【アメリカ大学留学】留学先はどうやって選ぶべき?私が留学先にオレンジカウンティを選んだ理由
アメリカ留学と一言にいっても、50もの州があり、カリフォルニアだけでも日本列島の面積と同じくらいの大きさです。
地域毎に、全く異なる文化、歴史、暮らし、食、人、気候…この多種多様性がアメリカの魅力でもありますよね。
選択肢が多く、どの地域もそれぞれ魅力があるので大変悩ましいです。選ぶ留学先によって、学生生活の過ごし方も全く変わってくると思います。
私が選んだのはカリフォルニア州南部に位置する群、「オレンジカウンティ」という場所でした。
海外ドラマやリアリティショーなどでご存じの方も多いのではないでしょうか?
実はドラマ「OC」を見たことが、私がオレンジカウンティ(Orange County)を知ったきっかけのひとつでした。
行く前からも憧れを抱いていた場所ですが、実際行ってからさらに大好きになった街です。
さて、今回はこの「オレンジカウンティの良さ」&「留学先の決め方」についてお伝えしたいと思います。
留学先をオレンジカウンティに決めたきっかけ
私がオレンジカウンティを知るきっかけとなったのは、ドラマ「OC」、リアリティショー「Laguna Beach」や「The Hills」などのテレビ番組でした。
高校生の時、英語勉強も兼ねて様々な海外ドラマを観ていたのですが、素敵な街、美しいビーチに囲まれたカリフォルニアライフに憧れを持たずにはいられませんでした。
実際に、私が最初にステイしていたホームステイ先がニューポートビーチという、まさにドラマ「OC」の舞台となった場所なのですが、本当にドラマの世界観そのままの美しいビーチシティです。
もちろんミーハーな憧れだけでオレンジカウンティに決めたわけではありませんが、留学先を決める大きなきっかけのひとつではありました。
このようなことをばかり書くと、安直で単純すぎる理由のよう思われてしまうかもしれませんが、自分自身が何かしらの思い入れ・情熱を持っている場所を選ぶのは重要なことです。
理由は何でも良いです。ブロードウェイミュージカルに憧れてニューヨークに住んでみたい、ウィンタースポーツが好きだから、メッカのコロラドに住んでみたい、などエリアを選ぶ上で、人によってその土地への憧れや思い入れがあると思います。
アメリカのカレッジ生活の現実は95%くらいが勉強漬けです。日本の大学受験生活が何年もコンスタントにずっと続くような生活です。自分が選んだ道でも、やはり辛くてくじけそうになったり、日本が恋しく思ったりすることはあります。
そんな時、自分が夢に描いていた憧れの場所でなら、頑張れると思いませんか?
私は「毎日テスト・課題漬けで辛い…。」なんて思ってしまう時でも、学校からの帰路、1日の終わりにニューポートビーチで、燃えるように赤く美しいサンセットを見たら、「ここで頑張っていこう!」と力が湧いてきました。
加えて、ほど近い距離にビーチやショッピングモール、おしゃれなカフェなど、気分転換になるスポットが多数あります。家に引きこもらずに、勉強の合間に程良い息抜きができる良い環境でもありました。
「オレンジカウンティが好き!」という強い気持ちがあったから、勉強が辛い時でも、あの場所で頑張れました。
どうせ行くならば、その土地の雰囲気・文化・名所など、理由は何であれ、自分が情熱を持って頑張れる場所を選んでみてはいかがでしょうか。
治安の良さ・公共設備の綺麗さはピカイチ
アメリカ留学というと、やはり治安が心配な方は多いのではないでしょうか。強盗、暴漢、ひったくり、麻薬…など犯罪に巻き込まれるんじゃないかと、本人だけではなくご家族も心配される方は多いと思います。
しかし、オレンジカウンティは全米でもトップ5に入る治安の良さと言われています。
私自身、ひったくりのひとつにも遭ったことがありませんでした。むしろ、お財布を落としたら学校に届いていました。ただし、もちろん油断は禁物です。
さらに、道路・バス停などの公共設備全般のメンテナンスが行き届いていて、街全体が綺麗です。
日本と比較するとアメリカの公共設備は、ゴミが散らかっていたり、椅子にはガムがへばりついていたり、老朽化を放置状態だったりと、基本的にあまり綺麗ではありません。
そういう場所こそ、治安が悪い要注意エリアです。しかし、オレンジカウンティはどこへ行っても大体綺麗に整備されています。
車のない留学生にとって大事な移動手段であるバスも、とても綺麗なので安心して1人でも乗れます。
実は、私はオレンジカウンティに来る前、語学学校時代をワシントン州のシアトル近郊のエリアで2か月間過ごしました。シアトルは観光スポットとしても有名で、留学生にも人気があり、アメリカの中では、裕福で都心に近いエリアでした。
しかし、それでもバス停は荒れていたり、変な人やホームレスがいたり、日中でも一人でバスに乗って出掛けるのはちょっと怖いな…というような雰囲気でした。
それゆえに、シアトルからオレンジカウンティへ引っ越した時は、まず街の綺麗さ、雰囲気の良さに衝撃を受けました。シアトルが悪いというわけではなく、他のいろんな州や地域へも行ったことがありますが、オレンジカウンティの治安の良さ・街の綺麗さが特別なのだと思います。
そして、私が一度も危険な目に遭わずに平和に過ごせたのは、安全に対する意識と、健全な生活環境・人間関係の構築を心掛けていたからだと思います。
オレンジカウンティの中でも、やはり治安の悪い地域、貧困層が集まる地域はあります。そういった場所は、足を踏み入れれば雰囲気ですぐにわかりますが、事前にきちんと地元の人から危険な場所などの情報を教えてもらうことが大事です。
私の場合、ホストファミリーと一緒に住んでいて、とても面倒見の良いホストマザーがローカルな情報をきちんと教えてくれて、必要であれば送り迎えなどをしてくれました。
また、留学生の中には禁じられているアルバイトを違法でやったり、学業に専念しない不真面目な学生グループで群れたり、自ら良くない環境に流されてしまう人は必ずいるものです。
自分が不祥事を起こさないとしても、そういった環境下では事件などに巻き込まれる可能性は大いにあります。
危険な地域に近づかない、健全でない人とは関わらないという心構えを持って、普段から悪運は引き寄せない行動が必要です。
南カリフォルニアの人気理由のひとつは「快適な気候」
私の経験上、留学生活において、気候は人間のバイオリズムに大きく影響する重要なポイントです。
自分の気持ちとは関係なく、 季節の変わり目に、気持ちが高揚したり、はたまた逆に理由もなく憂鬱な気持ちになったり、体調を崩しがちになったりしますよね。
個人的に、南カリフォルニアの気候は、年中通して非常に過ごしやすい気候で、是非おすすめしたいエリアです。
特徴としては、湿度が低くカラッとしているので、夏でも日本のような蒸し暑さは一切ありません。そのせいか、夏でも蚊に刺されることはありませんでした。
冬も、日中はお日様の光で暖かく、そこまで寒くないので、ダウンジャケットは不要でした。ただし砂漠気候なので、日中と夜の温度差がかなりあるので要注意です。
1年を通してカラっと爽やかでお日様の光が降り注ぐ、元気が湧いてくるような気候です。この快適な気候が、日本人も含めて多くの外国人が集まる理由のひとつです。
一方、シアトルでの2カ月間は、毎日ジトジトとした雨空・曇り空ばかりで、寒くてフットワークも重くなりがちです。学校と家の行き来だけになってしまい、慣れないアメリカ生活と相まって、とても憂鬱な気分になってしまいました。
ちなみにワシントン州は、全米の中でも鬱病や自殺率が比較的高い地域とも言われており、それは悪天候に起因すると推察されています。
雨や曇りのせいで日射量が少ないため、日光を浴びることにより分泌される幸せホルモンのセロトニンが減ってしまうからと言われています。
そのくらい、気候は確実に人のバイオリズムに影響を及ぼします。
それが、カリフォルニアだとパッと晴れやかな気分になり、急にフットワークも軽くなり、1人でもいろんなところへ出掛けたり、外向的になったり、勉強に対する意欲も高まったのを覚えています。
これはあくまで私のケースであり「ワシントン州が良くなくて、カリフォルニア州は良い!」と言っているわけではありません。
お日様カンカンな気候、乾燥した空気が苦手な人には、南カリフォルニアの気候は合わないと思いますし、逆にそういった人はワシントン州などの地域は合っているかもしれません。
同じアメリカ、西海岸とは言え全く違います。合うか合わないかは、人それぞれです。
ちなみに、私が語学学校をシアトルにした理由は、カルフォルニアと違って、誘惑(エンターテイメント要素)が少なく、日本人も少なく、落ち着いた雰囲気で勉強に専念しやすい環境、と勧められて選びました。しかし、実際生活してみて自分には合わない環境だったと、行ってから分かりました。
人からの勧めだけで決めるのはオススメしません。そこで長い時間生活をするのは自分自身なので、どういった環境が自分に合っているのか、自分のパフォーマンスを最大化できるのか、自己分析してみるといいかもしれません。
観光・ショッピングなどのエンターテイメントが充実
オレンジカウンティと言えば、人気の観光スポットも豊富です。
オレンジカウンティ内では、ディズニー・カリフォルニア・アドベンチャー、ナッツベリーファームなどの遊園地があります。
ショッピングモールは、サウスコーストプラザ、ファッションアイランド、アーバインスペクトラムなど、高級ブランドショップからカジュアルまで幅広く取り揃えてある巨大ショッピングモールがあります。
ビーチは、サーファーのメッカと言われるハンティントンビーチ、ニューポートビーチ、ラグナビーチ。
休日は、ビーチサイドのカフェなどでブランチをto go(持ち帰り)して、ビーチでピクニックなんていうのもいいですよね。
少し南へ足を延ばせば、車で小1時間ほどでロサンゼルスへ行くこともできます。
ロサンゼルスには、観光地としても人気なスポットが多数あります。ゲッティセンター、グリフィス天文台などのミュージアム、サンタモニカビーチ、ロングビーチなどのビーチシティ、そしてビバリーヒルズやメルローズアベニューなどのショッピングエリア。
とにかく、勉強が忙しい学生には、味わい尽くせない程のエンターテイメントが充実しています。せっかくの留学ライフ、勉強だけで終わっては、もったいないですよね。
私は、結構真面目に勉強していたタイプの学生で、あまり遊びに出かけたりすることがなかったので、今思えばもっといろんな場所へ遊びに行っておけばよかったなぁという気持ちもあります。
勉強も娯楽もバランスよく、後悔のないように充実した留学ライフを送ってほしいです。
アカデミックな雰囲気を兼ね備える一流大学!
アメリカの大学と言えば、アイビーリーグ(Ivy League)がある東海岸のイメージが強い方は多いのではないでしょうか。
しかし、西海岸も負けてはいません。カリフォルニアと言えば、UCLA、UCバークレー、UCアーバイン、スタンフォード大学など、全米でもトップクラスの有名な大学が沢山あります。
私も、コミュニティカレッジに行きながら、実際にいろんな大学へ足を運びました。近いところで言えば、UCLAやUCアーバイン。UCアーバインは私が通っていた学校から一番近い、隣町にあるUC系列の大学です。
ロサンゼルスにあるUCLAキャンパスへは、同じコミュニティカレッジから編入した友人を訪ねて、何度かキャンパスへ遊びに行きました。
ロサンゼルス国際空港(LAX)から飛行機で1時間程北上すると、サンフランシスコのある北カリフォルニア・ベイエリアがあります。そこにも、かの有名なスタンフォード大学やUCバークレーなどの大学があります。
スタンフォード大学は私立ということもあり、UC系列校などとはまた違った良さ、圧倒的な重厚感を感じるキャンパスでした。
多くの大学は学校施設を自由に利用できるので、図書館で勉強したり、カフェテリアでランチをしたり、大学内のミュージアムへ行ったり、ユニバーシティライフの疑似体験も楽しむことができます。
やはり実際に大学へ行くと、勉強に対するモチベーションがとても高まります。逆に、実際に行ってみて「ここは自分に合っている雰囲気ではないな。」と確かめることもできます。
訪れてみると実感出来ると思いますが、学校毎に特色が全く異なり、学生の雰囲気も異なる、大学はまさにアメリカのDiversityを象徴する場所です。
4年制大学へ編入したいという目的があるのならば、実際に足を運び、雰囲気を体感する以上のことはないと思います。近くに住んでいるなら、絶好のチャンスです!
そして、人気一流大学が多数あるということで、コミュニティカレッジには全米各州、海外から編入学目的を持って在籍している学生が多く、学業に対する意識の高い学生が大変多いです。
こうした意識の高い学友と共に切磋琢磨し、助け合いながら勉強ができる良い環境でもあります。まとめると、オレンジカウンティを含むカリフォルニア州は、勉強に対する意識の高い学生が集まる、西海岸の中でもアカデミックな雰囲気に富んだエリアと言えます。
勉強だけではなくプライベートも充実させてこその留学
「一流大学へ行きたい。」、「綺麗・安全な街がいい。」、「エンターテイメントも楽しみたい。」という欲張りな留学生には、オレンジカウンティは最適の場所だと、自信を持ってお勧めできます。
もしも、もう一度今留学するとしても同じ南カリフォルニアエリアがいいと思っている位です!そのくらい、留学先選びはとても重要です。
大学留学なので、「どこの学校へ行くか?」という事が一番重要なのは間違いないのですが、短期留学と違い何年もの長い期間の滞在になるので、自分が過ごしやすく自分に合っている場所を選ぶことは大切です。
都会派なのか田舎派なのか、暖かい場所が好きなのか涼しい場所が好きなのか、なども取るに足らない小さなことのようですが、実際は重要ポイントなのです。
首都圏出身で都会慣れしてしまっている人にとっては、アメリカ内陸部の郊外エリアなどは本当に何もないので、勉強の気分転換になるものが見つけられず、耐え難い生活になるかもしれません。
両親、知り合いなど周囲の他人から勧められたからという理由だけではなく、行くのは自分なので、最終的には自分の心と感覚で決めるべきです。
もちろんエージェントの方はプロフェッショナルなので、アドバイスはきちんと受け取り、相談に乗ってもらいましょう。
環境や雰囲気の感じ方、過ごし方は本当に人それぞれなので、ネットや人からの情報を鵜呑みにしすぎない方がベターです。
充実した学生生活を送るためにも、自分の力を最大限に引き出せて、熱意をもって頑張れる場所を選びたいですね。
せっかくの限られた海外生活です。勉強はもちろんですが、現地ならではの文化・エンターテイメントを楽しみたいものです。
プライベートも充実させることが出来たら、理想的な留学ライフになるのではないでしょうか。