語学留学は、海外で現地の国の言語を学ぶことを目的とした留学です。基本的に現地の語学学校へ通いながら、学業を中心とした生活を送ることになります。語学学校は月曜日から金曜日までとなりますので、放課後や週末には旅行へでかけたり、留学生や現地の人との交流パーティーに参加したりと充実した留学生活を送ることもできます。時間に比較的ゆとりのある留学スタイルとなるため語学はもちろん、現地の文化についても学びたい方、国際交流に興味のある方向けの留学となります。高い語学力を身につけ、帰国後の就職や普段の生活に生かすことができるため、最もメジャーな留学スタイルのひとつとなっています。
語学留学のメリット・デメリット
海外留学の種類には、複数の渡航手段がありますが、語学留学にもメリットとデメリットがあります。目的に合わせた留学を実現するために、しっかりとメリットとデメリットを把握したうえで語学留学にするかどうかを決定しましょう。通常、語学留学は半年~1年以上の長期間の留学になることが多く、滞在中に学業に専念するため、アルバイトも殆どできません。そのため、資金計画もゆとりを持ったプランを考えておかねばならないため、自分の最終目的を到達するためにどの程度の留学予算が必要になるのかも抑えておきましょう。
メリット | 語学を集中して学ぶことができるため、語学力が伸びやすい環境に身を置くことができます。また、語学学校には世界中から留学生が勉強しに来ているため、海外の様々な国の学生と交流ができます。語学のみを学習しているため、授業後や平日には友人同士で遊びに行ったり、アクティビティーに参加したりするなど比較的ゆとりのある生活が可能です。 |
---|---|
デメリット | 語学学校に通った場合は周りが留学生ばかりとなるため、ネイティブの友人が作りにくい傾向にあります。そのため、学校外でも自分から積極的に友人を作るための努力が必要となります。また、目的が語学の習得のみであるため、何かしらの語学に関する資格を取っていない場合は帰国後に語学力の証明がしにくく、語学学校に通っていただけでは就職活動などに有利にならない場合もあるため語学試験のスコアを取得しておきましょう。なお、アルバイトができない国が多いことに加え、アルバイトができたとしても生活費の一部を補う程度になるため、留学資金は十分に用意しておく必要性があります。 |
語学留学で学べるコース
語学学校で学べるコースには様々なものがあります。一般的に語学を学ぶと言った場合、多くの人は英会話を思い浮かべるものですが、実際には会話だけではなく文法や語彙、リーディング、リスニング、ライティングなどの様々なスキルを総合的に身につけていくことになります。このコースは一般英語コース(General English)と言われ、実際に語学留学をする人のほとんどが受講するコースとなります。一般英語コースであれば英語力は初級レベルからでも入学が可能なため、まずは一般英語コースからスタートすることが一般的です。ある程度の英語力がついてからはTOEICやIELTS、TOEFLなどの試験対策コースや、ビジネス英語コースでプレゼンテーションやディベート力などを鍛える内容もあります。また、サーフィンやダイビングなどを組み合わせた、「英語+α」のコースを用意している語学学校もあります。
語学留学で得られるもの
語学留学をした場合、語学力を含めその他にはどういった経験やスキルが得られるのかというご質問をよく頂きます。原則、語学学校は語学を身に着ける場のため、英語圏であれば英語力を伸ばすための目的に直結したコースが用意されています。ワーキングホリデーに対応する国では、アルバイト探しを念頭にした接客英語コースやバリスタなどの特殊コースを開講している場合もあります。ここでは、語学留学をした場合、どんなスキルや経験が得られるのかを分かりやすくまとめています。
項目 | 内容 |
---|---|
語学力 | 語学留学の一番の目標である語学力の大幅なアップが期待できます。人生のうち1年間を丸々語学の習得に使うことは、なかなかできることではありません。予習・復習をしっかりと行い、授業に出席してできる限り英語を使う環境に身を置けば、語学力は必ず向上していきます。TOEICやIELTSといった語学の資格を取得すれば、帰国後のキャリアに生かすこともできます。 |
異文化コミュニケーション力 | 海外に長期的に滞在した場合、日本人以外の学生と接する機会が圧倒的多くなります。留学生同士で友人関係となると、様々な文化の違いや生活スタイルの違いがあり、親しくなるのであればお互いの文化を尊重する必要があります。外国人とどのように関わったらよいか、異文化コミュニケーション力を身につけることができます。 |
外国人の友人 | 留学中は様々な国から来た留学生と知り合うことができます。留学中に同じ時間を共有していた仲間とは、留学後も連絡を取り合うことも多いでしょう。また、海外旅行の際に留学時代の友人にお世話になったり、友人が日本を訪ねてくれたりということもあります。 |
語学学校の種類
語学学校に通う場合、選択肢としては大まかに分けて私立の語学学校と大学付属の語学学校の2種類があります。私立の語学学校の場合は、毎週の入学が可能となっており、学校数も多いため選択肢が豊富にあります。それぞれ独自の方針で運営しているため、自分に合った学校選びが可能です。大学付属の語学学校の場合は入学指定日が決まっていることが多く、学ぶ内容もアカデミックなものが多くなりがちのため、将来的に進学を目指す人にとってはおすすめです。留学が初めての場合は、私立の語学学校を選んだほうが無難です。私立の語学学校であれば日本人スタッフが常駐している学校もあり、施設も整っているため安心して過ごすことができるでしょう。