【TOEFL iBT対策】本番での点の取り方! ~Speaking・Writing編~
みなさん、こんにちは!留学ライターの藤井凜太郎です!
前回の記事ではTOEFL iBTのReadingとListeningパートについて説明しました。
今回は前回記事に続いて、SpeakingとWritingパートについて対策方法を説明していこうと思います!
前回も説明した通り、この記事で説明している内容は、基礎的な英語力を鍛えるということよりもTOEFL iBTのテストで点を獲得するための実践的な対策方法です。
TOEFL iBTの受験を控えている人や、挑戦することを決めている方はぜひ実践していただけると嬉しいです。
なお、TOEFL iBTは2019年の8月にテストの構成に変更が加えられたため、それに沿った内容で紹介していこうと思います。パート毎に問題構成から対策方法まで説明していきます。
休憩時間を見逃すな!
まずTOEFL iBTテストにおいて、絶対に見逃してはいけないのが休憩時間です。
この休憩時間は、ListeningパートとSpeakingパートの間に10分間設けられています。この間は、試験室から退室して休憩室でお菓子や飲み物の摂取が可能です。
試験室内では基本的に飲食物の摂取は禁じられているため、ここが試験中にエネルギ補給する唯一のチャンスです。試験前半のReadingとListeningパートは、2時間ほどパソコン画面に集中するため、非常に頭と集中力を使います。
この休憩時間を絶対に無駄にしないようにしましょう!
ここで注意しなければいけないのが、休憩時間中は試験室からは出られるものの、試験会場からは出られないということです。会場の中には基本的には売店などはなく、自販機すら置いていない場所も少なくありません。
そのため、飲み物とお菓子を試験会場に持参することは必須です!
これを忘れてしますと、喉が乾いて疲れたままのリフレッシュできない状態で後半に挑むことになります。
私もこの経験が何度かありますが、この休憩時間でしっかりリフレッシュができていないと、その後の試験時間が非常に辛くテストスコアにも大きく関わってくるので、気をつけましょう。
Speakingの構成と問題パターン
Speakingの構成は、Integrated task×1問とIndependent task×3問の計4問で構成されています。合計時間は約20分ほどです。
問題パターン
・Integrated task: 回答者の意見を問う問題
・Independent task: 大学の掲示板問題、大学の講義問題、対話問題
Integrated taskでは、回答者の意見を問う短い問題文が出され、それに対して自分の意見を述べるという問題です。問題文を読む時間は15秒で、45秒間の間に答えます。
Independent taskでは、ReadingとSpeakingが統合した問題と、ListeningとSpeakingが統合したパートがあります。
どちらの問題形式にも対話が含まれており、その内容を要約して説明するという形になります。
問題の解き方
Independent task内のReadingとSpeakingが統合した問題は、必ず大学が予定している計画や、生徒へのアナウンスが掲示板に掲載してあるという接待です。それを読んだ生徒Aと生徒Bが、それについての意見を話し合うというのが問題の概要です。
ここでも、前回記事のListeningパートで紹介した、Tチャートを活用することができます。
前回紹介したTチャートの上に四角形の枠を作り、そこに掲示板の内容を素早くメモする。そして四角の下にあるTチャートに対話の内容を書いていきます。
そのように情報をまとめることによって、短い準備時間で喋る内容を脳内で整理しやすくなります。
また、この大学の掲示板問題では、大学がアナウンスしていること、さらにはその後に男女間の会話があるといいった細かい形がはっきりと決まっています。
なので、自分なりにこの問題に対する回答の定型文を作っておくことをお勧めします。
例えば、基本的に回答の流れは、[ 掲示板の内容 → 男子/女子生徒が賛成/反対 → 賛成/反対の理由 ] となります。
「The college announces that (掲示板の内容)」や「The university is planning to have (掲示板の内容)」というのを回答の頭に持ってきます。
次に「The man agrees/disagrees with the plan」や「The woman supports the project that the college is planning」などを持ってきます。
あとは順番に対話中に出てきた意見を述べていけば良いだけというような状態にすることによって、一回一回頭の中でイチから英文を作り出す必要もなく、メモをとるのも楽になります。
自分なりに使いやすいフレーズを本番でパッと出せるように頭に定着させておくのが大切です。
Independent task内のその他の問題でも基本的に、Tチャートを活用することができます。
Speakingの回答で大切なこと
・自分の使える範囲の正しい文法の英語で答える。
・時間を出来る限りフルで使う。
Speakingパートにおいてよくあるのが、対話内容で出てきた難しい文法を無理やり使おうとして、誤った英語を話してしまうことです。TOEFL iBTで大切なのは正確性です。理解した内容をなるべく簡単で確実に正しく答えられる文法を使い、説明するようにしましょう。
また次によく起こる失敗が、早く喋りすぎることや、内容不足で回答時間を余してしまうことです。特にIntegrated taskでは、問題に対してただ回答するだけでは、すぐに終了してしまうことが多いです。
そんな時、私はよく自分のバックグラウンドなどを話すことによって時間を稼いだりします。
例えば、問題内容が「若い人々にとって、親が一番大きな影響となる。友達が一番大きな影響を与える。どちらの意見に賛成ですか?」という内容だった場合。
「私は、友達が一番大きな影響になると思います。」という主の意見の後、「なぜなら、私は日本出身で、日本では15歳まで義務教育で学校に入っていなければいけません。よって家庭教育などと違い、学校では友達と関わる期間が長いため、若い人にとって友達が一番大きな影響を持つと思います。」
上部の太字の部分のように、あなたが日本出身で、その国ではどのような状況に置かれているのか、自分のバックグラウンドを説明し、かつ時間を稼ぐ良い手段になります。
Speaking用おすすめ教材
・TED ed
Speaking用のお勧め教材として、Listeningパートの時にも紹介したTED edをお勧めします。私は高校に在籍している時に英語の先生に協力してもらい、TED edを使ってSpeakingを練習していました。
練習の内容としては、先生にTED edから動画を1つ抜粋してもらい、その中から一定のパート(約3分間)を区切ってもらいます。先生の目の前でメモを取りながら観ます。(もちろん初見)観終わったら30秒間準備時間を起き、その間に発言内容を整理します。最後に1分間の間に内容をようやくしたスピーチをして、先生にその場で採点してもらうという練習です。
この練習方の利点としては、英語の先生に採点してもらうことで、自分が回答内で使用した英語のフレーズ以外でもこのようなものがあるよと、自分のボキャブラリーを広げられることでした。
また本番は周りにも同じくスピーキングをしている人がいて、緊張感があります。
他人に自分の英語を聞かれる緊張感を疑似的に体験できるというのもこの練習方の良いところでもあります。
Writingの構成と問題パターン
Writingパートの構成は、書く力だけでなくListeningやReadingの力も同時に試されるような問題形式になっています。
Integrated writingとIndependent writingの2種類の問題で構成されており、合計約50~60分ほどのパートです。
問題パターン
・Integrated writing
・Independent writing
Integrated writingでは最初4パラグラフ(段落)ほどの文章を読まされます。その後に文章と同じトピックについての講義などのListeningを聴きます。
そして、2つの内容について文章を書きます。文字数は150~225単語ほどが良いとされています。個人的には少なすぎなければ大丈夫だと思っています。
Independent writingではSpeakingの最初の問題のように回答者の意見を聞くような簡単な問題文が提示され、それについた意見を理由とともに回答すると言ったものになっています。文字数としては最低300単語とされています。
問題の解き方
まず先にIndependent writingについてですが、こちらにはこれと言った対策法はありませんが、気をつけるべき点はいくつかあります。
まず自分の意見をサポートする上で、最低3つは理由を書きましょう。また出来る限り、自分の経験などの具体例も含めて書く理由を論理だてましょう。
もう1つ気を付けるべきなのは、同じ単語の繰り返しを避けることです。例えば、I thinkから始まる文が文章内に複数あると、語彙力がないと思われてしまいます。I believeなどの類義語を覚えておくことで、自分の語彙力を相手に伝えられるでしょう。
次に、Integrated writingです。Integrated writingは毎回一定の問題形式で出されているため、攻略方法を覚えれば非常に点が取りやすいです。
Integrated writingで出題される文章とリスニングは、1つのトピックについて完全に対立したものになっています。例えば、トピックが「日本人が違う大陸から来たのか否か。」というものだったとします。
その場合、Readingの文章がその代に対して賛成か反対をします。そこにはわかりやすく3つほどの具体例と共に賛成反対の理由があります。(パラグラフごとになっている。)
すると次のListeningでの講義では、綺麗にその文章について真逆の意見を述べています。文章の3つの意見を一つ一つ反対してきます。さらに一つ一つの理由を述べる順番も文章題と全く同じです。ですから、メモの取り方を覚えれば、あとはメモを文章に起こすだけです。
メモの取り方
Integrated writingの文章は、問題が始まって3分間まず表示されます。その後Listeningパートが始まります。
しかし、Readingの文章はListeningパート終了後にまた表示されるので、最初の3分間で内容全てをメモする必要はないのです。
最初の3分間でメモする必要があるのは、以下の4つだけです。
・理由1のメインアイデア
・理由2のメインアイデア
・理由3のメインアイデア
次のListeningパートでメモする必要があるのは以下の3つです。
・理由2で紹介されている例
・理由3で紹介されている例
どちらが賛成か反対かなどは、文章の真反対であるのでそのようなことはメモする必要はなく、1回しか聞けないListeningでなるべく簡単に情報を吸収出来るようにしましょう!
また採点者側がIntegrated writingで一番求めているのは、回答者がListeningで出された細かい例をどれだけ覚えているかです。
ですので、話者が反対なのか何についての意見なのかはReadingの時点でわかるので、話の中の具体例はしっかり聞き取ってメモをしておきましょう。
Integrated writingの書き方
回答の1パラグラフ目では、筆者が何について賛成しているのか、もしくは反対しているのかを1~2行でまとめます。
そして、2パラグラフ目からは、ReadingとListeningで話し合われた内容を順番通り書き進めていきます。この時に注意して欲しいのは、Readingの文章に載っている例は書く必要がないということです。
上でも述べたように、採点者側は読んだらわかるReading上の内容ではなく、Listeningで聞き取った詳細を求めています。
よって2パラグラフ目からは、まず筆者がどんな理由を述べていたのかを書き、そこからは、話者側がどのように筆者に対して反対していたのかを例と共に述べればいいのです。
Writing用おすすめ教材
・TOEFL TEST対策 iBTライティング(テイエス企画)
私のお勧め教材はテイエス企画さんから出版されているこちらの教材です。こちらの教材には、Integrated/Independent writingどちらもの練習問題が掲載されており、CDも付属しているため実践的な連取ができます。
内容としては、お手本の回答からどのような点が良いのかを全て日本語で解説してくれているため、自分一人でも練習、そして復讐がしやすいです。また、Listeningパートの和訳などもついているため、練習後にわからないところが残らないことも良いところです。
私が実践していた練習法は1日1つこの教材から練習問題を抜粋し、学校のパソコン室で練習し、学校の先生に持っていって添削してもらっていました。TOEFLのWriting試験は、パソコンでエッセイを書かなければいけないため、キーボードのタイピングに慣れていなければいけない必要があります。
もちろん一回一回時間制限を厳しく設けることも大切です。そして、教材だけでなく学校の先生から多用しているフレーズの同義語や、注意をもらいWritingの力を向上させていきました。
まとめ
前回、そして今回の記事では、TOEFL iBTへの実践的な対策方法について説明してきました。TOEFL iBTは英語検定などの他の英語資格試験とは違い、知識ではなく能力として身についている英語が試されるテストです。
よって、1週間で詰め込んで丸暗記するようなものではなく、練習を習慣化し体に英語を染み込ませなければいけません。TOEFL iBTの受験を決めたら、出来る限り早めに準備を始めましょう。
また、SpeakingやWritingパートなどの自分で採点することが難しいパートは、英語の先生にお願いをして先生方を活用することを強くお勧めします。