留学ドットコム 語学学校レポート
人と人をつなぐ、旅人に人気のある学校
学校概要
クロスロードはセブの空港・街の中心部から車で15分の距離にある、高級住宅地が立ち並ぶビレッジ内に位置しています。セキュリティガードが警備するゲートを通らなくてはならないため、部外者は基本的に立ち入ることができません。24時間体制のセキュリティ体制が整ったゲートであるため、ビレッジ内の治安面は安心です。ビレッジ内には、パステルカラーの可愛らしい家々が30~40世帯あります。私たちが訪問した際、学校名が書かれた看板がないので、学校を見つけるのにやや苦労しましたが、近所の方に尋ねると親切に教えてくれました。ビレッジ内に住まわれている住人にも、当校の存在が認知されている事が分かります。学校は小規模で最大30名程度を受け入れることが可能で、現在は一軒家を7棟借りて学生寮やオフィスとして使用しています。
「旅人が集まる場所」をコンセプトとしたアットホームな学校
クロスロードは、一般的なフィリピンの英語学校のイメージとは大きく異なります。オーナー夫妻やスタッフは世界一周の経験者で、英語教育の他に旅に関しての知識が深く、本棚にはテキストと並んで旅行関係の本も数多く置いてありました。当校で学ぶ学生は、皆「旅好き」というキーワードが共通しており、年齢層はバラバラで大学生もいれば、親子や家族連れもいますし、カップルやシニアのご夫婦もいらっしゃいます。旅の出発点として当校で学んでいる方もいれば、旅の途中で投稿に立ち寄った方、最終目的地として選ばれた方など情報共有にはもってこいの場とも言えます。そのため、クロスロードは「語学学校」というような雰囲気はあまりなく、ひとつの大きな家族のような雰囲気があります。他校にあるような門限もなく、寮内への持ち込み飲酒も許可しているため、自由度が高く交流を楽しみながら英語に触れたい方に最適でしょう。金曜日の夜などは、皆で集まり、日本食パーティーやピザパーティーなどが開催されます。(数人がキッチンで夕飯を作り始めると自然とパーティーになります。)
学校で使用される教材
キッチン風景
美味しいと評価の高い食事
自他ともに認めるクロスロードの魅力は、食事の美味しさとのことです。調理は当校専属のシェフ兼ハウスキーパーのNene(ニーニ)さんが担当しており、日本食はもちろん日本人好みに味付けされたフィリピン料理は絶品だそうです。食事は学生、スタッフ、講師皆同じものを同じ場所で食べるため、食事中もとても賑やかで楽しい時間になります。食事は金曜日の夜と土日の昼・夜は提供されませんが、これは、「生徒さんには週末は積極的に外に出かけてもらい、フィリピン・セブの食事や人々、彼らの習慣や文化に触れて貰いたい。」という想いからだそうです。フィリピン留学では、食事が合わないということで留学中に痩せる方が多い傾向があるのですが、クロスロードでは学生は総じて、ふくよかになっていくそうです。(笑)
1週間の食事メニュー表
規定の型にとらわれない自由な勉強スタイル
当校の授業は総合的に学ぶ一般英語が中心ですが、「○○コース」という設定がなく、時間数だけが決められており、中身はご自身の希望を取り入れてアレンジすることが可能です。ライトプランは1:1授業が4コマ、スタンダードプランは1:1授業が6コマ、スペリアプランは1:1授業8コマという構成になっています。講師は2時間交代制になっています。例えば、マンツーマン4コマであれば、2人の先生が付いて学習を進めます。実は当校にはクラスルームが無く、学生は授業時間になると先生と相談して、学生寮内の好きな場所で授業を受けることができます。ラウンジのソファーやダイニングテーブル、階段の上のスペースにあるベンチ、庭に置いてあるベンチで授業を受けるなど、学生の希望のスタイルで授業を行っています。
中には「何から手を付ければ良いのか分からない…」という学生もいるかもしれません。そういった方には、無料で渡航以前(3カ月前から)スカイプを通じてのカウンセリングと、基礎的なトレーニングを受けることができます。基本的な英文法と単語が頭に入っていれば、セブ到着後にもあたふたすることはないですし、学校到着後はすぐにフィリピン人講師とコミュニケーションを取ることができるとのこと。このように希望者には、入学前のテイクケアも行っているため、到着後にスムーズにクロスロードの世界に溶け込んでいくようです。
広々した生活空間で学習もできる
学生寮として使われている建物は一軒家になりますので、一般的な学生寮に宿泊するというよりは欧米圏であるような一軒家のシェアハウスに暮らすといったイメージがピッタリです。当校では1人部屋、2人部屋、4人部屋の用意があり、各部屋は十分なスペースとクイーンサイズのベッド、ベランダがある部屋もあります。一軒家を利用していることもあり、各家やお部屋の造りは全く同じではないため、部屋毎の雰囲気やコンディションは建物によって異なります。1人部屋でもA~Dタイプ+デラックスまであり、それぞれ異なる内装や料金設定になっています。中には広々したバスタブまであるお部屋もあるため、お部屋のタイプにこだわりがある場合には事前に相談頂くと良いでしょう。(当社の方に希望をお伝え頂ければ、学校側に希望に沿うお部屋があるかどうか確認を取ります。)
4人部屋は一番上の3階にあるのですが、下記の写真のように広々した造りとなっていますので格段窮屈に感じることはありません。ですが、建物の構造上どうしても仕方がない点として、階が上がるにしたがってシャワーの水圧が弱くなるそうです。その他の特徴としては、フィリピンではなかなか地元の人々と知り合う機会がありませんが、クロスロードのあるビレッジ内には現地の方もたくさん住んでいるため、先生以外のフィリピン人の友達をつくることもできるでしょう。
4人部屋の風景
ベランダの風景
クロスロードはオーナー夫妻が望んで作られた通り、学校というよりはゲストハウスに近い雰囲気があります。一人ひとりの要望をヒアリングし、他校では対応が不可と言われたリクエストもできる限りを受け入れてアレンジしているのは小規模校ならではの特徴と言えます。例えば、親子留学(お子さまは3歳以下で、勉強するには幼すぎる年齢)などにも対応してくれます。※費用は応相談になります。
校内では子供が遊び回っていたり、ペットの猫が家の前で寝ていたり、赤ちゃんを抱っこしている女性の姿を見かけますので、小さなお子様でも連れてきやすい雰囲気があります。このような交流を通して英語に触れるコンセプトとアットホームな環境のため、「勉強メインで留学に来ました!」といった方には正直向かないかもしれません。ですが、日本を飛び出してアジア旅行に行くけれど情報が足りない、世界一周をしたいが英語力が足りないから即効性のある会話力を身に付けたい、居心地の良い自由な校風の学校を希望している、と思っている方にはぴったりの学校と言えます。
校内案内をしてくれたマネージャーご夫婦