語学留学は効果ある?期間別に留学の効果を解説
語学留学をしたいけれど、「語学留学は本当に効果があるのか?」を知りたい人は多いのではないでしょうか。
多くのお金と時間を使って行くのだから、「もし英語力が上がらなかったらどうしよう…。」と不安になってしまいますよね。
そこで、今回は私のアメリカ留学での実体験をもとに、留学の成果を期間別に解説します。
留学期間:~1ヶ月目
1ヶ月目までの期間は、まずはアメリカの生活や語学学校の授業に慣れるのに精一杯な期間でした。慣れない入国審査もドキドキしながらなんとか切り抜け、寮に到着したら英語で色々と説明を受けるといった1日だったので、もうヘトヘトでした。
留学当初は寮の説明や語学学校の説明など、何となく分かる程度で、100%理解できていません。そのため、これから英語だけで生活するのかと少し不安になることもありました。
語学学校に1週間通っていると、だんだんと友達ができてきます。友達ができると、授業時間以外でも英語を話す時間が格段に増えました。まだまだ基本的なことも英語で説明するのも難しいレベルでしたが、挨拶にはパッと反応できるようになるのが1ヶ月目くらいの体感です。
また、私が受けていたコースはコミュニケーションプログラムというもので、月曜日~木曜日に授業があるプログラムです。金曜日と土日が休みのため、休みの日は友達と出かけることが多かったです。
友達と出かけるとなると、色々と行先を調べなくてはいけません。バスを使うのか、Uberを使うのか話し合わないといけませんし、バスに乗るなら何番のバスに乗るのかを話し合いますよね。
そういった場面を多く経験することで、交通機関や待ち合わせに関する英語を結構使いこなせるようになりました。
1ヶ月前後の短期留学では、英語を話すことや現地の生活に慣れてきたという頃に帰国日となってしまうため、物足りなく感じてしまうかもしれません。
留学期間:3か月目
3ヶ月目になる頃には、留学生同士の会話であれば、冗談を交えながら学校のことや自分のことなどについて気軽に話せるようになりました。
私が受けていたプログラムは、3ヶ月コースのため、クラスメイトもこの期間一緒でした。そういったこともあり、最初の月と比べるとだいぶ生活にも余裕が出てきたなと感じました。
そこで私は、留学生だけのコミュニティだけにとどまるのではなく、現地の人と関わることのできる方法はないかと考え始めます。私が住んでいた寮は、留学生が集まる寮だったため、現地の人と関わる機会がありませんでした。
そこで、私は現地の人も通うジムに行ってみることにしました。私が行ってみたジムはウェストハリウッドにあるジムで、自分だけでトレーニングをするものではなくクラス形式のジムでした。
インストラクターの指示を聞きながら、運動をするのですが、最初は何と言っているのかまったく分からず、周りを見ながらついていくのに必死でした。
しかし、分からない単語やトレーニングに関する単語を調べて通っているうちに、だんだんと何を言っているのか聞き取れるようになりましたよ。
3ヶ月間の留学をした場合、より英語を使う生活に慣れ、留学生同士でのコミュニケーションは問題なくできるレベルになってきます。
留学期間:6ヶ月目
留学生活の4ヶ月目からは語学学校のプログラムの内容が変わり、アカデミックプログラムというものに参加することになりました。アカデミックプログラムとは、大学進学に向けたプログラムのことです。
プログラムが変わったことで、授業の内容がより難しくなりました。コミュニケーションプログラムの時との違いは、必ず授業の予習が必要になったことです。
リーディングの授業では、専門的な内容の記事を、英語学習者向けにアレンジされた教材を使っていました。英語学習者向けにアレンジされているとはいえ、私はリーディングが苦手だったので、毎日時間をかけながら読んでいました。
また、ライティングの授業では、提示されたテーマや自分で決めたテーマについてエッセイを書いてくる宿題が毎日出ました。先生がチェックをして、次の日に再提出をするといった形です。
授業の内容が変わったことで、自分の使いやすい単語だけではなく、新しい単語を使う機会が増えました。また、より早く英語を理解することが求められるようになったりしました。
その結果、自分の英語力もかなりレベルアップしたと感じます。映画を見ても理解できる箇所が増えたことや、日常生活の会話にも困らなくなってきたことに自分でも驚きました。
6ヶ月留学した場合、より複雑な文章を読むことや、自分の意見をまとめたエッセイなどを書くことができるレベルになります。
留学期間:10ヶ月目
7ヶ月目以降も引き続きアカデミックプログラムに参加をしました。前回のプログラムの時にテストに合格をしたため、1つ上のレベルに上がることになりました。
レベルが1つ上がると、授業内容はさらに複雑になりました。特に印象に残っているのが、10代の若者向けの本をグループワークの教材として使う授業です。英語学習者向けの本ではなく、ネイティブスピーカーが読む本が教材になりました。
最初は自分でも読めるのか不安でしたが、分からないところはグループ内で解決できるので心強かったです。毎日1ページから2ページほど読んでいくと、だんだんと理解するスピードが速くなっていくのを実感しました。
もちろん、分からない単語は本当にたくさんありますし、最初はすぐに辞書を引いていました。しかし、それではかなりの時間がかかってしまうため、すぐに辞書を引くのではなく、話の流れからだいたいの意味を考えるように練習をしました。それでも分からなかったら辞書を引いていました。
また、午後の自由科目の授業では、スラングを勉強する授業を取っていました。私は大学に進学する予定はなかったので、TOEFLといった試験勉強よりも、よりカジュアルな英語も学んでみたいと思ったからです。
授業では教科書を使うだけでなく、映画も題材として使われます。自主学習で映画を使うと、分からないことが多すぎると感じていました。しかし、授業で映画を見ることで、分からないことは質問できる点が良かったと感じました。
授業を受けている時に、先生から「Urban Dictionary」という辞書サイトを教えてもらいました。「Urban Dictionary」はスラングが検索できる辞書です。
現在でも映画や海外ドラマを使って勉強をするときは、「Urban Dictionary」を愛用しています。
ネイティブスピーカーも読むレベルの本を読んだことや、映画などからスラングを学ぶ授業を受けたことで、書き言葉だけではなくカジュアルな英語も身に付けることができました。
10ヶ月留学をした場合、ティーン向けの本を頑張れば読むことができるレベルになります。また、映画や海外ドラマも、より理解できる部分が増えます。
語学留学後、英語力は結局どのくらい上がったの?
帰国後、私は自分の英語力を数値として見たかったので、TOEICを受けてみることにしました。
ちなみに、留学前のTOEICのスコアは、500点くらいでした。500点だと旅行会話程度なら、聞き返しながらもなんとかできるレベルでしょうか。海外生活するにしては、このくらいのスコアでは厳しい感じです。
帰国後にTOEICを受けてみたところ810点でした。約10ヶ月間の語学留学で、310点スコアがアップしたことになります。
私が最も英語力が上がったと感じたと思ったのが、大学進学向けのプログラムに参加したくらいからです。
つまり、アメリカ留学がスタートしてから4か月目あたりからでしょうか。
私が実体験で重要だと感じたことは、留学をするなら、より頭を使う環境に身を置いた方が、英語力アップが期待できると思います。
私のように最初は負担の少ないプログラムに参加し、慣れた頃により難易度の高いプログラムに参加するのがおすすめです。
私がもし、コミュニケーションプログラムのみ10ヶ月間受けていたとしても、今回の留学のような成果は出なかったでしょう。コミュニケーションプログラムは、プレゼンテーションの時間はありましたが、全体的に見ると、それほど難しい授業内容ではなかったからです。
筋トレと同じで、最初に2~3キロの軽いバーベルで運動していたとしたら、体が慣れてきたら5キロ、10キロ…と負荷を掛けないと筋肉がつかないのと同じ原理ですね。
自分のスケジュールに合わせて留学をしよう!
この記事では、語学留学は効果があるのかどうかについて、私の実体験を元に解説しました。あなたの頑張り次第では、もっと留学期間が短くても、より大きな効果を得ることができると思います。
その場合、日本でどれだけ下準備をしているかも重要になってくるので、スキマ時間を有効活用してコツコツ単語を覚えたり、スマホアプリで勉強したりといった努力は大事です。
ちなみに、留学前~留学中のオススメのスマホアプリは以前の記事でご紹介していますので、まだ読んでない方は参考にしてみてください!
・毎日の英語学習に!使える英語学習アプリ8つ
反対に、いくら長期留学をしたとしても授業を真面目に受けていなかったり、いつも日本人同士で固まって日本語を使っていたりすると、思った効果は得られないかもしれません。
もちろん時々日本語を話すことは大切ですが、毎日長時間話すことは避けたいですね。英語を使う時間を自ら放棄しているようなものですから…。
授業だけでなく、語学学校のイベントに積極的に参加することや、語学学校の外に出てネイティブのコミュニティに入ってみることなど、行動を起こすことも語学留学を意味のあるものにするためには大切だと思います。
私の体験が、留学期間を決める際の参考になれば嬉しいです。