親子留学とは
親子留学とは、お子様と一緒に親御さんも海外へ渡航する留学スタイルです。親子留学には様々な選択肢があり、親御さんが語学学校へ行っている間にお子様が託児所や保育園、小学校へ通うプランもあれば、親子一緒に語学学校で学ぶということも可能です。近年、グローバル化が進む日本において、なるべく早いうちから我が子に英語教育を受けさせたいという親御さんが増加しており、大人に比べて圧倒的に吸収力の高い子どものうちから早い段階で海外へ渡航させる傾向にあります。
また、母親と子どもだけではなく、父親も海外留学する家族留学も年々人気が高まっています。海外へ生活の拠点を移すことで、現地の教育を受けさせたいという家庭も少なくありません。渡航は1週間という短期から数年単位でも可能であり、1年を通じていつでも出発できるという点が魅力です。現地で生活する際には滞在先としてホームステイやマンション、ホテル、一軒家を借りる等様々な選択肢がありますが、まずは現地の生活に慣れるという意味でホームステイがおすすめです。ホームステイ先でネイティブの英語に触れ、コミュニケーションを取ることで異文化を学び、親子一緒に成長していくことができます。
親子留学のメリット・デメリット
親子留学をするにあたって、メリットとデメリット両方を考慮する必要があります。親子留学には親御さんのやりたいことや興味があることを学ぶことを中心として留学するタイプと、お子様の教育や興味のあることをさせるというお子さんの成長をメインとしたタイプ、そして家族全員で海外移住を考えており、生活の基盤を築くことを中心としたタイプの3種類があります。親子で留学するにあたり、どのようなメリットがあり、どのような点に気を付けるべきなのかをしっかりとチェックしてから留学プランを計画しましょう。
メリット | 親子留学最大のメリットはなんといっても、安心感にあります。お子様が単独で留学させる場合は、通常中学生以上となってしまうため、そこまで時間の経過を待っているのも教育プランが狂うこともあるでしょう。そのため、親子で留学することでお子様の幼少期の英語教育に力を入れられるだけでなく、お子様の行動も把握しながら生活できるため、安心して学ぶことができます。また、親子で留学することで、安全な海外留学を実現することができます。また語学学校によっては、アクティビティなど親子で楽しめるものも多いため、海外留学で刺激のある生活を送りながら思い出作りができるところも魅力のひとつです。現地の語学学校やホームステイ先で多様性のある人たちと友達になり、コミュニケーションをとることで英語を好きになるきっかけにもなり、国際感覚を身に着けることができます。結果として、お子様にも親御さんにもプラスになることが多い点がメリットとなります。 |
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デメリット | 親子で留学する場合には2人分の留学費用がかかりますので、費用的には個人で留学するのに比べて割高になる傾向があります。また、お子様は親がそばにいてくれる安心感から、親に依存してしまうケースもあるでしょう。引っ込み思案なお子様の場合は、親から離れて現地のコミュニティに積極的に参加できるように促してあげる必要があります。また、親御さんとお子様の間に留学に関するモチベーションの差があったり、同意の取り付けがうまくいかない場合もあったりと、意志疎通がしっかりできていない場合には有意義な留学が実現しにくくなることもあります。 |
親子留学に人気の国
親子留学で人気の高い国は、オーストラリア、ニュージーランド、カナダとなります。いずれの国も教育水準が高く、治安も良い場所として有名なため、安心して留学することができます。また、これらの国は物価も日本と大きく変わらないため費用を抑えることができることから、アメリカやイギリスへの海外留学に比べても人気度が高いプランになります。日本の都会のように街中はビルばかりではなく、自然が豊かなところとなりますので親子で自然に親しむ機会が増えることになります。特にオーストラリアやニュージーランドはのんびりとした雰囲気があるため初めて留学する場合はおすすめの留学地となります。近年、日本で起こる自然災害や環境汚染を懸念して、家族全員でオーストラリアやニュージーランドへ移住するケースが増加しています。また、アジア圏特有の詰込み型教育ではなく、自分で考える力を育てる海外方式の教育を受けさせるために現地の幼稚園や小学校をはじめ大学まで進学させるケースも目立っています。特にオーストラリアは教育水準が高く、発達障害や不登校など様々な問題を抱えるお子様に対しての教育も日本より進んでおり、のびのび育てることができるため、日本からわざわざ移住して教育を受けさせる方もいらっしゃいます。
年齢ごとの親子留学パターン
お子様の年齢によって、適した留学スタイルが変わってきます。通常、親子留学では小学校までのお子様と共に、親御様が一緒に海外留学をするプランが一般的です。ここでは年齢に応じた一般的な留学スタイルをご紹介します。
小学生未満 | お子様が小学校入学前の場合は、親御さんが語学学校に通い、お子様は託児所や幼稚園、保育園に通うというスタイルが一般的です。託児所や幼稚園は地元の子どもたちと一緒になりますので、使用言語は英語となります。そのため、自然と遊びながら英語に触れる機会が多くなります。個人的にベビーシッターを雇って英語のレッスンをしてもらうということも可能です。 |
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小学生 | お子様が小学生の場合は、現地のスクールに通いながら学ぶということになります。親御さんはその間に語学学校に通うことができます。小学校から本格的な教育が始まりますが、日本と違ってテキストと講師が中心となる授業ではなく、生徒が主体となって学ぶスタイルが主流となりますので、英語でのコミュニケーション能力を伸ばすことができます。春休みや夏休みを利用した短期留学の場合には、お子様も親御さんと同じ語学学校で勉強することも可能です。学校によっては、お子様向けのジュニアコースを用意している学校もあり、大人とはコースが分かれていますので、お子様はお子様の輪の中で無理なく学習することができます。 |
中・高校生 | 中学生や高校生になると現地のハイスクールに通うほか、語学学校に入学することもできます。私立の語学学校では、ジュニア向けの英語コースや春休みや夏休みにはキャンプが用意されているため、しっかりと英語を学ぶことができます。また、親御さんも同じ語学学校に入学すれば、同じ環境で英語を学ぶことも可能です。語学学校には様々なコースがあり、趣味や興味のあることを英語で学べる「英語+アクティビティコース」などもあります。 |
主な滞在方法
ホームステイ
親子留学で一番人気の高い滞在方法がホームステイとなります。短期で滞在を考えている方におすすめのホームステイは、1~2週間からお申し込みが可能です。現地のホストファミリーと同居する形式となりますので、現地の文化について知りたい、なるべく家の中でも英語を使いたいという方に向いています。食事もついており、生活するうえで何か困ったことがあってもすぐにホストファミリーに相談することができるため、はじめて留学生活をする方にはおすすめの滞在方法となります。
コンドミニアム/学生寮
語学学校が斡旋しているコンドミニアムや学生寮に入り、そこで自炊をしながら語学学校に通う方法になります。週300ドル程度から契約が可能で、短期間の滞在も可能です。他人と暮らすことに抵抗があり、滞在する環境は直接自分で選びたいという方におすすめの滞在方法です。なお、自分で物件を自分で現地不動産屋から賃貸して滞在する場合、隣人がどのような人か分からないという点が気になる場合には、直接現地へ渡航した後に部屋を下見する必要があります。日本で下調べする場合は、インターネットサイトで情報を集めることができます。なお、通常コンドミニマムや学生寮に入る場合は、語学学校が斡旋している施設に入るケースが圧倒的に主流となります。
一軒家
長期的に滞在する予定がある方、もしくは家族全員で留学を検討されている方は現地の一軒家を契約することができます。一軒家の場合はプライバシーが守られるため、安心して長期滞在することができます。また、お子様が小さくても騒音問題などになりにくい点があります。週350ドル~700ドル程度で契約が可能となっており、現地の不動産会社、インターネット、新聞などで見つけることができます。家具が付いている場合が殆どですが、全く備え付けられていないこともありますのでその場合は現地で購入する必要があります。