留学ドットコム 語学学校レポート
フィリピンにある日本人資本の学校でも特に実績と評判が高い名門校
学校概要
TARGETは、設立2013年のセブシティ内に位置する日本人経営の英語学校です。フィリピン留学が日本で流行し始めた時から運営しているため、フィリピンの中でも特に運営歴が長い日本人資本学校の一つとなります。2013年以降は、日本企業がこぞってフィリピンに語学学校を設立した時期のため、TARGETよりも新しい学校は数多くあります。そうした競争の中でも、TARGETはセブエリアの中でもたくさんの留学生から選ばれる評判の良い学校となっています。今回お話しを伺った2016年11月18日時点でも、3カ月先の男性寮の複数人部屋は満席になっていました。こうした人気の理由は、学校側での留学生の立場に立った運営方針です。TARGETが留学生の立場に立った対応や施策はいくつもありますが、その中でも一番大きな特徴は「入学時の英語学習に対するオリエンテーション」だと私は感じました。
英語の勉強の仕方をイチから日本語で教えてくれる
どのフィリピンの学校でも入学時は日本語でオリエンテーションを行いますが、そのオリエンテーションは「食堂はここです。授業の取り方はこうです。先生の変更方法はこうです。洗濯や掃除はこうなってます」などの"学校生活についてのみ"行われるケースが大半です。しかしながら、TARGETでは生活面の話だけでなく、学習面(英語の勉強の仕方)についても日本語できっちりオリエンテーションをしてくれます。そのため、TARGETの新入生は学校初日に「英語の勉強はどうやったら伸びるのか」、「まずどのように英語を勉強すれば効率が良いのか」、「学校(教師や施設)はこうやって利用すると英語が最短で伸びますよ」といった内容を日本語でしっかり理解できます。実はこうした学習面のオリエンテーションは、学校ではまずやりたがりません。それは、学校の立場からしてもこうした学習面でのオリエンテーションは面倒ですし、その後の継続したテイクケアも大変だからです。もちろんどの学校であっても、留学生から「どうやって英語を勉強したら良いですか?」と質問があったら答えてくれますが、学校自らが率先して親切に教えてくれる語学学校は、フィリピンだけではなく欧米圏の学校まで見渡しても非常に数が少ないでしょう。
日本人スタッフの高橋さん
学生とのカウンセリング風景
スタッフミーティング風景
自習室が満室になって困った事も!?
TARGETでは学校初日に学習面でのオリエンテーションをしっかり行っているため、「海外留学すれば大丈夫、フィリピンに行けば英語伸びるだろう」と気軽に考えていた留学生も入学初日に学習方法を教えてくれます。学生側も「こうやって勉強すれば良いんだ!」、「こうした事が大事なんだ!」と勉強に対する気持ちがガラッと入れ替わる方も多いそうです。そうなると、留学生一人一人の勉強に対するモチベーションがグッと上がりますので、TARGETは義務自習や平日外出禁止のルールは設けていませんが、留学生が自主的に平日はしっかり勉強をする雰囲気が非常に強く、学生のなんと8割くらいが平日の自習室に集まるとのことでした。そうした雰囲気の中では、「自分の友達もまじめに勉強している」、「平日一緒に外に出かける友達もいない」という状況になりますので、周りの友達から良い影響を受けながらしっかり勉強をする事につながります。私も数多くのフィリピンの英語学校を視察見学しましたが、学校内部の雰囲気は本当にそれぞれでしたので、成果を求める方はTARGETのような「勉強をするんだ!」という雰囲気が強い学校を選んで行きましょう。一時期は、留学生のやる気が高すぎて自習室が満室になった時もあったようですが、現在では自習室のスペースもきちんと確保されていますのでご安心ください。
オリエンテーションや学校運営を陰で支えるスタッフ
日本人資本の学校には、日本人スタッフは必ずいます。しかし、「その日本人スタッフは、英語がものすごくできる!」というケースはほとんどなかったりします。現地の学校スタッフとして勤務する以上、「日常英会話に困らない程度にきちんと英語が喋れる」という方は非常に多いのですが…「TOEIC900以上を持っている」、「人に英語を教えた経験がある」、「英語学習の理論も勉強している」という人はまずいませn。一方、TARGETでは高い英語力を持っているスタッフや日本の中学高校で英語を教えていたような元教師といったスタッフ(上記写真の高橋さん)たちが、自分の経験を踏まえつつもこれまでの卒業生データを検証したり、英語学習の理論を学びながら留学生にその情報を伝えたり、そして直接フィリピン講師の採用担当者となりトレーニングもしています。そうした努力によって、提供される1時間毎の授業と留学生の高いやる気がTARGETでの勉強成果を支えています。
先生と外出もでき、さらに英語環境を作れる
TARGETでは、週末に先生との外出を許可しています。一般的なフィリピンの学校は先生と生徒のトラブル(お金の貸し借りなど)が発生しやすくなるため、授業外での交流を禁止している学校もあります。もちろんTARGETでも外出時にはこうしたトラブルを避けるためのルールはいくつか設置していますが、平日はみっちり勉強をしているため、週末は先生と一緒にどんどん外に出て交流を深めながら英語を使って、楽しくリラックスできる校風になっています。滞在すればするほど先生との距離が縮まり仲良くなっていきますので、長期留学生が卒業する時には先生と生徒が泣きながら別れを惜しむというシーンも多いとのことです。(その様子を1~2週間前に入学してきた新入生がぽかーんを様子を見ているという事も多いとの事です^^;)
あくまで留学生の立場に立った対応、学生の顔が見える距離で運営
TARGETでは、「フィリピンだから…」を言い訳にしないをモットーにしてサポートを提供しています。フィリピンでは日本では起こらないことが普通に起こってしまいます。例えば、夜中に突然エアコンがつかなくなることも珍しくありません。日本であれば、エアコン修理の依頼をしたら翌日には修理に来てくれますが、フィリピンでは残念ながら音沙汰がなかったり、数日遅れて修理に来てくれたりするのが普通です。そうした時にTARGETでは、「フィリピンだから仕方ないよね」という言い訳をしないように、できる限りの努力をしています。例えば、エアコンであれば、TARGETでは新品のエアコンを1台余分に購入しておいて、万が一どこかが壊れたらそれを付け替えてすぐに対応するとのことです。もちろん学校側で対応しきれないこともあるとは思いますが、学校のモットーとして「できるだけ早くトラブルには対応する」という部分は、学校選びや入学時にも留学生の大きな安心につながるはずです。
TARGETでは、学校規模が100名程度とフィリピンの中では決して大きい規模ではありません。しかし、TARGETのスタッフは「先生や生徒の名前や顔が覚えられないような学校にはしたくない」という思いで学校運営をしています。規模が大きくなればなるほど、プールやジム施設などは豪華になっていきますが、その分、学校や先生との心理的な距離も広がってしまいますので、アットホームな雰囲気で生活面だけではなく学習面でもしっかりサポートをして欲しいという留学初心者の方には、TARGETは一つの学校候補の選択肢になるでしょう。