海外ボランティアとは、現地のNGO/NPO団体や役所、もしくは各種施設などのプログラムに参加してボタンティアを行うことです。基本的に現地の人や留学生が一緒になってボランティア活動をするパターンがほとんどであり、英語環境の中での活動になります。また、インターンシップと違ってお給料が支払われることはないため、無給での参加となります。ボランティアの種類は数多くあり、幼稚園やシニア施設、孤児院、環境・動物保護、などが人気のあるプログラムとなっています。せっかく海外留学するのであれば、何か人の役に立ちながら生きた英語に触れて貴重な経験がしたい方にぴったりの留学スタイルです。
人気ボランティアの種類
海外ボランティアの中には複数の種類があり、渡航国の違いによっても体験できる職種やプログラム内容が幾分異なります。特に人気が高いのが幼稚園、シニア施設、環境保護のボランティアとなりますが、通常数週間の期間内で参加するのが一般的です。ここでは人気の高いボランティアについて、詳しくご紹介します。
ボランティアの種類 | 活動内容の詳細 |
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幼稚園ボランティア | 幼稚園ボランティアは、現地の保育園や幼稚園へ行き、子どもの世話をするボランティアです。特に子ども好きの女性や保育士経験のある方に人気のプログラムとなっています。将来的に児童英語教師を目指している方にも、現地の児童施設での現場体験は良い経験になります。保育士の資格がなくても参加できるプログラムも充実しているため、子どもが好きな人におすすめです。 |
シニア施設ボランティア | シニア施設ボランティアとは、お年寄りが集まるデイサービスや介護施設を訪問し、一緒にアクティビティを楽しんだり、介護スタッフのお手伝いをしたりするボランティアです。留学前に関連施設で働いていた方は、海外での介護施設を視察体験は良い経験値となるはずです。特に資格は必要ないため、どなたでも参加することができます。 |
環境保全ボランティア | 環境保全ボランティアとは、植林や雑草の除去、ゴミ拾い等が主な活動となり、環境保全に興味がある方であればどなたでも参加が可能です。プログラムは民間団体が主体のものから政府によって委託されているものなど様々ですが、基本的には現地の人との交流が増え、英語を話す環境となります。 |
動物保護ボランティア | 動物保護関連ボランティアは、特にオーストラリアで需要のあるプログラムになります。コアラやカンガルー、などの自然動物の保護や管理のお手伝いを行います。動物を取り扱う職種で働いていた方や、これから同業種での就職を考えている方は、動物保護ボランティアに参加することで、どのように動物を取り扱っているのか現場を間近で視察することができます。 |
孤児院ボランティア | 主にフィリピンで行われているボランティアの一種です。発展途上国であるフィリピンは、まだまだ貧富の差が大きく、孤児院で生活している子供たちが多くいます。英語学習の合間に学校近隣の孤児院で、子どもと遊んだり、配給のお手伝いをしたりとお手伝いを行います。孤児院ボランティアは、現地語学学校で定期的に開催していることも多く、希望者は英語力の如何を問わず誰でも参加することができます。 |
ボランティアの探し方
ボランティア活動は、様々なところで見つけることができます。一番手間がかからずに見つける方法は、日本や現地留学エージェントでボランティアプログラムを紹介して貰い申し込む方法になります。アレンジを全て留学エージェント側で行うため、面倒な手続きや段取りをしなくともすぐにボランティアを始めることができます。どの国でもボランティアを行うための専用ビザはないため、主にワーキングホリデービザで参加することになります。観光ビザでも参加できる国はありますが、一方で「ボランティアも就労の一種」という考え方から観光ビザで参加ができないくにもあります。ボランティアプログラムへの参加を希望する場合は、ビザの規定が問題ないかどうか確認するようにしましょう。
また語学学校の中にはボランティアを斡旋しているところもありますので、授業外の時間帯にボランティアがないかどうか学校スタッフへ問い合わせることもできます。語学学校で企画しているタイプの場合は、希望するボランティアができるかどうかは学校や時期によっても変わってくることになります。自分でボランティアを見つける場合は、現地の役所などの募集告知を調べ、直接応募する形式が一般的です。ボランティア内容は季節や時期によって変わってくるため、希望するプログラムに参加できるかどうかは時期や募集内容次第もあるので注意が必要です。
ボランティアプログラムで得られるもの
ボランティアプログラムに参加すると、現地の方々と自然な出会いと交流に恵まれ、長く参加していれば自然と現地コミュニティに溶け込むこともできるでしょう。都市部に留学生として普通に生活していても、なかなか自然な形での出会いはないものです。現地の方々とのネットワークを広げていくための手段の1つとして、ボランティアプログラムに参加するのも良い選択肢と言えるでしょう。ボランティアに参加することでどのようなモノが得られ、どんなメリットがあるのか掘り下げてみましょう。
種類 | 詳細内容 |
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英語力アップ | ボランティアプログラムに参加する場合、一緒に活動する人は日本人とは限りません。現地のボランティアの場合は、必然的に現地人であることが多く、英語を使う機会が多くなります。ネイティブと本物の生きた英語を使う機会に飢えている方は、現地の方々と過ごす時間も長いため、英語力アップも期待できます。ただし、全く英語力が無い状態だと打ち解けるのも難しいため、意思疎通ができる程度の英語力が求められます。 |
充実感 | ボランティアで人の役に立つことで、充実感を得ることができます。自分の得意な分野や、持っている技術を生かすことによって、周囲の人とのかかわりや役に立っているという充実感を味わうことができます。日本ではなかなかボランティア活動に参加する機会は少ないため、海外留学をしている期間のひとコマをボランティア活動で過ごすのも、海外留学ならではの時間の過ごし方と言えるでしょう。日本帰国後の就職活動の中でも、社会貢献に関心のある人材はプラス材料として評価の対象になります。 |
外国人の友人関係の構築 | ボランティア活動を通じて、様々な人に知り合う機会ができます。その中で、気の合う外国人がいれば積極的に話しかけることにより、その後もお付き合いが続くこともあります。英語でコミュニケーションを取ることで、英語力もアップするため一石二鳥です。 |
ボランティア修了証
ボランティアには様々な種類があり、活動も多岐にわたります。近年、ボランティア活動を希望する分野で行い、活動が修了した時点で「修了証書」を発行する機関が増えてきています。これは活動内容を証明する内容や評価が記載されており、ボランティア団体の責任者のサインが記載されていることが一般的です。就職活動や転職活動の際に、ボランティアをしたことを証明するためのものとして利用することができますので、どうしても必要な方は事前にボランティア活動を主宰する団体に確認を取った上で参加することをおすすめします。