分野でインターンシップ先を探すという方法があります。ホスピタリティ関連で就職を希望する場合は、有給のホテルやカフェなどがおすすめです。希望する職種や、専門分野をはっきりとさせたうえで、その後につながるようなインターンシップ先を選ぶことがコツになります。また、インターンシップ先で認められた場合は、そのまま現地での就職につながる可能性もあるため、海外就職を目指す人はなおさら計画的にインターンシップ先を選ぶことをおすすめします。