TOEIC試験とは
TOEIC試験とは、主に日本や東アジアで受験者が多い試験となり、世界150カ国で受験することができます。日本国内においては就職活動の際に利用されることが多く、合否判定ではなく10点から990点までのスコアで英語力を測ることができます。さらに、TOEICのスコアは絶対評価ではなく採点の際に統計処理が行われるため、評価基準を一定に保っています。そのためテストの難易度に左右されることはなく、適正な英語力を知ることができます。日本では就職活動や転職活動、海外転勤の際に英語力を測る指標として最もポピュラーな試験となりますので、留学した際は必ずTOEIC試験を受けておきましょう。ここではTOEICの試験の内容や採点方法、学ぶ場合に適した国などを詳しくご紹介しています。
項目 | 詳細説明 |
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テスト形式 | TOEICのテストは、リスニングセクション(45分間)とリーディングセクション(75分間)の2部構成となっています。全体を通してPart1~Part7まで出題形式があり、リスニングセクションでは写真描写問題・応答問題・会話問題・説明文問題が出題され、リーディングセクションでは穴埋め問題・読解問題に分かれています。試験内容は、実際のビジネスシーンに使われる英語が中心となります。リスニングでは実際のビジネスシーンを想定した場面の音声が流れ、リーディングではセールや求人広告を読解するものが多くなります。時間は2時間と限られているため、ある程度の長文を時間内に読みこなせるかが高得点のポイントとなります。 |
スコア判定基準 | 得点は10~990点まででスコアが出るようになっています。全問マークシート方式となっており、出題形式は毎回同様となります。統計による得点調整が行われるため、テストの難易度に左右されることはなく、本来の実力で得点が出やすいテストとなります。 |
試験日 | TOEIC試験は月に1回~2回のペースで開催されており、試験日のおよそ1カ月前に申し込みが締め切られます。受験したい場合は、早目に申し込む必要があります。申し込みの際はTOEIC公式サイトに登録し、インターネット上で申請することができます。海外で受験を希望される場合は、語学学校に所属している学生は各学校で申込を受け付けているケースが多くなります。 |
結果 | テスト結果は、試験日から30日以内に公式認定証として自宅に送付されます。インターネット上でも確認が可能となっていますので、少しでも早めに結果が確認したい場合はオンライン上で見ることができます。 |
利用できる場面 | TOEICは日本の企業で英語力を測る指標とポピュラーな試験となりますので、就職活動における採用時の基準や海外出張や駐在の基準、企業内での昇進・昇格の要件として利用されます。そのため日系企業で働くことを前提としている場合は、留学後には取得しておきたい資格と言えるでしょう。 |
TOEIC対策可能な国
TOEIC試験対策が可能な国は、主にアジア系の留学生が多い地域となります。そのため、カナダやオーストラリア、アメリカ、フィリピンなどでTOEIC試験対策コースを受講することが可能です。特にオーストラリアは日本人向けのコースが充実しているため、様々な学校でTOEIC試験対策コースが開催されています。またフィリピンでは、マンツーマンレッスンで集中的にTOEIC試験対策が可能なため、留学費用をかげず短期集中で点数をアップさせたいという人に向いています。フィリピンではその授業スタイルから講師を独り占めすることができますので、納得がいかない問題はとことん質問することができるところが大きなメリットとなります。欧米圏の語学学校ですと、クラスメイトはアジア系が中心となり集団レッスンのため発言が減りがちになるデメリットもあります。とにかくスコアを伸ばしたい人や結果を出したいという人は、フィリピンでTOEICコースを受講するという方法がベターです。
TOEIC対策に強い国の比較表
アメリカ | イギリス | カナダ | オーストラリア | ニュージーランド | フィリピン |
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○ | △ | ○ | ○ | △ | ◎ |
TOEIC試験対策授業の内容
TOEIC試験は東アジアを中心として知名度が高い試験のため、TOEIC試験対策コースを設けている学校はTOEFLやIELTSに比べると限られてくるというのが現実です。中にはTOEIC試験対策コースを選択授業の科目として用意している学校もありますので、必ず事前に選択科目が受講できるかどうかを確認する必要があります。
TOEIC試験対策の授業では、テストの傾向や対策、限られた時間を有効に使うテクニック、受験のヒントを中心としています。セクション毎に対策を行うため、リーディング・リスニングパートをそれぞれ学ぶことが可能です。また試験対策として、同時に基礎的な英語力であるスピーキング、リスニング、リーディング、ライティングスキルを学ぶこともできます。文法や語彙力など初歩的な分野も含まれていますので、TOEIC試験対策コースへ入学する場合の英語力の基準は初中級からとなっていることが一般的です。多くの学校では学校が用意するコンピューターで、TOEIC専用の教材や模擬試験を利用することができます。したがって、自習時間もTOEIC対策の学習ができるように配慮されています。