【SIMカード購入】イギリス携帯電話の初心者ガイド!
海外到着時に準備をする事はいろいろありますが、その中でもまずやっておきたいのが携帯電話の手配ですよね!
このコラムではイギリス渡航時の携帯電話の手配についてご紹介をしていきたいと思います。
短期留学や短期旅行者は不要
日本の生活でも欠かせない携帯電話(スマートフォン)ですが、例えば1,2週間のような短期旅行や留学の場合にはわざわざイギリス現地で手配しなくても大丈夫です。
短期渡航者の場合には、何よりイギリス現地の滞在時間も限られていますので、わざわざ携帯電話の手配で時間を使うのはもったいないですので!(その時間を使って、イギリスの観光名所を1つでも多く見て回りましょう!笑)
一方で、もしあなたが3週間や4週間(1ヶ月以上)滞在するような場合には、現地で携帯電話を手配した方が割安ですし、何より便利ですので、そうした場合にはぜひ携帯電話の取得を前向きに考えていきましょう!
イギリスの携帯電話事情
先ほど「数週間の短期滞在の方であれば、現地の携帯電話がなくても良い」とお伝えしましたが、そう言えるのは、実はイギリスではフリーWi-Fiの普及率が日本に比べてものすごく高いためです!
滞在先のホテルやホームステイ、シェアハウス、語学学校内、空港、マクドナルド、スタバはもちろんですが…イギリスでは駅、バス、電車、カフェ、レストランに加えて、なんとスーパーや郵便局、銀行にもフリーWi-Fiがあったりします。
特にロンドンや市内中心部であれば、単純なお店の数自体も多いですので街中ではWi-Fiで困るような事はありません。
また、たとえ営業時間外でお店が閉まっていても、店舗のドア前に行けば運良くWi-Fiが拾える事もあったりします。(笑)
イギリスではこうしたフリーWi-Fi天国と言えるような状況ですので、たとえ長期留学者の方でも「到着後すぐに携帯電話を契約しなきゃ!」と焦る必要はありません。(最初の2、3日はフリーWi-Fiを駆使して不自由なく生活する事もできると思います)
ただし、イギリスでもロンドン以外の郊外都市や田舎へ直接渡航されるような場合には、フリーWi-Fiのスポットも限られますので、そうした方は事前に用意しておくと便利だと思います。
イギリス携帯電話の契約方法
早速、実際のイギリスでの携帯電話契約方法をステップごとにご紹介していきます。
ステップ1) 渡航前の準備(機種の確認)
最初のステップは、イギリスへ持っていくご自身のスマホがまずはSIMフリー機種であることをチェックする事です。
SIMフリーとは、SIMロックがかかっていない携帯電話の事を言います。
このSIMロックが掛かっていると、特定の電話会社=キャリアでしか使えない設定になっていますので、せっかくイギリスで手に入れたSIMを入れても使えません!
> 例
・docomoでSIMロックがかかっている
→ docomoのSIMカード(通信サービス)しか使えない
・SIMロックが掛かっていない(SIMフリー)
→ どの通信サービスでも使える(イギリスの携帯電話会社も使える)
このSIMロックがかかっている事を知らないままイギリスに出発してしまうと…大変な事になってしまいますので…必ず出発前に自分の機種(スマホ)がSIMフリーかどうかをチェックしていきましょう。
もし自分のスマホがSIMフリーかどうか分からない場合には、携帯ショップや携帯電話会社のカスタマーセンターへ電話をして確認するのが確実でオススメです。
その上で、もしロックがかかっていたら店舗や窓口で「SIMロックを解除したいです」とお願いをしていきましょう!
ステップ2) イギリスのどこでSIMを買うかを検討
次のステップは、SIMカードをどこで手に入れるかを検討していきます。
イギリス国内ではSIMカードの販売や入手は決して難しいものではなく、到着直後のイギリスの空港内、駅、スーパー、コンビニ等で売っていますので手に入れることは非常に簡単です。(インターネット通販などでイギリスのSIMカードを日本で手に入れることもできます)
しかし、SIMカードを見つけたり購入したりするのは簡単なのですが、現在日本でも格安携帯電話会社も含めるとかなり種類があるように、イギリスでも携帯電話会社やSIMカードの種類は多岐にわたり、会社選びは迷う事が多いと思います。
具体的にはイギリスには「O2」、「EE」、「Vodafone」、「Three」、「Vergin mobile」、「TESCO mobile」、「BT mobile」、「giffgaff」などいろいろな会社があります。(実はこれらもごく一部の種類となっていて、イギリスはヨーロッパ諸国からの参入電話会社などもあるためさらに数多くの種類があります)
個人的には、気軽に契約できて比較的有名で、かつリーズナブルなプランもある「EE」、「Three」、「giffgaff」あたりがオススメです。
ちなみに、SIMカードはできるだけ早く準備した方が便利なため空港などで購入しても良いのですが、荷物をたくさん持っている状態でSIMカードを買ったり、設定したりするのは大変です!
そのため、オススメとしてはイギリスの最初の住まいに到着して「一息ついた翌日」や「翌々日」あたりが良いでしょう!
おそらく到着直後の住まい(ホテルやホームステイ)でも、おそらくフリーWi-Fiがあると思います。
よほどの田舎に行かない限りは、市内中心部の各所、駅やバスなどでフリーWi-Fiを利用できるので、「到着直後インターネットが使えなくてめちゃくちゃ困る!」という事にはまずならないはずです。
そのため、まずは無事に最初の宿泊先に到着したらまず一息入れましょう!(イギリス渡航では、長旅による疲れや時差ボケもありますので、当日はしっかり休むのが吉です)
そして、翌日や翌々日に荷物をそこにおいて、手ぶらの状態で周りを散歩などしながら、スーパーやコンビニ、駅などでSIMカードを買って、家に戻ってからじっくり設定すれば安心ですね!
ステップ3) どのSIMカードを買うか検討
イギリスの携帯電話会社は数多くありますが、SIMカードにも実は種類が2つあります。
1つは日本でも一般的な「月額制(Montly)」、もう一つは必要分をチャージして使う「プリペイド式(Pay as you go)」という種類です。
月額制(Monthly)はいわゆる携帯電話会社との「契約」になりますので、イギリスでの身分証明書、住所証明、銀行口座などの書類提示が必要になるためハードルが高めです。
また、契約時に最低契約期間(縛り)などもありますので、特別な希望がない限りは、そうした面倒な契約もなくすぐに使える「プリペイド式」がオススメです。
費用としては若干月額制の方が割安ではありますが…数ヶ月程度の短期在や短期留学の場合には契約ハードルが低いプリペイド式の方が断然使いやすいですね。
ちなみに、最近はプリペイドスタイルでもサブスク式(毎月決まった金額がチャージされて繰り越しなどもしながら使える便利な契約スタイルで月額制とプリペイド式の中間のようなもの)も携帯電話会社によってはありますので、そうしたサービスを利用するのも良いでしょう。
それから、プリペイド式から月額式へ移動する場合には、使っていた番号をそのままお引っ越し(別の携帯電話会社へ番号の移動)もできます。取り敢えずはいったんプリペイドにしたけど、現地生活や英語にも慣れてきていろいろ調べたら、自分には月額制が合っていそうだな!」となれば、プリペイド式から月額式に変える事も簡単です。
なので、めちゃくちゃ携帯電話会社にこだわりがない限りは、「まずはお試しでプリペイド式をとりあえず使ってみるぞ!」という軽い感じでも全然良いと思います。
下記に各社のプリペイド式の費用などを簡単にまとめましたので、ぜひコンビニやスーパー、駅などでSIMを購入する時の参考にしてみてください!
<2022年10月時点>
ギガ数と月額費用を比べると日本よりも割安に感じると思いますし、各社比べても費用に2倍、3倍ものめちゃくちゃ大きな差はありませんので、気軽に契約ができますね。
ちなみに、携帯電話会社も毎月チャージ(課金)ができるサブスクスタイルに力を入れて販売しています。
これは携帯電話会社側にとって都合が良く「利用者がデータを使う、使わないに限らず、毎月契約している一定金額の課金ができて、安定的な売上げに繋がるため」です。
実際、サブスクスタイルだと割安なデータ料金などが設定されていますので、「私は毎月結構データをガンガン使う!」という形にはサブスク型のプリペイドがオススメです。
一方で、もし「私はそこまで毎月たくさんデータを使わない!」という場合にはサブスク式(月額課金)だと無駄が出てしまう場合もあるため、そうした場合には「No-contract(月額契約なし)」という表記を見てSIMカードを買っていきましょう。
また、ThreeやEEなどは実際の店舗がありますので、SIMの種類が決まったらそうした店舗に足を運んで設定を手伝ってもらうというのもオススメです。
ステップ4) 購入後の設定方法
無事SIMカードを購入したら次は設定になります。
SIMカードを購入した際にはそのパッケージに説明書がついていますので、それを見て頂くのが一番早いと思います。
ただ、ここでは参考までにThreeの設定方法をご紹介します!以下、公式のセットアップ動画です。
オススメはThreeの店舗に行ってSIMカードを購入し、そこの店舗で店員さんに依頼をしてすぐにセットアップもして貰う方法です。
ロンドン市内にはThreeの店舗も数多くあるので最寄りの店舗に足を運んでみましょう。
また、もしThreeの店舗でSIMを買った場合にはこのように手続きをします。
簡単ですね!(笑)ショップのプロにやって貰えると一番簡単で確実です。
もし、スーパーやコンビニなどでSIMを買った場合にはこんな風に手続きをします。
※モバイルデータ通信を「ON」、データローミングを「ON」にする。
※モバイルデータ通信ネットワークのAPNという項目が「three.co.uk」に代わっているはずです。
どちらも思っているよりも簡単ではなかったでしょうか?
機械が苦手な方や心配な方はThree店舗訪問がオススメですが、基本的にSIMカードを入れ替えればすぐに使えるような形になっていますので、ほとんど困る事などもないと思います。
ステップ5) チャージについて
プリペイド残高が減って来た場合には、残高をチャージ(Top up)をする必要があります。
このチャージ(Top up)にはいくつか方法がありますが、オススメはアプリです。
Threeには「Three Pay As You Go アプリ」というアプリがあり、一度ダウンロードをして設定をすれば、好きなタイミングでチャージができたり、残りのデータなども確認できたりするので非常に便利です。
もしアプリを使わずにチャージしたいという場合には、ウェブサイトからThreeのマイページ(My3 homepage)へログインをしてチャージをする事もできます。あとは、コンビニやスーパーなどでVoucher(日本のコンビニで並んでいるプリペイドカードのようなもの)を買って、そのVoucherコードでチャージする事もできます。
ちなみに、このVoucherのコードでチャージする時にはThreeのマイページからでもできますし、電話番号「444」を押してThreeに電話をすると自動音声でTop upの案内がされますので、自動音声からのチャージもできます(Voucherの16桁の番号を入力してチャージします)
まとめ
いかがでしたでしょうか?日本でも「携帯電話会社がどこが良いのか…」と調べ出すとキリがなくなるように…イギリスでも携帯電話各社がしのぎを削っていますので、本当にベストな電話会社を何十社から1つだけを選ぼうと思うとかなり大変です。
例えば、日本でもインターネット会社や携帯電話会社、電気会社選びなどが好きな方はイギリスでも全然凝って頂ければ良いと思いますが…たいていの人は「うーん。。面倒だな。。」と思う方が多いと思います。(苦笑)
そのため、まずはいったんプリペイドでどこか使ってみてから、お友達やホームステイファミリー、学校の先生に聞いたりして、必要であれば乗り換えれば良いと思います。
幸いイギリスプリペイドのSIMカードは何百ポンドというような決して大きな買い物ではありませんので、気軽にまずはスタートしてみて、その後にどうするか考えていけば大丈夫です!
また、海外での携帯電話契約と聞くと不安になる方も多いかも知れませんが…これまで「めちゃくちゃ頑張ったけど、どうしても携帯電話の契約が海外でできなかった…」という留学生はおらず、1回も耳にしたことはありませんので、あなたも絶対に携帯電話問題なく契約できるはずです!
到着後の事は、出発前には必要以上に心配せず無事到着してから、携帯電話を含めて一つ一つ生活に馴染んでいけるようにしていきましょう!(無事、海外で携帯電話の契約ができたらうれしいですし、自信にも繋がるはずです!)