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シンガポール英語は「シングリッシュ」と呼ばれる、独特な言い回しや訛りがあることで知られています。特徴として、短縮表現が多いことが挙げられます。よく使われる言葉として有名なのが「CAN」です。これはそのまま「~できる(できますか)」の意味で使われ、この単語一つで会話が成立します。例えば、質問者:「Go this way, CAN or not?」、回答者:「CAN!」や「CAN, CAN」と繰り返し使われることも多いです。とても早口で、無駄を省く合理主義的なシンガポール人を表しているとも言えます。
このシングリッシュのためにシンガポールは英語学習地として適さないのではないかと思われることもしばしばですが、決してそんなことはありません。インターナショナルスクールや語学学校では、教師はきちんとした英語を話しますし、テレビのニュース番組のアナウンサーなどは標準的な英語を使っています。シンガポール国内の全ての環境が、特殊な英語ではありません。しかし、普段の生活の中でシンガポール人と話すときには、その独特の訛りの影響を受けてしまいがちなので、シンガポール国外で活躍していきたいと考えている方は、フォーマルな発音や言い回しを意識した方が良いでしょう。