語学留学にかかる費用の目安。語学学校の学費の違いはなに?
海外留学しようと決意して、やっとのことで留学する国を決めたのに、「今度は語学学校選びに悩んでしまう…」そんな経験はありませんか?コースや授業内容はあまり変わらない感じなのに、学費に驚くほど差があるなんてこともあります。
イギリスのロンドンを例に挙げると、半年間の語学留学で100万円くらい金額が違ってくることも珍しくありません。
では、いったい何がどうしてそこまで違うのでしょうか?今回は、各語学学校による授業料の違いについて、具体的に何がどのくらい違うのかを、その要因を探っていきたいと思います。
語学留学にかかる費用の目安とは
語学留学で掛かる費用は、語学学校の授業料だけではありません。留学先でかかる費用もあります。それらを含めて合計した費用が留学のトータル費用になります。
語学留学の総費用の内訳
留学する前にかかる費用 | 留学先でかかる費用 |
・語学学校の学費 ・航空券チケット ・海外旅行保険 ・パスポートやビザ取得費 ・健康診断費用(必要な場合のみ) | ・生活費 ・交通費 ・教材費 ・交際費(お小遣い) ・通信費(スマホやネット接続) |
この中で語学学校の学費のウェイトは、留学費用全体の4~5割を占めます。
1年間の語学留学費用の目安は300~400万円になりますが、その中で学費の内訳が120~200万円となります。
では、なぜ語学学校の違いによって、学費が大きく変動するのか?という部分を紐解いて行きたいと思います。
授業内容や授業時間数による違い
当たり前ではありますが、語学学校のコース内容は全て同じではありません。
1週間の授業時間が20時間と30時間であれば、当然授業料に差が出てきます。
語学学校によっては、実に多種多様な授業が用意されていて、試験対策コースやビジネス英語コース、進学英語コースなどの上級レベルのコースもあります。日常会話をメインで学習する一般英語コースと比較すると、授業内容が高度になる分授業料も高くなります。
また、大人数のクラス単位の語学学校よりも、少人数クラスやマンツーマン授業を提供する語学学校の方が、授業料が高くなるのは当然です。
きちんと内容を見ていくと、授業料が高い理由があることが分かります。
講師の資格と経験値の差
次に、授業料の費用の差が影響している部分は、講師の質です。国によっては講師の学歴と経験年数によって給与の最低ラインが決まっています。ベテラン講師には高いコストが掛かり、経験の少ない新米講師はコストが安く済みます。
講師数が安定している学校は、長期間同じ講師を雇っているため、その分人件費が大きくなります。(ベテラン講師が多い)
講師が長期勤務している学校は、講師と学校との関係性が上手くいっているということに加え、授業内容に定評が高いケースが多くなります。
授業の質を高く保つために優秀な講師を採用し給与を多く出すことで、結果的に授業料の差が出てきてしまいます。
講師陣のクォリティの違いは、授業料の差として反映されるので、どの学校でも講師の質は同じではないことを頭の片隅に入れておきましょう!
授業内容に定評のある語学学校と呼ばれるには、講師に対して定期的なトレーニングが行われ、カリキュラムが定期的に改善されているかどうかも重要なポイントです。
通学に便利なロケーションか郊外のロケーションか
学校の立地と学内設備の充実度も大事です。日本でも同じことが言えますが、語学学校の賃料は地域の物価にも関係しています。
都心の中心部であればあるほど家賃は高いですし、郊外のエリアや地方であればあるほど賃料は安くなります。
特にイギリスのロンドンでは、街の中心部にもたくさん学校があります。ロンドンの大都会に学校があるのは大変便利ですが、学費も高く長期間留学なんてできないと、留学自体を諦める人もチラホラいます。
一方、イギリスの地方都市やロンドンの郊外エリアであれば費用は抑えられます。しかし、交通の便が悪かったり、学校周辺にカフェやショッピングセンターが少なかったり遠かったりと、いろいろ不便が出てきます。
留学中は語学学校に通うだけではなく、そこで生活もして行かねばなりません。学校は毎日通う場所なので、学校のロケーションも海外留学の質を決める重要な要素だったりします。
料金が高い学校は設備が揃っている
料金が高い学校は、単純に綺麗で最新設備が整っており、この部分は誰が見ても違いが分かります。
学校施設内にパソコンやインターネットなどが充実しているかどうかもポイントです。例えば、無料でパソコンが使えるか、使用できる時間帯、コピーは有料か無料か、さらには校内にカフェテリアや図書館、ゲームルームなどの息抜き施設も揃っているかなど。
設備投資やシステムを導入するには、当然コストが掛かります。
自分にとって不必要な設備であれば問題ありませんが、1日の大半の時間を語学学校で過ごすことになるため、自分にとって必要な施設レベルのチェックは必須です。
また、語学学校では、授業以外にも課外授業やアクティビティーと呼ばれるイベントがあります。最初からコースに組み込まれているケースもあれば、別途費用を払って参加する場合もあります。
その中でも、映画鑑賞や小旅行、プロスポーツ観戦などは国籍を問わず大人気です。アクティビティー費用が有料であれば、授業料が安かったとしても、アクティビティーに参加しているとトータル費用も高くなります。
語学学校間での学費の違いのまとめ
価格に差が出る要因を一つ一つ挙げてみると、なぜ語学学校によって費用の違いが出てしまうのかがハッキリします。これらが全てではありませんが、学費の違いの多くは、上記で採り上げた項目による違いだと思って、ほぼ問題ありません。
費用が高いからと言って、必ずしも良い学校とは限りません。反対に費用が安いから悪いとも言えません。ただ、費用とクォリティは、ある程度比例することも事実です。
基本的には語学学校の費用は、できる限り妥協してはいけない領域だと思います。どのような環境で過ごすかによって、英語力アップの度合いにも関わりますし、留学生活の充実度に大きく影響します。
多少古い施設や郊外の学校であっても、良い講師に当たれば良い学校生活が送れます。そのため、きちんとカウンセリングを受けて自分の希望条件に適した語学学校を絞り込むことが重要になってきます。
きちんと目標を持って勉強をする場合、ある程度授業内容のバリエーションがある語学学校がオススメです。語学学校は同じように見えるかも知れませんが、細かく調べて行けば違いもたくさんあるので、お気軽にプロのカウンセラーにご相談ください。