留学ドットコム 語学学校レポート
本気の英語習得を支援してくれるアットホームな学校
学校概要
VGC Language Schoolは、バンクーバーのウォータフロントから数本入った大きな通り沿いに位置しています。学校の目の前にはバス停があり、周辺にはカフェやお店が多く並びます。VGCは移民が多く住むバンクーバーで現地学生が大学進学のために必要な英語力を身につけるための学校としてスタートしており、数ある語学学校の中でもアカデミック色の強い学校になります。煉瓦造りの壁が印象的な建物を校舎としており、学校に入ると世界各国の国旗が飾られ、大きなソファーがある学生ラウンジが目に入ります。
当校はカリキュラムもしっかりとしており、アカデミックな雰囲気が強いのかと思っていましたが、スタッフはみな明るく学校の雰囲気は非常にアットホームな感じで安心できます。私が訪問した日は新入生の入学日だったのですが、この雰囲気の良さからかラウンジでは初めて会う生徒同士もリラックスしてくつろいでいました。その一方で、ラウンジの隅ではアカデミックマネージャーとの1対1の対面でのカウンセリングが実施されていました。これをすべての生徒に実施し、カウンセリングデータを元に生徒ごとのカリキュラムを作成されるそうです。当校のキャンパスは2階建ですが、エスカレーターも完備で、2階には天窓があり、日光が差し込み明るい雰囲気です。
学生ラウンジ風景
学ぶ時は真剣に、楽しむ時は徹底して楽しむ環境
授業中の様子を拝見しましたが、どのクラスでも授業を邪魔しないように配慮されていました。模擬テストなど集中してほしい授業の時には他の先生でも入室を拒み、遅刻に関しても厳しく、ランチや休憩で5分遅れると授業に参加できなくなります。すべて生徒の集中力を絶やさず、一つ一つの授業でしっかりと成果を得るためです。学習環境としての国籍バランスにもこだわり、それぞれの国籍で基準となる割合を超えた場合は、その国籍の新入生の受け入れを制限しています。そのため、学校全体で偏った国籍の生徒が多いということにもなりません。
講師陣と学校スタッフも日頃から仲がよく、生徒の学習管理についても細かく情報共有し連携している様子が伺えます。VGCでは生徒一人一人に「VGC Student Folder」が作成され、スタディーラボ(自習時間)などでの活動などもすべてトータルで学習管理しています。一方で、アクティビティも多く開催され、フットボールなどのスポーツやアクティビティコーディネーターの自宅でのパーティー、週末は旅行など季節ごとのイベントを楽しんでいます。どのアクティビティも生徒の参加率は高く、学校生活全体を楽しんでいる様子が伝わります。
人気で満員のアクティビティ
ネイティブと変わらない英語力の育成
VGCの一般英語コースの名称は、「Global English」です。これには単に英語ができるようになるのではなく、世界で共通して使われる英語を使って世界に出て、見聞を広め、自分の意見をもって意見交換ができるようになって欲しいという熱い願いが込められているそうです。授業で用いられるテキストはオリジナルのもので、1つのパートの中で関連する語彙構築、発音、リスニング、文法などそれぞれの分野を鍛えていける内容になっています。もちろん、ここで培った内容はスピーキングの授業にも生かされています。VGCの一般英語では、生徒には単に話せるようになるだけでなく、アカデミックな内容の文章理解やディスカッションができるようになること、そして自分の力でエッセイの作成やスピーチができるまで、しっかりとした英語力が求められます。そのため、1つのレベルを習得するのに平均8週間ほどかかるようですが、定期的な試験やカウンセリングで個々の生徒の英語力を把握しているので、頑張り方次第では4週間でレベルアップすることも可能です。一般英語のなかでもアカデミックな内容を学ぶため、本来の留学期間が終了してもそのまま進学を目指して、IELTSや進学準備コースに移動して引き続き学び続ける生徒が多いのも特徴の一つです。
生徒の学びを支援するサポート体制
学校では多くのコースで授業が終了した夕方の時間を使って、月曜から木曜までスタディーラボの時間が設けられています。ここでは授業の中だけでは理解できなかった内容明確にしたり、クラスででた宿題を解くのを手伝ってもらえたりと講師が実際に指導してくれます。単なる自習ではなく、講師からの直接の指導を受けながら学習できることから、理解をさらに深めながら英語力を高めることが可能です。この時間はそういった補習的な役割に留まらず、クラスで出された宿題以外で、さらに自分で学びを深めるための学習を希望する生徒のために追加の課題を提供してくれます。
またスタディーラボの時間では、試験の復習をすることも可能です。もちろんこの時間以外でも、進学やコース変更を検討している生徒にはアカデミックチームが相談に応じてくれ、カウンセリングを行っています。学習面だけでなく、仕事探しなど現地での生活などについても金曜日にワークショップが開催され、そこではレジュメの書き方や面接の練習など様々な相談に応じています。
学校では、コース受講期間が終了した方でも学び続ける場を提供し、その後の生徒の英語力が衰えることなく、さらに鍛えるために週に1度オンラインでの学習テーマを提供しています。これにより生徒はたとえ帰国しても母国で英語学習を継続して行い、学校とのつながりを持つことも可能です。
この学校の魅力は学校に入った瞬間、目にした学生やスタッフが交流している光景と学校全体が醸し出す雰囲気ですぐに体感することができました。とてもフレンドリーなスタッフや講師陣に囲まれ、リラックスしつつも、しっかりと英語を話すことに配慮している生徒の様子を見ていると、学校全体の意識の高さが伝わります。English Only Policy(母国語使用禁止)も英語を話すと罰則という方式ではなく、話しているのを見たら、カードを渡して定期的にそのカードの提出者の中から選定してプレゼントを渡すなど、楽しみながら、英語を話すことへの生徒の意欲を刺激する制度になっています。校長先生はじめ全てのスタッフと講師の仲も非常に良く、校内の雰囲気が明るいことから、学校全体の雰囲気がアットホームであることにも納得です。楽しいだけでなく、英語を本気でしっかり学びたいという方にオススメの学校です。
EOPのご褒美カード
校長と日本人スタッフ