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学校に通われる期間ですが、ご予算や留学可能期間の制限などがあるため、人によって様々で、一概に○週間が良い、ということは申し上げられません。しかしながら、英語力をこれくらいまで伸ばしたい、という具体的な目標がありましたら、それを達成できる期間をご提案することは可能です。
イギリスの語学学校では、学生のレベル別にクラス編成がなされます。そのレベルというのは独自の基準で定めているところもあるのですが、多くの学校が、「Common European Framework of Reference for Languages(CEFR)」を採用しています。日本語に訳すと、ヨーロッパ言語共通参照枠となります。ヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドラインで、英語力はA1~C2の6レベルで判断されます。
下記の表がそれぞれのレベルに対する英語力の説明となります。
レベル | 英語力 | |
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Proficient User | C2 | 母語話者と遜色のない熟練者 聞いたり、読んだりしたほぼ全てのものを容易に理解することができレベル。自然に流暢かつ正確に自己表現ができ、非常に複雑な状況でも細かい意味の違い、区別を表現できる。 |
C1 | 優れた言語運用能力を有する者・上級者 いろいろな種類の高度な内容のかなり長い文を理解することができ、説明できるレベル。その際、文を構成する字句や接続表現、複雑な構文用法をマスターしていることがうかがえる。 |
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Independent User | B2 | 実務に対応できる者・準上級者 自分の専門分野の技術的な議論も含めて、抽象的かつ具体的な話題の複雑な文の主要な内容を理解できるレベル。 |
B1 | 習得しつつある者・中級者 仕事、学校、娯楽で普段出会うような身近な話題について、標準的な話し方であれば主要点を理解できるレベル。 |
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Basic User | A2 | 学習を継続中の者・初級者 ごく基本的な個人的情報や家族情報、買い物、近所、仕事など、直接的関係がある領域に関する、よく使われる文や表現が理解できるレベル。 |
A1 | 学習を始めたばかりの者・初学者 相手がゆっくり、はっきりと話して、助け船を出してくれるなら簡単なやり取りをすることができるレベル |
ケンブリッジ大学付属機関であるCambridge Englishの記事によると、1レベル上がるのには、200時間の集中した英語トレーニングを受ける必要があると書かれています。例えば、ケンブリッジ検定でFCEを保持している方は、CEFRではB2となります。次のレベルであるC1(ケンブリッジ検定ではCAEレベル)になるためには、さらに200時間の授業の受講が必要になります。その他自主学習も必要になるでしょう。一日5時間、週5日勉強すると仮定しますと、最低でも8週間かかるという訳です。
もし、英語初心者の方(A1)がC1まで伸ばしたい、ということになりますと、700~800時間の勉強時間が必要になります。ですので、上記の条件で期間に換算しますとおよそ32週間(8カ月程度)が必要な計算になります。もちろん、この期間はあくまで目安になりまして、学生のバックグラウンド(年齢、国籍、学習体系、過去の経験など)により必要な学習時間は変化致します。上記を留学期間を決める一つの資料として参考にしてみてください。