社会人留学とは
社会人留学とは、すでに働いている方が仕事を休職もしくは退職して海外留学するプランです。仕事を辞めることは人生において重要なイベントとなりますが、その後の転職やキャリアアップに向けて準備する期間ができるということでもあります。海外留学をステップアップとして、その後の人生をより良くすることも、留学中の時間の使い方次第となります。一方、休職や退職をしなくても数日~数週間という期間であれば会社側から休暇を取れるケースもあるため、そうした短期間を有効活用してキャリアアップを目指す方々もいらっしゃいます。社会人留学の場合は、仕事を退職して留学される方を除けば、期間が限られている場合が一般的となるため、限られた時間の中で有意義に学べる、もしくは楽しめるプログラムに人気が集まっています。
語学留学/専門留学
社会人留学の場合、帰国後の就職や転職に生かすための語学留学や専門留学が人気となっています。社会人の場合、高校や大学を卒業してからブランクがあるため、英語に触れない期間が長く英語力が落ちているケースが多くなります。そのため、社会人経験者の海外留学の多くは、英語学習にウェイトを置くケースが多くなります。ここでは、特に人気の高い語学留学と専門留学についてご説明します。
留学の種類 | 詳細説明 |
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語学留学 | 海外で語学(英語)を学び、帰国後の就職に生かす留学スタイルです。社会人に特に人気があるプログラムは、まずは日常会話を支障なくできる英語レベルを目指した一般英語、海外取引で必要となるビジネス英語、海外で転職をする際に英語力をはかる指標となるケンブリッジ英検対策英語コースなどが人気プランとなっています。何れのコースもこれから英語を使って仕事をする人におすすめです。語学学校には、数か月~1年間通うプランとなり、自分に適した語学学校選びを慎重に行う必要があります。語学学校で学ぶ際は、短期であれば観光ビザ、4~6カ月間程度であればワーキングホリデービザ、それ以上の期間であれば学生ビザと言った形で、留学期間によって選ぶべきビザの種類も変わってきます。 |
専門留学 | 帰国後のキャリアアップを図る場合に、海外で専門分野を学ぶ社会人が増えています。高い専門性を身に着け、帰国後の転職に生かすことができるプログラムが人気となっており、特に有名なのは経営学修士(MBA)や、法学修士(LLM)、国際関係学修士などであり、基本的には大学院留学をする方が多くなります。大学院に進学する際には、高い語学力が必要となりますので、大学付属の進学準備コースや2カ国留学(フィリピンの語学学校で英語を学ぶプラン)を利用してあらかじめ英語力を身につけておく必要があります。日本国内で海外大学院に入学できるレベルの英語力を取得することは難しいため、一般的には語学留学を経て専門留学にステップアップしていく形になります。 |
資格取得 | 仕事を中断して海外留学をする際、留学中に何かしらの英語資格を取得しておきたいものです。海外で取得できる資格としては、様々なものがあります。TOEICやTOEFL、IELTSの語学力が証明できる資格から、児童英語講師や英語教授法の資格など、帰国後の就職に役に立つものもあります。日本ではTOEICの点数で英語力を測ることが多いため、1年前後の留学期間を検討している方の場合、最低TOEIC800点程度の英語資格は取得しておきたいところです。 |
ワーキングホリデー | 30歳以下であれば、ワーキングホリデービザで渡航する方法もあります。ワーキングホリデービザでは1年間の滞在有効期間が与えられ、定められた期間内で語学学校に通うことができ、アルバイトが許可されているビザとなります。そのため、生活費を抑えながら、海外滞在を楽しみたいという方に最適な留学プランとなります。ワーキングホリデービザは自由度の高いビザとなるため、英語学習やアルバイト以外にもボランティアやインターンシップ、自由に旅行するなど様々なことにチャレンジすることができます。 |
海外で就労体験ができるインターンシップ
近年日本でもインターンシップという言葉は耳にする機会が増えてきましたが、海外では就労体験ができるインターンシッププログラムが充実しています。これは海外の現地企業やホテルなどで英語を使って働くことができる制度で、海外で実際に仕事をすることによって語学力や国際感覚を身に着けることができます。日本と異なる海外のビジネス習慣などの勉強になるため、将来的に海外に関係する仕事をしたい方におすすめです。語学学校が主催しているインターンシップの場合は、ビジネス英語とインターンシップがセットになっていることが多く、英語力に自信がない人でも安心して参加することができます。実際に現地で働いてみて学ぶことも多くなりますので、キャリアアップを目指す社会人にオススメの留学スタイルです。インターンシップの詳細については、コチラから確認することができます。
短期留学でも成果を出せる留学
退職や休職をしない場合、留学が可能な期間が数日~数週間程度しかないということも社会人であれば珍しいことではありません。短期間でも可能な留学としては、欧米圏の国に比べて比較的近くにあるアジア圏の国へ留学するという方法があります。特に近年、語学学習先として人気が高まっているのは、フィリピン、シンガポール、マレーシアといった東南アジアの国々です。特にフィリピンは1日あたりの授業時間が欧米圏の語学学校の2倍以上であることに加え、その半分以上の授業がマンツーマン授業で行われるため、短い期間であってもそれなりに英語力を身に着けることができるという点で社会人に人気のある留学先となっています。特に社会人の場合は夏期休暇や年末年始に留学する方が多いため、欧米圏の学校では休暇期間で入学できない場合あっても、フィリピンであれば入学できる学校もあるため、社会人に合わせた柔軟な留学スタイルが実現可能です。
休暇を楽しめる留学スタイル
せっかく仕事を中断して留学したのだから、勉強だけではなく色々な経験をしたい方にとっては、「英語+α」が学べるコースも用意されています。現地の語学学校の中には、一般英語コースとアクティビティを組み合わせたコースが用意されています。例えば、一般英語コースに加えて、サーフィン、ゴルフ、観光、ボランティア、キャンプなどのアクティビティを楽しむ内容になります。これは、午前中は英語の授業を受講し、午後からはアクティビティ楽しむというコースです。アクティビティの内容は、自分の趣味に合わせて選ぶことができるため、英語の勉強とアクティビティの両方を楽しみながら、時間を有意義に使いたいという社会人の方におすすめです。仕事の合間のちょっとした息抜きや、バカンスに最適な留学スタイルです。