イギリスでの仕事の見つけ方、仕事の仕方のまとめ
働けて語学の勉強もできるというと、ワーキングホリデーのイメージもあるかと思いますが、国によっては学生VISAで時間制限付きで働ける国も多くあります。
特にヨーロッパは学生VISAでパートタイムとして働ける国も多く、イギリスもその1つです。
ただし、仕事探しには語学力も必要になってきますし、地方都市では仕事が見つかりにくいこともあります。
それでも、やはり学生VISAでも働けるというのは魅力的です。
私は以前イギリス、ロンドンの大学院に留学しており、その際に学問の傍らアルバイトもしていました。
私がイギリスで働いていた時期はちょっと前にはなりますが、今回はそんな私の体験も参考にしつつ、イギリス・ロンドンの仕事探しについて、また私がしてきた仕事にも触れながらご紹介していきたいと思います。
イギリスでの就労
イギリス、特にロンドンでは案外簡単にアルバイトが見つかります。
イギリスのワーキングホリデービザ(YMS)は年間1,000名と狭き門ですが、ワーキングホリデーならフルタイム働けますし、学生ビザでも労働許可書を持っていれば働けます。
イギリスでは、長期学生VISAの場合、週20時間まで仕事ができます。
学校に行きながらなら、この位の時間仕事ができれば十分かとも思います。
また、イギリスのワーキングホリデービザは2年間なので、長期で海外滞在しながら仕事がしたいと考えている方には便利です。
就労可能が学生VISA: Tier 4 Student Visa
イギリスは1年以上の長期の大学、大学院など高等教育機関に留学する場合、Tier 4 Student Visaで留学することになります。
1年未満の短期間の語学学校留学用のShort-Term Study Visaは、就労対象外のビザになります。
このTier 4 Student Visaでは、学期中は20時間まで働けます。
なお、長期休暇中はフルタイムで働けます。(プログラムの内容などで異なる。)
ワーホリが良いか?学生VISAが良いのか?
上記でも説明した通り、イギリスのワーキングホリデーVISAは取得がかなり難しいこともあり、そういう意味では大変とも言えます。
以前私はロンドンの語学学校で仕事をしていたのですが(その詳細は下記に)、その際にもワーキングホリデーで学校にフルタイムで3カ月~6カ月以上通われている日本人の生徒さんも多くいらっしゃいました。
一方、留学生用のTier 4 Student Visaは、既に英語がある程度できてイギリスで大学や大学院など高等教育を受けたいという方が対象になります。そういう留学を目指す方には、学校に行きながら仕事ができると言うのは1つのメリットだと思います。
例えば、語学学校に1年通って、その後に専門学校や大学を目指して、数年の留学をしたいという方には良いかもしれません。
かく言う私も、このTier 4 Student Visaで留学しており、学業の合間にパートタイムで仕事をしていました。
イギリスで仕事する際に必要なこと
イギリスで仕事をする場合、National Insurance Number(NIナンバー)を取得しないといけなません。これは、日本の保険番号(マイナンバー)に当たるようなものだと思います。
働く場所によっては、このNIナンバーを聞かない雇用主もいるみたいですが、それは違法になります。
必ずきちんとしたところで働くことをお勧めします。
イギリスでの仕事の見つけ方
イギリスでもロンドンであれば、日本人にも多くの仕事のチャンスがあります。
ロンドン用には日系の求人サイトや日系ニュースサイトがあり、そういうところで求人が出ています。私が使っていたのはこちらのサイトなどでした。
MIXB(http://www.mixb.net/)
英国ニュースダイジェスト(http://www.news-digest.co.uk/news/ )
英系のサイトですとGUMTREEというのがあります。
GUMTREE(https://www.gumtree.com/)
また、現地には、日系の人材紹介会社もあります。
センターピープル(http://www.centrepeople.com/japanese/)
留学生向けの仕事は、どんな仕事なのか?
やはり一番多いのは、日本食レストランです。どの国に行ってもあるメジャーな仕事。
しかし、ロンドンでの最低賃金をもらえなかったり、学生でも20時間以上働かされたり…ということもあるようです。
ただし、NIナンバーの提示が無かったりと、面倒な手続きもなく雇ってくれたりするし、おまけに毎週現金でもらえるし、賄いも付いていたりします。
そのため、最低賃金よりも安くてもいいかな、と思ってしまう方も多いようです。
上記で紹介した日系掲示板のMIXBですが、毎日多くの求人が更新されていますのでチェックしてみましょう。
また、何かスキルをお持ちの方でしたら、日系の人材紹介企業に登録することも可能です。
求人によって、学生〈パートタイム〉可能、ワーキングホリデーの方、など応募資格が書いてあるものもあります。具体的に、幾つかの求人例を以下に挙げます。
・日本食料品店でスタッフを募集中!!
・パート・フルタイム WEB担当者募集
・英系イベント会社での営業担当者を募集
・キッチンアシスタント、フロアスタッフ募集
・語学学校 事務職 正社員 募集
・日本人販売員急募
・ウェイトレス、ウェイター、キッチンヘルパー
ざっくり見てみると、こんな感じに色んな仕事がありました。
イギリスのワーキングホリデービザは、フルタイムで働けて、2年間有効なので、長期で雇用したい企業はワーキングホリデービザ保持者を希望するケース多いと思います。
また、やはり一番多いのは日本食レストランですが、最近は人材紹介会社の募集もこういったサイトに掲載されているので、様々な仕事を見つけることが可能です。
しかしながら、求人はロンドンが圧倒的に多いので、地方に行ってしまうと仕事を見つけるのが大変になります。
私の実際の仕事経験
それでは、ちょっと前になりますが、私がイギリス大学留学生時代に経験してきたアルバイトや仕事などもせっかくなので参考までにご紹介していきたいと思います。
ロンドンのテイクアウトのお弁当売り(日系)
日系のフリーペーパーに掲載されていて見つけたアルバイトで、冬休みの間の1か月の仕事でした。した。ただし毎日ではなく、午後に週何度かしていたバイトです。
ロンドンの日本食品屋さんの中にあるお弁当コーナーで、お弁当販売の売り子をしていました。(現在もこのお店はありますが、お弁当コーナーがあるかは分かりません。)
テイクアウトの小さなお店で、既に出来上がっているお弁当を販売していくというものでした。確かお昼過ぎから夕方までの仕事だったのですが、昼が終わった後の時間帯だったので比較的空いていました。
仕事環境ですが、お店の方は日本人ではなかったので、店内では英語、お客様もイギリスの方も多かったので英語でした。
しかし、そんな難しい話をする機会はなく、同じ言葉を繰り返すことが多かったので、あまり語学上達にはつながらなかったと思います。
立ち仕事でしたし疲れましたが、長時間でなかったので問題なかったです。長時間の仕事ですと大変かと思います。仕事自体はただお弁当販売だけですので、難しいということはなかったです。こちらは、確かロンドンの最低賃金で働いていました。
ベビーシッター
ベビーシッターはイギリスも含めヨーロッパではよくある仕事です。最初は友達の紹介で、友達ができない時に代理で数回仕事をしました。
実はこのベビーシッターのお仕事は、どのご家族も大事なお子様を預けるということもあり、未経験の場合は仕事を見つけるのが大変です。
なので、興味がある方は、短期でもいいので一度経験しておくと良いです。次からは「経験者」としてアピール材料になるので、次回以降のベビーシッターのバイトがしやすくなります。
そういう意味では知り合いの子供の面倒を見てみるとか、友達でベビーシッターをしているという人がいたら、その子ができないときの代わりをしてみるとか、何かしらで経験を積むとベビーシッターの仕事は見つけやすくなります。
この仕事は日系サイトでもよく見かけます。
特に学校が始まる9月や、夏休み期間などの求人を多く見かけます。
ベビーシッターやオーペアをしたい人もいるかと思いますが、ベビーシッターと言うものの、お子さんの年齢はベビーには限定されません。
親御さんが夜に出かけたい時にちょっとお子さんの面倒を見るものから、既に小学校に通っているくらいの大きなお子さんの学校の送り迎えなど、その家族によって様々です。
あまり小さいお子さんだと心配ですが、ある程度大きな子だと一緒に遊んであげたり、食事を食べさせてあげたり、小学校に迎えに行ったりする仕事があります。
私は最初、友人の紹介で3歳のアメリカ人の男の子のベビーシッターをしました。その時は親御さんが夜に出かける際に男の子と家で一緒に過ごし、面倒を見るという仕事を数回しました。
お母さんがいなくなった後、ずっと泣いてしまい大変でした。
その後、泣き止んだら用意されていた夕食を食べさせ、一緒にちょっと遊んで、その後ベッドに寝かし、親御さんが帰ってくるまで待っているという感じでした。
その後、今度はサイトで見つけたベビーシッターの仕事で、6歳と8歳のハーフの男の子二人の面倒を見ると言う仕事を見つけました。
こちらもお母さんが夜に出掛ける時に二人の面倒を見るバイト内容で、お母さんが不定期に出掛ける際何度か単発でお仕事をさせてもらいました。仕事内容としては、こちらも上記と同様に夕方お母さんが用意した夜ご飯を食べさせ、その後お風呂に入れます。
と言ってももう大きいので、一人で入れるのですが、ちゃんと洗っているか、ちゃんと体を拭いているか見てあげます。その後、一緒に遊んで、お母さんに言われた決まった時間に二人をベッドに寝かせてあげて、お母さんが帰ってくるまで家で待っているというものです。
5歳以上になると、一人で何でもできるので楽なのですが、やんちゃな子だと体力が必要です。特に男の子2人だと結構体力が必要だったり、いたずらっ子だとお風呂の最中に水を掛けられたりなんてこともあります。ベビーシッターには汚れても良い服で働くことをお勧めします。
内容的には簡単なので、未経験者でもこういったあまり負担のないベビーシッターの仕事を経験してから、フルタイムの住み込みのオーペアや、定期的に通って仕事するのも良いかと思います。
私のように不定期の仕事あれば、定期的に週2~3回というものや。また、毎日お子さんの学校の送り迎えと学校後に数時間一緒にお子さんと過ごす代わりに、宿代と食費を提供してくれるというようなベビーシッター〈オーペア〉というようなものもあります。
ベビーシッターの依頼内容は家族によるので、ご家族と性格が合うと楽しい仕事です。
仕事をしたいなら最初はロンドンがお勧め
私は一番よくある日本食レストランではアルバイトをしていないのですが、やはり賄い付きの事も多いので、食費が浮くのでお得な気がします。
ホールは語学力も必要になりますが、キッチンでのバイトですと語学がそんなにできない方でも仕事が得られる確率も多いです。
また、料理も学べるので料理が嫌いでなければ面白い仕事でもあります。
ロンドン以外の地方都市に行くと求人数も減りますので、最初の英語に自信が無いステージでは、ロンドンを拠点として生活する方が良いでしょう。
ワーホリの場合、現地生活に慣れて来て、仕事を通じて自分の英語力にも自信が持てる状態になったら、他都市に移動するプランも良いでしょう。
しかし、学生ビザの場合は、学校のこともあるので、気軽に都市移動もできません。
最初から地方都市に行く場合は、英語がある程度できる状況になるまでは、アルバイトは我慢せざるを得ない可能性も頭の片隅に入れておきましょう。