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Wiseが話題沸騰!海外送金もデビットカードも超便利

更新:2024/05/31(公開:2023/08/10) 著者:中山 大輔 1097 Views

みなさんは世界的な国際送金サービスを手がけるWise(旧 TransferWise)という企業やサービスを耳にしたことがありますか?

実は、このWiseは留学生やワーキングホリデーにとって、非常に便利でメリットのあるサービスになっているので、Wiseをまだ知らない人や詳しく知りたい!という人に向けてしっかり解説しています。

このコラムを読んでぜひ上手に使いこなしていきましょう!

Wiseって?

Wiseは2011年にイギリスのロンドンからスタートした国際送金サービスの会社で、一言で言うと「格安海外送金サービスの会社」です。

なんと会社設立からたった10年後の2021年にはロンドン証券取引所に上場を果たし、今や世界で一番勢いのある海外送金の会社となっています。

このWiseが大きく躍進したのは、これまで主に銀行が担っていた海外送金業務を「銀行よりも圧倒的に安い為替レートと手数料で実現」したためです。

 

ここ数十年で海外出張や留学、海外との取引などが驚くほど増えましたので、世の中には「安く、簡単に海外へお金を送りたい!」というニーズが非常に多かったんです。

しかし「銀行の海外送金って手数料が高いし…それに為替レートも不利。銀行窓口に行くのも面倒だし…」と不満を抱える人も多いのが実情でした。そうしたところに…このWiseが颯爽と登場!

Wiseはお得で便利な格安海外送金サービスを世の中に提供したことで、銀行の海外送金業務を圧倒し、大躍進となったんですね。

 

Wiseの仕組み

ではなぜWiseは、従来の銀行が行う海外送金サービスに比べて、圧倒的有利なレートと手数料を実現できたのでしょうか?

その理由はある意味で逆転の発想と言えるもので、Wiseは「海外への送金をしなかったからこそ」有利なレートと手数料を実現したのです!

「え?どういう事!?」と思いますよね…(笑)早速、従来の海外送金とWiseの仕組みを見ていきましょう。

 

 

これまでの海外送金は、Aさんのお金(右上)がBさんの口座(左上の送金先銀行)まで一気にお金が動くというものではなく、中継銀行という中間地点を通してお金が動いていました。

この中継銀行は1つの場合もあれば、複数の場合もあるのですが…銀行も商売で海外送金をしていますので、各銀行が送金中継するごとにしっかりと手数料を取るんですね。(笑)

そうすると、海外送金が終点に着く頃にはたくさんの銀行が手数料を取った後なので…結果としてBさんの口座に届くお金も少なくなってしまいます。

 

一方で、Wiseの仕組みはこんな感じです。

① まずアメリカ在住のAさん(右上)が日本のお店(右下)へ海外送金をしたい!と思います。

Wiseの仕組み(アメリカのAさんからの送金)

↓ ↓ ↓

② Aさんは直接海外送金で日本のお店へ支払うのではなく、Wiseへお金を支払います。

Wiseの仕組み(AさんがWiseへ支払い)

↓ ↓ ↓

この時「賢いWise君」はどうするかというと…Aさんのお金をWiseのアメリカ口座へ入れます

一方で「賢いWise君」は実は日本にも日本円の口座を持っているので、その口座からお店へ振込(国内振込)をするのです。

Wiseの仕組み(お店に支払い)

 

Bさんの例も見てみましょう。

③ 日本在住のBさんはアメリカにあるホテルへ海外送金をしたい!と思います。
Wiseの仕組み(アメリカに支払いをしたいBさん)

↓ ↓ ↓

④ 通常であればBさんがアメリカのホテルへ海外送金をするのですが、BさんはWiseへお金を支払います。

Wiseの仕組み(BさんはWiseに支払い)

そうすると…「賢いWise君」は同じように日本にある日本円口座へBさんのお金(日本円)をそのまま入れてしまいます

一方で、ホテルにはアメリカにあるアメリカドルの口座から支払いをしたのです。

Wiseの仕組み(Wiseがホテルに支払い)

どうでしょうか?

 

こうする事でなんと「賢いWise君」は「海外への送金をしない」を実現していたのです!

 

お金を受け取る側は、結局代金がきちんと支払われれば問題ありませんので、それがたとえ国内の送金(普通の振込)であっても全然問題ないんですね。

実際のお金の動きはもっと複雑ではありますが、大まかに説明すると上記のようにWiseはインターネットを通して各国で送金をしたい人同士をどんどんマッチングさせて支払いを行っています

そして、銀行を経由しない事で手数料や為替レートをできる限り押さえて便利な海外送金サービスを実現しているんです。

 

Wiseの利用シーン①(海外送金)

上記のようにWiseを使えばお得な為替レートと安い手数料で海外送金が実現できますので、留学やワーキングホリデーでもぜひ積極的に使っていきたいですよね。

このWiseを利用するにはまずアカウント開設をしなければいけないのですが、ここで1つ注意点があります。それは、Wiseのアカウント作成は必ず日本で済ませておくという事です!

Wiseはグローバル企業ですので、渡航した後(渡航国)でもアカウントを開設できるのですが…実は渡航後のアカウント作成は非常に大変です。。

 

例えば、日本とカナダで、それぞれWiseアカウント作成に必要な書類は下記のようになっています。

 

上記のように日本であればマイナンバーカードさえあればすぐに口座開設ができます。また、もしマイナンバーカードがない場合でも、運転免許証やマイナンバー通知カードや住民票の写し(6ヶ月以内発行)で発行ができます。

一方で、カナダの場合には身分証明書(パスポート)に加えて住所証明書類という書類を提出しなければいけません。この住所証明書類というのが非常に厄介で、これは外国人である私たちにはなかなか準備ができないものになります。

 

具体的な住所証明書類はこのようになっています。

・銀行が発行する取引明細書
・クレジットカードの取引明細書
・税金の通知書
・自動車の車検証
・運転免許証
・金融機関や政府発行の書類

 

まず銀行の取引明細書ですが、そもそもカナダで銀行を開いていないとこの書類は手に入りませんので、急ぎでWiseのアカウント作成をしたい時には困ります。

また、クレジットカードは日本で作ったカードを海外へ持っていく事になるため、クレジットカードの住所は日本の住所になっているため使えません。

そして、税金の通知書についても渡航先でそうした書類をすぐに受け取ることはできません。(特に到着直後では税金も支払っていないため入手は困難です)

 

そして、留学先ではたいてい自動車や運転免許証も持っていないですし、政府発行のビザ書類などにも現在の住所までは記載されていません。

ちなみに、住所が記載されている公共料金(電気、ガス、水道)や携帯電話の領収書などは住所確認書類としてはNGですので…この住所確認書類が準備出来ず、八方塞がりとなり最悪現地ではWiseのアカウント作成を諦めるしかない場合もあるかもしれません…。

上記のように、海外ではこの住所証明書類でつまずいてしまいスムーズにWiseアカウントが作れない可能性があるので、必ず日本で忘れずに作っておきましょう!

 

→ Wiseのお申込サイトへ移動します。

 

Wiseの利用シーン②(デビットカード)

また、Wiseのアカウントを作成したら、Wiseデビットカードも一緒に注文する事をオススメします!

なぜならWiseは「格安海外送金ができる」というだけではなく、専用のデビットカードを使う事で各段に便利になるからです。

このカード発行には発行手数料が1,200円(初回のみ)掛かりますが、年会費は無料ですのでこれも出発前に作っておくとベストです。

 

カードの発行は、アカウントを作った後にアプリやマイページから申込できます。

しかし、カード到着までに2週間ほど時間が掛かりますし、出発が近づくほどドタバタと忙しくなるため、アカウントを作成後すぐにカード作成手続きを開始しましょう!

 

ちなみに、Wiseデビットカードのメリットは下記の通りです。

・ATMで現金を引き出すこともできる
・Wise口座のお金を引き出さなくてもすぐに使える
・円高の時に外貨へあらかじめ替えておける
・口座内に日本円だけしかなくても使える
・専用のアプリで安全に使える

 

一つずつ見ていきましょう!

メリット1)ATMで現金を引き出すことができる

→ WiseデビットカードはWise口座のキャッシュカードのように使えるため、海外のATMから現金を引き出すことができます。

30,000円以上の引き出しだと1.75%の手数料が掛かりますが、1ヶ月30,000円未満であれば2回まで無料で利用できます。

ちなみに、引き出す際のレートも「Wiseならではのお得な為替レート」になっているためご安心ください。

 

メリット2)Wise口座のお金を引き出さなくてもすぐに使える

→ Wiseデビットカードはマスターカードブランドとなっていますので、マスターカードのマークがあるお店ではそのまま使う事ができます。

ATMで現金をわざわざ引き出さなくても口座の残高から直接カード決済ができるのは便利ですし、デビットカード決済であれば上記のATM引き出し手数料を気にしなくて良いので安心ですね。

また、WiseデビットカードはApple Payにも登録可能ですので、スマホ決済、キャッシュレス決済も使えます。

日本でWise口座とWiseデビットカードをしっかり作っておけば、渡航先で銀行を開設しなくても簡単にお金のやりくりができてしまいます

 

メリット3)円高の時に外貨へあらかじめ替えておける

→ Wise口座はマルチカレンシー(複数通貨対応)になっていますので、日本円やアメリカドル、ユーロ、カナダドル、オーストラリアドル、フィリピンペソなど渡航先の通貨を事前保管しておくことができます。

またWise口座の対応通貨は約50もありますので、基本的にどの通貨でも保管できると考えておいて大丈夫です。

そして、このマルチカレンシー口座の最大のメリットは、自分の好きなタイミングで両替ができるという事です。

 

例えば、下記のように円高の時に外貨に替えておくことでより多く外貨を準備することができます。(もちろん両替する時のレートもWise専用のお得なレートで行えます!)

・30万円をアメリカドル(130円)の時に両替→2,307ドル(165ドル多い)
・30万円をアメリカドル(140円)の時に両替→2,142ドル

 

もし留学のタイミングが分かっている場合には、1日でも早くWise口座とデビットカードを作って「円高だな」と思う時に両替しておくとベストです。

一方で、もし今「ものすごく円安だな」と思うタイミングであれば、両替は海外渡航後(ギリギリまで遅らせる事)で、結果として出発前よりも「円高のタイミング」で両替ができますので、お得と言えます。

 

メリット4)口座内に日本円だけしかなくても使える

Wiseのマルチカレンシー口座ですが、実はWiseの口座の中に日本円だけしかなくても気軽に使えるような仕組みになっています。

 

・日本円口座に30万円
・カナダドルに2,000ドル
・アメリカドルは0ドル

 

例えば、口座内が上記のような場合でも、日本円からアメリカドルにその場で両替されるためアメリカドルが0であっても、アメリカで気軽にWiseデビットカードを使えます。

ちなみに、複数の通貨がある場合には手数料が最も安くなる通貨で自動両替されるため、わざわざ使う通貨をどれにしようかな~と選ぶ手間もありません

 

メリット5)専用のアプリで安全に使える

→ WiseデビットカードはWiseのスマホアプリと連動していて、カード利用時はアプリに通知が出ます。

そのため不正利用された際などにもすぐに気づく事ができますし、アプリで即座にカード利用を凍結する事もできます。

世界的企業のWiseですので、便利な面だけではなくこうしたセキュリティ部分もしっかりしているんですね!

 

また、この便利なWiseのデビットカードのメリット・デメリットもあわせてご紹介します!

Wiseデビットカードのメリット

・高額決済や高額送金ではお得
・現金引き出しが得意
・円高時の両替でさらにお得

 

まずWiseデビットカードはWiseのお得な為替レート、手数料をそのまま使えるため特に高額決済や、まとまったお金を一気に送金した時にメリットがあります。

一方で、少額決済の場合には、そうしたお得な為替レート、手数料に関する差額はごくわずかになるため、少額決済の場合にはレートや手数料に対して、あまり神経質にならなくても大丈夫です。

なぜなら下記のように少額決済(1000円)程度だと差額は35円(1,441円-1,406円)だけになりますし、これくらいの差額は毎日動いている為替レートやクレジットカードのポイントなども含めるとごくわずかなものになるからです。

 

例)2023年7月25日のデータ
・クレジットカード(エポスカード)の利用手数料は1.63%
10アメリカドル→日本円で1,441円の引き落とし(レートは144.14)
・Wiseデビットカードの両替手数料が0.5 USD(0.5%)
10アメリカドル→日本円で1,406円の引き落とし(レートは141.315)

 

しかし、50万円や100万円のように大きなお金をごそっと送金する際や、決済する場合には上記の差額は大きくなりますので、高額決済や高額送金にはWiseを使うとお得です。

 

次のメリットは、WiseデビットカードからATMでの現金引き出しが得意な所です。

クレジットカードでもATMから現金の引き出しができますが、クレジットカードだとそれはキャッシング(カード会社への借金)になってしまうため、ATMでの現金引き出しのお得度はWiseデビットカードが有利になります。

 

それから、最後のメリットはWise口座はマルチカレンシー口座ですので、うまく円高のタイミングで両替をできれば手数料やレートなど細々したレベルの話ではなく「圧倒的にお得!」という状態になれるという点です。

為替に興味がない方であっても、できるだけ早くWise口座を作っておいて月に1回チェックするだけでも、ある程度の円高タイミングで両替ができますので、チャレンジをしてみるのも良いと思います。

 

Wiseデビットカードのデメリット

・経済的信頼度の低さ、ID(身分証明)としては弱い
・1回、1日ごとの利用限度額や保有限度額(100万円)がある
・カード自体にポイントや特典が付かない

 

一方、Wiseデビットカードのデメリットは、まずクレジットカードと比べると信頼度や身分証明書としての力が低いという点です。

クレジットカードはクレジットカード会社がその人の収入や家族構成、職業などを踏まえて審査して発行されるため、海外では「クレジットカードを持っている=きちんとした収入や支払い能力がある」と見られます。

一方で、Wiseデビットカードは本人確認ができれば誰でも作れてしまうカードですので、収入や支払い能力、身分を証明するという力は弱くなっています。

 

次のデメリットはWiseデビットカードには1回、1日ごとの利用限度額があり、また口座全体の保有限度額(100万円)があるため、あまりに大きな買い物や1度に多額の現金を引き出すのには向いていません

クレジットカードであれば1ヶ月の利用制限額があるだけですし、引き落とし先の口座が100万円以上あっても特に問題にならないので、大きなお金を自由に動かすというのにはWiseデビットカードは不得意になるんですね。

 

そして、最後のデメリットとしては、クレジットカードには利用時のポイントやカード自体に様々な特典が付いたりしますが、Wiseデビットカードにはそうした特典(コンシェルジュサービス、優待サービス、付帯保険など)はない点となります。

 

Wiseの利用シーン③(現地銀行口座開設が不要)

実はWiseのマルチカレンシー口座では、下記のように海外の現地口座情報を無料で取得、利用する事ができます

Wiseの現地口座を取得できる国一覧

→Wiseの現地口座を持てる国(Wise公式ページより抜粋)

 

これまで留学やワーキングホリデーのような長期留学だと「現地到着後、銀行口座を作るのは必須」というのがいわば常識でした。

なぜなら、渡航国でアルバイトをする場合には「アルバイトのお給料を受け取るために現地銀行口座は必須」という状況だっためです。

 

しかし、Wiseを使えば「現地で銀行口座をわざわざ開かなくてもOK」という事になるのです!

このWiseのマルチカレンシー口座で作れる口座は、現地銀行口座とまったく変わりがなく、完全に現地で銀行口座を開設した時と同じように扱えるのです。

そのため、アルバイトでの雇用主にあなたのWiseの口座情報を伝えれば、そこに国内振込でお給料を受け取れます!

ちなみにWiseでの現地口座情報の作成は無料で、口座維持手数料なども掛かりませんので気軽に利用できます。

 

Wiseデビットカードのクレジットカードなどの比較

最後に、留学やワーキングホリデーの際にお金の持ち込み方で必ず話題に出てくるクレジットカードや国際プリペイドカード(キャッシュパスポート)とも比較をしてみましょう!

 

 

また、オススメの国際プリペイドカード(キャッシュパスポート)やクレジットカードの紹介コラムもぜひご参考ください。

 

 

まとめ

いかがでしたでしょうか?

Wiseアカウント作成も無料で維持費は掛かりませんので、もし迷っているのであればとりあえず今すぐ作っておくのがオススメです!

 

→ Wiseのお申込サイトへ移動します。

 

そして、海外渡航(留学・ワーキングホリデー)では、必ず「クレジットカード2枚+プリペイドかデビットカード1枚=合計3枚」は準備しておきましょう。

カード類は作成にどうしても時間が掛かってしまいますし、いざやろうと思っていても面倒だったりしますよね(笑)

そして、「また後で良いか〜」、「今度作ろう〜」だと出発に間に合わない可能性もありますので、カード類の準備は”この瞬間”に”今すぐ”動く事をオススメ致します!

 

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