オールA(GPA4.0)を取得した著者が伝授!アメリカのコミュニティカレッジでオールAを取る方法!
アメリカのコミュニティカレッジ(コミカレ)に行く人の多くは、4年制大学への編入を目指しているとのではないでしょうか。
仮に編入をせず、アメリカでそのままインターンシップや就職をする人にとっても、コミカレでのGPA(Grade Point Average)は非常に重要です。
ちなみに、私は4年制大学への編入を考えていたので、渡米する前から”オールA”(GPA4.0)の成績で卒業することを目標としており、無事達成することができました。
私は特別頭が良いわけではないので、一生懸命努力はしました。
努力プラス、情報とちょっとしたコツがあれば、オールAは不可能ではないです。
今回はそのちょっとしたコツをお伝えしたいと思います。
なぜGPAが大事?
まずアメリカでは、大学受験でGPAが重要視されるということは、日本と大きな違いです。
日本では推薦入試などは除外して、中学受験でも高校受験でも大学受験でも、一般入試で良い結果を出せれば、成績は全く関係ないですよね。
高校で授業を真面目に受けていなくて成績は底辺でも、受験で必死に勉強して一発逆転ということもあると思います。
就活でも単位さえ取れていれば、GPAまで見る企業はあまり無いように思います。
しかしアメリカでの4年制大学編入、インターンシップ、就活、またはその後大学院へ入学する際、高校やコミカレでのGPAは重要な審査基準となります。
さらに言えば、GPAだけではなく、教授からの推薦状(Recommnedation Letter)も必要になります。
従って、学生生活においてしっかりと勉強して、良い成績を取り、かつ教授とも信頼関係を築いて置く必要があります。
Rate My Professorsで授業情報を要チェック
Rate My Professors(https://www.ratemyprofessors.com/)という授業・教授の口コミサイトがあります。日本だと、楽天が運営する「みんなのキャンパス」のような感じです。このサイトなしで授業を選ぶのは、命取りとも言えるくらい重要です。
あまり当てにならない口コミももちろんあるのですが、アメリカの大学では同じ授業、例えば「American Study100」という授業ひとつでも、何人もの違う先生が授業を開講していてチョイスが豊富です。
先生によって全然内容が違ってくるので、手掛かり無しにどの授業を選べばいいのか迷っている人は是非参考にしてみてください。
私は、入学して最初のセメスターで、かなりチャレンジングな教授を選んでしまったことがありました。しかもPolitical Scienceというなかなか難易度も専門性も高い授業で、Rate My Professorsでも辛口評価の教授でした。
「この先生は絶対Aをくれない」、「テストが多い」といったような口コミがありましたが、それでも授業内容に興味があったので、「そんな口コミ気にしない!」と、我が道を行き、その授業を取りました。
しかし、授業第一回目に配られるシラバスの内容と、授業での先生の容赦無いストイックな雰囲気に、「これはチョイスを間違えた…。」と思いすぐに授業を変更したことがあります。
逆にRate My Professorで「Easy A!」(簡単にAが取れる授業)と口コミのある教授の授業は人気で、競争率が高くすぐに枠が埋まってしまう場合もあります。
Office Hoursに教授オフィスへ訪問
どの授業の教授も自分のOffice Hoursというものがあります。
その決められた時間なら、いつでもオフィスに訪問してOKで、質問や相談等を受け付けてくれる時間枠です。教授によっては、事前アポイントが必要な場合もあります。
このOffice Hoursを利用して、授業で聴いても理解できなかったことや、課題に関する質問などを聞きに行っていました。
テスト対策なども、クラスメイト同士で情報共有も良いですが、直接教授から教えてもらう方が絶対です。
以前の記事で、コミカレの良い所は「教授と生徒の距離が近く学びやすい。」とご紹介しました。コミカレと比較すると、四年制大学で教えている教授陣は研究や講演会などでとにかく忙しい方が多く、あまり時間を割いてくれないそうです。
一方で、コミュニティカレッジの教授は、「教える事」が好きでやっているという方が多く、フレンドリーで生徒とのコミュニケーションにも積極的な印象でした。「Doctorとか、Professorの敬称はつけないで、下の名前で呼んで!」という教授が多かったです。
Office Hoursに頻繁に尋ねる事で、教授に名前を覚えてもらうことも出来ますし、自分の事を印象付けてアピールできるチャンスだったりもします。「留学生で英語にハンデがあって理解不足もあるけれど、一生懸命学びたい!」という謙虚な姿勢を示してみて下さい。
普段真面目に授業に取り組んで、教授との信頼関係を築いておくことは損になりません。ちょっとテストなどでヘマをしても、おまけしてくれる優しい教授もいたりします。
編入受験やインターンシップ、就活の際にRecommendation Letter(推薦状)を頼む事もできます。
Tutoring Centerで学習サポート
アメリカのコミカレにはTutoring Centerというものがあり、学習のサポートを受ける事ができます。Tutorの多くは同じキャンパスの学生です。あらかじめ予約を取り、その時間内に課題に関する質問や、Essayの添削をしてもらいます。
私は、統計学(Statistics)が苦手で、その授業を取ったセメスターでは、よくTutoring Centerを利用していました。教授のOffice Hoursは時間も限られているので、簡単な問題などをわざわざ聞きに行くのはなんとなく行きにくい…という場合も、Tutoring Centerなら気軽に利用できます。
例えば、私のように数学系の授業に関する質問などがあれば、それを専攻にしている学生が担当するので、学生目線で気軽に教えてもらう事ができます。予約時間枠の中でなら時間を気にすることなく、数学系の問題を解く作業や細かいプロセスなど、しっかり教えてもらうことができるのでお勧めです。
Study Groupは一石二鳥
同じ専攻、そして同じ授業を取っているクラスメイトとStudy Groupを組むこともお勧めです。アメリカの大学ではStudy Groupを組むことはよくあり、一緒にテスト対策や、プレゼンの準備をしたりする完全自主的な自習グループです。
私は、授業でのグループプレゼンをきっかけに、そのクラスメイトと意気投合し、Study Groupを結成しました。カフェやライブラリーに集まって、授業復習や、課題、テスト対策を一緒にしました。
効率的に自習が出来ると共に、クラスメイトとも仲良くなれて一石二鳥です。コミカレに限らず大学は、中学校高校などと違って生徒各自ばらばらに授業を取るので、意外と友人やグループを作る機会が乏しいのです。
だからこうして一緒に勉強できる友人を作っておくと、勉強の効率を上げることも出来るし、キャンパスライフがより一層楽しくなると思います。
自分の優先順位を明確に適切なチョイスを!
こうして、私は自分で色々試行錯誤しながら、GPA4.0、つまりオールAの成績を収めることができました。カルフォルニアでは、UCLAやUCバークレーなどの有名大学に編入する学生は、ほとんどがGPA3.5以上です。
もちろんライバル達は、成績だけではなく、プラスアルファで課外活動や部活で優秀な成績を収めている学生ばかりで、大変狭き門だと言えます。
従って、競争率の高い人気大学へ入学したいのなら、良い成績を取ることは必須です。
ただし、オールAでないと編入できないということでもありません。前述した通り、プラスアルファで、課外活動や研究活動など自分を強くアピールできるものがあれば十分可能性はあります。
そして、編入を目的にする留学生の方々に向けて、今回はオールAを取る方法をご紹介しましたが、私はオールAを取ることだけが大事だとは思いません。
自分の学びたい領域の知識を深める、研究するといった大学生の本質を考えると、「何を学んだか?」ということがより重要だと思っています。成績でAを取るために、「Easy A」の口コミのある教授の授業を取るよりも、自分が学びたい興味のある授業を取る方が価値のある学びだと思います。
どういう選択をするかは、その人の優先順位次第です。私の優先順位は「オールAを取って、4年制大学へ編入すること。」でした。
また、自分を追い込む目標設定のために「オールAを取ること」を掲げていたという事もあります。
授業選択の基準、学業の取り組み方は人それぞれです。ひとつ言えるのは、「アメリカの大学は、入ってからが大変」とよく言いますが、どんな道を選んでも裏技や近道等は存在せず、とにかくコツコツ努力を積み重ねることだと思います。出席表だけ提出、テストだけ受けて、単位取得という授業はまずありません。
私のように編入が第一優先目的で、「何が何でもUCバークレーに入りたい!」という方は是非、上記方法を実践してオールA獲得に向けて頑張ってください。
アメリカは、努力すれば誰でもチャンスを得ることができ、夢を叶えられる国です。自分の優先順位や目的を明確にして、悔いのない大学生活を送って下さい。