ロサンゼルスの名所を紹介 ~自分に大きな影響を与えた雑誌Anna Magazineより~ | 留学・ワーホリ・海外留学・語学留学は留学ドットコム

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ロサンゼルスの名所を紹介 ~自分に大きな影響を与えた雑誌Anna Magazineより~

公開:2019/12/11 著者:西山 僚汰 216 Views

あなたに、「人生を変えたもの」はあるだろうか。自分の予想だと、50:50で「はい」と「いいえ」という答えが返ってくると思う。

「はい」と答えた人、きっとあなたと自分は気が合いますので、このコラムを毎週引き続き、読み続けて下さい。

「いいえ」と答えた人、それは「人生」なんてたいそうな言葉を使っているからじゃないかなと思う。

 

あの時、あの出来事がなかったら、今の私の「人生」はないだろう、なんてとてもじゃないけど考えられない、といった具合だろう。

 

実際、一つの出来事や出会いからそれを発展させて、大きなものにするのは簡単なことではない。それなりに大きな衝撃と、それによる行動も伴わないといけないからだ。

では、質問を変えてみたらどうだろう。あなたに「影響を与えたもの」はあるだろうか?この質問では、恐らく8割の人が「はい」と答えるだろう。

生き物は、周りの影響を受けながら生きている。だから動物は進化したし、人はそれぞれ考えることも変わってくる。

 

また、あなたが気付いていなくても、何かや誰かから影響を少なからず受けている場合もある。

 

話し方から笑い方、本当にささいなことから影響を受けることもある。

そして、私たちは意識的、かつ無意識的にもそれから行動を起こしている。例えば、あなたの友達が手を叩きながら笑う人の場合、気付いたらあなたも手を叩いて笑うようになっていたり。または、昨日インスタグラムで見たレストランに行ってみたり。

そんな具合に私たちは影響を受けている。

 

自分も、沢山の人たちやものから影響を受けた。ダンスだけじゃなくても、話し方やユーモアのセンス、服装などもそう。

その中のひとつに、Anna Magazineという雑誌がある。これは遡ること今から5年前、当時住んでいた埼玉の片田舎で16歳になった自分が初めて買った雑誌だった。

その見出しの大きな、「California」という文字に惹かれて、女性向けのマガジンコーナーからためらうことなくそれを手に取った。ページをめくると、それはサングラスをかけたくなる程、カラフルで眩しい日差しに溢れた写真と、様々なタイプの人々の貴重な経験が、まっすぐで偽りない言葉で書かれていた。

 

それからその本を持ってレジに向かったのは言う間でもない。そしてその勢いのまま買った安物のウエリントン型のサングラスをかけて、気分はカリフォルニアで家路に向かったのは少し恥ずかしい思い出だ。

その時からマイケルジャクソンが好きだったし、もちろん彼はカリフォルニアに家を持っていたことも知っていた。だからか分からないけれど、カリフォルニアには何故か惹かれたのだ。

もちろん、ここロサンゼルスに来るにあたって、その雑誌は持ってきた。何度も何度も読んだその場所が、電車で30分の距離にあるなんて!

 

今思うと、その雑誌がロサンゼルスへの憧れをダンスへの愛と共に加速させてくれていたし、その雑誌が活字を好きにさせてくれた。

Anna Magazineがなければ、このコラムも絶対に書いていない。そして気が付けばそれに載っていた場所を巡っていた。

ということで、今週はロサンゼルスの観光特集…というよりAnna Magazine/Encounter(Anna Magazineのオフィシャルウェブサイト)への長いラブレターだ。感動って素晴らしい!

ローズボウル

ローズボウルはアメリカに着いて3日目に、雑誌に載っていたことも知らずにルームメイトに連れて行ってもらった。ローズボウルとは、ロサンゼルスの北、パサデナで行われるめちゃくちゃ巨大なフリーマーケットである。

毎月第二日曜日に、ローズボウルスタジアムの敷地内で開催されるこのフリーマーケット。アメリカのフリーマーケットの多くは入場料が必要で、午前9時以降は8ドル、午前8時からは9ドル、午前7時からは15ドル、そして午前5時からというバイヤー並み(もちろん中には本物のバイヤーもいるだろう)に本気な人たちは20ドルで入場することができる。

注意したいのが、フリーマーケット内では現金しか使えないのと、会場内にはATMが無いので、現金をしっかり下ろしてからいきたいところだ。夏であれば朝と言えどめちゃくちゃ暑いので、服装もしっかり考えていくのがスマートだ。無論、冬になると朝晩は寒くて昼は暑いので、防寒具も持っていきたい。

 

自分達は9時頃から行ったが、商品はまだまだ沢山あった。家具や時計などはもちろんのこと、一枚1ドルのTシャツやお値段もハイブランドなSupremeの限定モノも置いてある。値段も本当にピンキリで、レアなものはそれなりの値段がするものの、掘り出し物もあったりするから本当に楽しい。

アッシャーのTシャツは、当時のビンテージでなんと100ドル!うーん、リッチになったら戻ってくるね、アッシャー。ビンテージと言っても古びたものばかりではなく、タグはないけどほぼ新品でピカピカのコンバースもあったりしたから、これは本当にお店次第なのかも。

そして、「一体誰が買うのだろう?」というような標識や、どうやって持って帰るのか分からない大きさの家具もあった。服や小物だけじゃなくて、本当に沢山のものが売っていて見ているだけでも本当に楽しい。そして一通り見終わったのが12時頃。その頃には7月の日差しが肌を焦がしていた。

 

ここは本当に大きいから、時間に余裕を持って行くか、欲しいものを狙っていくのがおすすめだ。

 

ちなみに、ここで食べたホットドッグは抜群に美味しかったので、キンキンに冷えたレモネードと一緒に腹ごしらえするのも忘れずに!

 

アメーバミュージック

もし「どんな」ジャンルの音楽にも興味が全くない人がいるなら、この項目はスキップしてもらって構わない。だけど、何か一つのジャンルでも音楽に興味があるなら、この場所に行くことをおすすめする。

ここはAnna Magazineで見てから向かった場所。ここには、音楽に関わるものはほとんど全てが集まっている。思わず周りを見渡してしまう程の音楽の大草原には、ロック、ジャズ、ヒップホップなどはもちろんのこと、サウンドトラックやオールディーズなどの通常のレコード/CDストアではスペースが広く取られないようなジャンルでさえも、膨大な数かある。

どんなにマイナーな映画であろうと、ここではきっと見つかるはずだ。中にはヤマタツやジャパニーズディスコのCDも取り揃えていたのには驚いたなぁ。日本にいるDJの先輩がいたらテンション上がりまくっていただろう。もちろん今アメリカでも人気のK-POPもその隣にしっかりありました。

 

そして、中古のCDの品揃えも充実していて、一枚2ドル前後からという破格の安さだ。気付いたら両手にCDを抱えていても、それは音楽好きなら仕方ないこと。もちろん、レコードも新作から名盤まで沢山取り揃えているから、レコードでDJをする人なんかにも嬉しいところ。レジの後ろにはサイン入りのレコードまで!テイラースウィフトのサイン入り、やっぱり高いね。

レコードプレーヤーも数種類あって、針の品揃えも充実している。ここまでは渋谷のタワーレコードもなかなかいい勝負だと思うが、アメーバミュージックに軍配が上がったのはカセットテープの多さだ。最近、日本でもカセットテープの需要が高まってるのはご存知だろう。もちろんここアメリカでも人気で、アーバンアウトフィッターズにもいくつかカセットテープや、プレイヤーが置いてあるくらいだ。

だから昔からカセットテープを扱っているアメーバミュージックにとっては、やっとまた時代が追いついたかと思っているに違いない。なんて完璧な音楽空間なんだ…。 いや、まだこれは一階の話です。そう、二階もあります。沢山のポスター達を横目に二階に上がると、そこにはまた凄い数のDVDやVHSが。二階は映画のフロアになっていて、ラブコメディやマーシャルアーツもの、といった具合にジャンル分けされていた。

 

音楽ファンのみならず、映画ファンをも巻き込む程の圧倒的な品揃えは、完全にタワーレコードを優っていた。「いやいや、タワレコにはTシャツや本もあるでしょう!?」という方、そうなんですアメーバミュージックにもあるんです。アメーバミュージック限定モノや、映画、アーティストのグッズまで店の中ほどにぎっしり置いてある。

書籍も新品と中古で取り揃えていて、アーティストが表紙の雑誌などもあるからマニアの方にも喜ばれるはず。思えば日本にいた時は、時間があれば渋谷のタワーレコードに行ってディグしていたけれど、ロサンゼルスに来てからというもの気付けばSpotifyのニューリリースからしかチェックしていなかったなぁ。

そして店内で耳をすますと、レコードやCDのケースが当たるパタパタという音がレゲエのBGMと一緒に響いていたのに気が付いて、「やっぱりデータじゃなくてモノだよなぁ!」とひとりでテンションが上がってしまった。ストリーミングサービスにはない音楽も沢山あるし、やっぱりモノとして音楽を持つことの幸せは特別だ。さあ狙っていたアルバムをリストアップしたら、ハリウッド/バイン駅に向かわないと!

 

→ 圧倒的な品揃えのアメーバミュージック。

 

イン・アンド・アウト

アメーバミュージックで音楽に浸りながら、どのマイケルのピンを買おうか迷うこと2時間。ようやくBADのアルバムカバーのピンバッジを買ったら、急にお腹が減ってきた。Anna Magazineを読んでここに来たんだから、「この場所で食べない訳にはいかない!」ということで向かったのが恐らく知っている人も多いIn N Out Burger(イン・アンド・アウト)というハンバーガー”レストラン”。

どれだけ日本でヘルシーに玄米を食べて毎週ヨガに行っている人でも、「アメリカという土地に来たら治外法権だ!」と言わんばかりにかぶりつきたくなるのが、やっぱりハンバーガー。無難に日本でもあるマクドナルドを…という人も身近に多かったが、カリフォルニアに来たならやっぱりここを逃しちゃいけない。

西のIn N Out、東の5 Guys(こちらもまた大手のハンバーガーチェーン)と言うくらいに、カリフォルニア出身の有名ハンバーガー”レストラン”なのだ。なぜ先ほどからこだわって”レストラン”という言葉を使っているのかというと、他のハンバーガーチェーンに比べてこだわりが半端じゃないから。

 

もちろんビーフは冷凍されていないものを使っているし、野菜も新鮮。フライもお店で切ったじゃがいもを、注文を受けてから揚げる。そしてこの手法で全店統一するために、アメリカ全土にはお店を置かずにカリフォルニアにわざと集中して出店しているとなったら、バーガーへの本気度が伝わるだろう。

さあそんなバーガーを楽しみにしながらスケートボードを漕ぐこと10分。アメーバミュージックからすぐ近くにもある。午後1時という時間柄、お店はかなり賑わっていた。

だけどそこは流石で、回転率はめちゃくちゃいい。オーダーするのにも殆ど並ばなかったし、食べ物が出てきたのも10分も待たなかった。だけどお店はほぼ満席。赤と黄色のカラフルでアメリカンな店内は沢山の国の言葉が飛び交いながら賑わっていた。

 

→ 大賑わいの店内だが回転率も良く待ち時間も少ない。

 

「メニューが多いと、英語分からないし注文しにくいんだよね…。」という方、ご安心を!”メニューにあるのは”、ハンバーガー、チーズバーガー、フレンチフライ、シェイクというこの4つだけ。ね、凄くシンプルでしょ?

でも、ここはなんと言っても誰でも頼める裏メニューが充実しているんです。例えば、「3×3」でオーダーするとパテとチーズが3枚ずつ、といった具合にボリュームを調節できるのはもちろんのこと、「ダブルミート/チーズ」といったようにそれぞれを足すことも可能。

もっとアレンジの効いたものを!という方には「アニマルスタイル」をおすすめしたい。ハンバーガー/フレンチフライに刻んで炒めた玉ねぎ、そしてピクルスが入った特製ソースをトッピングしてくれます。ちなみに、この時はフレンチフライにチーズと一緒にトッピングしてもらいました。

 

心の中のサンドウィッチマンの伊達さんが、「カリフォルニアだからカロリーゼロ」と言ってくれたので高カロリーをもろともせずに頂けました。

「いやいや私は心の中に伊達さん飼っていません!」という方にオススメなのが、「プロテインスタイル」というバンズの代わりに店で手でちぎってくれたフレッシュなレタスでサンドしてくれるバーガー。

これなら胃もたれが心配な人もぺろっと食べれてしまう。わがままボディーのわがままなアメリカン達はもちろん、世界中から訪れた様々な人に愛されるハンバーガーレストランは、あなたのわがままも聞いて満足させてくれること間違いない。

 

ROW DTLA(ロー・ディー ティー エル エー)

この場所がAnna Magazineに載っていなかったのは正直意外だったが、ネットでも日本語でこの場所について書かれた記事が少なかった。アジア人は多かったけど、日本人は自分の見る限りあまりいなかった印象で、カミングアップな場所であることは間違いないだろう。

ダウンタウンにあるPershing Square駅で降りて、ずっと南のダウンタウンの外れにこの場所はある。Google マップを頼りに行くと、巨大なマーケットが見えてきた。7thストリートにある入り口から入ると、歴史的な外観とは全く違ったおしゃれな空間が目の前に広がっていた。

真っ直ぐになったマーケットを改装された建物が両端に連なり、日本ではあまり見ないおしゃれなブランドやブックストア、自分でも器を作れるお店、カフェや家具屋さんなどが並んでいた。友達のインスタグラムのストーリーにBodegaというお店のどツボな内装と服達を見て、すぐに場所を教えてもらって向かったのだ。

 

なんでこんなにおしゃれに作れるんだろう?むしろ何がおしゃれなんだ?という疑問が湧くぐらいの素敵な店達を横目に、マップを頼りにBodegaを探す。場所は間違っていないはずなのに入り口が見つからない。キョロキョロしていると、倉庫の関係者出入り口のようなところから、明らかにスタッフではない綺麗なワンピースを着た女性二人が出てきた。

もしや…と思い恐る恐る入ってみると、友達が撮って上げていた写真と同じ景色があった。お店の中にゲトー風なお店を置いて、ジェイソンマークのシューズブラシの横にカップヌードルがあったりする不思議なセクションや、卓球台がお店の中にあったりと、とにかく見ていて楽しい。

取扱商品もセンスが光っていて、StussyやNoahといった流行りのストリートブランドはもちろん、ヘンダースキマの財布などの小物も置いてあるんだから、どんな世代の「男子」も楽しめる空間に違いない。

 

この他にもフードコートや、日曜にはファーマーズマーケットも行われている。至るところにベンチもあるし、小さい子供がいる家族も一日楽しめる。

駐車場も完備しているから、車で行くのがおすすめ。

元あった市場の姿を残して、モダンにアップデートされた姿を見ると、アメリカ人の元あるものを生かすアイディアに感心させられる。

 

→ モダンな店内でセンスの良さが伺える。

 

ということで、今週はロスの名所を紹介させてもらった。

この記事から少しでも興味が湧く場所を見つけてもらえたら嬉しいし、Anna Magazineが自分に与えてくれたみたいに、この記事があなたにほんの少しでも影響を与えてくれていたなら、そんな嬉しいことはない。

Anna Magazineさん、トゥーヴァージンズさん、あの時の興奮をありがとう。

 

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