A.
イギリスで取得できる英語教師コースには、大学で学ぶ年単位のものもありますが語学学校でも英語教授法を学ぶことができる4週間程度の短期のコースを用意している学校があります。英語教師コースではCELTA(Certificate in Teaching English to Speakers of Other Languages)やTESOL(Teaching English to Speakers of Other Languages)というものが有名です。英語を母国語としない大人の学生を相手にする際の教授法になりますので、内容は高度で専門的なものになっています。そのため、コースを受講する際の英語力も上級レベル(C1)以上を基準としています。英語レベルは、Common European Framework of Reference for Languages(CEFR)で判定されます、C1レベルはほぼネイティブレベルとなり、IELTSで換算すると7.5になります。これらのコースを修了しても英語教員免許を取得できるわけではなく、あくまで第二言語として英語を取得したい方への教授法(実際の授業の進め方からカリキュラム、テキスト開発等)を研究するコースとなり、日本の教員免許とは種類が異なります。
短期の英語教授法Certificate取得コースは毎日のように課題やレポートがありますので、忙しい毎日になります。コース修了後は、日本に帰国された英会話学校の講師をしたり、企業で英語講師をしたりと、主に日本での就職活動の際に強みになるでしょう。英語教育に興味がある方は、是非挑戦してみてください。尚、外国で英語を教えるためには、Certificateではなくもっと時間をかけて深く掘り下げるDiploma(1年間)やMaster(2年間)といったコースもカレッジや大学などで受講可能です。
St Giles, London Central
ASt Gilesの英語教授法コースには、Teaching Skills、Language Awareness (including grammar, vocabulary and phonology)、Learner Profiles、Materials Assignment、Unknown Language (experience learning a language unknown to you)などが含まれ、それぞれ1週間をかけて勉強します。実際に教壇に立つ実習も6時間含まれており、授業ではタイプ別の教授法をレポートにまとめる課題なども課されます。そして、最後にA language awareness test を受験します。合格すると、Certificate in TESOLが発行されます。費用は、4週間で£1,332となっています。
Language Studies International, Cambridge (LSI)
LSIケンブリッジ校では、ENGLISH FOR TEACHINGというコースを開講しており、期間は4週間です。上記にご紹介した体系化されているプログラムとは異なりますが、グループ授業の他、個人授業も受けることが可能です。グループの場合のコース費用は£1,240となります。内容は、Language and Background(言語の歴史)Language Learning and Teaching(学ぶ側、教える側のそれぞれの立場・気持ちを理解する)、Lesson Planning and Use of Resources for Language Teaching(レッスンスケジュールの作成方法、資料や教材の活用方法)、Managing the Teaching and Learning Process(レッスンの質を高める演習、生徒のモチベーションを高める方法など)になり、コース修了後はCertificateが発行されます。