留学の準備が整い、「いよいよ出発!」という時に気を付けたいのが荷物の整理です。海外に長期滞在する際にはそれなりの量の荷物を持ち込むことになりますが、あれもこれもと詰め込んでいると簡単に重量オーバーになってしまいます。特に女性の場合は男性より衣類や化粧品など荷物が多くなる傾向があるため、最初は最低限の持ち込みで、後ほど現地で購入するか家族に送ってもらう形になります。飛行機のチェックイン時、預けられる荷物重量も決まっているため、あらかじめ何キロまでOKなのか確認を取っておきましょう。
荷物の準備リスト
長期留学する場合、荷物のパッキングに悩んでしまうかと思いますが、利用する航空会社の重量制限を必ず確認しておきましょう。必需品のパッキングが済んでから、他の荷物も詰め込んでいくとスムーズにパッキングができます。どうしてもスーツケースに入りきらないものは後日家族に送ってもらうのがベターです。
荷物の重量制限
オーストラリアに持ち込める荷物は、重量が決まっており、大抵の航空会社では23㎏までとなっています。これはエコノミーの場合ですが、ファーストクラスだと30㎏程度の荷物が持ち込めることもあります。重量に関しては多少超過した分は見逃してくれる航空会社もありますが、少しでもオーバーしたら厳密に超過料金を請求される場合もあるため、原則的に定められた重量を守るようにしましょう。また、預けられる荷物の個数も決まっており、2個までは無料といった規定がある場合もあります。また、無料の預け入れ許容量をオーバーした場合は、超過料金が発生します。大体、この超過料金は3,000円~3万円程度と高額な請求額の場合もあるますので、荷物の重量制限は細心の注意が必要です。
超過料金を支払わなくて済むコツ
「多少オーバーしている程度だけど、超過料金になるのが不安…」という場合の対策として、以下の3つがありますので参考にしてください。
1.衣類をスーツケースから取り出して着る
2.機内持ち込み手荷物に中身を移す
3.預けずに機内に持ち込む
オーバーした分を機内に持ち込む場合は、機内持ち込み制限がかかっている荷物がないか必ずチェックしておきましょう。万が一、持ち込み禁止の場合はその場で捨てなければなりません。
荷物を郵送する際のポイント
オーストラリアに荷物を送る場合に気を付けるべき品物は、基本的には入国の際に持ち込めない品目と同様と考えてください。郵送で送る小包は大抵の場合、空港職員に開封されてチェックされることになります。日本に比べると遥かに取扱いが雑なため、壊れ物や貴重品などは必ず自分で持ち込むようにしましょう。郵送の際のポイントとしては以下の通りとなります。
1.オーストラリア政府が禁じている食品・植物・動物製品などを入れない |
2.申告ラベルには内容物を詳しく、正確に記入すること |
3.卵パック、果物、野菜、肉製品に使用された箱は使わない |
4.包装する際にクッション代わりに藁や乾燥植物を使わない |
5.靴などの土や泥はしっかりと落とすこと |
6.家族に送ってもらう前にしっかりと内容物や禁止事項を確認すること |
没収された品物について
検査に引っかかって没収された品物は、後日郵送でどのように処理するかを確認するための書類が届きます。選択肢としては、①物品を安全なものにするために処理を施す。 ②輸入許可が提示されるまで物品を預けておく。 ③物品を海外へ送るか差出人に返送する。 ④物品の破壊処理を行う。 といった選択肢から選ぶ形となります。ちなみに、破壊処理以外は別途料金の支払いが生じます。また、返答をしなかった場合は、ある一定期間が過ぎると自動的に廃棄処理となるため、処分されては困る場合は必ず返答するようにしましょう。
国際郵便から没収されるもの
アヘン用パイプ | 蚕 |
マッチ | 人間の骨及び組織 |
果物・野菜 | 印刷物、衣類等 |
貨幣 | 容器 |
乾燥植物素材 | みつばち(蜂蜜) |
貴重品 | 液体物 |
銀行券 | 酒精飲料入り菓子 |
銀行券の模造品 | 解毒剤 |
結核予防薬 | 昆虫及び昆虫の寄生虫 |
実験用品 | 体温計 |
手工芸品 | 錠剤 |
囚人によって制作された物品 | 豆製品 |
収集用切手類 | 腐りやすい食品 |
植物、種子及び土 | 武器、弾薬 |
寝具等 | 粉 |
生物 | 羊毛及び羊毛の見本 |
地金、紙幣 | 練ったもの |
茶がら | 紋章等 |
動物製品等 | 酪農製品 |
肉、肉製品 | 爬虫類及び魚の皮 |
※あくまで一例です。詳細は郵便局公式サイトをご確認ください。