留学ドットコム 語学学校レポート
日本人の丁寧さと細やかさを活かして現地サロンでトリマーデビュー
学校概要
マルマルドッググルーミングスクールは、シドニーの主要駅であるセントラル駅から電車で10分程のスタンモア駅にある日本人オーナーのドッグトリマー専門校です。2009年に国際派グルーマーを育成するために開校されて以来、数多くのグルーマー及びサロンオーナーを養成した実績のある学校です。スクールは実際にトリミングのお店として営業している場所を使用しているため、お店の設備を使用してレッスンを行っています。最多3名の少人数制のカリキュラムが組まれていますので、日本の専門学校のように犬と接する機会が全くないということがありません。クラススケジュールは、週1~5日、1回4~5時間で自分のライフスタイルにあわせてレッスンが組めるようになっています。
スクール代表の戸田さん
即戦力として働けることを目的とした授業内容
当校のコースは、実際に犬に触れるトリミングを中心とした全48回レッスンのカリキュラムになっています。犬の体はバリカン、顔はハサミで1匹を最初から最後まで1人で仕上げられるまでトレーニングしていきます。日本の専門学校やオーストラリア公立職業専門学校のTAFEとは違い、グルーミングサロンで実習を行うため犬と接する機会が多く持てます。そのため、現地の専門学校に通うオーストラリア人も当校でトリミングの技術を学ぶこともあります。また、サロン内で行われているもう1つのメリットとしては、実際のお客様とのやり取りを見学することができるので、グルーミングの技術に加えお客様対応術も習得することができます。日本人のトリミングの丁寧さと細やかさ、尚且つ、海外グルーミングで必要とされる仕事のスピーディーさを兼ね備えたオリジナルのプロドッググルーマー養成プログラムです。卒業後はすぐにどこのサロンでも即戦力として働くことができる技術取得を目的としていますので、オーストラリアで新しいキャリアとしてトリマーになることができます。将来的には、ビジネスビザ取得を目指すことも可能だそうです。
学校外観風景
低い語学力でも現地でトリマーデビューが可能
通常現地のオーストラリアの企業で働くとなると高い英語力が求められ、その結果多くの留学生は現地の企業で働くことを諦めざるを得なくなっています。その点トリマーは比較的英語力が必要なく、ほとんどの時間を犬と過ごすことになりますので簡単な英語さえできれば問題ありません。また、当校及びサロンの信用度が高いため卒業後に就職先として紹介してもらえる現地のサロンが約15店舗ほどあり、そのほとんどがオーストラリア人オーナーになります。さらに就職先は学生のスキルや性格を考慮してアレンジしてもらうことができるなど、サポート体制もしっかりとしています。日本人の繊細で丁寧な技術は現地のサロンでも高く評価されているため、卒業生のほとんどがトトリマーとして活躍しています。働きながら英語の勉強にもなり、自然と国際感覚をも身につけることができます。
グルーミング経験者にも満足度の高いアドバンスコース
過去にトリミング学校を卒業したが更なる技術のブラッシュアップをしたい方、またはグルーミングからしばらくの間離れていてブランクのギャップを埋めたい方のためにアドバンスコース(全24回のレッスン)が用意されています。一般的な技術を学ぶベーシックコースに比べ、アドバンスコースでは幅広い技術や知識が必要なスタイルカットを勉強していきます。日本で質の高い知識を学んだものの、実際に犬と触れる機会が少ない日本の専門学生も多く受講される人気のコースとなっています。
長年私自身もオーストラリアに長期滞在していましたが、このようなトリミングスクールがあること自体初耳でした。私たち外国人にとって現地企業で働くのはとてもハードルが高く、結局は日系の仕事に就かなければいけない留学生を数多くみてきました。さほど英語力が求められないトリマーの仕事は現地企業での仕事を経験できる近道だと感じました。日本人の丁寧な仕事、犬に向けての真摯な態度、そして仕事に対する誠実さは現地でも評判が高く、日本人トリマーの需要が高いそうです。せっかく海外に来たのだから、現地の企業で働きたい!犬が好き!という方にはおすすめのスクールです。