イギリス英語とアメリカ英語の違いは大きいか?学ぶならアメリカ英語の方が良いのかを検証
語学留学やワーキングホリデーで渡航先を考える際、留学先の国が「イギリス英語」を使用しているのか、それとも「アメリカ英語」を使用しているのかを考慮する人は少なくありません。
実はイギリス英語を勉強するのか、アメリカ英語を勉強するのかでは、私たち日本人にとって感覚的に違いが生まれます。
同じ英語ではありますが、イギリス英語とアメリカ英語では単語やつづり、言い回しや発音、アクセントなどたくさんの異なる特徴があるからです。
「イギリス英語をアメリカ英語に違いがあるのは聞いたことがあるけれど、実際のところどうなの?」
「留学したいけどイギリス英語を学ぶべきなのか、アメリカ英語を学ぶべきなのかわからない…。」
このような疑問をもたれる方も多いのではないでしょうか?
そこで、イギリス英語とアメリカ英語の違いについて触れていきながら、英語を学ぶならアメリカ英語の方がいいのかどうかについて検証していきます!
アメリカ英語とイギリス英語での単語の違い
以下の一覧表は、アメリカ英語とイギリス英語の「単語の意味」の違いについていくつか代表的なモノを挙げます。
日本語 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
サッカー | Soccer | Football |
トイレ | Restroom | Toilet / Lavatory |
タクシー | Cab | Taxi |
アパート | Apartment | Flat |
フライドポテト | French Fries | Chips |
ポテトチップス | Potato Chips | Crisps |
大学1年生 | Freshman | First Year |
大学2年生 | Sophomore | Second Year |
1階 | First Floor | Ground Floor |
2階 | Second Floor | First Floor |
アメリカ留学の経験があり、アメリカ英語に馴染みのある私にとっては、混乱してしまう違いです。
日本での中学や高校の英語教育もアメリカ英語がベースなので、上の一覧表を見て違和感を抱く方もいるかも知れません。
私はアメリカ留学の経験があるので、特に日常生活でよく使っていた「Restroom」や「French Fries」、「Apartment」などはイギリス英語の方を見ると違和感があります。
また、1階・2階などといった階数の表し方も違います。ヨーロッパへ旅行などに行かれたことのある方は目にしたことがあると思います。
ヨーロッパでは、エレベーターのボタンが「G・1・2・3…」という風に表記されています。
イギリス英語で「1階」は「Ground Floor」と言うため、エレベーターの「G」は1階を示し、「1」は2階を示します。
日本人のエレベーターはアメリカ式ですから、この表記は非常に分かり難いのではないかなと思います。
また、私もイギリス人の方とお話しをするまで知らなかったのですが、「Freshman」や「Sophomore」などの大学の学年を表す単語は、アメリカ英語特有のものなのです。
イギリス人の方に「I am a sophomore.」と言うと、「それはどういう意味?」と質問されてびっくりしました。(笑)
単語のつづりも微妙に異なる
アメリカ英語とイギリス英語の単語のつづりには、以下のような違いがあります。
日本語 | アメリカ英語 | イギリス英語 |
中央 | Center | Centre |
映画館 | Theater | Theatre |
お気に入りの | Favorite | Favourite |
色 | Color | Colour |
記憶する | Memorize | Memorise |
免許書 | License | Licence |
旅人 | Traveler | Traveller |
旅行する(進行形) | Traveling | Travelling |
具体的な違いは、以下の通りです。
・「o」と「ou」
・「-ize」と「-ise」
・「ense」と「ence」
・「-l-」と「-ll-」
このように、同じ単語でも若干つづりが異なるのがイギリス英語・アメリカ英語の違いの厄介なところです。
しかし単語のつづりに関しては、英会話という部分に関して影響はありません。また、アメリカでイギリスのつづりを書いたとしても全くの別物ではないため、アメリカ人にも理解して貰えます。
グローバル化が進む昨今、どちらのつづりを書いたからといって、それが致命的な問題になることでもないので、あまり気にしなくても良いかも知れません。
日本人に馴染みがあるのは「アメリカ英語」
上記の一覧をご覧になって、「あれ、なんとなくアメリカ英語の方が自然。」と感じた方も多いのではないでしょうか?
それは、アメリカ英語が日本人に馴染みのある英語だからです!
私たち日本人は、中学生の頃から英語を習ってきていますが、日本の学校教育で教わる英語は、すべて「アメリカ英語」なのです。
また、テレビや映画を見ていても、その多くのプログラムはアメリカで作られたプログラムが中心です。
そのため、見慣れている・聞き慣れている・書き慣れているのはアメリカ英語であり、日本人にとってはアメリカ英語の方が違和感は少ないはずです。
日本人には耳慣れないイギリス英語
洋画をご覧になっているときに、「何となく聞き取りづらいな…!?」と思った経験はありませんか?
それは、その洋画がイギリス英語を用いる映画の可能性が高いです。
中学生のころからアメリカ英語を勉強してきた私たち日本人にとって、イギリス英語は耳慣れしておらず、聞き取り難いと感じる場合があります。
簡単な例で言うと、「I can do.」というフレーズ。
学校では「アイキャンドゥ」という風に発音すると習ったと思います。
じかし、イギリス英語の発音では「アイカンドゥ」という風に発音します。
このように、発音の仕方や読み方などが異なるので、「イギリス英語を身に付けたい!」という場合には、発音方法や読み方を改めて勉強し直す必要があります。
また、「子どものうちに英語に触れさせたい!」と考えてる親御さんも近年は増えています。子どもが英語に興味を持つために、海外アニメを見せると思います。
アメリカ制作のアニメの代表作は、「ディズニー」や「おさるのジョージ」でしょうか。一方、イギリス制作のアニメの代表作は、「機関車トーマス」でしょう。
アニメであっても発音が結構違うという意見は、インターネット上で多く見られます。日本人の場合はアメリカ英語に馴染みがあるので、どちらかと言えばアメリカ制作のアニメを見せた方がベターと言えるのではないでしょうか。
どうせ勉強するなら馴染みのあるアメリカ英語を!
これから英語を新たに勉強するのであれば、アメリカ英語がオススメです!
イギリス英語は日本人に耳慣れしていないことに加え、これまで学校で習ってきた単語や言い回しとは異なるという点が理由になります。
せっかく英語の勉強をするのであれば、一から発音やつづり、単語を覚え直さなければならないイギリス英語は手間が増えます。
中学生の頃から培った知識を生かせるアメリカ英語を学習した方が、効率良く英語を身に付けられるでしょう!
しかし、イギリス英語圏であるイギリス、オーストラリア、ニュージーランドに留学やワーホリを希望している方もいるでしょう。
その場合は、行きたい国を選んで良いと思います。最初は耳馴染みのあるアメリカ英語との違いに苦戦しますが、数カ月もすれば慣れてきます。
行きたい場所を断念してまで、英語の違いにこだわる必要性は無いと思います。
アメリカ英語を学べる留学先は?
どうせ勉強するなら、アメリカ英語の方がベターであることを紹介してきました。
中には「アメリカは留学費用が高いし…。」と懸念される方も多いと思います。
アメリカ英語を学べる国は、アメリカだけではありません!アメリカという国にこだわる必要性は無いのです。
アメリカと隣接するカナダ、そして東南アジアのフィリピンでも、アメリカ英語を学ぶことが可能です。
短期集中型で英語の基礎を身に着けたいなら、授業時間が多く、マンツーマン授業主体で勉強できるフィリピン留学を選ぶと良いでしょう。
ワーホリビザで渡航し、アルバイトでお金を稼ぎながら節約留学を考えてる方は、カナダを選べば良いのです。
より効率的に英語力を身に着けて、欧米圏でさらにレベルアップを考えている人は、フィリピン留学とカナダ留学の「2カ国留学」を選択するのも良いでしょう。
【参考記事】
ワーホリで英語力アップが目的なら「2カ国留学」すべきか?そのメリットとデメリットを検証してみた
以下、アメリカ英語を学べる3カ国の特徴をまとめました。
本場で学びたいなら「アメリカ留学」
「アメリカ英語を学ぶのなら、やっぱり本場のアメリカで学びたい!」と思われる方は多いと思います。
アメリカは、世界第3位の国土面積を誇り、50もの州があります。一概にアメリカ留学と言っても、留学される都市によって全く違った経験ができます。
ロサンゼルスやサンフランシスコといった西海岸に位置する都市は年間を通して比較的温暖な気候ですが、シカゴやニューヨーク・ボストンといった東海岸よりの緯度の高い都市は冬の寒さは厳しくなります。
ご自身の趣味や好みに合わせて、留学先の都市を選択できるのは大変魅力的です!
アメリカは世界の中心でありリーダーでもあります。
そんなアメリカには、アジアだけでなくヨーロッパや南米からも多くの留学生が集まり、国際色豊かな留学生活を送ることができます。
ワーキングホリデー制度は無いため、学生ビザ又は観光ビザでの留学になります。留学費用は割高になりがちですが、本場にこだわりたい方には外せない選択肢です。
節約留学でアメリカ英語を学ぶなら「カナダ留学」
カナダ留学の特徴としては、ワーキングホリデー制度があること!
アメリカ英語を学びながら、「アルバイトでお金を稼ぎながら節約留学したい!」方にとってはカナダへのワーホリが最適です。
カナダのワーキングホリデービザでは、最大で6ヶ月間学校に通うことも可能ですので、英語の勉強と仕事の両立も可能です。
なお、カナダは観光ビザで最大6カ月の滞在が可能であることに加え、語学学校も6ヶ月間丸々通うことができます。
カナダで半年以内の語学留学であれば、観光ビザで済みます。学生ビザの申請が必要無いので、気軽に渡航することができるのも魅力的です。
格安&短期間で英語力アップなら「フィリピン留学」
フィリピン留学の特徴は、何と言っても格安で質の高い授業を受けられること。
アメリカ・カナダの語学学校では、1クラス15名程度のグループクラスで1日4~5時間程度の授業を行っています。
それに比べてフィリピンの語学学校では、マンツーマン授業が基本となり、1日の授業料も最大で8~10時間と、圧倒的に充実しています。
また、全寮制で滞在費も学校費用に含まれますが、1ヶ月の学校費用は約17万円程度で済みます。
アメリカ・カナダなどの欧米での留学では、1ヶ月約25万円程度かかりますので、格安留学したい場合にはフィリピン留学がお勧めです。
また、学生ビザの取得などは必要なく、観光ビザでの滞在が可能です!1~2ヶ月毎の観光ビザの更新が必要になりますが、学校スタッフが全て手続きしてくれるので、ビザ手続きの手間もありません。
アメリカ英語を効率的に学ぼう!
イギリス英語との余計な違いを気にしたくないなら、アメリカ英語圏を留学地として選ぶことをお勧めします。
本場でアメリカ英語を勉強したいた方は、迷わずアメリカを選ばれると良いでしょう!
留学費用をできる限り抑えたい人は、カナダ留学やフィリピン留学、または2カ国留学を選択して、アメリカ英語を学習しましょう。
どの留学地に渡航するのが良いのか決めきれない方は、留学エージェントに相談するのが一番手っ取り早い方法です。
ビザの種類や取得方法、各国の特徴や魅力をもっと知りたい!と感じた方は、お気軽にご相談くださいね!